陽 のすべての投稿

あけましておめでとうございます

何とか正月三が日の間に年始のご挨拶をしたく、またまたかなりバタバタと更新しちゃってます。

いや~今年の年末年始は数年ぶりにゆっくり出来そうな気配だったので、HPの方も元旦からバッチリ準備して更新、と目論んでいたんですが、
クリスマス明けの土壇場になって正月明けまでにやらなきゃならない仕事が飛び込んでしまい、ゆっくりどころか例年以上にせわしない年越しになってしまいました……orz…プシュー

そんなわけで、HPの方も新作画像アップもならず、既に公開済みの立絵の表情差分、苦笑気味の明日花のご挨拶画像で

皆様、あけましておめでとうございます(^^;
明日花立ち絵2

何はともあれ、本年は我が陰陽倶楽部にとって勝負の1年!であります。
まずは処女作『アンタの妻は堕ちている。』の完成リリース!
もうコレに尽きます。

現在行っているシナリオへのスクリプト組み込み作業が完了したら、その後は本腰入れてグラフィックの大幅強化!が当サークル本年前半のテーマです。
今はスクリプト作業を進めながら、基本的な画力を磨くためにポーマニ練習をやったり、クリスタで様々なツールを使って自分なりのタッチを見つけようと色々試行錯誤を繰り返しています。

グラフィックへの取り組みが本格化してきたらHPの方にももっと画像アップを増やして、お越しいただいた方々にもっと楽しんでいただけるような内容にしていければ、と思ってます。


無論それもこれも、最終的にリリースする作品に繋げるための布石!

正直まだいつ頃にまでに完成リリースに漕ぎ着けるか、僕自身にも目途が立っていない状態なんですが、何とか今年中にはお披露目したい!
今年の陰陽の抱負はもうこの一点突破!のグレンラガン!!

まだまだ海のものとも山のものともつかないペーペーの新人サークルですが、全精力を注入して作品制作に勤しみますので、本年も陰陽倶楽部をどうぞ、よろしくお願いいたします!


『クローゼット~幼馴染の真実~ 』by山雲 で感じたSimple Is Best

クローゼット~幼馴染の真実~DMM
DLSite

いや~、凄い売れてますね~!

この表紙、上手いなぁ!と思いました。
タイトルの「クローゼット」の扉を開けた内側から覗いたと思しき清楚系黒髪ヒロインのエロだらしないギリギリ構図。見ていてムラムラと妄想を誘われますよね!
デザインのひとつのお手本じゃないかな~コレ。シンプルだけど強い惹きになってて、この表紙だけで成功の半分くらい約束されたんじゃないかってくらい。


もちろん、残りの半分は、内容の良さです。
30ページという少ない頁数で、NTRのエッセンスをこれまたシンプルにギュッと詰め込んだ感じ。

幼馴染、NTLチャラ男、物陰から隠れて覗き見、と展開的には定番中の定番で、斬新な冒険があるお話ではないんですが、「何ら術もなく指を咥えてネトラレる好きな女の子の姿態を眺めているしかない」ていうNTRの根幹の無力感・敗北感をガッシリと押さえてる感じが大好き。

ラストの主人公の捨て台詞「猿かよ」ってのが生々しいリアルさを醸していて、もうこれ以上ないくらいの負け犬っぷりで、感情移入するほどに胸が抉られます(*’д`*)ハァハァ

またこのバナナに落書きしたみたいな面したNTL先輩のキャラが絶妙にムカツカされてイイ感じですね~!
「男としてスペック的に太刀打ち出来ない」相手に持ってかれる展開も悪くないですが、
こういう「決して男として人として、俺と比べたってそんなに優れてるワケでもない」ド~でもよさげなヤツ、それでいてノリだけ軽くてヒョイヒョイっと女のコ喰っちゃうみたいなクズ野郎(ただお約束的にチンコだきゃデカい( `д´#))に、
ずっとずっと想い続けてた、身持ちの堅いおにゃのこがパックリいかれてしまう。。。
ハッキリ言って同性として一番ハラタツタイプ。
いや~タマラン!(゚∀゚)アヒャヒャヒャ


作風に、奇を衒う作為や、狙って煽ってやろう的なあざとさを感じないんですよね。
作りが素直でケレン味がないから、むしろ頁数が少なくて端折らざるを得なかったであろう、彼女が堕とされてった過程がコッチの脳内でムラムラと補間されてく。
作者さんはコレがデビュー作なのかな? 自分自身考えてみて、処女作はついつい力んであれやこれやと欲張りがちなんですが、そういう必要以上の自己主張を抑えてるトコ、見習いたいなぁと思いました。

僕は自分でお話考えると、ついついその「作為」や「あざとさ」に走って、捻ったストーリー展開を模索し過ぎたり、必要以上にグチャグチャしいエピソードを詰め込んだりする傾向があるように思えるので、本作はひとつの反省材料にもなりました。
変幻自在の技を駆使したがる軽業師タイプは、ローキック一本の無骨で強直なファイターにゃ勝てないんだぞ、みたいな。
そうだ~!本質はシンプルでイイんだ~!って。


【吉里吉里】[move]でレイヤー移動したら、[trans]前に[wm]で受けといた方が良さげ

「どうせ時間経ちゃ行き着くじゃん」
って放りっぱなしにしてたら、スキップでページを高速捲りしてたら[move]が完了する前に[trans]が起動して、
けったいな位置で対象レイヤーが停止したままになってしまいました(′д`)


吉里吉里のlayerのindexについて

マニュアルには、

標準では、前景レイヤ 0 が 1000、前景レイヤ 1 が 2000 ( 以降 1000 ずつ増える )、 メッセージレイヤ 0 が 1000000、メッセージレイヤ 1 が 1001000 ( 以降 1000 ずつ増える )、  メッセージ履歴を表示するためのレイヤが 2000000 となっています。

となってるのですが、例えばこんな構成になってた時、

レイヤー index
メッセージレイヤー0 1001000
前景レイヤー1 2000
前景レイヤー0 1000
背景レイヤー 0

前景レイヤー0を前景レイヤー1の上に持ってきたくて、
[layopt layer=0 index=3000]
とすると、、、

レイヤー index
メッセージレイヤー0 1001000
前景レイヤー0 3000
前景レイヤー1 2000
背景レイヤー 0

↑こうなるかと思いきや、

レイヤー index
前景レイヤー0 3000
メッセージレイヤー0 1001000
前景レイヤー1 2000
背景レイヤー 0

、、、と、前景レイヤー0がメッセージレイヤーの上まで飛び出してしまいます。

で、吉里吉里のコンソールで、各レイヤーの順番を調べようとすると、、、
kag.fore.messages[0].order = (int)2
kag.fore.layers[1].order = (int)1
kag.fore.layers[0].order = (int)3
kag.fore.base.order = (int)0

、、、となってて、ちなみにだけど、これらのレイヤーにindexっていうメンバー変数は存在しません。

そこで、最初に戻って、
[layopt layer=0 index=2]
[layopt layer=1 index=1]

と指定してやると、

レイヤー order
メッセージレイヤー0 3
前景レイヤー0 2
前景レイヤー1 1
背景レイヤー 0

と、想定していた順序になりました。


htmlのz-indexなんかとは挙動が異なり、マニュアルにあるあのレイヤー番号の記述は、一番最初にレイヤー構成を敷く時にあのデカい数値順に並べられる、というだけで、
一旦レイヤーが並べられた後はそれらの数値は廃棄され、後は各レイヤーはそれぞれのorder属性に基いて重ねられてるだけのように見えますね。
([laycount]タグでレイヤーの数を変更するとレイヤーの重ね順がリセットされる、という理屈もそう考えると腑に落ちます)

従って後からその重ね順を変更する[layopt]のindex数値は、そのorderを上書きするってコトみたいです。

続きを読む 吉里吉里のlayerのindexについて


『ぼくのおさななじみのCG集』by雨傘日傘事務所で、“NTR感”と“エロのインフレ”について考えた

ぼくのおさななじみのCG集DMM
DLsite

pixivの方で「その3」まで公開されている体験版の出来にそそられるものがありまして。
しかし一方でその体験版に、ちょっとした不安も感じました。

 「コレ………体験版としてはサービス良過ぎないかな………?」

NTRではお馴染み、鈍チンな主人公の目の前でヒロインが死角から弄くり回されるシチュは嫌いじゃありません(*^^*)
ありえないほどアホ過ぎるNTR男も、この際お約束ってコトでとりあえずスルーしましょうw
エロいからイイんです。お股から玉のように垂れてるお汁が堪りません(*^^*)
ヒトによったら、この体験版その1だけでひとつ「ふぅ…」と息が継げる感じです。

で、ワクワクしながら体験版その2へ進みますてぇと、、、

「あ~やっぱりそゆことして(されて)たのね(*^^*)」

と、陰陽ここで一息継いでワクワクしてページをスクロールしていくと、その日の夜の出来事が。。。

「な、な、なんだってェ~!(@_@;)」

い、いきなりソレですかもぅすっかり出来上がってるじゃないですかソコまでの過程はドコ行きましたか愛おぼえていますか晩御飯は食べましたか………

体験版でコレってことは、本編では一体何が語られるのか?
考えられるのは2パターン。
「ココまでに至る過程が、じっくりねっとり描かれる『あの時彼女は』の回想劇」
「『こんなのまだ序の口だよ~!』とばかりにどんどんエスカレートするNTR男の調教劇」
体験版から予想されるのは、やはり後者の展開でしょうか。

もちろん後者も嫌いじゃありません(*^^*)
が、日々変わらぬ平穏な日常の裏で、ネチネチ弄くられて開かされていくウブなおにゃのこの性を覗き見しる!それこそが変態陰陽の嗜好にばっちぐーなのでありまして。。。

しかしま、何はともあれ、体験版でこのクオリティですし、コレは行かずばなるまい!ということで、正規版に突撃!


で、スミマセン。以下ネタバレしちゃいますが、本編は、典型的な後者のパターンでした。
そして陰陽、考えてしまった訳です。タイトルにある“NTR感”と“エロのインフレ”について。

(未プレイでネタバレお嫌いでしたら、以下の感想文はスルーしてくださいm(_ _)m)

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ガシガシとスクリプト組み込み作業中!

ヤバいヤバい!
チョ~楽しい!楽しすぐる!>スクリプト組み込み作業

書き上げたシナリオ原稿に、ゲームとして動作させるための吉里吉里KAGスクリプトを組み込む作業にド嵌りして、
連日深夜遅くまで没頭し、翌朝寝不足でフラフラになって目覚める、そんな毎日を過ごしています。

シナリオ読みながら、
「ここにはこんなBGMを入れたら合うんじゃないか?」
「このシーンに相応しい画像ってどういう構図だろうか?」
「ここ、もうちょっとウエイトさせて貯めた方が効果的かなぁ?」
………等々考えながら演出していくのが凄く面白い!

たとえばSEに使うドアの「バタン」ていう音一つ取っても、音素材を提供してくださってるサイト毎に音色に色んなバリエーションがあって、どれにしようかな~、と選んでるだけでも楽しいです。


1シーンが出来上がるたびに、吉里吉里を立ち上げて実際にプレイしてBGMやSE、カットイン/アウトのタイミングや演出の決まり具合を確認してみるのですが、これがまた楽しくて溜まりません(>_<)!
自分なりにズバッと決まった手応えが得られたシーンは、ついつい悦に入って何度もリプレイしてしまいますねw

組み込み作業中の画面キャプチャーはこんな感じ。
2015-12-17_21h16_32人物や背景などのグラフィックは後から埋めていきますので、今はとりあえず立ち位置や動きなどを仮決めするためのプロキシアイコンを並べてるだけですが、ココに実際に登場人物のグラフィックが入って~…ていうところを想像するだけでニヤニヤにやけてしまいます(*^_^*)

初のゲーム制作だし誰に教わった事もないので、こういうやり方が一般的なのかどうか分からないんですが、手探りで自分が一番効率よくやれる手法を編み出しながら、工程を埋めていってるような感じです。


それにしても、シナリオに本番の演出が入ってゲームとして動き始めてくると、だんだん生命が吹き込まれてくるような興奮がありますね。
このアッパー気分は何に例えたらいいのかな。プラモデルのようなクラフト的な没入感と、プログラミングで設計&コーディングを手掛けたツールが綺麗に動作するようになった時の快感が一緒にやってくるような感じ、ですかね~。

先日作成したエンジンにも今のところバグは出ておらず、スクリプト作業は順調に進んでおります。
この調子で当初の予定どおり1月末までにこのスクリプト作業を完了させたら、いよいよCVをお願いする声優さんにコンタクトを取れる段階まで到達となります。
早くその状態まで持っていきたいですね!


システム出来上がりました~!

先月末から取り掛かっていた『つまおち』のシステム部分が、ほぼ完成しましたので、お披露目します!

(プレイヤーさんにとっては、まぁドッチャデモエエ内容かもですが、ここいらで当サークルの技術力をばアピール………ていうかぶっちゃけここんとこヘロヘロになるほど根詰めて作ってたので、要するにちょっと見せびらかしたかったのですw)

CONFIG1

INDEX

SAVE

SCENES

SCENES

上から環境設定、目次(シーン選択)、セーブ、ロード、回想シーン選択、です。

(なにげに、一番上の環境設定画面を拡大して眺めて頂くと、主要登場人物名が一覧で出てますw)

静止画グラフィックではなく、実際にテストプレイで動いてるゲーム画面のキャプチャです。
テストプレイでどのくらいバグが出てくるかまだ分かりませんし、各シーンのアイコン&サムネールの組み込みなど、まだやることはたくさん残ってますが、ガリガリとソースコードを書いていく段階はこれで9割以上終了しました。
やれやれ~ (´∀`;)、です。

自分が「あるといいな」と思ったアイデアはだいたい実装しましたが、一方で色々ゴチャゴチャ多機能にし過ぎても決して使いやすくはならないとも思ったので、シンプルかつ必要充分なものを目指しました。

今回、初のゲーム制作という事で、今後も当サークルで制作するノベルゲームに共通して使える、汎用性の高いフレームワークを開発しておこうと色々頑張ったのですが、、、

頑張り過ぎて欲が出て、だんだんとアッチコッチに細かいカスタム仕様を組み込んでしまい、かえって汎用性を低めてしまいました。
なので今後2作目3作目と作っていけたとしても、このシステムをそのまんま流用して…という訳にはいかなそうです。
でもまぁ、これだけ出来てればテンプレとしてカスタマイズするだけで使えるので、ベースエンジンとしてはまぁ、納得の出来になってます。


さぁこれで料理を入れる「器」は出来上がりました。
こっからが肝心の料理作り!

いよいよ1段階先に進めたかな?
明日からは先月書き上げたシナリオの最終校正も兼ねて、スクリプト組み込みに取り掛かります。


吉里吉里のクリッカブルマップに使うPhotoshopのスウォッチに「Windows」の使用は避けた方が良いかも

この手の技術的なお話はブログのテーマと若干ズレるので、別ブログかWiki作ってそっちに移管するつもりですが、とりいそぎでココに備忘録的に書いておきます。


表題のとおりで、吉里吉里のクリッカブルマップに使用する「ファイル名_p.png」画像を作っていた時なんですが、

png_8形式で出力する際にカラーテーブルを参照して、その順番にインデックスは割り振られます。
全部で256個のエリア指定が可能ですが、その時に使用するカラーテーブルとして、僕は当初スウォッチの中のWindowsってタイプを、あまり深く考えずに使ってました。
ちょうど256個で構成されてるのでコレに合わせて塗っとけば、インデックス番号の管理がやりやすいや、ということで。

ところが、あまり多い色数を使ってなかった時には別段問題なかったんですが、256全色近い大量のクリックポイントがあるマップを作ったら誤動作が発生して、調べてみたらWindowsスウォッチには0x808080で重複してるボタンがあるじゃないですか。

swatch_windows「Windows」スウォッチ。なぜか1ペアだけ重複(´・ω・`)

で、Mac OSスウォッチに差し替えたらそうした問題はなく、きれいに大量のボタンが並んだクリッカブルマップが作れました。

swatch_MacOS「Mac OS」スウォッチ。こちらには重複はありません

なまじ沢山の色だから、一からチクチク塗り直すのめんどかったです。

CONFIG


なおPhotoshopで吉里吉里のクリッカブルマップを作成する方法については、こちらのブログが非常に分かり易くて参考になりましたm(_ _)m

吉里吉里のクリカブルマップをphotoshopで作ろうか -intro-:腐ったかつおぶしの日記:So-netブログ

『つまおち』シナリオマップ出来ました!

シナリオ第2稿が仕上がり、2日ほど前からシステムの開発に取り掛かっていますが、
正直しんどいデス(´Д`)

シナリオやグラフィックのような表舞台に比べて、縁の下の力持ち的な地味めな仕事ですので、コツコツとしたイカニモな労働感が(ーー;
とはいえこの土台が無いとゲームとして成立しないですし、ココで手を抜くとユーザービリティが下がってプレイヤーさんにお叱りを受けてしまいますので、元三流SEの端くれとして横着は出来ませぬ(`・ω・´)

さて、システム開発はプログラミングだけの仕事ではなくて、各パネルのデザインやそのグラフィック制作などもあるわけですが、その中でも今回のゲームでは割と重要な役割を担う、シナリオマップが本日完成しましたので、公開致します。

…といってもブロック処理した縮小サムネール画像ですけど。
あんまりハッキリ出しちゃうと若干ネタバレにもなりかねませんので。
(まぁこのマップ見たからってストーリーが読める訳じゃありませんので出し惜しむほどのモノのでもないのですが、一応…ね)


scenario_mapプロローグとエピローグを別にして、全部で6章立て構成になります。

また物語の縦糸の部分は、初回プレイ時の表ルート、リプレイ時の裏ルートと十年前の過去ルート、この3つの流れがあります。

これらをカラーチャートにして分かり易くご提供するのが、このシナリオマップの役割。書籍でいえば目次に当たる部分です。
マップをスクロール→サムネールクリックで、そのシーンを開けるようにしようという魂胆です。
(当然ながら、未プレイ部分のマップは非表示にします)

一見すると何だか凄いゴチャゴチャしててヤヤコシそうですが、実際にはゲームの進行に連れお話は勝手にルートに沿って展開していきますので、プレイヤーさんが戸惑われることはないと考えております。

 

また物語構成はシングルエンディングでマルチシナリオではありません。

プレイ中2~3箇所選択肢が出てきて、その選択次第でお話のどの部分を先に読めるか、という順序が変わってくるだけです。

ただ、選択によってはフルコンプ出来ずに未回収のルートなどが出てくるような仕掛けを考えてますが、あくまでもゲームとしてのギミック的なものです。フルコンプし損ねてもリプレイで比較的楽に回収出来るようにするつもりです。


第2稿、脱稿しました!

体裁上は第2稿ですが、内部的にはバージョン2.5、くらいの感じです。

1週間ほど前にひとまず最後まで改稿が終わり、冒頭からの読み直しに入っていたところにVENUSさんの一連のブログ発表があって、

「中途半端な制作姿勢じゃダメだ!」

と改めて思い直し、書き上げた第2稿で1か所だけ「ココに手を付けるとその後もどんどんしわ寄せの修正個所が出てくるからな~…」と逃げてた部分を腹を括って再度改稿し、、、

その後金曜夜から土日、そして今日月曜日の早朝まで寝食以外ブッ通し、合計で優に30時間を超える校正と構成の練り直しを行い、
今朝方ようやく大声で「出来た~ッ!」と言えるところまで到達しました。


毎度シナリオ書き上げた直後は一種のハイ状態になってますので、正直これで本当の本当に「完成」と言い切れるのかはまだ分かりません。
自分の書いたものを冷静に客観的に見られるようになるのは書き上げてから1~2ヶ月経ってからなので、その時にどういう判断になるのか。。。

ただ、間違いなく第1稿とは比べ物にならないほど、充実した内容になったという自信と自負はあります。
主人公夫妻や他のキャラ、それぞれの人物が、第1稿を書いてた時とは別人と思えるくらい背景事情まで浮き上がってきて、正直これ以上やっちゃうと一番肝心のエロの部分へのストレートなアプローチが遠ざかってしまうんじゃないかと心配になってしまうくらいに。
なので改稿の後半は改めて彼らにも話しながら執筆していました。

「コレはエロゲですから。抜けなかったら意味ないッスから。根っ子のトコはエロに徹して行動するようにキミタチ!」

そうこうしてたら「幻の輪姦シーン」は形を変えて復活してくるし、ヒロインの明日花は僕には今までNGだった性癖を発揮して変な方向に乱れ始めるし、
その間他の方の作品プレイしたりその感想をネットで読んでて「NTRが分かっておらん!」みたいなのを目にするたびに、「俺のこの作品はNTRが分かってると言えるのだろうか?」と不安に駆られて、挙句の果てには要らんことを呟いて自己嫌悪に陥ってみたり………ほんと色々ありました。


来月は、ちょっと脚本を寝かせておくためにも作業方向を変えて、システムの方の開発をやっていこうと思っています。

暫らく吉里吉里のプログラミングから離れてたのでTJSスクリプトだいぶ忘れてるし、
当初考えてたよりシナリオが「表編」「裏編」「過去編」の三つ巴という複雑なものになってしまったので、以前用意してたシステムでは不充分なところも多く、スムーズにゲームプレイして頂けるようにするには、色々追加で開発しなきゃいけない項目が増えてしまいました。

年内出来るだけ早い内にコンフィグや回想シーンなどの組み込みを完了させて、その後はシナリオの再校も兼ねながらKAGによるシーン遷移を書き込んでいきます。
遅くとも年明け1月中にそこまでの作業を完了させ、その先はいよいよ僕にとっては一番の懸案である、グラフィックの制作。コレがどのくらいの時間で仕上がるか次第でリリース時期が見えてくると思います。


今回に限らないのですが、モノ作りというのは「完璧を目指す」理想と「きちんと形にして表に出す」現実のせめぎ合いだなぁ…と思います。

どこまで行っても100%というのは無いし、かといって発表すること自体に目的を置いて妥協したものも出したくない。
今まで僕が陰陽名義以外でしてきたモノ作りの仕事は全部そのどちらかに偏ってしまって、中途で頓挫してしまうか、リリースはしても「自分の作品です」と胸を張れるようなモノはほっとんど無かった。それが作り手としての僕を三流に貶めてしまっていたのだろうなぁ、と改めて感じました。

なのでこの陰陽倶楽部のデビュー作、コレだけは絶対ヤリます!ヤラせます!
理想と現実の究極の接合点を目指します!


新人サークルの広報活動ってムツカシイですね~

スミマセン~。
最初にお詫びしておきますが、今日のはNTRには直接関係ない、ホントの雑文です。
しかも結構お堅い話(^^;

まぁTwitterアカウントオープンからようやく3ヶ月、ブログ立ち上げ1か月半、トップサイトオープンから1カ月未満のこのペーペー新米状況で、まだ広報云々なんか言うような段階じゃないんですけどね、、、ちょっと先を焦り過ぎかな、、、

そもそも肝心の制作物が1つも完成出来てない訳ですから世間様に相手にされないのは当然です。
ところが一方で、広報を図ってちょっとでもサークルをアピールしておかないと、その制作物が出来ても誰にも知られないんじゃ遊んでもらえない。
こう、鶏が先か卵が先か的な話で、結論的には、「どっちも大事」と思ってる次第です。

 

今まで2回ほどやってみたブログ連動のTwitter投票というのも、ぶっちゃけパブリシティ的な側面も考えてないといえば嘘になるのですが、
前回初めてやった時より今回投票数が1/3程度に減っていたというのは、これはちょっと戦略的に間違ってたんじゃないかなぁ、と反省しきり。
せっかくご投票やRTでご協力いただいた方々にも、何とも申し訳ない心苦しい気持ちがしています。

最初の回は週末金曜の夜から土曜の夜までを狙ったのですが、
今回はそれと比較する目的もあってあえて1日早く木曜~金曜で投票募集してみました。
結果、ツイートアクティビティのインプレッションを見てもちょうど前回の1/3くらいに激減。
(この平日:花金でTwitterのインプレッションは1:3、てのが正しいのかどうかは、今後検証してみたい課題です)
…インプレッションと投票数の比率が同じってことは凄く単純な話、要するに「見て頂ける機会を増やすしかない」ていう至極アタリマエの結論に落ち着くという。

じゃあ具体的にどうやるのかというと、今意識してるのは2点あって、

  • サイトの有用性を高める。
  • ビジュアルな印象を重視する。

1つ目は、とりあえずブログの内容充実ですね。
プレイしたゲームや購読したマンガの感想文とか、もっと積極的に出していかないとなぁ。
あと「二項対立」シリーズもまだ結構ネタあるので懲りずに続けていきます。
(今後ちゃんと作品リリースして、サークルの知名度が上がってくるにつれて、同じ質問で2度3度とTwitter投票繰り返してみたい、なんて下心もちょっとあります。投票数全体の増減で結果に差が出るかどうか検証してみたらどうなるんだろうなぁ、と考えたりしてて。
NTRとはホント全然関係ないんですが、こういう統計分析みたいなのって個人的に興味あるんですよね)

2つ目の方は、とにかくちょっとずつでも(自分自身の練習も兼ねて)絵を描いてアップする習慣付けをしないとなぁ、と思ってます。
僕の脳ミソは一点集中型で、何かに没頭するのは嫌いじゃないんですが、その一方でその集中を途切れさせられるのが凄く苦痛、
なので同時に2つ3つのコトを並行してこなすのがひどく苦手で、今はシナリオの第2稿に没頭してるのでなかなかお絵描きの方に思考を切り替えられないでいます。
そのせいで長らくpixivの方にも画像投稿してないし、
とにかく絵を上達させる絶対条件は数をこなすことだと思ってるので、それが出来てない現状に焦りも感じてます。

 

もちろんこうした広報活動頑張るの手前に、大前提として一日でも早く作品を仕上げてリリースすることが最も大事なのは言うまでもありません。
(…てなコト考えてたら、こんなツイート拝見してガクブルしたりしてるワケですがw)

 

最後に、「有用性を高める」の指針に沿ってw、ネットコマース等考えるうえで勉強になった本を1冊ご紹介。
『商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる』
このサークルを運営していく上でも、Webでの広報活動を行う上でも、考え方の一つの指針にさせて貰ってる本です。


NTRを大まかに分類してみる(4)バレあり←→バレなし

寝取られ二項対立シリーズです。

今回も連動Twitter投票実施しますので、よろしければ是非ご投票・ご意見お寄せください。

今回のお題は
●バレあり←→バレなし
です。
カノジョが寝取られたことをカレシが最終的に察知するかしないか、ですね。

ただ、今書いてて気付いたんですが、コレってエンディングだけじゃなく、物語の途中過程でもこの対立軸出てきますね。
だんだんとNTRが進んでいく中で、主人公がそのことに気付いてヤキモキするのか、
それとも彼の全然知らないところでどんどんヒロインが切り崩されていくのを神視点で愛でるのか、という。
この「ヤキモキ←→のほほん」という途中経過の対立軸を掛け合わせると、選択肢は4つのパターンになります。

  1. 「ヤキモキ→バレあり」
    「ひょっとしてカノジョ、浮気してる?」みたいに疑心暗鬼になって身悶えるカレシが、予想通りの現実を突き付けられて慟哭する、的展開。
  2. 「ヤキモキ→バレなし」
    彼女のヨロメキを気にしながら、結局その事実を掴むことなく、モヤモヤした気分のまま彼女を受け入れ続ける。
    または「やっぱ俺の勘違いだった!」って男ひとり勝手に立て直してラブラブ気分で(バカ)ハッピーエンド。
    無論その裏ではNTL男にズコンバコンやられまくっちゃってる(´∀`*)、という展開。
  3. 「のほほん→バレあり」
    ベタ惚れの彼女に彼は相思相愛だと信じ込んでる。その裏で着々と進行するNTL男の罠。そして迎えるバッドエンドの大どんでん返しにカレシ涙目ボーゼン自失\(^o^)/
  4. 「のほほん→バレなし」
    ただのバカ。君は一生幸せに生きていきなさい。
    …て言っちゃうとNTRものとしては割と少ない感じもしますが、コレすらも物語次第ではちゃんと成立しないわけじゃない。最近だと第六花壇さんの「少年勇者ケン」シリーズ(コレとかコレ)や、「なんキテ」by笑談者さんはこのカテゴリーですよね。(ま、やっぱギャグ調が多いかw)

…などなど考えてみると、これも前回の●完堕ち←→堕ちない同様、ストーリーに直接関わってくることなので、一概に答えは出せない問いですね~。
しかしそうした前提を取っ払って「エンディングとしてどっちがお好み?」とシンプルに訊かれた時に、どちらに振れる人が多いのかなぁ、というのが冒頭のTwitter投票でのテーマです。
(「パラメータは極力シンプル化せよ」て大学時代に社会学調査の考え方として教わりまして(´∀`))

「ヤキモキ←→のほほん」も別設定で投票調査してみたいけど、Twitterの字数制限の中でその違いのニュアンスを伝えて投票してもらうのはちょっとムズいかな。。。


またこの「●バレあり←→バレなし」ベクトルは、前回の「●完堕ち←→堕ちない」のベクトルと、ある程度相関性がありそうな気もします。(調べようは…無いですけどね~…)

せっかく完堕ちしたのに、それがバレないまんま終わったんじゃ喪失感がない
…みたいな感じで、完堕ち支持派にはバレもありで徹底的に沈めてしまえ!な方が多いんじゃないかな~、と予想してみたり。
あ~でも「完堕ちした彼女とNTL男に、エンディング後もずっと裏でコケにされ続けるであろう主人公」みたいなオチもアリか~…

その一方で堕ちない派の方は…どうなんでしょうね。
「堕ちない→バレる」て展開を好む方というのは、その後二人がどうなるのを望まれるのでしょうね。「全てを許して結ばれる二枚目ハッピーエンド」的な方向なのかな?
「堕ちない→バレない」だとなかなか作劇としては難しそう。何も知らない彼氏の裏で、一人罪の意識にハラハラと涙を流す彼女の懊悩、的エンディングになるのでしょうか。(個人的には、それもそれでなかなかオイシソウ( ̄∀ ̄)ではあります)


ちなみに現在当方で制作中の「つまおち」はどうなっているかと申しますと…………………

………………………………当然ながらそれはまだヒ・ミ・ツ♥



さて、投票結果です。

投票総数11票、
「バレあり」派64%(7票)
「バレなし」派36%(4票)

スタート直後の1~2時間は「バレなし」派が3-0くらいで先行したんですが、後から来られた方がほとんど「バレあり」に投票されたようです。
残念ながら投票数が前回に比べて約1/3に伸び悩んでしまいましたので、ちょっと統計的な有意性を測るのは難しい結果になってしまいましたが、一方的にどちらかに偏る傾向ではなく、やはり各人の好みによって割合バラけるのかなぁ、という印象でした。

前回の●完堕ち←→堕ちないでも、どちらかが圧勝という結果にはなりませんでしたし、
ことほど左様に、寝取られの嗜好というのは千差万別、という印象が更に強まってきた感があります。

(それよりも今回は、Twitter投票の取り方だとか、新人同人サークルが活動していく上での広報のやり方だとか、そういう本筋とは別のところで色々考えちゃったりしちゃったりしました。
そのあたりについてはこの投稿とは関係ないお話になっちゃうので、後ほど改めて、雑文カテゴリーにてつれづれに書いてみます


「言霊が降りてくる」

作家さんが時々使われる表現ですよね。
不肖陰陽も、シナリオを書いているとそういう感覚に捕われる時があります。

ていうかむしろ、この感覚が無い状態で書いたシナリオは、大抵後から読み返すと消化不良で、「取って付けた」ような違和感を覚えて書き直しを余儀なくされることが多いです。

今回のシナリオでもこれまでに、作者としてはコッチに行こうとしているのに、キャラがそれに叛旗を翻したり勝手に別方向に進みやがったり、ということは何度となくありました。

でもそうした時は、むしろチャンスです。
その度に僕はそのキャラとじっくり向き合って対話します。こういう時は頭の中の想像上の人物に対しても、生身の人間と相対しているのと同じような感覚になっています。
会話してる間に、作者である僕自身予想もしていなかったその人の裏側や奥の方が見えてきます。「へぇ、あなたそういう事しちゃう人だったんですか?」「この人、過去に色々こっち方面の蓄積ありそうだなぁ」
そうした理解を元手に、時にはキャラと交渉や取引して自分の描きたい物語に合わせて動いてもらうこともあれば、場合によっては相手を騙してコッチのストーリーに無理矢理引きずり込むこともあります。

でも経験的にお話が一番面白くなるのは、僕自身がそのキャラに騙されてたと後になって悟らされた時です。

「あ~この人、こういう思惑でこういうコトしてんだろうな、言ってんだろうな………」
そう思いながらずっと執筆続けてたら、後になって僕が予想もしていなかった裏が隠されてたことに気付かされて唖然呆然……………。

こうなると大変です。
過去に書いたシナリオに戻って読み直してみると、アッチコッチに爆弾や落とし穴が見つかる。事と次第では大幅なリライトが不可避になってしまうこともあって滝汗です。

だけどそういう意外性が出てきた時というのは、間違いなくシナリオとしては大幅に進化した時だと感じます。
「このリライトをやり遂げればこのお話は絶対もう一段面白くなる!」
そういう確信的な手応えが感じられるから、書き直しが苦になるどころか、このフィードバックが続いている間は延々リライト欲が尽きなくて、逆にいつまで経っても完成!ていう達成感に到達できないのが悩みの種………。


…などという文章を今突発的に書いているのも、またぞろそういう状態に陥って「う~んどうすべぇ」と内心嬉しい悲鳴を上げているからなんですが……………

どうもヒロインの明日花チャン、僕には殆ど無かった方面の性癖があるみたいなんですよね………。
明日花ラフ2智樹と出会ったばかりの頃。当然この時はまだ処女です(^^)

作者としてはお客さんサービスも兼ねて多少その方面も…と少しストーリーを振ると、何だか異常興奮しよる(^^;
いや僕その気はないんで………と道を戻ろうとする陰陽の腕を引っ掴んで、もっとコッチ行きましょうよ~♥と誘ってきてる気配を感じるんです。
弱ったなぁ………どうしようかなぁ………。

こうやって少しずつ、作者自身がキャラ達に逆調教されて徐々にストライクゾーンが広がっていくんですかね。
それが色んな意味で良いコトなんだか悪いコトなんだか…………(^^;;
でもよくよく考えてみたら寝取られ自体も、似たような感じでイヤヨイヤヨモと開眼させられてしまったんだよなぁ………。

(ハッ!? 何だかんだ言いながら悦んでるの私? やっぱりドMなのかしら………?)


NTRを大まかに分類してみる(3)完堕ち←→堕ちない

寝取られ二項対立シリーズwww
コレって最近Twitterに搭載された投票機能の格好のネタだなぁ~、と思ったりしまして、
現在の僕のフォロワー数では投票して貰えるかどうかすらおぼつかないんですが、ちょっと連動してトライしてみます。
もしよろしければ御投票下さいませm(_ _)m

さて今回のお題は
●完堕ち←→堕ちない
です。

完堕ちの更に先に悪堕ちを考えることも出来ますが、これはひとまず完堕ちのバリエーションとします。
また類似品に(陰陽NTRにとっては徹底枠外の)即堕ちってのもありますが、
今回のは作品エンディングでヒロインが身も心も寝取り男に堕ちちゃってる方が好きか、それともたとえ体は堕ちても心までは堕ちないわッ!、て方が好きか、というベクトル。

あなたのお好みはどちらですか?


ただ、、、自分でテーマ設定しておいてナニですが、このベクトルに関しては、陰陽倶楽部の立ち位置はかなり微妙です。

まずは、ストーリーやキャラクター設定によってどっちの方がオチが決まるか、というのは変わってきますし、一概にどっちが好みと言い切れないんですよね。

「ヘタレな主人公が身も心も完全に一人取り残されてポツ~ン、、、」
みたいな方がクるシチュエーションもあれば、
「一見すると幸せそうに見える奥さんが、裏では寝取り男に弄ばれ続けてて、知らぬは主役ばかりなり」
みたいな方が逆に悲壮感漂う場合もあるでしょう。
脅され系のお話であれば、
「堕ち切れない奥さんがイヤイヤ泣かされ続けるのを、いつまでも永遠に目の前で指を咥えて見せつけられるしかないダンナ」
という無間地獄なのもアリでしょうし、
「かつての最愛のダンナさんの方をもう見向きもせずにアヘ顔晒してイキまくるまでに開発改造されちゃった奥さん」
ていう最果ての地への到達エンドもまたオツです。
出来たらそういう色んなパターンのNTR話を書いてみたいです。


更に言うとですね………僕は本当は、作品エンディング後も続いていく登場人物たちの人生の中で、堕ちてんだか堕ちてないんだか分からないようなモヤモヤした状況で投げっ放しにされるヒロイン、みたいなのも好きなんですよね。

ヒト一人の心の中で、怒りながら喜んでたり、悲しみながらどこかでホッとしてたり、矛盾する感情がウジャクジャに混ざり合ってる状態って当たり前にあるじゃないですか?
さっき言ってたコトと全然真逆の行動を次の瞬間にしてしまう女のコに、エ?エ?ナニコレ?ナニコレ?…なんて経験御座いませんこと?

そういう自己矛盾の究極的なところまで追い込まれたヒロインが、もう自分でも自分の気持ちが分からなくなってひたすら混乱して傍目から見たら到底正気じゃない行動をしてる。プレイヤーの十人が十人「この糞ビッチがッ!」と怒り狂うような裏切り方でどう見ても完堕ちしてる彼女が、
何かの拍子にポロッと涙を流して、それが何で泣けてくるのか自分でも訳が分からなくて「アレ?アレ?」って言ってるようなラスト。

そういう、ありとあらゆる色彩の絵の具がキャンバスにブチ撒けられて、それらの色味が混ざり合った結果絵全体を眺めたら、もう個々の色味が溶け合わされちゃって真っ黒にしか見えないような女性像。
そんな彼女たちを描けたら素敵だなぁ…と思います。



さて、連動Twitter投票の結果が出ました。

投票総数32票、
「完堕ち」派が59%(19票)
「堕ちない」派41%(13票)

やっぱりやってみないと分からないものですね~。
僕はどちらかというと、「堕ちない」派が多数勢になるのではないかと思ってたのですが、結果は反対でした。

ちょっと面白いなと感じたのは、投票受付を開始してから数時間で、10数票が集まった時点では、「完堕ち」派が80%近くを占めて圧勝の気配があったことです。

僕のTwitterを早い時期にご覧頂いている方というのは、かなり情報通のNTR好きの方々であろうと思います。
そうした方々に「完堕ち」派が多く、その後徐々に票数が増えてくるにつれて「堕ちない」派が増えていった、という経過は、
マニアックなNTRファンほど容赦のない完堕ちを支持する方が強く、裾野が広がるにつれて「体は堕とされても心は想い続けるの」というマイルドなファンが増えていく
という傾向を示唆しているのかなぁと感じました。

NTRに耽溺するにつれ、段々とよりビターテイストに嗜好が変化していく、というのもあるのかなぁと。

それから、この投票にRTやコメント下さった方々のご意見というのも、またなかなかそれぞれ僕が考えていなかったようなご意見を下さる方もおられて楽しかったですね。「完堕ちこそがNTR」と強調される方をはじめ、
「魅力に乏しいヒロインに、堕ちた後に戻ってこられても困る」
「逆に魅力的なヒロインであれば、堕ちた後まで見てみたい。結局大事なのは物語」
「堕とすつもりのNTL男が、逆に本気になってしまうようなパターンが好き」
「一旦完堕ちしたのが戻ってきて、でも男の方が過去に拘って自滅的にブッ壊れていって…」
「更にそのブッ壊れた男を献身的に支えてた彼女が、もっかい完璧に完堕ちさせられて…」
いや~、皆さん容赦がない(^^;

ことほど左様にNTRってバリエーションが多い。
ていうより、百人いれば百様のNTRがあり、一つとして同じモノはないのかもしれません。

であればこそ同人としてやってる制作者としては、こうした傾向を知るコトの楽しさ重要さは意識する一方で、必要以上にマーケティングに囚われることなく自分の好きなNTR道を邁進すれば良いのかな~、とも感じました。


陰陽倶楽部トップ・ページ、いよいよオープン致しました~ッ!!!

この10月から、とりあえずブログをメイン・ページに置いて仮オープンさせていた陰陽倶楽部HPですが、
先ほど処女作のティザーサイトを兼用したトップページをオープン致しました~ッ!

これに合わせ、処女作のタイトルも仮題から改め、『アンタの妻は堕ちている。』と決定しました。
正直言うと「もっと良いタイトル無いかな~」と未だに悩んじゃったりもしてますが、ひとまずコレで正式タイトル決定!とお考えください。
(ちなみに作者は略して「つまおち」と呼んでおります(*^^*))

今後は紹介キャラクタの追加や、グラフィックが上がってくるようになればギャラリーページなども追々充実させていく予定です。

サークル陰陽倶楽部と処女作『アンタの妻は堕ちている。』
これからますます励んでいきますので、皆さまどうぞよろしくお願い致します!!!


第2稿の追加シーンを書き上げました。が………

先日から取り掛かっていたシナリオ第2稿の、大幅加筆部分を本日脱稿しました!

追加サイズは180KB弱くらい。
冗長にならないように気を付けた結果予想よりコンパクトに収まって、本編の方が760KBですから、合わせても何とか1MB越えは回避できたようです。
更にこの加筆部分と以前書いた部分で被ってる箇所、加筆部分に合わせて本編側で削れる箇所もありそうなので、最終的には900KBくらいで収まるかな~という感じです。

今回加筆したのは殆どが十年前の馴れ初めのシーンです。

元々このお話は某NTR作品をプレイしていて、「よろめいちゃった過去のある女性を、それをネタにネチネチ脅して再度徹底的に堕としまくっちゃおう!」というアイデアから着想したものだったのですが、
やっぱりその出発点になる過去のNTR物語が思わせぶりなダイジェスト的内容だけでは本編の脅し堕としにも思い入れ出来ないよなぁ、と思えて、十年前のヒロインよろめきNTRのシーンを第2稿で徹底してブラッシュアップしました。
結果、過去と現在で2パターンのNTRがお楽しみ頂ける構成となりました。

NTRモノはどちらかというと、一人のヒロインをジックリ堕とすのを好まれる方が多いように思われますが(僕自身もどちらかというとソッチ派ですが)、複数ヒロインでなく、一人のヒロインを過去と現在で2度に渡って寝取るという展開であれば、ユーザー様の興味も分散して削がれることなくお楽しみ頂けるのではないかと考えたのですが如何でしょう………


しかしながらシナリオ第2稿は、まだこれで完成とはいきません。
ていうか、まだまだ先は長いですε=(ー。ー;

今回加筆した過去シーンによって、元々本編として構想されてた十年後のシーンにも相当大量の要改変箇所が出てきてしまい、それらのテコ入れにあるいは加筆以上に手間と時間を要求される可能性も。

また、自分では本編執筆時に比べると今回追加執筆したHシーンの方が描写力が多少上がってる手応えは感じたのですが、しかしそうなると本編側のHシーンにももっとエロを!という願望が募ってきて、最終的には本編Hシーンはくまなく全体に手を入れることになるかもしれません。

ただそれでも経験的に、一番最初にゼロからお話を紡いでいくことに比べたら、叩き台がある状態でそれに手を掛けていくというのは精神的疲労は段違いに軽くて済むので(むしろ手を入れれば入れるほど磨きが掛かってくる実感があって嬉々としてやれます^^)、ことシナリオに関してはこの先はガンガン楽しんで作業できるのではないかと思ってます。


あと、あまり具体的な内容についてはまだブログにも書けませんが、pixivにも投稿しちゃった手前、ここでお詫びしておかなければならない点が。

今回の改稿で、ヒロインへのド直球な集団レイプ・シーン↓は無くなってしまいました。
img_index_bg00主人公の妄想あるいは心象風景みたいな映像として↑の画像は今のところ生きにする予定ですが、それも今後の演出次第ではカットになる可能性もあり、↑の画像は最悪「まぼろしの没シーン」ということになってしまうかもしれません。
凌辱好き・輪姦好きの皆様におかれましては、ご期待を裏切ることになり大変申し訳ありませんm(_ _;)m

前回のブログ記事でも書いたのですが、昨今筆者の中で、ヒロインの意思を無視する凌辱的なものよりも、より心理的に追い堕としていくような和姦NTR系の方に気持ちがシフトしていっており、その結果シナリオがより粘っこいモノに変化した結果こういうことになりました。


その代りといってはナニですが………(^^;

前回の進捗報告で退場処分にされかけていたオッサンが、
佐原アップ
「ワシを出さんかい! あの女とヤラさんかい!」

と筆者の夢枕に立って首を絞めながら脅してきまして、その結果よりパワーアップした別配役としてシナリオに返り咲きを果たしました(^^;;

上の画像はまだラフイメージですが、本編ではもっと凶悪にデザインされたエロオヤジとして活躍してもらう予定になっておりますので、汚ッさんNTRがお好きなプレイヤー様におかれましては、ご期待賜りますればオッサン共々幸甚に存じます(^^;


NTRを大まかに分類してみる(2)脅迫←→絆され

NTRを大まかに分類してみる(1)NTRとNTLに続いて、今回は

●脅迫←→絆され
です。

また「脅迫されてセックスを強いられる」展開ってのは、(少なくとも行為の開始時点では)広義の強姦になるでしょうし、「絆されて体と心を許した相手に強姦」てのも変な話なので、やや荒っぽいですが「脅迫≒強姦」「絆され≒和姦」と今回はまとめて考えてしまいます。

(とはいえ折衷型やどっちともつかないようなケース、例えば「脅迫で始まったものがだんだん絆されて」とか、逆に「憎からず思っていた寝取り男が実は鬼畜で途中から脅迫レイプに」みたいな引っ掛けバリエーション的な展開ってのも色々あるでしょうけど)

そういえば(決してそういうタイミングを狙ってこのエントリー書いた訳ではないのですが)
「純愛寝取られ」を謳ったANIMさんの『彼女の肢体に付いたアイツの唇痕』が明日発売ですね。
僕かなり期待してたのですが、正直言うと先行サンプルでちょっと「アレ?」って感じになってしまいまして、とりあえずユーザー感想待ちの様子見モードです。
僕の好みからするとあまりにオツムとオマタが緩すぎる感じでちょっとヒロインの魅力が↓になってしまって…。まぁこのあたりも人それぞれの好みでしょうけどね。


好きな人を持ってかれる、という寝取られの宿命上、女の子の何らかの弱みに付け込んでの脅迫、というのは最も親和性の高いストーリー展開かと思います。ただ最近はユーザー側の目が肥えてきてそういうストレート過ぎる設定というのはマンネリ化して新鮮味が失われてきてる印象もありますね。

もっと思いっきりよくw、何の落ち度もない女の子をいきなりれい~ぷしておいて「俺との関係バラされたくなければゲッヘッヘ~」みたいな完全自家発電強姦方式、というのもありますが、もうそこまで竹を割ったように外連味なくスパーンとやられると爽快感すら漂って、個人的には決して嫌いじゃありません(^^;

ただ、そういった“道具立て”が上手く決まるかどうか、というのは、仕掛けそのものだけじゃなくて、女の子の性格設定や状況描写などとの兼ね合いが重要。そういう総合的な合わせ技がピタリと決まっている作品というのは、ド直球な脅迫ネタであっても強姦スタートであっても、ちゃんと大脳エロ皮質を刺激してハァハァ出来る良作として成立するのだろうと思います。

 

最近の僕個人の傾向としては、どっちかっていうと上記のような強姦・脅迫系から、和姦・絆され系の方に気持ちが寄ってきてるのかなぁ、という感もあります。

前回のエントリーでも書いたように僕は元々ドSで、寝取り男サイドでNTR物に入ってきた口なので、腹黒なオッサンが女の子の弱みに付け込んでゲッヘッヘ~、なのが好きだったのですが、
だんだん寝取られ側視点にも感情移入できるようになってくるにつれ、コクのある「愛する者を寝取られる哀しみ」を純度高く味わおうとすると、(主人公に何の責任があるでもなく)相思相愛の彼女・奥さんを、ド直球に別の男に口説かれ、絆され、奪われる、という展開に「おおおおん(ToT)」ていう鬱勃起をより強く刺激されるようになってきてます。

さっき「NTRには結局のところ総合的な技の決まり具合が大切」と書きましたが、この「和姦テイスト」が成立するかどうかのキモは、寝取り男の人物造形が決定的に重要な気がしています。
脅して力づくで持ってくような寝取り男なら、極論もう汚っさんでもドキュンでもマジカルチンポでも何でもアリなんですがw、ヒロインがヨロヨロよろめいてなびいていってしまうような寝取り男には、それなりの魅力が伴っていないと説得力出ません。更に言えばそうした人間的魅力の感じられない只の馬糞男にチョロりと持ってかれるようだと、ヒロイン自身も単なるアホビッチって感じで魅力激減、ヒロインに魅力が無いってことはもう作品としてアウトってコトですからね。。。


このあたりの僕の心境変化は現在制作中の処女作のシナリオにも大きく影響してまして、
最初の構想では正しく「弱みに付け込み脅迫→レイプ→調教→快楽堕ち」という典型パターンだった筈の作品が、
シナリオを書き進め、改稿するにつれて、どんどん和姦テイストに近いものになっていってます。
ただそうなってくると上述したとおり、寝取り男の人物像を描くのが非常に難題になってきてまして、果たしてコイツにそれだけ男としての魅力があるのか?…と日々自問を繰り返しながらシナリオ延々書いたり消したりを繰り返してる今日この頃です。

エロ嗜好的には今の僕は「脅迫絆されどっちでもイケるクチ」で、気が早いですが今後2作目3作目と続けていくことが出来れば、強姦から和姦まで脅迫から絆されまでおはようからおやすみまで、幅広くユーザー様のご期待に添えるバリエーションの広いNTR物語を妄想しご提供していきたいと考えておりますです。


NTRを大まかに分類してみる(1)NTRとNTL

以前のエントリー『制作中の処女作について』で、思いつくままにNTRキーワードを列挙してみましたが、これを早い時期に整理して、加えて当サークルの傾向や指向性みたいなものもお伝えしておきたかったので、ちょっと順を追ってまとめてみようかと思います。

なお最初にお伝えしておきますね。
今後、分別を分かり易くするために主に二項対比的な書き方を致しますが、どちらがNTRとして「正しいor間違っている」「こうあるべきorべきでない」等の主張をするつもりはありません。
これらは個人の性的嗜好に依る好き嫌いの問題だと思いますので、当サークルがどちらかの立場に偏ってくる傾向があっても、それはあくまで陰陽が「好き」でそちらの方向に行ってるだけで、それが正解である等と考えてのことではない、という点はご理解ください。

さて、それでは行ってみましょう。

●NTR(寝取られ)←→NTL(寝取り)
筆頭に来るのはやはりコレでしょうか。

(そもそも「られ」をRで、「り」をLで表記する、という事自体、それほど汎用化・慣習化してる訳でもありませんが、この際それは本筋ではないので、置いといて)

一般的には「寝取られ」の方が知名度が高いですよね。以前はNTRって一種のマゾヒズム…と思ってましたが、最近はもうちょっと話はややこしそうだなと感じるようになりました。
SM傾向について関連ワードでググると、男性にはMよりS気質の方が圧倒的に多いようですから、単純にNTR=M、NTL=Sと結びつくのなら、NTRよりNTLの方が人気出そうにも思えるんですよね。しかし実際にはNTRの方がクる!て人が多いのだとすると、やっぱMの人が選択的に集まってくるジャンルってコト?
…でもそれもどうも腑に落ちないんです。というのもポジションの切り替えでRでもLでも好きな立場で見られるのがこのジャンルの特徴だと思うので、Sっ気満たしたい人は寝取り側で楽しめる筈で、一方的にM傾向の人とNTRの分布エリアが重なってるとも思えない…。

で、我が身で考えてみると、NTR・NTLどっちの作品やるにしても自分の中のS要素とM要素を同時に刺激してる感じがします。
多くの作品で完全にどっちか目線で眺めてるというより、むしろ自分のエゴを分離させて両方の視点を跨ぎながらその矛盾を性的な娯楽に変換して(*´Д`)ハァハァしてる感じ。
「バカはトラレても仕方ないんだよ!ヒャッハ~ヽ( ゚∀゚ )ノ」て嗤いながらシコりつつ「あぁ~トラレた~!(((つД`)ノ」て身悶えしながらドピュドピュしてる、みたいな。

無論、NTR男+NTL男に加えて、NTRれ女のヨロメキにも(*´Д`)ハァハァしてますよ。発情してる女を眺めてコッチも発情しる!あくまで基本はそこですから。

となると、男女間の三角関係の全てに感情移入して一人マルチアングル化してるのが僕のNTR鑑賞スタイル、ということになるのかな。
うむ、何か結構贅沢な娯楽であるような気がしてきたw


陰陽は元々性的にはSの人でした。

レイプもの調教もの大好き! 右の頬を打たれたら左右の頬に往復ビンタ噛まして縛って吊るして蝋燭垂らして突っ込んでゴメンナサイゴメンナサイと哀願させたい!

なわけで、NTR作品も最初は寝取る側に感情移入してたように思います。
NTR作品の主人公は一般的に善良でヘタレな方が多いですから、NTL男になりきってそういう御仁を思いっきり嘲りながらソイツの嫁さん彼女をチンコでアンアン平定してガハハハ~!ヤッたったヤッたった~!…ってプレイ中は鬼畜な笑顔が顔面に貼り付いてる感じでした。

それが変わってきたのはリアルでNTR側に近い実体験してから………おっとっとあかんあかんコレはコレ以上書かんとこ(^^;;; まぁでも、『ヰタ・セクスアリス…のようなもの』ってエントリーでも書いたとおりで元々そっちの素養はあったのだと思います。
最近はNTR側にもしっかり感情移入して「分かる!分かるぞその辛さ!(/TДT)/」てウルウルしながらはぁはぁしてますね。昔に比べると随分優しくなりました。(いや違う!もっと鬼畜化したのだ!)

しかし自分のNTR嗜好の根っ子にはやっぱりそういうサディズム成分も多分に含まれており、とにかくヒロインを可哀そうな目に遭わせてあげたい(爆)願望が真っ先にあり、正直言うと男は後回し。NTR者としては純度が低いのかなぁ、と思うところもあります。
NTR、NTLどちらの立場で書いてるのだ、と問われると、両方です、とでもお答えするしかないのですが、裏返せば中途半端になってしまいがちなジレンマは日々感じております。
そのあたりが作品に出てしまった場合に生粋のNTR者の皆様には厳しい評価を受けてしまうかもしれない、という畏れは処女作制作中の現在、常に胸の片隅に抱えておりますね。


進行報告

………と銘打ってはみたものの…表向きにはあまり大々的に書くような進展は少ない今日この頃です(´。`)
とはいえ自分の中では凄く重要なステップを踏んでると思ってます。

先日の『ご主人さまにあ』のプレイで自分の書いたシナリオの未熟さを痛感し、今は大幅な校正・リライトと加筆をやっています。
手がけはじめていたシステムまわりの組み込みとグラフィック描きの方は、一旦ペンディングです。

僕は自分が書いた同じシナリオでも、読んでいて「いいね」と思える時と「ダメだね」と白ける時がバイオリズムみたいに行ったり来たりします。
初稿を書き上げた直後は一種の興奮状態で「いいね」のピーク、傑作をものしたつもりになって部屋の中でクルクル回ったりしてた訳ですが、
それから一か月も経って冷静に客観視できるようになってくると、まるで新人の持ち込みを冷徹に仕分けする編集者のように「あ~まるで使えませんねコレじゃ」と突きっ放したモードになってきました。

「NTR特有の焦燥感や痛みが全然伝わってこないじゃないですか? コレじゃ単なる脅迫レイプですよ」
「………仰るとおりです………」
「せっかく過去と現在という二本の時間軸で物語が動く構成になってるのに、それが全然活かされていない。無駄にややこしくて散漫なだけです」
「………ごもっともです………」
「アナタが描きたいモノって本当にエロなんですか? それとも中途半端なサスペンス小説の真似事がやりたいんですか?」
「……………エロが………描きたいです……………」

…と、こんな感じで自分の中で新人作家と編集者の対話、というより一方的な叱責が続いています。

でもまぁ一人でやってる以上、この自分の中での人格分離からの意見交換って、やっぱり凄く大切です。
とにかく今は「編集者」のお眼鏡に適うシナリオにするべく、うんうん頭を悩ませています。


ひょっとしたら寝取り男の属性は、当初の予定から劇的に変わってくるかもしれません。
僕の本来の性向からすると予想外の人物像が浮かび上がってきてるんですが、この物語の中でこのヒロインを寝取り堕とすならこういうヤツでなきゃダメだろう、的に必然的にキャラ像が変化してきてしまいました。
佐原ver.1アップ佐原ver.2アップ
「汚っさんNTR」は今回は見送りにするしかないのかな………

しかしこうなってくると台詞まわりや状況設定なども一部書き換えざるを得ず、
また更にこのメイン寝取り男が本来担うはずだったポジションを肩代わりさせる為に、別キャラの人物造形にも変化を加える必要が出てきます。
まるで掛け違えたボタンを順繰りに一個一個掛け直していってるような感じで正直ヒーヒー言ってますが、
今となっては初稿のままリリースに持っていくことは最早考えられないので、やるっきゃない!です。


『ご主人さまにあ』 by ゆにっとちーず

ご主人さまにあ

陰陽倶楽部のTwitterアカウントを立ち上げて関連フォロー先を少しずつ登録していた矢先に、タイムラインに偶然流れてきたのが本作の宣伝情報でした。

「馬鹿な私が、許しちゃう前に。」

この意味深なコピーに惹き付けられ、dlsiteの本作作品内容の紹介文を読むに付け、「コレは絶対にスルー出来んぞ」というビビッとした感覚が走りました。

ただ、体験版のスタート時点では少し「自分の嗜好的にどうかな?」という不安も抱きます。
僕は元来、普通の人が徐々に異常な世界に(不可抗力的に)巻き込まれていくようなお話が好きなのですが、この主人公のみつ希ちゃん、物語開始時点で既に相当にヤヴァい。キャッチイメージ↑の表情からも伝わってくると思いますが、「もうコレ、すっかり出来上がっちゃってるじゃん」ていう…。

しかしながら体験版をプレイしていく内に、どうやらこの物語は「如何にして彼女がそこに至ったか」を過去に向かって追いかけていくものであると分かります。
何よりみつ希のエロゲヒロインには珍しい、男を冷静に醒めた目で値踏みする蠱惑的でミステリアスな人物造形に惹かれていきました。

Hシーンの描写ひとつ取っても
「愉しげな指が、充実した乳首をしごき上げて遊ぶ。」
とか、行為の最中に
「承認欲求からくるマゾさどころか、他人を物差しとしてしか見ない私」
って自己分析してのけるこのヒロイン、何だこの中二病オッサンの琴線を擽り回すようなファム・ファタール臭は!

こんな文体、そんじょそこらの抜きゲーじゃお目にかかれないですよ。人によっては鼻白んでエロゲとしては拒絶反応を起こすかもしれない、ギリギリのところに立ってる危うさ。

この時点では僕、作品の背景も作者やサークルに関する情報も一切持っておりませんでしたが、さすがにここまで来ると「あ~これ作者も女性なんだ」と気付きます。
みつ希の心象描写は、男である僕にはブラックボックスの中を覗き込んでいるような不気味な魅惑を覚えさせるものでした。
こういう女、絶対男にゃ書けないと思う。

この作者、山野さんの描かれるエロスって、恋愛してる最中に時折相手の女の子が訳の分からない妖怪みたいに思えてゾッとさせられる瞬間、そういう感じに通じるものがありますね。背筋がゾクゾクするような感覚。
ぶっちゃけエロゲですから最初は抜く気満々で取っ掛かったんですが、体験版終えた頃にはちょっと別の興味が湧いてきてました。
それはもっとエゲツナクてオドロオドロしい、窃視症的な男の変態欲求。自分には見えない世界を眺めているメンヘラな女の子の中の中まで覗き見してやりたいぜゲッヘッヘ!

そしてその結果…………僕はその浅ましい窃視欲に対して、自分なりのオトシマエを付けなきゃならない十字架を背負わされた想いで、現在この駄文を書き綴っている訳であります…orz

だって、まさしくそういう屑みたいな自分を象徴するような登場人物が出てきて、みつ希に思いっきり蔑まれるんだもん。
堪えましたあのシーンはホントに。だって僕完全にアソコ、あの男に感情移入してましたから。エロゲの定型レイプシーンに沿って、泣き喘ぐみつ希ちゃんを期待してゲッヘッヘな気分全開でシーンに突入してったら、抜くどころじゃないシュンと縮こまってしまった。
その罵倒さえも飲み込んで行為を貫徹した挙句、その後一定期間みつ希と関わり続けたらしい物語中の男ほどの度胸もない小物だってことを、徹底的に思い知らされちゃった瞬間でした。

…そして迎える哀しい結末。いやはや何とも、辛いお話です。「鬱SM」と銘打たれているとおり、救いはありません。
決定的なネタバレになるので書けませんけど、みつ希の最後のセックスシーンは性器の交合というより、あれは最早………
しかもそれが男女双方にとって、これ以外に行き着く場所が無かった絶望的な愛情表現だからもう切なくて涙腺が始末に負えない…(Pдq。)。。。

そんなこんなで…ストレートな抜きゲー、男の性衝動の捌け口として戯画化された女性像をお求めの方には正直キツイかもしれません。しかし僕個人としては、同人エロゲってこういう作品の場にもなれるんだ、という、もう一周グルッと回ったような感銘を得られました。
女性の心の深淵を覗いて鳥肌立つように心を震わせてみたい、心理的窃視願望をお持ちの男性諸氏は是非プレイしてみてください。ハマればなかなかに鬱な勃起がお楽しみいただけるかと。。。
(一方本作を女性がプレイした場合はどんな感想になるのかなぁ…というのは僕には想像が及びもつかないので、もしプレイされた女性ゲーマーさん居られたらご意見伺ってみたいですね。こだわり過ぎかもしれませんが、そんなふうに男と女の視座の違いというものを、殊更意識させられた作品でした。)


以下は、辛口な感想も少し。

どうやらグラフィックまで作者の山野さんがお一人で担当されるようになったのは本作からみたいですね。好き嫌いで言うなら、情念みたいなものが浮かび上がってくる好い絵だな~、と感じましたが、技巧的な側面から量ればまだ進歩余地も大きいことは確かでしょう。
Hシーンの大半の四隅が黒フェードしてるのですが、ちょっとそこは演出という形で逃げてしまったのかなぁ、とも感じてしまいました。

とはいえ声優=赤司弓妃さんの熱演で耳からの刺激だけでもビンビンにキますし、グラフィックの巧拙はそれほどクリティカルな問題じゃないかもしれません。
それよりも僕が本作に感じたのは、同人だからこそやれる突き抜けた表現の発露と、それと表裏一体になったエロゲの商業性の両立の難しさ、ということでした。

底意地悪い書き方になってしまいますが、腐女子な世界観の中心で汚れきっているがゆえに聖女的なみつ希に対して、その周りに侍る男共は、浅見も由貴もそして「ご主人さま」ですらも、畢竟彼女の引き立て役にしかなれません。
中でも浅見の人物造形には、率直に書くと白馬の王子的な匂いすら感じました。エンディングを考えれば、彼がああいった人物像になったのも物語の悲劇性にとって必要だったことは理解できます。でも僕が本作に唯一引っかかってしまった点は、彼のみつ希に対する執着がなぜここまで強く激しく純化されていったのか、という浅見の熱の原点がもう一つ伝わってこなかった所にあります。
また話がここに戻ってしまいますが、ひょっとしたらこの部分は、女性である作者と、男としての僕の感覚の齟齬が生じている部分かもしれません。何ていうか、僕には男の女に対する愛情とか憧憬って、もっと肉体的で即物的な印象がするんです。会ったことがないが故に想いが純化されればされるほど、実際にそれが満たされる瞬間には汗と精液の匂いがえげつなく沁み出てしまう我が身の生臭さにメゲるか開き直るしかないのが男の性、とでも言いますか。その観点からするとエンドロール後に一人称で登場する人物は見事なまでに男で、一方みつ希の相手役の中心に位置しなければならなかったはずの浅見が、(あの末路を含めて)本作の中では一番男になれてない印象を受けてしまい、彼に感情移入することでみつ希に欲情することは僕には難しかったです。
(だからこそあの端役に過ぎない埠頭の男の登場に一気に気持ちが雪崩れ込んでいったのですが、その挙句あの返り討ち………いや、アレこそが究極の鬱勃起なのかな………w)

エロゲのコマーシャル性という話に戻すと………
ビジネスライクな言い方になりますが、購買層を考えるとエロゲって男性サイドのある意味幼稚な性=対置する女性性を屠り支配したいという現実には満たすことの難しい欲求に寄り添っていくことを拒絶してしまうと、商業的には難しくなるように思えます。
でも、みつ希は物語の最後まで決して媚びません。だからこそ彼女は悲劇的で悲惨で痛ましく、同時に美しい訳ですが、僕みたいな下種な小物の男は、こうした崇高さすら感じさせる女性を前にすると萎縮するしかないようにも思えて。
だから本作は大衆娯楽的なエロゲとしては難しいのかもしれないなぁ、というジレンマのようなものも感じてしまったのです。ただその一方で最早即物的な抜きだけじゃ満足できない、観念的な情欲の刺激を求める一層変態紳士なオトコドモには、コアなファンの付く作品=作風なのかな~とも思いました。
(そんなわけで僕のHDDの中には既にパコられ『パコられ』も入ってたりなんかして…)