体裁上は第2稿ですが、内部的にはバージョン2.5、くらいの感じです。
1週間ほど前にひとまず最後まで改稿が終わり、冒頭からの読み直しに入っていたところにVENUSさんの一連のブログ発表があって、
「中途半端な制作姿勢じゃダメだ!」
と改めて思い直し、書き上げた第2稿で1か所だけ「ココに手を付けるとその後もどんどんしわ寄せの修正個所が出てくるからな~…」と逃げてた部分を腹を括って再度改稿し、、、
その後金曜夜から土日、そして今日月曜日の早朝まで寝食以外ブッ通し、合計で優に30時間を超える校正と構成の練り直しを行い、
今朝方ようやく大声で「出来た~ッ!」と言えるところまで到達しました。
毎度シナリオ書き上げた直後は一種のハイ状態になってますので、正直これで本当の本当に「完成」と言い切れるのかはまだ分かりません。
自分の書いたものを冷静に客観的に見られるようになるのは書き上げてから1~2ヶ月経ってからなので、その時にどういう判断になるのか。。。
ただ、間違いなく第1稿とは比べ物にならないほど、充実した内容になったという自信と自負はあります。
主人公夫妻や他のキャラ、それぞれの人物が、第1稿を書いてた時とは別人と思えるくらい背景事情まで浮き上がってきて、正直これ以上やっちゃうと一番肝心のエロの部分へのストレートなアプローチが遠ざかってしまうんじゃないかと心配になってしまうくらいに。
なので改稿の後半は改めて彼らにも話しながら執筆していました。
「コレはエロゲですから。抜けなかったら意味ないッスから。根っ子のトコはエロに徹して行動するようにキミタチ!」
そうこうしてたら「幻の輪姦シーン」は形を変えて復活してくるし、ヒロインの明日花は僕には今までNGだった性癖を発揮して変な方向に乱れ始めるし、
その間他の方の作品プレイしたりその感想をネットで読んでて「NTRが分かっておらん!」みたいなのを目にするたびに、「俺のこの作品はNTRが分かってると言えるのだろうか?」と不安に駆られて、挙句の果てには要らんことを呟いて自己嫌悪に陥ってみたり………ほんと色々ありました。
来月は、ちょっと脚本を寝かせておくためにも作業方向を変えて、システムの方の開発をやっていこうと思っています。
暫らく吉里吉里のプログラミングから離れてたのでTJSスクリプトだいぶ忘れてるし、
当初考えてたよりシナリオが「表編」「裏編」「過去編」の三つ巴という複雑なものになってしまったので、以前用意してたシステムでは不充分なところも多く、スムーズにゲームプレイして頂けるようにするには、色々追加で開発しなきゃいけない項目が増えてしまいました。
年内出来るだけ早い内にコンフィグや回想シーンなどの組み込みを完了させて、その後はシナリオの再校も兼ねながらKAGによるシーン遷移を書き込んでいきます。
遅くとも年明け1月中にそこまでの作業を完了させ、その先はいよいよ僕にとっては一番の懸案である、グラフィックの制作。コレがどのくらいの時間で仕上がるか次第でリリース時期が見えてくると思います。
今回に限らないのですが、モノ作りというのは「完璧を目指す」理想と「きちんと形にして表に出す」現実のせめぎ合いだなぁ…と思います。
どこまで行っても100%というのは無いし、かといって発表すること自体に目的を置いて妥協したものも出したくない。
今まで僕が陰陽名義以外でしてきたモノ作りの仕事は全部そのどちらかに偏ってしまって、中途で頓挫してしまうか、リリースはしても「自分の作品です」と胸を張れるようなモノはほっとんど無かった。それが作り手としての僕を三流に貶めてしまっていたのだろうなぁ、と改めて感じました。
なのでこの陰陽倶楽部のデビュー作、コレだけは絶対ヤリます!ヤラせます!
理想と現実の究極の接合点を目指します!