久々にグッと突き刺さる作品に出逢えました>『彼女が’情事’にハマる’事情’』byくにふとわーく

ここんところお仕事の方もまぁそれなりに忙しく、同人制作と二本立てで24時間の割り当てを使い切ってしまう毎日で、
積みゲー増える一方でブログに感想文投稿するのも久しぶりなんですが、

掻きたいもとい書きたい気持ちを募らせてくれる良い作品に出会いましてね~。

彼女が’情事’にハマる’事情’DMM
DLSite

ご覧のとおり4作品のオムニバスなんですが、それぞれの尺は当分じゃなく、
最短のものが50枚弱、70枚チョイのお話が2題、、、

そして一番長尺のお話が150枚超えてて、そんでもってそのお話がNTR感満載で、陰陽のツボにハマっちゃった次第でして。

出来るだけネタバレ避けて未プレイの方の興味を削がないように書きたいんですけど、どれがそのNTRかは書かないワケにいかないし、その分どうしてもネタバレ的になっちゃう箇所も避けられないと思いますので、この先はその点お含み置きの上でご覧ください。






(´・ω・`)イイカナ(´・ω・`)イイカナ(´・ω・`)イクヨ(´・ω・`)イクッ(#´Д`#)ドピュッ






一番最後に出てくる『僕の王子さま』ってお話。
全4話のトリに来て他話の倍以上の尺ってコトは、このお話が本作のメインディッシュと考えて良いのかな、と思うんですが、
…まずはそこに至るまでの他3話の構成も、なかなか宜しかったですね。

1話目は、何だかんだ言ってもカレシとのイチャラブ全開の、まぁある意味健全(´∀`)なお話で、
続いて2話目は一転、実子との近親相姦に意を決して突き進むタガの外れたお母さんの話。
3話目は他に比べると短尺ですけど、主人公のコが実は前々から秘めてたアブノーマルな欲望を、ストーリーの流れに沿って徐々に読者に開示していく見せ方がウマい。

こうやって段々盛り上がって参りましたところに、
最後に来て陰陽の主食のNTR話ですから、もう気分はヾ(*´∀`*)ツ

…て言うのもですね、この作者くにふとわーくさんの書かれるテキストが秀逸で、
どのお話でも各々のヒロインの心理描写にリアリティがあって、気持ちがストーリーに素直に入っていけたんですよね。

一般論として(ちょっと批判じみた書き方になりますけど)アダルト作品って
作り手の、「このシチュがエロい!(@2016藁)」って下世話な欲望の具現化だから、
一つ間違えると作者の未熟な欲望がそのまま垂れ流されちゃったり、妄想が突っ走ってリアリティそっちのけになっちゃう場面もまま見受けられます。
僕自身シナリオ書いててそういうドツボにハマる時はしょっちゅうあって、後から読み返すとナンジャコリャエロ以前に作文としてなってないやんけ、って全面的に書き直したり大幅にボツったりすることも少なくない。

だから僕は以前も書いたように、グラフィック以上にテキストや構成力の出来不出来にもこだわってしまうんですが、
くにふとわーくさんはそのあたり巧みで、前3話で「イケる!イケるぞ!」って手応え感じてたのが最終話で「イクぅ~ッ!」って見事ピークに達したな~って♥ビクビク


ガキの頃からの幼馴染グループの中に紅一点のボーイッシュなコが、
だんだんと女性らしさを増してくるのを、心密かに想ってる主人公。
だけど親の仕事に伴い、主人公一人が高校進学時に別の県に転校になっちゃいます。

こ~なったら後はもぅどぅなるかは明明白白(´∀`)ダヨネ~
だけど事前にこういうお話とは知らずに読み始めたもんだから、NTR鉄板ネタ登場にグッと身を乗り出す陰陽さんw

そしたらページを捲った途端、実に勿体付けた構図のグラフィックで「後はもぅどぅなったか」をこれ見よがしに臭わせるセリフが並ぶ。
このあたり巧いな~、と。
読者にしてみりゃもう分かり切ってる展開は変に溜めずにパッと晒しちゃうんだけど、ビジュアル的には貯めを作ってて。陰陽さんココで更にググッと身を乗り出しましたww

その後のね、過去に戻って晒されていく前日譚がまたリアルでイイ(・∀・)んですよ。

性的な要素が介在する隙間が無かった幼い頃からの友人関係の中に、「ヤリたり盛り」のお年頃のモヤモヤした劣情が流れ込んできて、
ヤロー共だけでなくヒロインもまた、そういう年頃の脆さ危うさに逆らえずに流されていく感じが実にそそられました。

それもまたね~、この手の作品だともう一気に猿化した♂達が怒涛のように♀に群がりハメ倒すのが定番パターンなんだけど、この作品はそうじゃないのね。
堕ちる過程」ってヤツですよネ。
実際の幼馴染関係でも、タガが外れてく過程ってこんな感じかもしれないなぁ…って思わせられる。最初はちょっとした性的な悪ふざけから始まるんだけど、若さ故ってのもあって一旦種火が付くとどんどん油を注ぐように燃え盛り始めてしまうっていう。。。

徐々に行為がエスカレートしていく中、それでも一線はどうにか踏みとどまってる際々で、
時折主人公とヒロインのLINE会話が差し挟まれるのがまた良くってね。
エロ事してる最中に電話ってのはこれまたNTRの鉄板ですけど、僕正直、音声アリ作品なんかでも大抵は「いやそれバレるだろ」ってちょっとわざといのが多過ぎる気がしてたんですね。LINEの会話だとテキストだけ読んでる分には自然な対話で、でも言葉の端々に「ア、コレは~」てのが読者的には滲んで透けてて、そのモヤモヤニタニタがページ捲った次の瞬間の画像で回収されてく、この過程がいや~何ともキモチイイ(´∀`)
こういうページ進行に伴うエロの煽り方がくにふとわーくさん、実に巧みです。

そしてとうとう「その時」が来て………

ただココは、演出もうチョイ煽っても良かったのかなぁ、とも感じました。
ここまでの過程でヒロインの「下ごしらえ」はすっかり出来上がってるから、割とすんなりと股開いちゃう流れに不自然さはないんだけど、
読者の側の心理として
「エッ、ヤッちゃうの!とうとう一線越えちゃうの?アッ!?あああッ!?!ああああああ~~~~~…………………ヤッチャッタ…………………………ドピュッ」
みたいな喪失感を、こう、グヮッ!と盛り立てて欲しかったていうか。


そこからの、どんどん猿化していく若い男女の乱痴気っぷりと、日々目覚めていく性感に溺れてく若いムスメの流され易さ。彼女を「使う」男達のセックスに、事前に性格設定されてたのに従ってそれぞれの個性が出てくるのも良いですね。
そのそれぞれの個性に合わせて彼女の方も色んな側面を刺激され、それが「堕ちっぷり」に迫真性を増しています。
ヤラれながら下の名前で呼ばれることに殊更悶えるようになっていく過程なんか、実にネチッこくてイヤラシイ(*´∀`*)
「実は主人公だけじゃなく、他の幼馴染たちも全員ヒロインとエロいコトしたくてず~っとウズウズしてたんだヨ~ン」って本音が晒されてく。そりゃそうよね。
うん、そういうモンだ若者って、うんうん。。。

そして他の男達とハメ倒しの日々を送ることで、逆に離れてしまった残る一人=主人公への淡い気持ちに気付いていく、ていうヒロイン心理の逆転の構図と、
その関係性の中で緩い葛藤を抱えた彼女が、当の彼の「アドバイス」に従ってもう一段さらに踏み外してしまうっていうクライマックスの持っていき方。
まぁココもさっきの破瓜シーン同様、もうチョイこの皮肉を盛り立てるようなエゲツナイ演出を仕掛けてもヨカッタのかなぁ、って気はしなくもなかったですけどねニヤニヤ。

だけど、他の「親友」との間でネチョネチョのくんずほぐれつに溺れていきながら、本命のカレに対しては秘密を保って、コトが過ぎゆけば知らない顔してきちんと付き合いたい、とか思ってるこのヒロインの女の狡さがまたイイんですよね~。
そして他のヤロー共も、蚊帳の外に置いた主人公をどこかでバカにしながらも、かつての屈託ない関係から育まれた友人としての気持ちを棄て切る訳ではなく保ち続けている。。。
「真尋は止めとけ」
うん、そういうモンだ人間って、うんうん。。。

そしてそういう人と人との関係が紡ぎ出すこのエピローグ。
イカニモ18禁的な、エロのインフレバブルが弾けてブッ壊れて終わる的な方向でなく、一つの青春物語wみたいなこの幕の引き方も、個人的にはこのリアルな物語のエンディングに相応しい感じがして好印象でした。
ただ欲を言えばココは「二度と取り戻せない若き日の想い」的な容赦ない喪失感に満ちた締めの方がNTR者としての僕の好みではあるんだけど、、、

、、、こういうエンディングも人によってはまたアリでしょうね。


欲を言えば、グラフィック枚数。

もうチョイ増やしてほしかったです。
絵師としても巧みで描き慣れてらっしゃる印象で、ゴムまみれでアヘッてる表情とかカワイイ。だけどそれだけに、大半の画像が差分だけで回収されてるのが惜しい気がしました。

上で描いた処女喪失シーンの演出なんか特に、もう何枚か画像があったら、もっと呷った演出を仕掛けられたんじゃないかなって思うんですよね。
アングル変えながら破瓜されるヒロインの肢体を舐めるように描かれたりなんかしたら、アブラインニクエロさ増し増し!だったんじゃないかなぁ。

このお話だけ単話で構いませんので、グラフィック追加したボーナスアップデート版なんか出ませんかね。。。
あと、このエンディングならではの「昔の男が」的徹底NTR続編とか~。。。
>くにふとわーくさん…|ω・`)チラッ


「久々にグッと突き刺さる作品に出逢えました>『彼女が’情事’にハマる’事情’』byくにふとわーく」への2件のフィードバック

  1. こちらでは初めまして。くにふとです。

    不足感のご指摘のあった部分はまさにその通りで
    悩みどころだったんですよねぇ…
    破瓜にしても真尋が受け入れるための言い訳を延々綴ったり
    挿入シーンももっとモタモタしてて、
    それ以前のキスやフェラを受け入れるのももっとゴタついてて、
    乱交場面も主人公のやらかしを明確にしたかったりだったんですが…
    それでなくても一本だけ長くなりすぎてたし
    墜ちる下準備を残す代わりにばっさりいきました…^^;

    枚数については僕自身が昔のエロゲ脳なもので
    複数ヒロインものは一人につきエロシーン3枚でも
    多いくらいに感じる人間だということと(汗)
    カットインをいれるにしてもDLsite基準のモザイクが入ると
    結合部分はただの赤黒いモザイク画にしかならないし
    あと今回は擬音と吹出しを入れる関係で
    画面がギチギチになってしまうのも避けたかったので止めにしました。
    単独だったらピストンとフィニッシュで別画面にしたかもしれません。

    エンディングは当初真尋は結婚する予定の彼氏がいて
    青春の苦い思い出エンドだったんですが
    書いてるうちに○○くんに対する甘さが出てしまいました^^;

    >このエンディングならではの「昔の男が」的徹底NTR続編とか~
    これですよねー。
    恋愛は怖くなったけど身体は開発されちゃってますしねぇw
    以前から考えてる話に大学のサークルのサバサバ系の先輩と僕的なのがあって
    先輩がそうなる過程としてこの真尋の話があるんじゃないかななんて思ってます。
    ただ女子大生でショートカットのヒロインというのはニッチな需要だと思うので
    作るとしても枚数の少ない短編になりそうですけど^^;

    感想が嬉しくて長文になってしまいましたが、
    ものすごくこちらの意図を汲んでくれていて本当に感激しました。
    あまりに入れ込みすぎて伝わらないかもと思ってたので嬉しいです。

    本当にありがとうございました。
    これからもよろしくお願いいたしますm(__)m

  2. くにふと様~。

    いきなりド厚かましくも長文感想のURLなど送り付けまして大変失礼しました~m(__)m
    入れ込んだ作品に出会うと一種の興奮状態でドドドッとイッちゃうところがあって、時々やらかしてしまいます(^^;
    でもお返事やツイート頂けて大変光栄です。こちらこそありがとうございました!

    >不足感のご指摘のあった部分はまさにその通りで
    >悩みどころだったんですよねぇ…

    そうでしたか~!
    やはりそうですよね~!
    これまでの感想文でも、僕がパッと思いつく程度のことは、作者さんは既に散々悩んで考えられた結果の表現であることが多いですやっぱり。

    でも、、、
    >破瓜にしても真尋が受け入れるための言い訳を延々綴ったり
    >挿入シーンももっとモタモタしてて、
    >それ以前のキスやフェラを受け入れるのももっとゴタついてて、
    >乱交場面も主人公のやらかしを明確にしたかったりだったんですが…
    、、、ココは、、、未だにじっくり見てみたいですね~ジュルリ(*´﹃`*)

    >エンディングは当初真尋は結婚する予定の彼氏がいて
    >青春の苦い思い出エンドだったんですが
    >書いてるうちに○○くんに対する甘さが出てしまいました^^;
    なるほどなるほど。。。
    あ~何だか昔のコト思い出しちゃいました。
    離れ離れの恋人がラストで結ばれるって友人作品(非18禁)の感想に「コレ最後は悲恋の方が感動的じゃない?」って言ったら、
    「そ、そんな酷いコト私には出来ません!」て震えながら悪魔を見るような目で見つめ返された経験がww
    当時はまだ自分がNTRの者であるという自覚も無かったのですが、やっぱり昔から人非人だったんですね~。

    >恋愛は怖くなったけど身体は開発されちゃってますしねぇw
    そう、まさしくそれですー!(再度再度のゲス藁(´∀`))
    こうした開発済みの身体を持った真尋ちゃんが(一見)達観したサバサバ系の女性となって、未熟な後輩の恋愛対象になっていく…おおお~これまた色々と妄想もとい想像が広がりますね~。
    (「昔の男にどうやっても勝てないコンプレックスと嫉妬に悔し泣きする僕」みたいな絵柄をすぐに思い浮かべてしまう、ど~しょ~もない筋金入りのNTR者でございます…(f^^;)

    それと…ターゲットを複数に分散すると文意がぼやける心配があったので今回の記事に書くのは見合わせましたが、
    既に新しい生命を産み落とすところまで意を固めている『ふたりぼっちの家族旅行』祥子さんの淫らさもグイグイとツボでありました。
    「弟or妹が、同時に息子or娘でもある」関係って、改めて言葉にしてみると物凄く背徳的でヤラシーですよね~w
    ホント良い作品に出会うとこんな調子で妄想が止まりません(⌒▽⌒)
    これからも素晴らしい作品に期待しております~!

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