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マンガ描きます!

アレをやったりコレをやったり、一体オマエはフラフラ何やっちょるか!…とお叱り受けそうですが、
タイトルのとおり、今はマンガ作品を急ピッチで描いております。

こんな具合にあっちこっちダッチロールしてる裏事情については既にこのブログで何回も書いてきましたし、そもそも皆さまには何ら関わりのないお話なのですが、
表仕事の方のメイン取引先制作会社が年明けに破たんしまして、只今ワタクシぶっちゃけ色々ピンチな状態でして。
とはいえ同人制作は辞めたくないし辞める気もないし、むしろもっと積極的にコンスタントに作品発表して、少しでも懐事情の方の助けにもなってもらいたい…という気持ちから、ショートリリーフ的な作品として『躑躅色の記憶』のシナリオを書き始めたのが2~3月。

…ところがコレが、書き出したらドはまりしてしまいシナリオからスクリプト構築まで3カ月以上かかり、更にようやくそれが完成してみたら基本画像50枚&差分400枚超とグラフィックの方も膨大に膨れ上がって、短期間でサッと仕上げられるライト作品じゃなくなっていました。
作品としての出来栄えには結構手応え持ってるんですが、僕の作画ペースだと完成まで年を越す物量…そして年を明けた頃には作品完成目前に貯金食い潰して路頭をさまよってる自分の姿が目に浮かびます。

で、その『つつじいろ』を書いている途中で、ある登場人物の過去話のネタが頭の中に浮かびまして、そっちはかなり短編でスパッと描いてしまえそうなお話。
試しに数日かけてマンガのネームに起こしてみたら、何とか45ページで納まりました。
なので、これを6~7月で描き上げてリリースしようかなと。
(げ! ひょっとしてコミケとモロぶつかりじゃないこのスケジュール……^^;)


援交少女p01sample

タイトルは『援交少女(仮)』です。
内容は、そのまんまですw

でもNTRのダシはジュルッと含ませております。
そりゃそうです。
ウチで出す作品ですからしてww

『円交少女 ~陸上部ゆっきーの場合~』“えんこうしょうじょ”といえばFrillさんから出てるシリーズ(は名作でした! でもはまだプレイ出来てないの(>_<))がありますが、商業だと「援交」をタイトルに使用するのは御法度とのことで当て字に変更されたとか。
でもDMMやDLsiteで作品検索してみたら、同人だとタイトルに「援交」使った過去作はたくさんあるようなので、ひとまずそのまま分かりやすいタイトルにしました。
もしダメだったらなんか別なタイトルひねくり出します。作品名に伏字はあんま使いたくないので。

今日お披露目↑したのは本編1ページ目、冒頭いきなりコレ!ですw
(でもストーリー性を重視したい!陰陽倶楽部でありまして、本編はヤッてばっかの内容ではないです)
こんな感じで、冒頭10ページくらいブログ&Twitter公開してく予定です(NTロボさんのマネf(^^;)
もちろんpixivの方にも上げます。

本作はスピード重視でひとまずモノクロでのリリースを予定していますが、リリース後のアップデートでカラー版に差し替える…なんてことも一応視野に入れてます。
その際モノクロ版は値下げしてから別個にリリースして、フルプライスのカラー版と廉価モノクロ版の2つをラインナップに並べれば、
以前にご購入いただいた方のお手元にはカラー版とモノクロ版の両方をお届け出来るので、一種の先行購入サービスにもなるかな~…と。


それから今回もう1つチャレンジしてみようかなと考えてるのが、
先日始まったDLsiteさんのパトロンサービスCi-enを活用した先行公開です。

本編の販売価格は700円くらいを考えているんですが、
Ci-enで月額300円のコースを設定して、2ヶ月サポートして頂いた方には(こちらのCi-en追加予定機能を活用して)本編完成時に作品をそのまま進呈しようかなと。

そしてCi-enの有料コースには完成画像だけでなく、途中の線画なども順次公開していきます。
結果的にCi-enで有料サポート頂けた方には、直購入するより若干お得なお値段で本編+本編以外のメイキングもゲット!となる仕組みです。
またCi-enサポーターさんは=作品既読者でもありますから、このブログやTwitterなどではネタバレになるので書けない作品の裏話なんかもお話ししていければな…と思っています。

まずはオープニング10ページ(予定)を当ブログ&Twitter&pixivでナルハヤで連発公開しながら、その間にCi-enの方の準備も進めていく予定です。
どうぞよろしくお願い致します!


『躑躅色の記憶~つつじいろのきおく~』スクリプト完成!だがしかし…

時間が経つのが本当に早いですね。。。前回投稿からもう1ヶ月以上空いてるとは思わなかった。。。

表題のとおり、『躑躅色の記憶~つつじいろのきおく~』のスクリプトがよ~~~うやく、出来上がりました。
出来上がりはしましたが、、、しかし、、、色々と予定外の状況になっていて、ちょっと弱っちゃってます。。。(^^;


最初にシナリオ書き上げたのは3月半ば。

本作は“htmlを使用したノベルゲー風CG集”という新しい試みをやってみようということで、ソースコードの組み込みを開始したのですが、
「もうシナリオは出来上がってる。
あとはhtmlテンプレートに放り込んでいくだけだから2週間もあれば出来るだろう」
とタカを括ってたんです。

ところがやりだしたら僕の悪い癖で、ページ遷移のトランジションだとか擬似的なアニメーション効果だとか、凝ったギミックを組み込み始めてしまった。

更にそうやって手を掛けてスクリプトを組んでる内に、シナリオも書き上げた当初から距離を置いて眺めるようになってきて、
「ココちょっとダメだ修正…」「ソコもうちょい加筆した方が…」
…なんてやってる内に、当初書いたシナリオとは全然別ルートの展開が頭に浮かんで、どっちがイイんだ?…と悩み始めたら作業ペースが更にダウン……

最終的に、後から浮かんだ方を採用してシナリオ後半を大々的に書き直したりしてたら、アッと言う間に2ヶ月過ぎてしまいました。


一言で言えば、割と現実にありそうな穏当なエンディングだった第1稿から、より過激な内容に振ったのが第2稿なのですが、このシナリオ変更はぶっちゃけ完成した今でもまだ迷いが残ってます。

一時はマルチエンディングにして両方組み込んでもうたろか……とすら考えたのですが、このお話に関してはそういう“逃げ道”は付けたくなかった。どっちに行くにせよ、登場人物たちの運命は作者の手で決め打ちにしてしまいたかった。

その意味で、最初の第1稿に対しては「産んであげられなくてごめんなさい」的な気分が今も若干尾を引いています。。。
(このあたりのニュアンスは本編プレイして頂ければ、多少感じ取れるかもしれません)

その代わりにといっては何ですが、完成した第2稿の方はストーリー&エロとも、作者的にはかなり気に入った出来映えになっております!d(・ω・)b
最初に告知していた「昼メロや素人投稿サイト的なドロドロしたシリアス18禁展開」には、より一層磨きがかかっていると思いますのでお楽しみに!

『つつじいろ』登場人物のキャラ原案ラフです。

本文テキスト容量は420KB(Unicode) 文字数15万。
S-JIS変換したら290KB程度でしたので、思ってたほどの容量じゃないですかね。
(それでもCG集としてはいささかボリュームオーバーですが…)



……さて、ここから言い訳といいますか、マイナス愚痴モードとなります…(-ω-;

冒頭「色々予定外で弱っちゃってます」と書きましたが、その筆頭が、この作品をリリースする当初の目的がどう考えても達成困難になっちゃったコト。
最初の6月中リリースの構想では、もうぼちぼち発売予定日の告知でも出せてなきゃいけないはずが、ようやっとスクリプト完成まで届いた現状……

さらにストーリー改変に伴って描きたいCG枚数が膨らんで、出来る限り抑えようとしたんですがそれでも基本画像が50枚超、差分が400枚超。
とてもじゃないけど、『つまおち』完成までの繋ぎのショートリリーフって容量じゃない。

どんなに早くてもまだ半年はかかりそうで、下手すりゃ年内リリースすら危ぶまれます。
そんなに『つつじいろ』に時間をかけてたら『つまおち』もそれだけ遅れるし、
更にもっと明け透けな話をしちゃえば、ここんとこロクに表仕事もせずに同人制作ばっかやってて、そんなに先まで資金繰りがもたない!(>_<)グヒー

そんなこんなで、かなりアクロバティックな解決策を現在あれこれと画策しておりまして、近日中に当ブログでも告知していく予定ですので、
そちらの方も、あんまり期待しないでご期待くださいヽ(>ω<)ノ


『愛妻、同意の上、寝取られ』『愛妻、同意の上、寝取られ 2 〜原田家の場合〜』by NTラボ

いやもうこの人の作品の感想書かずに何を書くかってくらい、頭抜けた新人NTRサークルさんだと思います。
1作目の時に感想文書きたかったんですが、ちょっと僕の方であれこれ建て込んでて書きそびれてしまって。
なのでシリーズ新作リリースに合わせて2作一緒にご紹介させてもらいます。


NTラボさんはデビュー作のリリース以前、Twitterアカウントを立ち上げられた当初からフォローさせて頂いてたのですが、、、

とにかくそのTwitterでのプレゼンテーションが、驚嘆するほどお見事でした。

「こんなに見せちゃってイイのかな~?」とこちらが不安に思うほど、制作中の作品を冒頭シーンから、どんどんバンバン、惜しげもなく画像ツイートしていかれます。
当然、RT&いいねのラッシュラッシュ! フォロワー数もアッと言う間に膨れ上がり、今見てみたらもう7000オーバーでらっしゃいますね。
「あ~フォロワー数追い抜かれた~!」なんぞと抜かしてたのは遥か昔……と思ったら、え~アカウント開設2017年5月ってまだ1年経ってないじゃん(@_@;; なんかもう雲の上の人って感じになっちゃったな~……

そしてまた、このNTラボさんのツイートで公開される先行場面の惹きが、物凄く強い!
この先で本編ではどんなエロい事共が起こっていくんだろうと、見てるコッチ側の妄想がしこたま膨らんで股間もしこたま膨らんでいくワケです。

この引きずり込まれるようなツイートの吸引力、コレは一体何なんだろうと、出来れば盗めないものだろうかと、実は拝見するたび考えてしまってたのですが、
眺めれば眺めるほど優れたセンスとしか言いようがない気がしてきて、コレは……真似しようとして出来るモンじゃないなぁ、と増え続けるRT&いいねにひたすら感嘆しておりました。

(ところでどうしてサークル名は「NTラボ」さんで、ツイッタ―アカウント名は「NTロボ @NT_ROBO」さんなんですかね? _LABOってIDが登録済みで取得できなかったからかな?)


そして、その「出し惜しみのない先行リリース」に対して、更に期待を裏切らない作品内容の濃さ!
事前の「見せ過ぎじゃないの?」という不安を払拭して余りある充実度を持った本編だからもう堪りません。

この2作はタイトルにもあるように「同意の上の寝取られ」。
僕はS寄りの性癖なので、自発的に寝取らせるのって通常だとちょっとテンション下がり気味になるんですが、NTラボさんに関しては全然そんなことはなく、NTR譚としてお話内容そのものに読みごたえがあるので、のめり込んでしまいます。


1作目の寝取らせは性癖由来のものでなく、会社経営に行き詰って借財を求めた友人に、交換条件として妻を抱かせてくれと持ちかけられるというもの。

まぁこの設定自体は決して非凡な内容ではありません。
ですが、変に悪びれずに「ずっとオマエの女房が好きだった」と堂々宣言する友人と、愛すればこそ「私は平気だから……」と夫に承諾の意志を伝える妻カオリの可憐さで、一方的な胸クソ展開にならないあたりの匙加減。
NTラボさんの作風や、諸所での発言を目にするところ、そのあたり全て計算の上で描写しておられるようです。

良い作品になるかどうかの分かれ目は、こういった文章の裏側にも気が配られてるかどうかだと最近つとに感じてまして。
きっとNTRに限らず、このあたりの皮膚感覚の有無は作家性にとって決定的なファクターなんだろうなという気がします。

類型的なオラオラのチャラ男でも、金にモノを言わせてのゲス野郎でもなく、おそらく日常においてはひとかどの成功納めている真っ当な社会人……そんな寝取り男の人物像が、現実離れしがちなNTR物語に説得力を持たせてるって印象。
援助を求められた時は一夜だけの交換条件としてカオリを抱き、次には自分からやってきて継続的な関係を夫妻に承諾させると、今度は夫の前で妻をよがり狂わせるあたり。大柄で逞しい体型といい男性的な顔付きといい、男としての自分に自信持ってる感じ。こういうヤツ時たまホンマにいますよね。実に胸クソ悪い好青年www 昔ゴシップ誌で見かけた、某有名野球選手に彼女ネトラレた男の記事が頭を過ぎりました。
こういうのが身近にいる夫の気分はホント複雑でしょうね。友人としては頼りになる一方で、コンプレックスもしこたま喰らわされる。そんな男に抱かれる妻がだんだん向こうに寄りかかっていっても、雄としての敗北感にじっと耐えてるしかないんですから。

あと自我の薄い受け身な奥さんの女性像が、僕個人のツボにハマるってところもありますかね。
NTラボさんご自身のお好みのタイプでもあるのかな。1作目2作目通じて、寝取られる女性のキャラクターには共通性が感じられます。

1作目の売りものシチュはおそらく露出ということになると思いますが、作品冒頭では常識的な価値観を持っている女性が、肉体に快楽を植え付けられてだんだん異常性癖にハマっていく様子は一種のMC洗脳とも言えます。
僕は露出や野外ファックという外景的なもの以上に、このカオリが意識改変されていく内面的な過程の方がツボでした。
超常的な催眠や薬物やアイテムを持ち出すことなく、官能一本でだんだんと女性の欲望を抉じ開けていくような描写が出来る作家さんには敬意を抱きます。


2作目「原田家の場合」は、主要な濡れ場は輪姦です。
NTRスキーの方の中には、輪姦を好まれない方も大勢いらっしゃいます。愛する女性が「奪われた」感を募らせるためには、複数で寄って集ってというのは必ずしもプラスに働かないからだと思いますが、そういう、輪姦拒否のNTR者の方にこそ、この作品は読んでみて頂きたいと思います。
「愛する妻を奪われる」刹那的な感覚がビリビリ伝わってきますから。

そして形式は1作目のカラーCG集に対して、2作目はモノクロ漫画です。
NTラボさんのガッツリネットリしたNTR描写には、今回のマンガ形式の方が合ってる気はしました。僕としては今後もNTラボさんにはこちらの形式希望です。
(カラーのマンガだとベストかな? でも案外モノクロの方がやらしぃ感じになる絵柄&ストーリーもあるので、一概に色がある方がいいとも言い切れない……)

ネトラセラレ

草食系なダンナ(主人公)の、歪んだ寝取られ性癖に付き合わされて身を穢していく妻、というネトラセ展開は、色白好先生の『ネトラセラレ』に通じるところがありますかね。

ただ『ネトラセラレ』は単行本3巻に渡って、変態っぽい主人公の人物描写などもタップリ入っていて、それがキモチワルくて引いてしまった、ていう感想もちょくちょく目にしました。
そのあたりで本作もやっぱり苦手に感じられる方もおられる可能性は否定できませんが、こちらは43ページという短編の中にNTRエキスが濃縮して詰まってる感じですので、変態亭主のウジウジっぷりは適度なエッセンス程度でスルーしちゃうことも可能かと。

それよりも、夫の変態趣味に従順に付き合ってあげる、健気な奥さん遥さんの堕ちっぷりを堪能するが吉!
1作目のカオリさんと同じく自主性が薄く流され系で、複数のマッチョ男達に1週間に渡って貸し出され自宅で慰み者にされてくれって夫のとんでもない要請を承諾。迎え入れた男達に「奥さんも好きなんでしょ」と問われるも「私はそういうのじゃないです」と少し照れつつ日常会話みたいなノリでかわそうとするあたり、何この奥さんカワイイ♥

きっとこの時点では遥さん、自分では本当にそれほどセックス好きって思ってる訳ではない。
だけど普段夫と子供と暮らしてる自宅の中で、見ず知らずの逞しい男達数人にこれから1週間延々とマワされる、それを夫婦二人して受け入れているっていうこの異常な状況で、官能に火が着かない筈もなく……

男達が自宅到着して早々にお茶を出す暇もなく脱がされバックから挿入されると、すぐに顔つきが変わってきます。
NTラボさんの描かれる女性はこの表情の落差、イキ顔のイヤラシさがまた実に色っぽくてカワイイ♥

Twitterの先行でも公開されてる場面なので書いちゃっていいと思いますがその直後に実家に預けてた筈の息子が帰ってきて、遥は我が子に目と鼻の先で見つめられながら異常興奮で我を忘れて4P三穴責めに「おっ、お゛♥♥」「ん゛お゛ぉ゛ぉ!♥♥♥」と半白目でヨガリまくってしまいます。
そんな母親をすぐ横で凝視する、夫似の大人しそうな息子爽太が、行為の意味が分からないまま紅潮し勃起してるのが実にイイですね。幼少期にこんなトラウマ植え付けられた彼も、きっと両親に負けず劣らずの立派な変態に育っていくことでしょう(^-^)

そこから先はネタバレになるので書きませんが、地獄の?1週間外泊生活を終えて帰宅した夫が、自宅のドアを開ける瞬間の演出が出色だと感じました。
とかく何でもかんでも裸さえ見せつけてればスケベじゃないっていう、エロスの神髄を見せつけられた感じがしました。

NTRとは何ぞや、ひいては性とは何ぞや、みたいなところまで、魂を鷲掴みにしてくる作家さんですね>NTラボさん
僕はたびたび堕ちていく女性を「ビッチ」って言葉の枠に押し込めてしまうのが好きじゃないって言ってます。
夫の要求に応えそして今もまだ応え続けている、その挙句にこういう女になっていった遥のことを、その一言で刈り取ってしまえるものでしょうか?


『僕の妻のCG集』by 雨傘日傘事務所

昨年末にリリースされた作品ですが、やはりコレはどうしても感想文書いておきたい作品だったので。

主人公主観+妻+間男。実質登場人物はこの3人だけ。ストーリーも、妻が寝取られて堕ちるまで、それだけ。
ただそれだけの、NTRのエッセンスだけを鍋に入れてクツクツと煮詰めたような、濃厚な描写が堪らんかったです。


NTRの三角関係ってのは突き詰めるとシンプルなだけに物語の枠というかパターンはある程度限られていて、後はどうキャラクターを立たせて魅力的な人物像&人間関係として見せられるかが作者の腕の見せ所。そういう感覚を改めて噛み締めさせられた作品でした。

この作品の採用パターンは「遠距離NTR」。
故あって物理的に遠い場所に隔たれてしまった恋人や奥さんが、ビデオ通話越しに間男に仕込まれてくのを為す術なく眺めさせられる、というヤツ。
よく目にするパターンは大学進学等で別の地方に男女どちらかが引っ越してってヤツですが、今回は「僕の妻」で単身赴任のパターンですね。

ただその単身赴任に至る経緯や赴任先の状況なども通り一遍でなくよく考えられていて、お話にリアリティを加えていると思います。

更にこの少し特殊な海外赴任状況に主人公ジュンくんの優柔不断で弱気な性格がうまくマッチしていて、ネットの向こう側で明らかにおかしなことに侵食されていく愛妻ハルカさんを眺めながら、一生懸命に自分に言い訳して見てみぬふりしてる内にアチラ側で彼女はどんどん染められ寝取られていく、この主人公の負け犬っぷりが実に素晴らしい(゚∀゚)アヒャヒャ

考えてみたら彼は顔出し無しですから、登場人物3人と書きましたが姿形持って描かれてるのはハルカさんと寝取り男ユウタの二人っきりですね。
画面上にはひたすらこの2人の濃厚エロ場面が描かれ続けていく。


そんでまた、この寝取り男ユウタのドキュンなチャラ男っぷりがジュンくんと好対照になっていて、気弱なイイ人が押せ押せな強気男に徹底的にいてこまされて踏みにじられる、弱肉強食なNTRの醍醐味が堪能できます。

しかしこのユウタ君、相当遊び倒しててきっと山ほど女抱きまくってきたんだろうと感じさせつつ、ハルカさんには相当執着しているあたり、ヘラヘラとしたチャラ男キャラを演じながら作品には描かれない彼の心情は実は結構マジなのかも……なんてことも想像させられましたね。
少し年上のお姉さんとして子供の頃から長年憧れ続けてたハルカさんがあんなヘタレとくっ付いたのがどうしても許せなくて、全力で実力行使してアイツから奪ってやる!って腹を括って乗り込んできたのかもなぁ、などと。

私的な話ですけど、僕にも幼少時に憧れてた近所のお姉さんっていう存在がおられまして。
その一家は僕が小学生の間に引っ越してってしまったんですが、高校の時に一度だけ地元に戻ってきてウチにもご挨拶に来られたんです。でもその時会えなかったんですよ僕。
何でも彼女、間もなく結婚するとかでその親戚挨拶みたいなんも兼ねての帰省で、今から思うとあの時僕が応接間に顔出ししなかったのは思春期の照れだけじゃなくて、羨望とか嫉妬とか失望感や理不尽な裏切られた感、そういうのが綯い交ぜになってたんじゃないかなぁ……なんてこともユウタを見ててふと思い出したりして。

なので彼の悪逆非道、傍若無人ぶりに対して、あの時の自分のルサンチマンに対する報復、そのカタルシスを託してたかもしれません。


そして寝取られるハルカさんが、決して「絵に描いたような」スタイル抜群の極美人さんじゃなかったりするあたりも、本作に関しては逆にナマナマしくてエロくて良かったです。
あの巨大乳輪の垂れ気味ホルスタイン乳とか、緩んだお腹周りの脂肪の付き具合とか、作品冒頭の大人しげなピンクのカーディガンとか、イモ臭い髪型とかダサい黒縁メガネとか地味なソバカス顔とか(言い過ぎだろオイw)

でも彼女がこうしたキャラだからこそ、女には全く不自由してなさそうなユウタがこうも彼女に執着する裏事情も彷彿させられるという。

そんな彼女が物語の進行に連れて徐々に洗練?されていく訳ですが、雨傘日傘事務所さんはこうした特徴的な女体の描き分け、グラフィックの上手さも際立っていて、その肌塗りのシズル感がチンコの食欲を大いにソソってくれました。
後半scene:09あたりで、固定カメラの向こうで次から次へと色んな体位でハメ倒されてく描写は盛り上がりましたデスねぇ(○´∀`○)

あと電車のシーンなんかも個人的にヨカッタですねぇ。
地味目で真面目な女性が、欲情に理性をブッ飛ばしてガバァッ!
……とやらかしちゃうのが(゚∀゚ )イイ!
あのハルカさんの性格だから一層映えるんです。露出モノAVで時々見かけるような羞恥心の無いビッチ女だったら、僕「ケッ」てしかならないもの。


そんなわけで美麗でエッチでとても美味しいグラフィックなんですが、テキストの方もガッツリ多めです。
300ページを越す枚数通してしっかり文章量もありますから、“セリフは短文で専らアンアンばっか、パラパラっと絵だけ眺めて即抜き”って昨今多めのそんじょそこいらのCG集とは一線を画します。

NTRBLOGさんの感想など読んでると、
裏側での事情に読み手側の想像補間が要求される点への苦言は分かる気もしますが、
敢えて足りてない、ピースの欠けがある感じが、本作は独特な余韻になってるところもあるやもしれません。
(でも賛否それぞれのコメントにナルホドと思わせられるところがあって、作り手側の立場としても大いに勉強になりますね)

全く物語には登場することのない黒幕的悪役の影がチラついてたりもして、この作品の裏側にはもっと巨大な組織権力や社会悪みたいなのまでが潜んでて、実はこのお話はその中にあってのごく小さなサブストーリーに過ぎない……なんてところまで妄想広げることも出来そう。

それにしてもラストシーンのハルカの、理不尽極まるヒッデぇ宣告とともにブツッ!とお話が終わる、あの身も世も無いエンディングの無惨さ!
実にスバラシイ(ノ∀`)・゚・。 モウナクシカナイ…


同一作者作品の過去感想↓
『ぼくのおさななじみのCG集』by雨傘日傘事務所で、“NTR感”と“エロのインフレ”について考えた


『ごめんね、今日のデート行けなくなっちゃった。(元AV男優教師のキモ山先生改良版)』by エッチな体験談告白投稿男塾

(リリースから1ヶ月ほど経ってますので新作レビューとは言えないかもですが、もうあんまりそういうのは拘らずに良いと思った作品の感想は新旧問わず載っけてくようにしようかな…。)

本作はタイトルどおり、エッチな体験談告白投稿男塾さん(すみません、お名前長いので以下「男塾さん」と短縮表記させて頂きます(^^;)が前回リリースされていた『元AV男優教師のキモ山先生』の改良版です。

旧版ではカワイコ、ギャル、優等生と3人いた攻略対象を1人に絞り、ストーリーの方は旧版のオムニバス的な3話をその一人のヒロインの時間経過という形で繋げて1話に構成し直してます。
さらに前回64ページから今回118ページと内容倍増!(販売ページでは236ページと記載されてますが、なぜか2ページ合わせて横長1枚絵を構成する不思議な仕組みになってるので、実際はその半分)

素直な好みを言うと僕は旧版3人の中ではこのコ3番目だったのですが、キャラ立ちしてるって点でこういうまとめ方に一番向いてるのはこのコだったんでしょうか。

しかしアレですね。元々全然違うタイプを1人にまとめて、ストーリーはほぼそのまんま流用しちゃうあたりに、作者さんの、作中の寝取り男に負けず劣らずの鬼畜魂を感じてしまいますw
女のタイプなんざセックスのためのトッピングの差くらいのモンで食っちゃえばドレもおんなじ…みたいなww
いやこの主役のキモ山先生、女性をそのくらいのモノにしか思ってないwww

この変なキノコ頭の髪型から、絶対教師の顔じゃないスジ者の目付きまで、ほんとイイ味出してますキモ山先生。
男塾さんの寝取り男はこの方向性でずっと一貫していて、ルックスはキモいんだけど肉体的にはマッチョで巨根で女のあしらいが上手くて、そして全員徹底して女は自分の性欲の捌け口のオモチャとしか思ってない。
かといって行為中に相手をいたぶったり苦しめたりする訳じゃない。場数を踏んでいて女を知り尽くしていて、どこをどうすれば感じるか、おかしくさせられるか、熟知してる。
自分の好き放題にイジクり倒せば向こうで自動的に性欲に火が着いてメロメロになってデカチンファックに惚れこんでしまうという、まぁある意味「男の理想」を体現したファンタジックなピカレスクヒーローですな。
食った栄養が全部チンポにしか行ってないみたいなノーミソ空っぽのヒトデナシの鬼畜野郎ばっか!←ホメテマス!\(^o^)/


ただ今回のキモ山先生は、今までの男塾さんの寝取り男に比べると、随分人間に近付きましたね(どういう誉め方だw)

今までの男塾寝取り男は、ぶっちゃけ男の顔は全部コピペでもイイんじゃないのってくらい表情変化がなくて爬虫類的というか、あるいは逆にセックスのためのロボットみたいな、感情が全く表に出てこないキショクワルサに満ち満ちてました。
それに比べるとキモ山先生は笑ったり怒ったりと表情豊かで、今までの男達に比べるとずっと好感が持てます(持つなよw)

ひとつには今までの男塾作品にはなかった構成、寝取り男が主役になってその視点で物語が語られてるせいでしょうね。
これまでのブラックボックス状態だった男塾寝取り男と違って、下山先生が攻略対象の琴美をどう見ていて、今何考えてそういうコトしてるかの、いわば「種明かし」がされてるので、割と安心感持って読んでいられる。

しかしこれにはプラマイ両面あって寝取り男が親しみやすくなった分、今までの男塾作品にあった、もう殆ど妖怪みたいな訳分からん化けチン男に天災のように巻き込まれてカワイコもギャルも生意気女もみんな身も世もなく悶え狂う、っていうカルト的なブットビ感は薄らいでるかも。
作品全体のノリが、今までの男塾作品に比べるとカラッと明るくて陽気な印象受けるんですよね。そこを読者としてどう見るか。でも一般的な読者受けはコッチの方がやっぱイイのかな。。。


それと、とにかくメチャメチャ絵が上手くなってきてらっしゃいます!

男塾さんは作品のお値段がいつもとてもリーズナブルなおかげで(ぶっちゃけ作り手側の立場から言うと安過ぎですw)旧作もフルコンプしてるのですが、デビュー時から比べるともう隔世の感が。

元々絵心はあった方なんでしょうね~。各作品ごとにキャラデザやタッチの変遷を繰り返し、試行錯誤しながらどんどん上手くなっておられますね~。

ヤッてる最中の琴美ちゃんの身悶えするポーズや表情は、それだけで絵抜き出来るレベルを完全にクリア! 壁紙にしてデスクトップにしたいくらいイイ感じです。

ここまで巧みになられると、むしろこの先は洗練され過ぎの不安が出てくるくらいかもしれません。
エロい絵、抜ける絵って、スタイリッシュになり過ぎるとちょっと弱くなってくる面もありますので。
その点この作品のタッチは清潔になり過ぎてない適度なヨゴレ感がいかにも劣情を誘ってくれてるように思います。


何か今回のブログ、読み返してみたら具体的な作品内容については殆ど触れてませんねw
まぁそれは販売ページに書かれてる<あらすじ><展開>で語り尽くされてるからイイか~(´∀`)
お話云々で魅力が語れるような作品ではないですしね。
キモ山先生のキチクテクであれよあれよと堕ちてく優等生琴美の独白に、鼻の下伸ばして自家発電に勤めればそれでヨイノダ(´∀`)

この先、男塾さんはどの方向に向かわれるんでしょうね。
本作のような陽気なテイストの作品も好きですし、今までのようなホラーなブキミチンポ妖怪男もまた見てみたいし。読者としては贅沢な期待が。


同一作者作品の過去感想↓
DQNのマジカルチンポで脅しファックで即堕ちとかないわ~(´∀`)…と思ったら、読み終わったら涸れてたでござる(;´Д`)ハァハァ>『巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女』


『ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……』by VENUS

先日の『性がブチまけられたベッドシーツ』by Iris artに続いての感想文短期連投第2弾。

今まで時々話してますが、僕が陰陽倶楽部を立ち上げてNTR同人を作り始めたきっかけはVENUSさんの『うたかたの蕾』をプレイしたことでした。
そんなわけでVENUSさんは、ひとかたならずお世話になってるサークルさんと一方的に思い入れしておりまして、今回もリリースお待ち申し上げておりました。


本作はVENUSさん初のマンガ形式の作品。
一般的な雑誌・単行本やスマホ閲覧を考慮した縦長ページでなく、Web閲覧に適した横長画面サイズを採用しています。

ただし冒頭からヒロイン一人称ベースでの語りテキストがかなりボリューミーで、そこはやはりマンガというよりもVENUSさんのこれまでの土俵であるノベルゲームに近いリズム感を覚えました。

それと、このストーリー展開はVENUSさん…かなり「狙って」ますね~w
当初のNTR王道展開から物語がアッチの方向に進むものと思わせておいて、土壇場で急ターンのヘアピンカーブで予想外の進行方向に読者を引っ張り込んでいく、という。
VENUSさんのブログを拝見すると、

タイトルが、当初はyellだったのですが
なんかよくわからなそうだったのでストレートに
内容が分かるように変えてみました。

……とのことで、もしそのタイトルでリリースしてたら、この展開はもっと不意打ち感が強調されてたでしょうね。
さすがにそこまではやり過ぎと考えられたのか、あるいはコマーシャル的な観点からするとやはり最終採用された『ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……』の方が分かりやすく訴求できると考えられたのか。
昨今は不意打ち展開は読者の不評を買う傾向が強いらしいし、ラノベ界隈のようにお話のあらすじを文章で説明しちゃうタイプのやたら長いタイトルも多めな件について。


さて本作は内容的にはNTRモノというより堕ちモノの感が強かったです。

ヒロイン絢チャンに関わってくる男は3名いるのですが、そもそも寝取り男として冒頭から堂々登場した筈の原田先生(ここまで体験版で閲覧可)と、その「名前も知らないおじさん」は一体どう関わってくるんだってタイトル見た当初は???ってなりましたし、
絢チャンの想い人である隼人くんは本編に入っても殆ど活躍の場はなく寝取られ役として正直影が薄く、最後に来てようやくネタを提供してくれますが色んな意味で手遅れ感が…(^^;

NTRの仕様に準拠して隼人くんは顔出し無しなのですが、あくまで個人の印象ですが今回のマンガに限っては彼はきちんと顔出してくれてた方が良かったかも。
NTRゲーの主役はプレイヤーさんにそのポジションに身を置いてもらうために顔を出さずに一人称語りでストーリーを展開させていくケースが多いのだと思われますが、このマンガでは彼は主役でなくその僅かな一人称語りは物語の傍流に過ぎず、読者は隼人くんを外側から眺めてく他人ポジション。ならば姿形の輪郭を明確にしてくれた方が「盗ったった」感強まったんじゃないかな~……と。

そして隼人くんに対して寝取り男の竿役を担う原田先生。
彼が絢チャンの体をじっくり丁寧にあっためてあっためて、そして一番肝心なところで美味しいトコをサラッと横取りされてるのにその事に気付きもしないマヌケッぷりは、この人こそ最大の寝取られ役じゃんwwと思わなくもない。
VENUSさんの様式美に則ってw彼がとにかく挿入のお楽しみを先延ばしに絢チャンを弄くり回してる理由が正直今回はよくワカランのですが(^^;、まぁ結果的にコレが物語の伏線になってクライマックスの名無しのオジサンに繋がってきます。

ただし本作の寝取り寝取られヒエラルキーの頂点に君臨するこの「名前も知らないおじさん」は、他のキャラとは縁もゆかりもなく棚ボタ的に絢チャンをパックリいってしまいますので、そこには寝取り男と寝取られ男の間の因果みたいなものも絡んできませんし、

物語全体通してなんかもう絢チャンひとり浮き足立ってアッチによろめきコッチにぶつかり、ずっこけたところにたまたま屹立していた名無しのモブチンコがブス~ッ!と股間に突き刺さってしまいました、みたいな、かなりスラップスティックな印象。
なのでNTRの切ない悲壮感よりも、行きずりにハメ倒されて快楽堕ちしてしまうバージン娘のだらしなさみたいなものの方が際立っている感じです。


そんなこんなでストーリーの錬成度は今回正直ちょっとどうかなと感じたところもあったのですが、しかし…処女の美少女と醜い汚ッサンの絡みはやはり良いものだ~!
後半に行くにつれて盛り上がっていく絢チャンのスケベっぷりにはどんどんこちらも惹き込まれていきましたねぇ。

相手が原田先生にせよ禿のオッサンにせよ、ベロチュー・乳シャブ・クンニと愛撫されてる時にどこか遠いところを眺めながら熱い息を吐いてる絢チャンの表情は実にそそられます。
ゲームやCG集だと一枚絵の上にのっかったテキストがどんどん進行してく間に絵の方は差分がめくられていく感じになりますが、コマを割ったマンガだと1ページの中で色んな表情を色んな画角から同時に眺められるのも効いてるんでしょうね。
…ふむ…この手法はあるいはゲームやCG集の方に逆輸入しても有効かも……

ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……
本編内の彼女の表情にはもっとグッと来るのが一杯あってホントはそちらをご紹介したいのですが、勝手に載せるのも憚られますのでDLsiteさんの作品ページにあったこちらの紹介画像をURL参照しておきます。


多分にマンガ形式ならではの、VENUS作品の中にあっても屈指のチョロイン絢ちゃん
人生と体を賭けて応援してきた隼人くんより「夢中になれる」「生き甲斐を感じられる」ことをアッと言う間に見つけてしまった見事なエロ好き絆され快楽堕ち。アッチのオッサンともパンパン、コッチのオッサンともアンアン、このビッチのユルユルっぷりたるや!

いや~良いわ~このコ。なんかツボにハマったというか、こういう男にとって甚だ都合がいいエロ娘は遠慮なくメタクソにもてあそんでやれるわ~鬼畜魂に火が着くわ~。
禿のオッサンと原田先生、会ったら結構意気投合して上下挿し、なんて展開ももうすぐソコ。
ていうかこのコなら複数プレイもきっとすぐ馴染むっしょ。10人くらいで寄って集ってハメ倒すVENUSヒロイン初の輪姦AVシチュもこのコなら美味しく頂けそう。そんでもってワシもそこに混ざりたい!


『性がブチまけられたベッドシーツ』by Iris art

先日つぶやいたような個人的な「お家の事情」で年明け以降はあんまり次から次へと作品購入しにくく、最近はサークルの以前の実績やネットでの評判を確認した上での後追い購入が増えてるのですが、4月に入った辺りからこっち有力サークルさんの素晴らしい作品が目白押しでチンコもおサイフも嬉しい悲鳴を上げております。

そんなこんなで、今日からできるだけ日を置かずに感想文を連打投稿したいと思いますので、よろしければご笑覧ください。


本日はその初っ端でIris artさんの新作です。

このサークルさんも、新作発表のたびに色んな意味でレベルアップしてってる印象がありますね。
味がある絵で、劇的に上手いというのではないのかもしれませんが、女の子の描写は可愛くてその喜怒哀楽の表情変化はとてもチャーミングです。
いわゆる「萌え絵」の系譜に完全に乗っかっている絵柄と少し違う、こうしたタッチのエロ絵が描ける人は貴重だと思います。

Iris artさんは元々アナルやSM等の拡張プレイはあまり描かれず、複数姦が描かれたのも僕の知る限り『ディスクの中の君の顔』だけですが、

本作は今までに輪をかけて更にシンプルな構成になってますね。

この作品のあらすじを書けば、、、

脅しからのセックス強要→徐々に快楽堕ち→絶望する寝取られ男

これだけ。もうホントにこれだけ!です。
これ以上ないくらいシンプルで典型的なNTR譚。

今回のはおそらく意図的にこういうストレートなお話を描かれてるのかなぁと。
シンプルなゆえにこそ、作り手の技量が問われるというか。
個人的には、同人&商業問わずこういう「テイストを持ってる人」というのはたぶん全体の1割にも満たないんじゃないかなぁという印象。そしてその「テイスト」を持ってるかどうかが、その作家が抜ける作品を描けるかどうかの分水嶺みたいな感じがあって、過去作で「この人、持ってるなぁ」と感じた作家さんは新作出るたびに迷いなくリピート購入したくなりますね。

作品紹介にも冒頭から

フルカラーエロ漫画70ページ

エッチじゃないページ:11ページ
エッチなページ :59ページ

と堂々書かれているとおり、一見すると(いや何見してもw)ひたすら「ヤッてるばっか」なんですが、僕みたいなシチュエーション重視のヒネクレたNTRスキーが見ていても「何だ単にヤッてるばっかじゃねぇかよ」とならない。

最初は恋人のバートを救うために不承不承貴族のウォーレンに抱かれていたヒロインのシーラが、1週間、10日と日が経つにつれて快楽に堕ち、それと同時に自分の置かれた境遇に諦めとともに馴染んでいく様子に、「あぁ、堕ちていく女ってイイなぁ…」と、改めてシンミリ(*´Д`*)

今ちょうど僕はCG集を作りながら差分の表現に悩んでるところなので余計に強く感じたのかもしれませんが、
マンガならではのエロ場面のコマ割りが活きていて、フェラ、クンニ、ベロチューといったプレイを数コマに渡って固定アングルから描き出していくところが、非常にねっとりしていてイヤラシイんです。
性に手練れた中年男ウォーレンのえげつなさと、それに感化されて蕩けていくシーラの表情の変遷が実に(゚∀゚d)イイ!
デカいだけのマジカルチンポとか簡単に女の意思を捻じ曲げる催眠とか媚薬とかマジックアイテムよりも、僕ぁこういう緻密な性描写を説得力持って描ける作家をいつも待ってるんだ!

本編のウォーレンのセックスのやり方を見てて、以前風俗やってたお姉さんに聞いた話を思い出しましてね。
そのお姉さんが言うにはセックスの上手い下手ってのはやっぱ厳然とあって、数をこなしてる中年男のエッチには仕事を忘れそうになるほど感じさせられた経験が実際にあるそうです。しかもそれが一人じゃなく何人かいたそうで、そしていずれも中年以降のオヤジだったそうで、だから「やっぱり場数ってバカになんないよ」なんですってよ奥様。

そんな遊び慣れした男のエロ技巧とそれに溺れてしまった恋人の姿態を、クローゼットの中から見せつけられるもうベタベタ展開のバートの、身も世もないボロ泣きの顔がまた切なくて良いですね~。
得てしてこういう場面だと寝取られ男は思わずチンポ出して負け犬モードで二人を眺めながらシコっちゃったりするのですが、バートは顔をグシャグシャにしながら口を押えて茫然自失と眺めてるだけで、でもその股間が勃起してるのはさりげなく描かれていたりするあたりさすがだなぁと。何がさすがなのか自分でもよく分かりませんけどw、でも、さすがだなぁと>Iris artさん

そしてまた、ラストのオチの付け方がまたIris artさんらしい。
こういうアッサリした、人生に対する諦念みたいな無常観がIris artさんの作品には常に漂ってる印象があります。
死んだ魚のような目をして微笑み、そしてかつての恋人が今どんな暮らしをしてるのかについてはもう全く語ろうとしないあたり、僕は君のこととても好きですよ>バート


商業R18ゲーの販売数についてちょっと調べてみたので…

…せっかくですので、ブログネタとしてまとめておきます。

先日、ルネソフトさんのスタッフさんが書かれているブログのこちらの記事を拝見しまして、
ルネソフトがソーシャルゲーム開発に参入したワケ
「あ~キビシイなぁ~…」と溜息ついてたところに、タイムリーにTwitterの方でR18ゲームの年間売上に関するショッキングなツイートを見かけて、思わず脊髄反射でRTしちゃったんですが、、、

その内容の信憑性について極めて疑わしいのでRTよしなさい、と某先輩にお叱りを受けまして。
慌てて返信ツリーを確認してみたところ、多数の方から再三に渡って「数字のソースを示してください」という返信があるにもかかわらず、それに対する対応が全く見られない辺り、確かにコレはダメだな~、とRT取り消しました。
(そういった事情で、件のツイートへのリンクはここには貼りません)

状況証拠的にその数値を「ガセ」と糾弾する返信も多数ありましたが、ガセならガセと判断するのにも自分なりにそれ相応の公的な数字のソースが欲しいな、と思い、ここ2日ほどちょこまかと調べてみました。
残念ながら、近年に至るまでのR18ゲー販売総数データそのものズバリ!というものには辿り着けなかったのですが、参考になりそうなデータが3つほどありましたので、ご紹介しておきます。


エロゲの年度別販売本数(ソフ倫推計値)2011-05-07
http://d.hatena.ne.jp/efemeral/touch/20110507/1304773959

こちらはソフ倫データに基づく2010年度までの「エロゲ」審査本数と販売本数だそうです。
こうして見ると2009年度以降に500万本超→400万本前半へと販売本数の急落傾向が出てますが、いかんせん肝心のその後~現在までのデータが無い。

 

お次が、そのソフ倫サイトの中にあったこの表ですね。
各審査実績本数
http://www.sofurin.org/htm/about/results.htm

当初この表の画像だけを単独でTwitterに投稿されてる方がおられて、ただ、この表の数値と先に紹介したはてブロの数値が一致してなかったので、おそらくこの表はエロゲ以外も含んでの数値じゃないのかなと思ったので、その投稿者の方にお問い合わせしたのですがご回答得られず。

それでソフ倫(EOCS)サイト内を調べていたら、このページを見つけることが出来ました。
ここからやはりこの表に示されているのは、ソフ倫が審査を行った全ての本数と販売本数だと判断しました。
その中にはレーティングがR18未満に設定された作品や、EOCSサイトにも書かれているような「アイドルビデオの審査」なども全て含まれていると考えられますので、R18ゲーム、いわゆるエロゲに限ればこの数値より減ってくるでしょう。
2つの資料の数値を突き合わせると、EOCSの審査本数の半分~8割くらいが「エロゲ」と類推できますかね。

パッケージの販売本数が950万本→283万本と激減する一方で、2003年から始まったPCダウンロードの方がトータル700超の審査数と100万本越えの販売本数になってきてますが、それを合わせても2003年の950万本の半分にも届かない販売本数。
やはり斜陽化の指摘は免れないですねぇ。。。

 

3つめがこちら。
今日から始めるゲーム統計学 【エロゲ解析】発売されたゲームタイトル数の推移 (サンクリ2017夏-新刊サンプル)
https://tsubame30.exblog.jp/24463443/

こちらのサイト主さんは、ErogameScapeのデータを元にして他にも色々と統計解析されてるようです。
販売総数には触れられてませんが、タイトル数の推移は(2010年代前半のAndroidブームを除けば)800~1000本くらいで、2010年代後半は漸減傾向ですかね。

 

以上のデータから類推すると、ピーク時の2003年頃に比べて販売タイトル数は減少傾向が予想されますが、売上はそれより大きく落ち込んで半分以下になってるのは確実かと思われます。
(だからといって、きっかけになった元ツイートにあった10分の1以下というような極端な数値は見当たりませんので、やはり元ツイートの信憑性はかなりブラックな印象を受けます)
要するに、リリース数そのものが劇的に減ったのではなくて、1本当たりの単価あるいは売上本数が顕著に下がっていってるというのが実態かと。

実際商業エロゲでも最近は1万円前後のフルプライス版よりもせいぜい3000円台くらいのロープライス価格帯のモノの方が目立ってる印象受けますから、販売本数の減少と合わせて単価の下落も業界総売り上げに反映されてる可能性。


で、本質的に大事なのはこうした数値よりも、エロゲは衰退してしまうのか、これを食い止め盛り返す算段はないのか、というお話の方だと思うのですが、まぁそれはアタシのような同人の隅っこのペーペーがアレコレ言ってもナニですので、鏡裕之先生の以下の考察をご紹介しておくことに致します。

新・エロゲーが売れなくなった7つの理由
https://note.mu/kagamihiroyuki/n/n4d8a2555c667


『つつじいろ』ブラウザベースCG表示エンジン「紙芝居(仮)」が出来ました

先日、次回作『躑躅色の記憶 ~つつじいろのきおく~』の構想発表した時に、

html5ベースでブラウザ表示前提の本編を作れないかなぁ、と。(連番静止画の方はPDF等で同梱する形で)
画像切り替え時のちょっとしたフェードイン・アウトとか、ノベルゲーに似たクリック対応の段階的テキスト表示、右クリック等でテキスト表示/非表示切替くらいのことが出来ればイイかな~、と。

というようなことを書きましたが、その後本編のシナリオがほぼ完成し、じゃあちょっとそのCG集表示エンジン作ってみっか、と先週ガチャガチャやっとりまして。
昨日あたりで、まぁ基本的にはコレでOK、というレベルまで出来上がりましたので、シナリオの冒頭部分を使用してデモを作ってみました。
(ただ、まだ本作用の画像は一枚もないので、背景はグレーのベタです…)

『躑躅色の記憶 ~つつじいろのきおく~』テストデモ

縦書き・横書き混在可能で、ページ遷移の時にフェードイン・フェードアウトも出来るようにしました。
また目次ページを表示して、鑑賞中に別の章にジャンプできるようにもしました。

中身は完全なWebコーディングですから、html5/css3/JavaScriptを使ってやれることは何でも出来ます。
試しに『オレかの』で採用したJOKS(邪魔な男は消してしまえ)機能を組み込んでみました。これもデモの最後のページに入れてありますので、遊んでみてください。

ある程度フレームワーク的な作りにしてますので、本格的なWebコーディングは難しいという方でも、簡単なhtmlさえ書ければ、テンプレートに従って組んでいくだけで使用できるエンジンにしてあるつもりです。
もしご興味おありの方おられましたら、無償でお分けしますのでお声掛けください。


ひとつ残念なのは、このWeb構成のシステム、iOSやAndroidではデバイス内に保存して直接開くのが難しいみたいなんですよね~。

それさえ出来ればクロスプラットフォーム自在な制作環境が構築出来るんですが。。。
何でWebサーバからのhtmlは開けるのに、ローカル保存したhtml開けねーんだよ全く…

フリーで公開するだけならデータ本体をWebサーバ上に置けば済むんですが、
有償配布するとなると、会員登録システム作って、SSL(https)認証を取得して、決済代行会社の審査通して、、、と大仕事になっちゃいます。

DMMさんやDLsiteさんがプラットフォーム提供してくれないかなぁ…


さて、こういうのはあくまで余技で、肝心なのは本編の制作です。

たとえばBGMや音声機能だとか、ページ遷移のトランジションだとか、エンジン強化のアイデアはいくらでも出てきますが、今回必要なのはあくまでCG集の表示用途です。今の状態でそれに必要な機能は揃ったと考えて、エンジン開発はひとまずここまでにして、シナリオのページへの落とし込みをこれからやっていきます。
出来れば今週=今月中にはそれを終わらせて、来月頭からはひたすらグラフィックに集中したいですね。

で、その肝心の本編のお話の内容ですが、、、

色々宣伝方法も考えてはみたのですが、今回はストーリーについてはあまり情報を出さない方がいい内容かな…という気持ちがありまして。

グラフィックについては、ネタバレにならない範囲で18禁のも含めてどんどん公開していく予定ですが、
お話についてはあらすじ紹介や体験版等も出さないで、いきなり本編をドン!とリリースする方向でいこうかなと。

なので漠然としたことしか申し上げられないのですが、前回のブログにも書いたとおり、現実的な生々しいお話です。
シナリオ書き上げてからもう10日ほど経って、多少醒めた客観的な目で読み返してみても割と出来映えは気に入っていて、作者としては手応え感じておりますのでどうかご期待ください。
読み終わった後、ご自身の彼女や奥さんをチラ見しながら「ひょっとしたらコイツも俺に隠れてアンナコトやコンナコトを…」みたいな猜疑心&イヤ~な読後感を抱いて頂けるように、頑張って作ります(^m^)


新作『躑躅色の記憶 ~つつじいろのきおく~』作成中

1ヶ月ぶりのご無沙汰でございます。

実は、、、現在『つまおち』と並行して、新作の制作を急ピッチで進めております。

そんなことより早よ未完成品を完成させんかい!…とお叱りを受けるのも覚悟しておりますが、ちょっと止むに止まれぬ事情が出来まして。

僕の現在の本業はフリーランスのWeb制作なんですが、ここ数年お世話になってたメイン取引先の制作会社が年明け早々に倒産いたしましたm9(^Д^)プギャー
僕が同人制作に力を注ぎ込んで『オレかの』をひとまず完成まで漕ぎ着けられた大きな要因には、この制作会社が支えてくれた収入面の安定というのもあったんですね。
それが無くなった。さぁ弱った。当面食い繋ぐくらいの蓄えはあるにしても、心身ともに落ち着いて『つまおち』の制作に集中できる状況ではなくなっちゃったんです。

昔やってたランサーズとかクラウドワークスでの拾い仕事を再開するしかないかなぁ…と一時は考えてたんですが、経験的に言ってあの手の低単価のやっつけ仕事を始めると、その間は他のことに手を付けるのが難しくなります。下手すれば自転車操業で脱出困難なラットレースに突入する危険も低くない。同人制作のための収益確保が、逆に同人制作の道を閉ざしてしまう懸念すらあります。それだけは絶対に避けたい!
あのデジタル蟹工船ですり潰されるくらいなら、いっそ大好きなエロ同人を単発リリースして糊口を凌ぎながら、メインの『つまおち』の完成を目指した方がマシじゃないか、と、いよいよ常軌を逸した考えに脳内が支配されるようになっていきましたm9(^Д^)プギャー

それで大急ぎで、モノクロ数十ページの読切マンガのネームを数日くらいで切って、2月からその執筆に取り掛かっていました。


ですが無理して捻くり出した作品にはやはりどこかに無理があって、いざ描き始めてみるとどうも興が乗らない。。。
はてさて弱ったねぇ…と気分転換の散歩に出かけたところで、ふと取り留めなく子供の頃のとある思い出が脳裏をかすめまして、そこから一気に、とても良からぬ妄想が頭の中にブア~ッと広がっていきました。

それは僕自身にとってもかなりショッキングな妄想だったのですが、逆にとてもエロくも思われ、もういっそのことこの自分の恥部を晒して一本の作品にしてやれ、と、どんな表現形式にするかもまだ全然決めないまま、ひたすらテキストを認め始めました。
データはクラウドに置いて、昼はモニター上に展開してキーボードを叩き、朝夜は布団に寝転んでスマホをフリックして書き続けました。

それがつい先ほど脱稿。
今チェックしてみたら最初の一行を書き始めたのが2月26日。そこから今日まで約20日で、420kbほどの小説もどきが出来上がりました。

途中、このお話に一番適した形式は何だろうと考えたら多分CG集かな~、となって、かなりの部分はそれに即した表現に修正しながら進めてきました。
なので今の時点で既に半分以上はCG集用のシナリオとして機能するものになっています。
多分あと数日の間に全体がCG集シナリオとして完成できるかと。


正直に言うと、僕は現在オンライン18禁同人のメインストリームになっている「CG集」と呼ばれる形式に、長年違和感が捨てきれなかったんです。
ゲームを作るには大変過ぎ、マンガを描くのは手間がかかり、ノベルではマーケット訴求力として難しい。そうした制作者側の有象無象の事情から来る妥協が皺寄せのように集まって成立している「その他よろず」な表現形態、そういう印象が否めない気持ちがありました。

ですが自分自身がこういう切羽詰った状況に置かれてみると、今の自分、そしてこの作品に、これ以上最適な形式は無いな~、とも思わされました。
上述した「よろず」な煮え切らない特徴が、同人制作の敷居を下げて多くの制作者を広く受け入れてくれているということも痛感しました。

シビアに言えば400kb超ともなれば中編小説1冊分くらいは十分ボリュームありますから、CG集よりもノベルゲーの方が向いてるんでしょうが、スクリプト組んで、音声入れて、BGM入れて、、、とやってられるほど、今の僕には猶予がありません。
してみるとCG集…ていうか、デジタル紙芝居ですね、これしか選択肢は考えられない。

そんなわけで、とにかく急ピッチで制作を進めて次回作はCG集としてリリースします。
グラフィックについても『オレかの』ほど差分を追及する方向でなく小説挿絵のような考え方で組んでいき、また特に塗りについては労力軽減のためアニメ塗り寄りのシンプルな方向を意識するつもりです。
(…とは言うものの…実はエロ絵のアニメ塗りって言うほど簡単じゃないんですけどね…しっかりしたデッサンからの陰影の単純階調化が必要で。だからどこまで上手く出来るかまだ分かりません。デッサンドールの撮影や3DCGからの陰影の拾い出しなど、出来ることは何でもやってみるつもりです)


ただ、単に静止画像フォルダだけでリリースするより、もうちょっとゲーム寄りなアプローチでお見せできれば、という気持ちも残っています。

冒頭書いたように僕は一応Web関係のコーディングはそこそこ出来るので、html5ベースでブラウザ表示前提の本編を作れないかなぁ、と。(連番静止画の方はPDF等で同梱する形で)
画像切り替え時のちょっとしたフェードイン・アウトとか、ノベルゲーに似たクリック対応の段階的テキスト表示、右クリック等でテキスト表示/非表示切替くらいのことが出来ればイイかな~、と。

この形式ならMacやiPhone、Android端末、タブレットなどプラットフォームを問いませんし、
当初は挿絵的な枚数でリリースしたグラフィックに後々差分を足していくとか、場合によっては声優さんに声入れをお願いして、徐々にノベルゲーに近いところまで完成度を高めていくなんてことも出来るかもしれない。


肝心のお話の内容ですが、、、スミマセン、これはまだあんまり語れません(^^;

ただこのブログ記事タイトルに書いてあるように、作品名はほぼ決まっていて
『躑躅色の記憶 ~つつじいろのきおく~』でいこうかと思っています。
(漢字の読みがやたら難しかったので、平仮名の副題付けました)

何となく雰囲気が山文京伝先生っぽいですよね。はい、実際かなり意識してますw
山文作品に通じるような濃厚な大人のエロスを表現できれば、と考えています。

それと作中人物のセリフから、さっきラストシーンを書いてた時もこの曲が頭の中で鳴ってました。テーマタイトルみたいな感じで。

たぶん今はマライヤ・キャリーの曲としての方が知名度高そうですが原曲はこっちです。このお話のシチュ的には男性ボーカルのこちらの方が雰囲気が合ってますね。

あと書きながら少し脳裡に浮かんだのは『ヤブヌマ』シリーズや『妻陥落』なんかですね。


ヤブヌマ

ヤブヌマ2

妻陥落


あの手のかなり現実寄りな、昼メロが18禁になって思っきりエロに振り切ったような方向性の作品です。

制作動機には冒頭に書いたようなコマーシャル的側面も大きいですから、出来るだけ多くの読者様の手に取って頂けるよう、メジャーな娯楽作としての要素をしっかり押さえた作りを目指します。
『オレかの』では「実用性が足りない」というご指摘および自覚がありましたので、今回はエロシーンのねっちょりしたやらしさにも重点を置いて制作したいと思っています。

世間のあちこちのごくごく身近な場所で、ひょっとしたらあなたの彼女や奥さんにも実際にこういったことは起きているかもしれない。そういう身につまされるような淫靡なNTR作品となるように頑張って制作します。

キャラデザやシーンスチル等、出来上がり次第に追々情報追加していきますのでどうぞご期待ください(^^)ノ



追記です。(PM07:20)

本作の主要女性キャラのデザインとして、眼鏡をかけさせるかどうかちょっと迷っています。
そこで、Twitterの方でアンケート投票を募集しましたので、よろしければご協力をお願いいたします。


『私はこれからも、きっとあなたが好き。』by くにふとわーく

塗りが今回からシンプルなアニメ塗り寄りにシフトしましたね。
個人的には今までのくにふとわーくさんの、果物の艶めきのような肌の陰影が大好きだったのですが、おそらくあの塗りにはとてもコストがかかるだろうと思いますので、制作期間や表現手法の模索等々秤に掛けられた上でのご判断だったのかなと。

くにふとわーくさんは以前『彼女が“情事”にハマる“事情”』の感想を書かせて頂いた時にも、作り手がキャラに対して生身の人に対するように丁寧にお付き合いされているな~、という印象を受けていました。
創作だから妄想だから何でもアリとばかりにエロのインフレを極限まで突き詰めるのではなく、現実的なモラルの境界ギリギリのところで揺らいでた登場人物が足を踏み外してしまう、その瞬間にジュワッと滲み出るエロさ、みたいな。

本作も新婚家庭の日常生活を舞台にして描かれている作品で、こういう事ってウチの隣に住んでる若夫婦とか職場で机を並べてる同僚の帰宅後の家庭生活とか、そういうあちこちで結構実際に起きてる事なんじゃないかなぁ…と思わせられる臨場感があります。
そうした日常系エロスのナマナマしさがお好きな方にお奨め。そう、私だ<( ̄^ ̄)>


主人公の達哉にしても妻の美沙にしても間男の拓哉にしても、絵に描いたようなフィクショナルな善人でもなければ悪人でもなく。
日常に於いてはおおよそ真っ当な価値観や倫理観を持ちつつ、でも決してそれだけでは済ませられないイビツさも心のどこかに抱えていて、時折そういう歪んだ欲望を持て余しそうになる自分を手懐けながら何とかかんとか常識人として暮らしている…つまりは僕らと同じ世界に生きてる、現実的な生活感を持った人たちです。

たとえば自分の奥さんになった女性との初夜で彼女が処女じゃなかった時に、ホンットの本心から何のわだかまりもなくキミの過去ごと愛せますって出来た男ばかりだったら、アタシャそんなツマンナイ世の中でNTRサークルなんてやってられませんやね(^m^)
嫁さんが切なそうな顔して喘ぎながら自分にしがみ付けばしがみ付くほど、コイツは以前俺じゃない男にも股広げてこの顔見せたんだな…と何とも言えない気持ちになる、そんなアナタこそ我が同胞\(^o^)/

そして達哉はその現場記録を自分の目で見ちゃった訳ですから。しかもその嫁の最初の男が、名前やら趣味やら自分と似通った所が多々ある…俺ってひょっとしてアイツのバッタもんかよ…?ってコレでモヤモヤしないような健全なヤツとは僕ァ友達になれません。イイぞ達哉、黒い炎をメラメラと燃やせ\(^o^)/

でもって、その美沙の前の男に実際会ってみたらコイツが自分と気の合うイイ奴だったりして、余計にモヤモヤがはかどってしまう達哉クン。昔の男と痴態を晒す嫁の姿が見たい見たいって歪んだNTR願望が肥大化していく。
でもその片方で、二人にイカニモなシチュエーションをアレコレお膳立てして差し上げつつ、それでも過ちを犯さなかった嫁と男にヨカッタ~と心底安堵し、やっぱりお嫁チャンは絶対他の男にゃ渡さない!と、改めて意を固くする至極市井的でマトモな達哉君リターンズ。子供かw。めでたしめでたし。


…で終わる筈がなかろーてwww

一人で勝手に火を点けて、一人で勝手に消火して、自家発電を完結しちゃってる達哉クンをよそに、
着火された種火は美沙と拓哉の二人の間の焼けボックイに燃え移り徐々に火勢を強めていく。

ここから昼メロ展開w 「だ…だめ………………」→チュー、などとww焦らしまくります。なかなか決定的なコトまで踏み出しません御両人。この勿体付けた小出しが日常系エロスの妙味ですかしら?オホホ
とはいえコチラ18禁アダルトで御座いますから。決定的なコトへは踏み出さなくても、不埒なコトにはアレやコレやと踏み外しつつ、徐々に徐々にその瞬間に向けて熟成して参ります。

エロってゼンマイバネみたいなところがあって、我慢してキリキリ巻けば巻くほど解放した時のエネルギーはデカい。
遂に一線越えた時の美沙の弾けッぷりが、嗚呼キミってホンマはそないにドスケベなコやってんね~ってチンコが震えますやね。
ああいうイタシてる最中のネジのブッ飛び方というのは、男女問わず誰しも多かれ少なかれ身に覚えがあるのでは? 脳内麻薬でラリってるんですかなぁ、一種の変性意識状態。平常モードでは絶対やらかさないようなコトやらかして、後になって後悔するんですよねぇ……(彡 ̄ - ̄)

コトが終わって拓哉を見送った直後の美沙の顔が何とも切なくて……。そしてそれが物語の最後に彼女が達哉に見せる表情にも重なる余韻。よろしおすなぁあのラスト数枚、美沙の表情がじわっと変化していくところ。物語冒頭で初登場した時と同じ構図で、最初は屈託ない無邪気な笑顔だったのが、色んな思いが凝縮した上での万感籠った泣き笑いに変わってる。

美沙が最終的にどっちの男を選ぶか、というのは、どっちであっても物語としては成立したんだろうと思います。
(さしずめゲームだったらマルチエンドで両方用意したりも出来るのでしょうが、そういう受け手へのお任せ感、僕個人的にはあんまり好きじゃなくて)
そしてくにふとさんが選んだエンドがコッチだったっていうところにも、やっぱり作中人物に対して丁寧に向き合う作者さんなんだなぁ、という読後感を覚えた次第です。


ただし今作には、お話の展開がちょっと僕の想像力では埋めきれないところもありましたので、それも正直に書いておきます。

まず事の発端となったブツ。
アレって美沙にとっては初めての男との相当強烈な想い出の一品であり、やらかしちゃった黒歴史の象徴でもありませんかね。彼女はちょっと天然なところもあるキャラですが、でもそういう品をここまでうっかりぞんざいに扱うコなのかな〜という違和感はありました。

また達哉に関しては、嫁の昔の男を自宅に引っ張り込むという荒技は、最初は黒い動機が下腹のあたりに溜まってたから理解出来るとして、じゃあ「誰にも君を渡さない」て思い直したその後も何故みすみす二人にチャンスを与えるようなポカを重ね続けたのか? 或いはあんな事誓いながらも、やっぱりその下腹の欲に思考を支配され続けてたのだろうか。あの夜彼は本当に「ぐっすり眠ってた」のだろうか?
テーマパークでの「達哉」「タッくん」の呼び方に関する掛け合いから、彼がこの時点でおそらくあの夜を知っているというのは推察出来ますが、あの日からこの某日までの二人の間のやりとりに、達哉に対するこの疑念への答えもあったのかなかったのか。そこを敢えて描かなかったのは、それはこういうモヤッとした読後感として読み手側が各人の中で抱えておいてください…っていうくにふとさんの意図だったのでしょうか。

あと拓哉だけは主観シーンがないので、それぞれの場面での彼の心中は行動と発言から察するしかありませんが、もし現実の知人として彼が僕の目の前にいたら、やっぱりオマエのやった事はクソ野郎としか言いようないなぁとは思います。
ヤルことヤリ散らかした後になって良い人ぶった幕引き図ってるだらしなさまで含めて一層イヤラシイ男って糾弾も出来なくはない訳で、余計にネトラレ魂をイライラと刺激されてしまった。まぁだからこそ彼は夫婦のオカズとして「これからも、きっと」永久にあり続ける…のだと考えれば、ヒネリを更に一回転加えた高等テクな寝取り男像とも言えましょうか。

しかしま、ネットだろがテレビだろがフリンだのリコンだの毎日のように飛び交ってる巷の折々、現実は小説よりも奇なりって言いますし、このくらいの不条理を平気で抱え込んであれこれと間違い犯し続けてるのが僕らの日常世界のリアリティかもしれないですね〜。
世にNTRの種は尽きまじ。


『クローゼット2~彼女の結末~』 by 山雲

山雲さんの『クローゼット』シリーズ完結編、エンディングが随分と物議を醸してますね~。。。

1→0→2とシリーズが進むにつれて作者さんの興味が、エロを描くことからストーリーを描くことに段々シフトしていったのかなぁ、とは感じました。

『クローゼット』は読み切り短編のオカズ作品31p、それがヒットしたことで世界観を膨らませて描いた前日譚『クローゼット0』が63p、、、ここまでは作品の狙いとページ数がバランスしてたんだけど、更に踏み込んだストーリーを描きたくなった結果長編マンガ並みにページ数が必要になってしまった物語を、演出の力技で86pに詰め込んで……でもやっぱり「そこんとこもっとkwsk」が各所に残ってしまった、的な。

特にエンディングに対しての読者の反応は、オチそのものへの好き嫌いの話と、その演出の持っていき方に対する賛否の話が、ごちゃ混ぜになってるような印象を受けます。

(以下、例によってネタバレあり。決定的な単語は極力避けてますが読んじゃえばオチは分かっちゃいますので、未読の方はお気を付けてご覧ください)

続きを読む 『クローゼット2~彼女の結末~』 by 山雲


『ニルハナ』ゆにっとちーず Last Presents!!!(3)

一昨日、そして昨日に続いて、オッサンの『ニルハナ』語りが続きます(^^;
今回もネタバレ全開(しかも過去作品まで含めて!)ですので、少なくとも『ニルハナ』未プレイ・未コンプの方はスクロールして全部ご覧になってしまわれないよう、ご注意ください。

ゆにっとちーず作品によく出てくるもう一つのモチーフ……というより、山野さんのシナリオの特性として、あらゆるものには両義性・多義性が含まれています。

パコられ

ご主人さまにあ

この多義性の豊穣、時に擾乱は、ゆにっとちーずのキャラ達の内面にも常に満ち満ちていて、それをギリギリまで先鋭な形で体現し最期まで頑なに抱え続けたのが『パコられ』の紗倉であり『ご主人さまにあ』のみつ希でした。

それらの悲劇的な作品に較べるとエンターメントを高めた『ニルハナ』ですが、そこにもこうした多義性はしっかり継承されていて、トラウマに脅えることの正体が実は自己憐憫の快楽であったり、幸福の中にあることがそれが将来喪われることへの恐怖と一体になっていたり、狂気に陥れないことこそが地獄であったり、このへんの心模様の描き出し方がゆにっとちーず作品はどれも本当にスゴイ!

そしてこの個人の中の惑乱は当然ヒトとヒトが向かい合った際にも、微妙なあるいは運命的なズレとなって表出してしまいます。

たとえばカスリとの思い出においてタツヤが決定的な失敗として記憶に抱え込んでいる遊園地のバンジージャンプ。

しかし『ニルハナ設定資料集』を紐解いてみると、カスリの側からすると実はその体験はタツヤの認識とは全く異なる意味合いを持っていたことが分かります。
(…て書くと資料集未読のヒトも気になるじゃろ~。ほ~れほ~れ~設定資料集も買え~、そうしてますますニルハナに、ゆにっとちーずの世界にハマってしまえ~)

たとえば体験版にも収録されている病院の廊下での、車椅子のカスリとタツヤのオーラルセックス。

ここでのタツヤの肉欲はカスリへの情愛と彼女への支配欲という清濁の綯い交ぜの中に育ち、一方カスリもカスリでタツヤへの想いに溺れる自分に浸ることで自慰的快楽を膨らませている節があります。
公共の場での秘事というシチュエーションやカスリの身体の状態、行われている行為が肉体的には擬似性交である、といった理由もあるでしょうが、このHシーンには結び合いながらもどうしても完全にひとつにはなれないセックスという行為の限界も色濃く表れているように感じました。
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『ニルハナ』ゆにっとちーず Last Presents!!!(2)

『ニルハナ』感想つづき。

昨日は漠然とした大枠みたいなことばっかり書いちゃったので、今日はもっと中身に突っ込んだお話を。

宮森タツヤ
ゆにっとちーずの作品には繰り返し描かれるモチーフが幾つかある気がするのですが、その中でも最たるものが『ニルハナ』の主人公宮森タツヤがやっている「他人の感情の搾取」です。

体験版で彼の行動に触れた時に最初に感じたのが、あ~コイツ前作『ご主人さまにあ』のエピローグに登場するカレと同じことやってるな~、というもので、
その時点で僕には「『ニルハナ』は『ご主人さまにあ』アフター」的なイメージが生まれてました。

(『ご主人さまにあ』には他にもこういう性癖を持った屍奪鬼が登場しますし、『淫夢みるさなぎ』にもモロそういう人物が出てきます。更にもう少し俯瞰すれば、ゆにっとちーず作品の中で何らかの苦しみや懊悩を抱えている人の周囲には、何らかの形でその人を搾取するニンゲンが必ずいますね)

情緒不安定なメンヘラ女性ばかりを狙って疑似的な恋愛関係に嵌め込みつつ、相手の心の傷を巧みに弄くって苦しめ泣かせて「自分の心が動かないから、他人の感情で心の暖をとる。」付き合う相手を追い込んで自分の快楽に使役させる点ではサディストであり、さも優しげな顔をして“赤の他人”の動揺・錯乱を眺めながら悦に入るところはさながら覗き魔。ユウに罵倒されるとおりの「ゲス」な「ウジ虫」です。

しかしココでも山野さんならではの「触れた人間を傷付ける」凶器が発動しています。
タツヤが行っている他者の感情搾取は、物語を覗き見しながらそのキャラクターたちの揺れ動きを愛でている僕達プレイヤーの行動に他ならないからです。

(さてここからはネタバレ全開。必ず『ニルハナ』コンプ後にご覧ください)

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『ニルハナ』ゆにっとちーず Last Presents!!!(1)

2年前に『ご主人さまにあ』に出会って以来、陰陽はゆにっとちーずの大ファンでして(*^^*)

本作『ニルハナ』も制作中からずっとものすごく期待し、憚りながら応援もしたいって気持ちで眺めておりましたし、
完成した作品をプレイし終わった現在も、ゆにっとちーずの、山野さん&うみのさんコンビの、長年の歩みがそれはもう見事としか表現しようのないレベルで結晶したこの最終作を、ひとりでも多くの人に知って貰いたいプレイして貰いたい、そういう気持ちで現在このブログを書いているのですけれども。。。

その一方でこれから書く内容が、果たしてこの作品&サークルにとっての応援になるんだろうか、という不安もあったり。。。

だけど作品の(それはもう痛いほどの)真摯さに対してこちらも全力で誠実であろうと考えまして、(時にそれがゆにっとちーずさんと陰陽の双方にとってプラスとばかりは言えない内容であっても)以下すべて思いの限り率直に書いてみます。


まず初っ端でネトラレサークルとしての禊ぎを済ませてしまおう。
この作品は、いわゆるNTRモノ、ではありません。

いや、NTR者の琴線をくすぐるようなシチュは作中に間違いなくあります。
とある作中人物の咆哮…

「くそ! くそ! ペド野郎めが!」

…には、あまりにも「分かるぞ!」過ぎて思わず大声出して笑っちゃったくらい。

だけどお話がとても多層的な構造を持ってるので、そもそもジャンルの枠に嵌めるのが難しいんですよね。18禁というゾーニングの中でなければ語れない、頭の先から爪先から股の間まで、あらゆる要素の詰まった物語…という感じかなぁ。

たとえばあのヒトとあのヒトのH場面なんか、レイプでありつつ和姦でもあり、憎悪でありながら情愛でもあり、禁忌でありながら聖的でもあり…。

そんな具合にストーリーのあちこちに情感が溢れ返っていて、そのうち頭と下半身がテンデンバラバラに反応し始める。何でもない会話シーンでやたらと勃起したかと思えば、Hシーンでは下半身以上に胸や目に響いて拳を握り締めたりボロ泣きしたり…。

加えて、本作はゆにっとちーずの中にあっては様々な点で割と異色作になっている印象もあり~の、だけどそれがゆえに最終作でありながらサークル入門作として最初にプレイするのに適した作品なのかも、という矛盾した感覚もあり~の…で、一層説明が難しい…んだけどまぁ…そうだなぁ…そのあたりから話し始めるのが良いのかな。。。


以前『ご主人さまにあ』の感想文でも書いたことなのですが、このサークルの作品には他の追随を許さない煌めきと共に、それがゆえにエンタメ的成功への道が険しくなる、という皮肉な相反が内包されている感がありました。

ニルハナ設定資料集』で山野さんご自身が吐露されているのでもうここにも書いちゃいますが、ゆにっとちーず作品には「触れた人間を傷付けたいという想い」が、濃厚に漂っています。
(それが極点に達したのが前作『ご主人さまにあ』かと)

多くの人は、自分のリビドーの捌け口として消費しているエロの表裏一体に『パコられ』に描かれている陰惨な世界も存在していることを知っていながら、とりあえずそのことには目を瞑っておいて、性を一時のエンタメとして消費すべくエロゲのアイコンをダブルクリックします。

ところがゆにっとちーず作品は、広げたゲーム画面にプレイヤー自身の姿を映す鏡をドンと立ち上げてくる…。
その鏡面が見事なまでに磨き上げられ美しく反射することに僕は感動し魅せられてしまったのだけれども、そこに映し出される自分の姿は、時に下衆なゲヘヘ笑いを顔面に張り付け股間を握り締めた怪物の醜悪さだったりもして、その鏡の糾弾に耐えられる人ばかりではなかろうなぁ…とも。


エロゲを制作してる者としてコレ言っちゃうのはあるいは拙いかもなんだけど、抜きゲーと呼ばれる作品の八割方には、生身の「ニンゲン」は出てこない、と実はワタクシ考えています。いやひょっとしたらもっと。九割方かも。
コレはdisってるんじゃなくて、そうでなければならない理由があるからだろうなと思うのです。

エロゲに登場する者たちはあくまでエンタメのために消費される「キャラ」であり、たとえばNTRにおいても往々にヤられるヒロインは生贄として、ヤる間男は人の形をした(あるいは人の欲を凝縮した人外や触手の形をとった)性欲として、寝取られる彼氏・夫は嘲笑の捌け口の愚かなピエロとして、カリカチュアされた現実の断片を演じる人形たちです。

彼らは必要以上にリアリズムを纏ってしまってはマズイのです。
日々の現実世界のアレコレに倦み疲れ、一時のセックスファンタジーのカタルシスにチンコマンコいじりながら酔い痴れたい人々に、再度現実の人の有り様を描いてみせるのは…それが精緻であればあるほどかなり酷なことでもあるでしょう。


ゆにっとちーずの過去作の多くには、そういった、プレイヤーの喉元に突き付けられた切っ先鋭い刃みたいなところがある。
ところが『ニルハナ』はちょっと違うんです。同じ刃物で例えるとすれば食事会のテーブルに載せられる銀のナイフ…とでもいうのかな。

本作はサークル作品中最大規模の舞台を持ち、百年単位の時間の中、国内外のあちこちで、数多くの登場人物たちによって、魂を揺さぶられる恋愛ドラマや超常的な伝奇ドラマが展開します。
「どの話がどこでどう繋がるんだ?」
「コレってどゆこと?」
「ははぁ、つまりこの人たちは…」
「あッまさかこの人ッ!?」
…と、サスペンスフルなストーリーが起伏に富んでいてプレイしていて実にワクワクた~のし~!

そこには多くのエロゲが提供する剥き身の性の発散とは別種の、また今までのゆにっとちーず作品の切羽詰ったヒリヒリ感ともちょっと異なる、潤沢な素材を使って丁寧に料理されたエンターテイメントのカタルシスがあります。
(そういえば作中に様々な料理が登場するのもゆにっとちーずの特徴のひとつですね。プレイ中に自分でもヘタクソなポモドーロ自炊して食っちゃった(^ ー、^))

「鬱ゲー」というジャンルに括られることも多いゆにっとちーずの作品群。その積み上げてきたサークルの歴史の頂点に積まれた最終作『ニルハナ』のこの化けっぷり。これ自体がもう、ひとつのドラマですわ。

この変態(ドスケベの方じゃなくてメタモルフォーゼの方ね)がどこから生まれてきたのかプレイヤーの側から全てを知ることは難しいですが、作品冒頭においてユウが語る「魔法」や、終盤近くで二人の登場人物の間で交わされる物語ることの意義や方法論といったものは、このドラマチックな変容を慮るための多くのヒントを与えてくれているように思います。
サークル復帰したうみのさんによって描かれた吸い込まれるように美しいユウの姿と、その彼女を介して語られる山野さんの万感の思いが込められているであろう作劇論。そしてそこに流れる音楽がまた切ない。これがサークル最終作としての結実なのかと思うともう体験版のココだけで涙腺崩壊モノでありました(;_;)

(それと『設定資料集』に書かれている様々な舞台裏ね。これを読みながら全体像を追いかけてみると、僕が『ご主人さまにあ』でこのサークルを知ってから『ニルハナ』が完成するまでのここ2年余りの経過は、思っていた以上に奇蹟的なものだったんだということが分かって改めて胸にグッときます…)


作品は、触れた人を傷付ける刃にもなれば、救いの手にもなり得る。

「流れ出した血でも物語は書ける」
「でも、あなたの心はとても弱い。書ききる頃には血も涙も枯れてしまう。それもひとつの到達点だと思うけれど、私は嫌。嫌なの。あなたに力尽きて欲しくないのよ」

刃の鋭さを知っていればこそそれを使って人を救う事も出来る、ものづくりの両義性みたいなもの。「沢山の人間の祝福」を得るための「魔法」とは一体何なのか。

「隠すだけ。手放すわけじゃない……距離の置き方を覚えるのよ。
ちゃんと身につければ、好きなときに振りかざせるし、不要なときはしまっておける。自分を傷つけてしまうことも少なくなる」

ユウやカスリのセリフとしても『ニルハナ』には度々この「魔法」という言葉が出てきます。
あるいは本作だけからその言葉の重みを汲み取るのは難しいかもしれません。

「いくら物語を作って自分を俯瞰していても、耐えきれないできごとがあるって思っちゃった。負けたのね。感情に。だからもう書くのはやめようって諦めてた」

ゆにっとちーずの作品群は世界線が繋がっているものも少なくないのだけれども、
とりわけ『ニルハナ』はその直前作である『ご主人さまにあ』との陰陽二極を為す双子作品のような部分も多く、この二作品は是非とも両方セットでプレイして頂きたく。

本当は『ご主人さまにあ』→『ニルハナ』の順番でプレイした方が色んな理由でエモいんじゃないかと思うのだけれど、この際逆でもイイ、『ニルハナ』やってみて面白い!と思われたら『ご主人さまにあ』もプレイして、『ニルハナ』にもたらされる救済が、絶望の極北みたいな地平からの生還であることを知ってほしいです。
でもってそれでハマったら、気が付きゃサークル作品全部コンプしてるんじゃないかと思いますよ。そう、私だ<( ̄^ ̄)>)


ていうか、NTRみたいにグルッと一回転した性癖を持ってる人ほど、矛盾に満ちてでもだからこそ逼迫したリアリティを備えたゆにっとちーずのキャラクター達は胸に強く響くんじゃないかなぁ…………というわけで、ここからは大いにネタバレ込みの『ニルハナ』登場人物たちのお話がしたいのだけど、、、それは日を跨いで頁を改めさせてもらいますね。

書きたいことがありすぎてとても1回だけじゃ書ききれないの。。。

ゆにっとちーず

実用性が足りないよ…

これから出張なのでちょっと急ぎで書いてて、推敲も十分じゃないままアップしてますので、読みにくい文章かもしれませんがご容赦ください。

昨日のブログ記事以降にNTR BLOGさんに届いたコメントに関してどうしても少し追記しておきたいなと。

グラフィックの未熟さだけでなく、演出的な面でも『オレかの』に実用性が足りてないな~、というのはこれまた僕も認識していて、今後の課題だなと考えています。

変に気取り過ぎてるというか、スケベに徹する覚悟が足りないな~、的な。
エロいシーンはもっとこうグチョグチョと、ただもうネチョネチョと、プレイヤーさんのチンコマンコにひたすら奉仕する表現目指さなきゃアカンやろ~、て思っているのですが、
いざ出来上がってみるとア~なんか足りない、抜きに欠かせない決定的に肝心なモノが零れ落ちてしまってる、と反省…。

単純に表現力とか技術力不足って面もあるかなと。
テキスト&グラフィック共にです。
なので「わ~ヤラシイな~」と感じる作品を鑑賞しながら、自分にナニが足りないのか、どう書けば描けばこうしたヤラシサを出せるのか、日々チンコを握り締めながら勉強勉強です。


「エロシーンにヤローのアップ出すなよ!」
そのご意見があることも、実は以前から承知しておりました。

承知していながら、今回ドラマ的な演出として、どうしてもやりたくなってしまった…。

これは今でも悩ましいところで、ユーザーさんの実用性に奉仕しようとしつつも、
それが自分のやりたい演出の幅を狭めてしまうとなったら、どっちを選択するのか…。

「自分の我のためにユーザーに不便を押し付けるな」ていう、昨日のご意見に対して「分かりました済みません」としおらしく言った口の根も乾かぬうちに…って感じですが、
システムの使い勝手や機能面といった外枠に対して、シナリオやドラマの中の演出というのは作品の中核であり、そこはどこまで折れていいのかというのは難しいところです…。

ただまぁ「フィニッシュでいきなりオッサンの顔やらチンコのドアップとか勘弁してよ~」というご指摘はごもっともですので、後編『つまおち』ではそのあたりは何らかの妥協点というか、バランスの取れた演出なり技法なりを編み出さねば、と現在あれこれ考慮しております。


根本の原因は自分が抜きゲーを作ってるのか、それとも18禁ならではの世界観の中でドラマっぽいものを作りたいのか、ていうところが明確に出せてない所なんでしょうね。

ココはひとつ自分にハッパ掛ける意味でも書いておきますが、

陰陽倶楽部の作品は、何より第一に、抜きゲーである

…事を目指します。

後編の『つまおち』は『オレかの』より実用性を高めて進歩の跡をお見せできるよう、シナリオもグラフィックも一層磨き上げます。シコシコ!

 


『オレかの』をNTR BLOG様に取り上げて頂きました\(≧∇≦)/

2018-01-08_13h02_16「オレの彼女は堕ちてない!」
男達から奪還した妻の過去は…(陰陽倶楽部) – NTR BLOG(寝取られブログ)

NTR BLOG様、ありがとうございます!
サークルを立ち上げて制作を始めた頃から、NTR界の中核ポータルサイトであるNTR BLOGさんで取り上げて貰えるような作品に!というのは一つの目標、指針でした。
その夢が叶って、今、部屋中転がり回って踊り回っています。

変に隠し立てしたくないのでここに記しておきますが、『オレかの』リリースした後、NTR BLOGさんにも「もしよろしければお願いします」ていう自己申告アピールはさせて頂いてました。
実を言うとそれ以前から、自分の制作に忙殺されてこのブログへの感想文を書いている余裕も無くなってしまった頃、その代償行為の息抜き的にNTR BLOGさんへのお勧め作品のタレコミwは何度かやっていたのです。
ですがそういった情報提供と自己宣伝は全く別の事ですし、巷には連日凄い作品が次々リリースされる中で自分のレベルを客観視したら、売込み宣伝みたいなド厚かましい事やるのはとても勇気がいりました。そうして僕が逡巡していた時にTwitterで肩を押してくださった人生通行止め神騎逸天さんにも、改めてお礼申し上げますm(_ _)m

また、お送りした自己アピールは一度だけ、そしてそれに応えて頂けるかどうかは100%、NTR BLOG様のご判断でした。
だからこそ掲載して頂けたことが嬉しかったし、そのことをこうしてブログにも公にしている次第です。


さてそれでは、記事をご覧になって初めて作品と当サークルを見知って頂いた方もおられると思いますので、自己紹介がてらNTR BLOGさんの記事と今の時点で頂いてるコメントに対しての、アンサー的なお話を。


デビュー作である『オレかの』は、特にストーリーについてはなるだけ奇をてらわず、オーソドックスな展開を意識しました。
NTRのテンプレートにある程度乗っかったその上で、どれくらいキャラを踊らせる事が出来るか自力を試してみようというような。

結果は上手くいったと感じている箇所もダメだったなと反省している点も多々ありますが、それらを踏まえて後編『アンタの妻は堕ちている。』は更にググッと引き込まれるストーリー&キャラクターにするべく一層磨きをかけていきますので、どうかご期待ください。

サークルのお披露目ともなる処女作のエロをどんな内容、どの程度のハードコアにするか、その匙加減もなかなか悩ましいところでした。
エロとグロの境界、僕はロボットの「不気味の谷」に引っ掛けて「エログロの谷」と呼んでますがw、これは「不気味の谷」より遥かに人それぞれ場所も距離も深さも多様なので、サークルの印象が決まってくる第一作でどの程度までヤルかヤラレルかw

多様なNTRスキーの皆様全員にご満足頂けるとは思っていません。この作品内容を、えげつないと思われる方もぬるいと感じられる方もおられるでしょう。
ネタバレ出来ませんので具体的なお話は控えますが、作者陰陽自身は、基本的にはハードウェア(肉体)面よりソフトウェア(精神)面を破壊するNTRを好みます、とだけ申し上げておきますので、ご購入検討時にはそこいらあたりから内容酌んで頂ければ。


システム、重いですよね。
自覚してます。申し訳ないです。

ゲーム制作初めた段階でエンジンの中身を覗いていたら、あんな事できるな、こんな事もやれるな、というヘボエンジニアなりのアイデアが次々浮かんできて(例のJOKS機能とか)、、、

調子に乗ってシステムの許容量を確かめることもせずに際限なくカスタマイズを追加していったら、気付いた時には引き返せないくらい肥満した作りになっていました。
キャラ1枚につき数枚のレイヤーを組み合わせて立ち絵を描くなど、かなり根っ子の深い所まで脂肪がミッチリ溜まってしまっています。

少し専門的なお話になりますが、僕自身のプログラミング技量の限界もあって、将来はスクリプト型エンジンの吉里吉里から、何らかのコンパイル型エンジン(Unity?)に移行する必要はあろうかなと思ってます。ですがそれにはかなり大きな労力がいります。
少なくとも後編『つまおち』は『オレかの』と共通のこのエンジンで行きますので、劇的な改善は望めないかと思います。
重ねて申し訳ありません。

「作者の思惑優先でユーザーの没入感を阻害してる」というご指摘には、心より感謝いたします。
胸に痛く刻んでこの先は、作品の本質に関わりの薄い不要な我は抑えるように気を付けます。


そして…やっぱ避けて通れないのはコレですよねぇ…>グラフィック

これも自分でも自覚してます。線は不安定で生半だし、塗りは未熟そのものだし、ポージング硬くてデッサン怪しい箇所もいっぱいあるし、もっと明日花カワイく描けないのって思うし。そもそも昭和劇画みたいな古臭さや垢抜けなさ。
何とか方向性を誤らないように気を付けながらちょっとずつ改善改良を繰り返していきますので、プレイヤー様方にはこの点も少し長い目で見てやって頂ければと、頭を下げるしかありません。

もちろん才能の如何にもよるでしょうが、絵は本当に一朝一夕では上手くならない、なれないのです(>_<)

昔、漠然と人体デッサンやパース画を練習していた時期はあったのですが、それらはいわばインプットの訓練で、画像作品の制作というアウトプットはそれとはまた別物なのだ、そっちはそっちで数をこなさなければ絶対見えてこない次元があるんだ、というのを今もヒシヒシ実感してます。

毎回塗り手法を変えたりSEやってた頃に覚えた3D取り入れたりと色々やってみてますが、まだ「これが僕の絵です」と言えるような状態までは程遠いので、お見苦しい所も目に付くと思います。
スミマセンです。

好きな絵師さんや、憧れるグラフィックというのは多々おられます&ありますが、今自分の絵の方向性として目標にしてる絵師さんを一人だけ上げろと言われたら、はましま薫夫先生デス。
確かなデッサン力を踏まえて、それを可愛らしく適度にデフォルメされたデザインの中にまとめ上げられる、はましま先生のような洗練されたエロカワな絵が描けるようになりたい〜!
(ビビりなのでCLOCKUP作品はなかなか手出し出来ないんですけどね~(´∀`;)。チンしゃぶちーちゃんカワユス(*´ω`*))

あと塗りに関しては、「エルフ塗り」ですかね〜。
でもその一方で影をシンプルに団落としにしたアニメ塗りのエロさというのも捨てがたい…。
将来はそういう色んな塗りのバリエーションも試してみたいです。

現状では、線画にしても塗りにしても、描けば描くほど良くも悪くも自分なりのアクの出た絵柄になっていってしまうな〜(苦笑)という感覚はあって。

デビュー作制作にあたって自信のないグラフィックも自分で全部やった理由のひとつは、まぁぶっちゃけ懐事情にあった訳ですが、こういう絵柄になってしまった以上少なくとも後編『つまおち』は前編との整合性もあって全部自分で描く以外ありません。
少しでも皆さまの股間に響くシーンになるよう、力一杯努力します。

(その後については、制作時間との兼ね合いを考えたら、グラフィックはどなたかと組んでお仕事させて頂くのもアリかな~とも思ってますが。
作品にせよ制作環境にせよ、試してみたいアイデアは色々あるのですが、時間がそれについていけないジレンマずっと抱えてますので。
Twitterでも定期的に呟いてる「僕はエロいコトしかやりたくないんです!」どころか、エロいコトだけやるのにも1日240時間くらい欲しい!
あと手も20本くらい、あとあとチンコも100本くらい!!!)


興奮状態で書き連ねてたら、
またいつもの悪癖で暴走気味の長文になってしまいましたm(_ _)m
今の溢れ返る思いを書き綴れば際限がないのですが、これ以上長くなっても見て頂く方々にご迷惑ですので(今更w)、そろそろこの辺りで。

最後に改めて、NTR BLOG様に頂いた記事にお応えできるよう、
後編『アンタの妻は堕ちている。』頑張って制作しますので、皆様引き続き陰陽倶楽部をよろしくお願いいたします。


新年のご挨拶と、『オレかの』『つまおち』のあれこれ

2018NewYear_brightSide2018年、明けましておめでとうございます。

昨年はついにデビュー作『オレの彼女は堕ちてない!』のリリースに漕ぎ着けることができました。
ご購入いただいた皆様、ご協力いただいた声優さんやベータテスターの方々、SNSやブログを通じて励まして頂いた全ての方に、改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

リリースから10日ほど経過し、おかげさまでコツコツと堅調にDL数も伸びまして、先日第一目標にしていた累計100本を達成することができましたヽ(^0^)ノ

ですが同人サークルはデビュー作をリリースしてやっとスタートラインを跨げたくらいのレベル、いよいよこれでようやく実際にコースを走っていく段階に入れたのだと思ってます。
ましてや僕は前後編分割リリースという癖手を初陣で使ってしまいましたので、「初戦のゴールテープを切りました!」「デビューを果たしました!」と胸を張って言い切れるのもまだまだ先だと自戒してます。

とはいえ、全てが初挑戦で右も左もわからず始めた同人ゲーム作りが、こうしてひとまず1本、形に出来たという手応えも確かにあります。
試行錯誤の繰り返しで予定より随分時間が掛かってしまいましたが、このやり方でまがりなりにもココまでは来られた訳で。この先はこの経験で得たものをベースにして、無駄を省いてもっと効率的に制作できるようにしなければと。

そんなこんなで、今年の目標は、最早言うまでもありません!
『オレかの』の後編『アンタの妻は堕ちている。』のリリース。
もうコレ1点! これより上も下もありませんッ!!!
この目標に向かって全力を傾けて頑張ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


この年末はリリースした『オレかの』と、これから仕上げていく『つまおち』について、色んなことを考えながら過ごしていました。

これまで『つまおち』のシナリオは、、、

  1. 現在と過去を行ったり来たりしながら物語全体が進んでいく初期構想。
  2. 現在編『つまおち』と過去編『オレかの』を分離して、前後編として分割リリースする決定。
  3. 過去編、グラフィックを描き進めながら何度もシナリオ改訂。
  4. 過去編がブラッシュアップされるに従い、置き残された現在編との間で、完成度にギャップが広がってきてる←イマココ

、、、というような推移を辿ってきました。

このギャップを埋めるためには、現在編『つまおち』のシナリオももう一度大幅に見直さなきゃならないのですが、
『オレかの』をプレイしてくださった方々から次々届いたご感想やご意見が、今この改稿のためのとても重要なアドバイスになってくれています。

作者の僕とは異なる視点から物語や登場人物に対して色々なご指摘をいただいて、改めて感じたのは、明日花や智樹そしてその他の登場人物にしても、実は僕自身が彼等がどういう人なのか全然分かってなかったのかも…という新鮮なジレンマ。

焦りみたいなものも一層募ってくる中で改稿プランを練り続けていましたが、
プレイヤーさんから頂いたお声が再度ヒントになって大小含めて様々なアイデアが浮かび、その中には「コレはうまくいけば結構ガツン!と来るのでは!?」と手応えを感じているものもあります。
(もっとも、このアイデアを組み込むとなると、作るのはまた一回り大変になっちゃうのですがね…(^^;;)

ただ従来の構想だと、前編『オレかの』のセーブデータはそのまま後編『つまおち』と一体化させて、『オレかの』コンプされた方はそのまま『つまおち』に雪崩れ込めるような仕組みを考えてたのですが、ひょっとしたらこの構想はポシャってしまうかもしれません。それくらいの大幅改稿になる可能性があります。
でもそうしたギミックにこだわることより、作品内容を高めることの方が百倍大切だと思いますので。もしセーブデータの一体化構想が頓挫してしまったとしても、『つまおち』は『オレかの』の後編として、物語全体をもう一度噛み締めて楽しめるようなクオリティの高いものをきっとお届け致しますので、何卒ご容赦ください。

ひとまず今月中は、この改稿作業に注力するつもりです。
そこから多分きっと声優さんにも追加・修正音声を収録して頂きつつ、僕の方はまたお絵描きの修羅道を突き進んでいくことになるでしょう(^^;

そういったわけで『オレの彼女は堕ちてない!』をプレイして頂いた皆さま、
あなたのお声を作者陰陽に伝えるには、この1月の一カ月間が好機!です。
あなたのご意見が、ヒロイン明日花や主人公智樹の命運を大きく変えてしまうことになるやもしれません!
各販売サイトの感想欄、当サイトのブログコメント、各SNSなど、様々な場所からどうぞお声をお聞かせください。
Twitterは随時エゴサもかけておりますので、「陰陽倶楽部」「おれカノ」「オレの彼女は堕ちてない」等をツイートに混ぜ込んで頂ければ漏れなく拝見いたします。
よろしくお願いいたします。

2018NewYear_darkSide


『オレの彼女は堕ちてない!』リリース致しました!

タイトルイメージL先ほどDLsiteでの作品公開を確認致しました。
DMMからは既に一足早く公開されております。

そんなこんなで、、、

『オレの彼女は堕ちてない!』
DMM, DLsite双方から、予定どおり配信開始です。


ふぅ…何とか当ブログで先週告知したリリース期限をギリギリ一杯でクリアできて、ホッと一安心しています。
ですがこのタイミング、おそらく無名の弱小サークルのデビュータイミングとしては最悪でしたねぇ。。。

ご存知の方も多いと思いますが、エロゲは商業作品を中心に月末金曜日に新作が大量リリースされます。
ですが12月は年末進行によって、その「月末エロゲの日」が1週前倒しになるんですよね。
実際昨日はSPOTLIGHTSの方にも物凄い数の新作登録があって、それが『オレかの』の登録データのリテイク作業と重なって、開設以来初めて当日更新ができませんでした。

群雄割拠の戦国時代の中にヨチヨチ歩きの赤ん坊が入っていくみたいなもんです。踏み潰されないかと不安で不安で…

ですがこの機会を逃して来週になればクリスマスから年末へと突入し、ますます先の読めない不安定なタイミングでのデビューになってしまいますし。
絶対に2017年内にはデビューを決めておきたかったので、もうケツカッチンで行くしかなかった状況でした。


ともあれ、作品を表に晒したら、もうまな板の上の鯉。
後は煮るなと焼くなと好きにしやがれ!…とPC前からパーッとどっかへ逃げ出したいところだったのですが、いざその時になってみるとまだそれどころじゃないですね。

こうしてブログやTwitterに告知したり、声優さんはじめご協力いただいた方々にお礼のメールしたり、その他にも細々とした仕事がいっぱいあって、全然ゆったりと映画でも観に行って~…なんて心境ではないです。
多分今話題のアレ観に行っても気がそぞろでストーリー全然頭に入らない。ルーク・スカイウォーカーも失業して痩せ衰えて浮浪者に成り果てたサンタクロースのオッサンにしか見えない。。。

それに今年大変な話題になった某アニメ作品の監督さんが、
「僕の仕事は作品作るところまでで終わりじゃなくて、それを出来るだけ多くの観客にご覧頂けるように努力する事」
て仰って、実際その後も日本~世界中の劇場を飛び回って上映講演されてるのをこの一年Twitter等で拝見してて、作品作りに対する考え方が変わりまして。

そんなわけで、もうしばらく、いかに『オレかの』を多くの方々のお手に取って頂けるか考え考え、PR活動に勤しみたいと思います。
皆様どうか(嫌気をささずにw)お付き合いよろしくお願い致します。


おおっと、そんなこと言って感慨ふけってる傍から、今日のブログでお伝えしなきゃいけないお知らせ事項を忘れかけてました。

昨日のブログで、
「DLsiteへのリテイク作業のタイミングから、DMM版とモザイク処理が微妙に異なることになりました」
とお伝えしましたが、、、

幸か不幸か、この差、なくなりました(^^;

昨晩深夜「念のために」とリテイクしたゲームを自分でテストプレイしてみたところ、
正にそのリテイクによってゲーム途中でプレイが進まなくなってしまうバグを混入させてしまい、大急ぎでDMM, DLsite双方にリテイクのリテイクを提出する事態に。

その際に、両社共通のソースを使用してリビルドしましたので、これで両社に預けたデータに差はなくなり、どちらのサイトからDLしても全く同じゲームをお楽しみ頂けることになりました。

あ、それから、
まずは2大オンライン販売サイトからのリリースを優先しましたが、これからMelonbooks(ひょっとしたらその他の販売サイト)にも登録しようと思います。
Melonさんご贔屓の方々は、もう暫らくお待ちください。

 

 


『オレの彼女は堕ちてない!』DMM明日12月22日(金)、リリース決定しましたッ!!!

本日はブログ号外です(*^^*)

先ほどTwitterの方で先行告知しましたが、DMMさんから審査完了のご連絡を頂き、『オレかの』のリリースが、無事明日12/22で確定致しました!!!

ヒロイン明日花の最初の躓きをつづった物語の前編、
皆様どうぞよろしくお願いいたします。


なおDLsiteさんでの購入をご検討の方は、日が変わる23日0時までお待ちください。

DLsiteでは若干グラフィックの修正を多めに頂いておりまして、現在もバタバタと作業続行中です。
明日の10時までに差し替えデータをアップすれば予定の23日0時公開には間に合うとご連絡頂いてますので、それまでにリテイクを完了させて、そちらも間に合わせられると思います。

結果的にDMMとDLsiteで若干画像に違いが出ることになりましたが、DLsiteさんの方も決定的に問題になった画像があった訳ではなく、モザイクの処理方法が気持ち違うかな?程度の差です。
引っ掛かってるのはもっぱら男性側のナニの方、特に「陰嚢」部分のモザイク処理が甘い、というご指摘でした。一部画像でアングルの関係でブラーンと垂れ下がっちゃってるところなどがタマタマ引っ掛かってしまったようですナッシー。
従いまして、どちらでご購入頂いた方が明日花ちゃんのムフフな箇所がよりハッキリ見える、といった見過ごせないような重大な違いはありませんので、どちらのサイトでもご安心してご購入ください。

DLsiteでリテイクが入った画像の中には、既に当サイトでサンプルとして公開済みの画像も含まれていましたので、
後日こちらのブログで、DMM版とDLsite版の違いをご確認頂けるよう比較画像をご用意いたします。