……だけど苦手なんだよなぁ……マーケティング……

ゆきよし真水さんが昨晩、

このあたりを皮切りに語られてる一連のツイートがなかなか興味深くてチョロッと自分でも呟いたりしてみたんですが、これはツイ連投するよりブログネタかなぁ、と思ったのでザラッと書いて投げてみます。


食い扶持を稼ぐプロ同人(って定義矛盾を感じなくも無いけどw)の場合、自分の創作意欲と読者のニーズがぶつかったらある程度折れなきゃならない場面ってのは増えてくるだろうな……とは思います。

そこで我を抑えるストイックさや、より多くの読者の支持に応えようと色んな作風や物語づくりにチャレンジされてるトップクラスの同人作家の方々の姿勢には(その中には、新たな需要を開拓すること自体を創作意欲の原動力にされてるようにお見受けする作家さんもおられて)頭が下がりこそすれ、噛みつく気持ちは何一つありませんです。

だけどその一方で、そういうスタイルで自分は同人活動やれるだろうか……と考えると、僕の場合たぶんそうなったら創作が嫌になって鬱って辞めちゃうだろうな~、という情景がもう頭の中にありありと浮かんでくる。

創りたいモンを作りたいように造りたいから同人始めたのに、需要を探して我が身を寄せてく労力を考えなきゃならなくなったら、それはお仕事になっちゃう。お仕事がキライだから僕はいつも「エロいコトしかやりたくない」って呟き続けてるワケで。

創作活動やってる以上、売れたくないワケがない。
だけど売れるために自分の方を売れ線に寄せてくのはゴメン。

……って要するに、我儘勝手、傲岸不遜なんですよ。
エエもう十分自覚してます。

その上で、ちょっとでも売れるための戦略……それを「マーケティング」って言葉で表すなら、ゆきよしさんが仰るような「より多くのニーズに寄せてく」方向性とは違う、もうひとつのマーケティングを探したいって気持ちはかねがね抱えていて。


ネットのおかげで、創作活動を世間に向けて発信していく敷居はメチャクチャ下がってる時代だと思います。
(まぁそのぶん埋もれるリスクも増えてる訳ですが)

仮に食ってくためにコンスタントに千人のお客が必要だとして、マーケットが一万人なら10人に1人に受け入れてもらう必要があるけど、百万人なら0.1%、一千万人なら10000人に1人の「同好の士」に届けることが出来ればいい。

いわゆるロングテールってヤツすかね。

そのために今ひとまず考え付く簡単なコト。
「色んな媒体に、こんなん創りました~ってどんどん公開してく」
「サンプルの出し惜しみはしない」
「お互い認め合える創作者どうしの互助的バイラル効果」
「翻訳版出せばマーケットは億単位にまで広がるかもしれない」
……とかとか。

人口密度の濃いターゲットゾーンに作品の内容を寄せてくんじゃなくて、この作品がたとえニッチでもより広く多くの読者層のお手元まで届くように伝搬エリアを拡大させるにはどうしたらいい?……って方向性で考えるマーケティング。


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