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DQNのマジカルチンポで脅しファックで即堕ちとかないわ~(´∀`)…と思ったら、読み終わったら涸れてたでござる(;´Д`)ハァハァ>『巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女』

謎のバイ菌に絞殺されかけながら何とかようやく退院はしたものの、お医者殿から「この冬は要注意」と脅されてるので巷に出てワルイコトせずひたすら自宅でワルイコトしてる陰陽です。

巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女
そんなこんなで以前DMMで「お気に入り」登録してた中から、見繕って買ってみた本作が、意外に(失礼)ヒット!

いや正直に言いますと、絵柄的にチョッとキツいかなって以前は購入見合わせてたんです。
僕はおぱ~い星人ですけど、モノには限度ってモノも御座いますしあくまで美巨乳が好きなのであって決してフリークス趣味は(⌒x⌒;)モガモゴ…

それでも本作がど~にも気になってたのは、公開されてるサンプルページがね~、何とも容赦なくイヤラシ下品でヨロシイんですわ~(ゲス顔)
巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女

巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女

奇乳なおチチはともかく顔は少年漫画ヒロイン風の大人し可憐系のこのコが、もぅキモい以外に形容しようのない、どっかの格闘家の顔写真でもテンプレにしたのか的DQNに、おもっくそ下卑たポーズで破廉恥極まりないコトをこれでもかとされてる、その羞恥の表情が非常に美味しそうで。
決して上手い絵とは言いにくいんですが(またまた失礼)、そそる表情を描ける人だなぁ~と思いました。


…とはいえ、読み始めて最初のコマされシーンあたりまでは、「コレは…外したかな…」って正直ビミョーな触感でした。

幾ら奥手なコつったって、お嬢の優等生が、今時コラだか何だか分からん自分の盗撮&エロ画像がネットに出回ってたからって、ンな狼狽えて、
「俺が全部削除してやるから」
「本当ですか! そんな事出来るんですか!」
…て……(ヾノ・∀・`)ナイナイ

 

だけど………、そっからの快楽堕ちしてく女の子の心理描写が、実にツボに嵌っちゃったんですよね~!

とにかくこのキモDQNの攻め口が現実にどっかそのへんにでもこういうヤツ転がって居てそうなゲスさで。
もう徹頭徹尾女を性欲排泄のオモチャとしか思ってませ~んってな即物的でヒッデ~下品台詞しか言わないクセして、遊び慣れてるもんだから女体を弄くり回すテクだきゃメチャメチャ上手い。
女の子がその暴力的な気配とそこだけ巧みなエロテクのギャップで振り回されて、どんどんペースを握られ狂わされてく感じが何だコリャくっそエロいやんかいさァと。
(まぁチンコのデカさは彼女のおっぱいと一緒でちょっとフリークスの域まで達しちゃってますけどね:-p)

ココに来て、冒頭数ページで描かれてた(イケメン主役?の)カレシと一応経験済みっていう非処女設定がジワリと効いてくるんです。
とりま、ヤるコトはヤッてるけど、お互い処女と童貞でおまけにカレシ粗チン”(゚∀゚ )“だもんだから、破瓜の痛みとか初体験への恐怖的なエッチのマイナス要因だけは予めアク抜きされてて、だけど肉体的な快楽はまだ知らない。そのことに「相性悪いのかな」「不感症?」なんてな不安だきゃ募らせてた、て仕込みは万事オッケー!的な。

ぶっちゃけ、「おなぬも知らない可憐な美処女が、初めて触られた途端にビンビン来ちゃってアンアンアンってアクメ決めちゃいました」的な男のファンタジーに(ヾノ・∀・`)ナイナイってなっちゃう程度には、正直もぅ陰陽さんスレちゃっております。
だけどこのコには、そういう下味付けの仕込みがきちんと出来てるから、こっからの料理中にそれほど(ヾノ・∀・`)ナイナイ星人の狼藉を許さずに済んでるところがあって。
気弱な女の子が、イケイケのDQNにやりたい放題強引に持ってかれて、それでも反応してしまう自分のカラダに戸惑ったりなんかしてる内に、アレヨアレヨと済し崩されてズポズポまで持ち込まれて初イキ決められるまでの流れが、ズッキュンとコッチの下半身に響いてきちゃったであります。

まさか強引な脅しネタの巨チンファックでマジカル即堕ち、なんて展開でココまでチンコビンビンにさせられるなんて!
作中のヒロイン心理並みに予想外!思ってもみなかったわって戸惑って目が泳いじゃいましたアタシ。


でもう一回許しちゃえば後はこれまたお約束で、「もう一回だけ」「やっぱあと二回」「…分かりました」ってな具合でそっから先は殆どのページが彼女とDQNとのセックスシーンになっちゃうワケですが、
この都合3週間の仕込まれエッチの描写がまた文章的にも絵的にもねちっこくて、濃い目の味付けながら調味料の利かせ具合がイイ塩梅で「老舗のモツ鍋屋の味付けや~!」って彦●呂さんも言ってました。

テキスト的には、
・戸惑いながらどんどん開発されてくヒロインの独白と、
・後からそれらの場面をUSBメモリで見せられてる(イケメン)主役?の魂の叫び(゚∀゚ )ゲラゲラと、
・思春期厨二病の対極からキマシタコンニチワDQNの、世界は肉欲以外存在しない的赤点知能指数なセリフ
…の三つ巴のミルフィーユが実に美味しく仕上がっております。

特にこのメインディッシュ、ヒロイン綾香チャンの快楽堕ちまでの心の移ろいを記した独白がウマくて、イイ意味で「コレは盗ませてほしいな~」と思う描写が随所にありました。
巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女
実際ちょうど今やってる『つまおち』のスクリプト&最終改訂で、ちょっと不満に感じてるえちシーンの箇所があったんですが、そこにテコ入れする際に本作を若干参考にさせて貰ってます。
前回の記事でも書きましたけど、グラフィックに比べて見えにくいテキストの技巧ですが、こういう味のある文章書ける人からは勉強させて貰える場面が随所にあって、僕そういうのEvernoteにストックして、時々反復して見直したりなんぞしております。

そしてこのメインに対して、もぅやりきれない絶望感満載の寝取られ(イケメン)主人公?の囲み台詞と、スケベバカ一代な脳筋DQNのアホファック台詞、このサイドオーダーの組み合わせがバッチリ決まっててホントにイイ味が出てると思います。

 

あとグラフィックの方もね、冒頭にも書いたようにかなりアクの強い絵で好き嫌いは分かれると思いますが(僕もここまで何度も言ってるとおり、ちょっとあの立ち絵のおっぱいは何とかならんかと正直思います^^; セックス中の横になってる時のタプタプ感はイイと思うんですけどね~)、
構図の取り方にはエロさドプドプ溢れさすセンスを感じさせられます。

単体絵の女の子のポーズや恥じらい欲情の表情もイイですよ~。
でも一等そそられるのは、竿舐め玉舐めをクローズアングルから連射するようなコマ割りとか、ちょっとVENUSアングル(って言えばもうNTR者には通じますよねw)を彷彿とさせる、定点固定サイドカメラで連続して時間経過を追っていく二人のセックスシーンなどの演出の仕方ですね。
堕ちた後のトロトロ顔で抱きつきベロチューファックとかモ~サイコ~(;´Д`)ハァハァ

遂には↑のサンプルにもあるとおり、自分が性欲処理の道具にしか思われてないって承知したうえで、それでも好き好き大好きって心まで完堕ちしちゃって、DQNとハメ狂いながら(イケメン←クドイw)主役に電話で「好きな人ができたから別れて」って美味しく出来上がりました宣言しちゃうんですが、まぁココまで快楽植え付けられたら、もぅコリャしゃ~ないなって納得しちゃいましたよこれからの中出し肉便器公衆便所人生頑張ってね綾香チャン♥


ホントこの人の作風は僕、肌に合う感じがしたので、他の作品も買ってみようかな~、とDMMや DLsiteチェックしましたが、
「DQN or チャラ男の巨根強請ファック→快楽植え付け→心まで完堕ちベタ惚れ」って流れが、この人はここまでテンプレ鉄板なのかな?
でもお値段も非常に良心的ですし、過去作も3作と少ないし、全部買っても千円以下!

………てなわけで纏めてエイ!→ポチっとな(゚∀゚ )


『私は絶対許さない』


どうもどうも。しばらくブログ更新の間が空いてしまいました。
年始早々の東京出張時に風俗で貰ったクラミジアで急性喉頭蓋炎を患い窒息死しかけて入院中の陰陽です(爆)

………て話がドコまでフィクションでドコから事実かは皆様のご想像にお任せするとして、、、

こういう書き出しをしたのは、今回ご紹介するこの本にもコレに酷似したリアルとフィクショナルの綴れ合いを感じてしまったからであります。

ウチのようなかなり二次元寄りで持ってきてるサイトに、こういう書籍モノ、それも実在の女性の体験記をご紹介するというのはどんなもんかな~、と散々迷ったのですが、
なんか読後感があまりにもあまりにアレげでナニがソレなのでやはり書いてしまうことにしました。


 NTRだのれい~ぷだのというモノは、性的ファンタジーの中にあるからこそ愉しめるのであって、
現実に起こったら胸糞以外の何物でもない、と常々皆さんよく仰るのですが、なんかね、この本読んでて、私ものすごく自分がそのあたりの境界線が曖昧なアブナイ奴なんじゃないかと危機感を抱かされたんですよ。

正直に書きますね。
僕、本書読書中、何度も勃起しました。

悲惨な強姦体験をした女性が手記を綴った、となると性的刺激とは正反対を向いた、大抵の男性はむしろシュンと萎えてしまうような、相対するジェンダーからの糾弾と指摘に満ちた社会的啓発的な著述と思いがちです。
僕自身最初にこの本を手に取ったのは、そういう自分の中にある抑圧された性的ファンタジーやリビドーとの向き合い方を、自分なりに見極めようとするマジメな意図も(まぁ一割くらいは)あったの。

だけども………中身実際読むとね………その辺の官能小説よりよっぽど官能的でした。

これがネットに溢れてる素人ご婦人作の妄想エロ創作の一つだったら、正直「別にどうってことない」と読み流すレベルかもしんない。
だけど「実話」ていう修飾が付くことで、非常に読み手を刺激してくる。もしそういう企画で練られたフィクションなら、僕は完全にこの葉子さんの掌の上で転がされてますわ。


マジメなジミメなメガネっ娘が、一昼夜にわたる集団レイプで処女喪失、そのことをきっかけに狭い地域社会からも家族からも孤立冷遇させられて東京へ逃れ、あの男たちに「復讐」するため「いつか殺す」ために自分の体を道具にして女子大生と風俗嬢の二足の草鞋を履く。
このあたりまで読んだ時点でワタシ「なんかコレ違う…」と感じてたんですが、、、描写がね、「暴力的な男の性を糾弾する」調子というよりは、「犯される女の悲哀感」の方を妙に醸していて…読みようによっては必要以上に煽情的なの。
いやもう「よくある話」っぽいだけに、逆にそれが「体験手記」という形で書かれていることに、なんか異様な説得力を持ってそそられてくるんです。

さてさて、そんでもって東京に出た彼女は面接に行ったヘルスの中●きよし似の店長に講習と称してキッチリ本番かまされたりしながら、やがておっパブで出会った、ルックスは良くない(もっとハッキリ書きますと醜い、僕の脳内イメージはガマガエル)けれども
「大丈夫だ。僕の手は君を優しく撫でるためにある」
↑こんなコト言っちゃう20歳年上のIT企業家に、なんと1年以上にわたって挿入ナシの手マン指マンで開発されまくり、とうとう最後は自分から
「お願いだから私の中に挿れてください、この通りです」
と哀願して、その後ほどなくこのカレシと目出度くご結婚、、、
、、、、、、デスヨ(´ ゚д゚`)

またそういう時のまた、この女性の心情吐露がまた、実にそそられるっつーかまたスケベっつーかまた。
それまで「男」に復讐するためだけに体を使ってきた、だから風俗やってても感じたコトなんかない、オーガズム?何それ美味しいの?つってた彼女が、
その「美味しいの」を徐々に教え込まれてくことに対してクリムゾンも真っ青の「くやしいくやしい」感を醸し出すワケです。

その結婚から数年を経て彼女は徐々に夫の異常性に気付き始め(そりゃ異常だよ、異常じゃないワケないじゃんこんなオッサンヽ(゚∀゚)ノアヒャヒャヒャヒャヒャ)、
その「男の支配」から逃れるために新たな道を模索し始めるのですが、、、それがまた何ともねぇ、、、、、、、、

………まぁそこから先は伏せておきます。。。


だけど、どです? ココまで読んでて?
正直マジメな気持ちでなく、エロい動機で読んでみたくなりません? この手記?

全編にわたって、性を拒否しようとするが故にそれに余計に執着してしまう倒錯的なマゾヒズム、そこから逃れられずに徐々に円熟し開かれていく女の体、てぇヤツがヒシヒシしていて、
この人はダンナに「おまえにはセックスの才能がある」て言われて、それがすっごいショックだったらしいんだけど、
あるある、ありまくりです。こんなオネーチャン現実に目の前にいたら男は誰だって(車椅子のオッサンだって)勃ちまくりますって!

文章が妙にこなれていて、プロのライターによるかなりのリライトもされてるんじゃないかという節も感じるんですが、
もしこの女性が実在していて、こうした内容と文章で本書が日の目を見ることを認めてるんだとすると、本書そのものが、彼女の旺盛な性的欲望を満たすためのプレイの一つですらあったのかもしれない。。。そんなことを思わせられる読後感でした。

しかもそのプレイの根底にも、やはり20年前に彼女をレイプした5人の男たちに対する未だに消えやらぬ執着と復讐心が「絶対許さない」とメラメラしてるのを感じるんですね~いや~怖いわ~。
レイプされた15歳の日に「神様の存在なんて信じない」と決めたこの女性が、「因果応報」なんてそんな甘っちょろい世間の摂理なんぞ信用してるってコト自体極めて疑わしい。
だから最後の彼女の5人の男たちに向けたメッセージは、そんな「神の手」なんかまるっきり期待してない彼女が、「どうせ糞田舎でシンナーやシャブに塗れて惨めな暮らししてるであろうアンタらに向けて、東京でこんなに綺麗になって生活にもセックスにも恵まれて人生謳歌してるアタシからのザマアミロ」なんだろうなと感じました。


まぁしかし、、、それにしてもですよ、、、、、、、、

コレが体験手記の形をとった官能創作でなくて、ホントにリアルな生身の女性の半生譚だとしたら、
アタシは冒頭に書いたように自分の性との距離感、その中におけるリアルとファンタジーの境界線が曖昧になってくるような怖さを禁じ得ないな~~~。

最終章で葉子さんのお祖母ちゃんが彼女に語る
「ひとは皆、唯一無二の奇形なんだよ」
という言葉を、噛み締めてしまう陰陽でありました。

こんな長いエロレビューを、ここまで丁寧にお読みいただいたアナタだってそうじゃないですか~~~?
一人でズリねたオカズにチンコ扱いてるだけで、本当に満たされてますか~~~?

あ~クソそれにしても喉が痛ぇあ~クソ●●の●●●のアケミのヤツめェェェ~!!!


C89NTR系同人サークル&同人誌まとめて感想ドン!

年明け早々に数日都内にお出掛けしておりまして、その折に店頭買いしたC89のNTRモノをまとめてアップしまっす。

※Xration『姦落!鬼ヶ島』のように店頭委託間に合わなくてゲット出来なかったモノ、店頭で「NTR」とポップが入っていても何となく嗜好的にピンと来なくてスルーしたモノもありましたので、C89のNTR系を網羅したリストでは全然ありませんがそこはご容赦のほど。


『マナタマプラス3』by 真珠貝
武田弘光先生のマナタマプラス・シリーズ完結編。個人的には今回コミケの最大の目玉でした。

ただし陰陽のNTR嗜好と武田先生の路線は若干隔たっていて、
僕は清楚系の女の子がだんだんに絡め取られるように堕ちていく展開が好きなんですが、
武田先生はむしろ完堕ちした女の子が下品にガバァッ!(くぱぁよりコッチの擬音の方が合ってる感じ)と大股開いておケツ振りながらベロベロ舌伸ばしてエロ台詞吐いてNTL男を誘うような描写の方がお好き。ご本人も「内容はいつも通り」と仰られてるとおり、今回もエロビッチ化したマナカが全開で腰振ってます。

まぁそういう意味では、このシリーズでも僕がいっちゃん好きなのは堕ちてく過程が描かれたシリーズ1作目だったりするのですが、
今作でも少なくとも前半では、それでもまだ「りっくんが好き……」とか寝言ほざいて可愛いコト言ってるマトモさの残り香みたいな部分が、シリーズ1~2で発情メス化させられたカラダとギクシャク葛藤してる描写があって楽しめました。

それにやっぱ何のかんの言っても、あのエチい絵の卓越したクオリティで、発情したマナカがドキュン先輩のチンポベロベロ舐め回すところなんか描かれたらやっぱタマラン!ですわ(゚∀゚ )アヒャヒャ

あとNTR的にイイな!と思ったのは、「ひたすらNTR男生一本」りっくんのラストの台詞ですね。
完全ギャル堕ちしたマナカを前に、(以下ネタバレ伏字)かつてのマナカは完全に喪われてしまったこと、彼女に何が起こっていたのか、だれが彼女をそうしたのか、全てを理解した上で「真実に目を背け続ける」って独白するこの負け犬っぷりが見事でした(゚∀゚ )アヒャヒャヒャ


『紗夜子の檻:堕罪』by さんかくエプロン
きっとこの人が居なかったら僕がこの道に来ることは無かった!
圧倒的に影響受けた山文京伝先生の新作は、『山影抄・紗夜子』の続編です。

さんかくエプロン作品の中でも、普通の主婦がふと目にした陰の世界に目覚めてしまった内なる欲情を引き出され、やがて自ら体を開いていく迄の過程を描いた前作は、一番のお気に入りでした。
彼女はその後も更に一層堕ち果てていく姿が商業誌の方でもゲスト的に描かれてましたが、今回はその間を補間する内容ですね。

僕が山文作品に「イイな~」と感じるのは、こういう「堕ちた後」を描いても山文ヒロインは理性ブットビひたすらアヘエロ牝豚化するだけでなく、
セックス時にそうなって溺れてしまう自分自身に対して、日常の自分が嫌悪感や戸惑いを覚えながら、それでもやはり最終的に人間性が肉欲に敗れ果てていく、、、
そういう、なんつーんですか、情念?みたいなモノを醸し続ける所なんですよね。

更にこれだけ「型」を持ったNTRを長年描かれ続けても決して中ダレ化しないのは、その世界観の深さと広がり故だと思います。
今回のあとがきにも少しその片鱗が書かれてますが、前作で紗夜子を堕とした滝と、今作で彼女を再教育する鬼童の性的方向性の差異。そして滝が紗夜子を見棄てた理由として、彼の追及する美意識と紗夜子自身が未だ気付いてない彼女の女の部分とのズレ。

一見定型化されたNTR物語の中にあっても、個々のキャラクターはこんなふうにそれぞれの肉と心を持っていて、決して図式化された人型の「記号」としては描かれてない。そこがイイんだと思います。


『エルフの女騎士の受難』by 床子屋
代表作Saint Foire Festivalシリーズを数回お休みして、「実用性重視の薄い本」を最近つるべ撃ちにしてる感のある鬼頭えん・HEIZOさん。

ひょっとしてガッツリと歴史的世界観に縛られた、数十ページやシリーズ連作にわたる起伏に富んだ物語を構成するのに疲れてきて、少し息抜きも兼ねた新機軸の模索をやっておられるのかな、という印象があります。

今回はファンタジー物のやっぱり「薄い本」ですが、コレは続編も視野に入れてるみたいですね。
ただ前々作『小夜子の食卓』にしても、より大きな物語の一部をエピソード的に取り出した的な匂いがする内容で、連作にしようと思えば出来なくもないですから、前作『えりかのなつやすみ』も含めて一連の「種まき」をやってるような気配も。
(個人的には連作になるのであれば今回のファンタジーよりも『小夜子』のバックストーリーの方が気になります。母親の事とか…)

でも…少し気掛かりではあるんですよね。
『小夜子』→『えりか』→今回の『エルフ』と、だんだんNTR色は薄らいでいってる。
これまでの作品を俯瞰してみると、床子屋さんにとって大事なのはNTRそのものではなく、ストーリーを“裏切り”とか“葛藤”といったテーマで盛り立ててエロ面白いものにするための手段としてNTRを使っておられるのかなぁ、という感がなくもありません。
さっき「続編描くなら『小夜子』でお願い」と書いたのも、ここ3回の作品の中で物語にNTR要素が絡んできそうな可能性を感じるのが『小夜子』だけ、ていうのもあるのかなぁ…と考えると、少々寂しい気も致しますね…(´・д・`)


『BOUNCER!』by ましら堂
情念系のNTRサークル、といえばココは絶対外せない猿駕アキさんですが、
コチラもこれまでと打って変わって何と新機軸はファンタジックなスタンドもの!

が、ご本人もあとがきで書かれてるとおり、世界観の説明にページを割かれてエロ要素は弱めです。
そして何より、節子コレNTRと違う(´・д・`)

前回の『S.N.S Situation#3 昔の男』でもあとがきに「モチベーションの維持に苦労しました」と書かれてたのが心配だったのですが、床子屋さんと同じく猿駕さんも、方向性の模索に入られてるのかなぁ。
個人的にはご自身が「いつにも増して地味な話」と書かれてた、あの閉塞的で矮小な地元世界の中で、無価値なクズとの過去に宝石みたいに執着してウジウジしてる女の子のイヤラシさみたいなのは、S.N.Sシリーズ中でも一番そそられる出色の内容だったのですが…。

ましら堂さんは「NTR界の純文学」なんて形容されることもありますが、僕個人としてはそれが故に時折お話が綺麗にまとまり過ぎて若干エロ的な弱さを感じさせるかなぁ、という衒いはありました。
一番好きなのは『FORK IN THE ROAD』の1と2で、その後の作品はどんどん抒情的になっていく反面、もっとこぉ、エッロエロに、グッチャグチャに、(肉体的にというよりも精神的に)徹底的にヒロインを堕っことして欲しいなぁ~、という歯痒さも残ってしまって………。
元々そういう方向性は持ってらっしゃった作家さんだとは思うんですが、このままだとエロはご本人にとっての描く動機でなく、手段化・読者サービス化が進行していくのかなぁ、と、こちらもやはり懸念を抱かせられる昨今の動静ではあります…(´・д・`)

(いやしかし、そんなふうに考えてみると、やっぱ山文先生ゴイスーww)


『カユミドメ 15ホウメ』by まごの亭
商業誌でもNTR一直線!の夏庵先生、『カユミドメ』シリーズでの同人活動では専ら二次創作でしたっけ?

僕ゲームは基本NTR中心にしたエロゲしかやらないのでww、デレマスとか全然分かんないのですが、
さすがにこれだけ薄い本界隈にもご登場いただけば人気ある子数人くらいはもう顔も名前も覚えちゃいます。
(アニメはそのうちDVDレンタルで観ようと思ってますが、他にも未見の作品ももぅいぃいぃ~~~っぱいありますしねぇ………(´д`))

その中でもね………しぶりんのちょっと小生意気そうでツンデレっぽいルックスってすっごいソソられるんですよ。
あ~このコにイジワルしてイジメ泣かしちゃりたいってS心に火が点く!(´艸`)プププッ

もっとも夏庵先生はもうご自身の絵柄を確立しておられますので、オリジナル・デザインのしぶりんって言うよりは、儚げで受け身なまま開発されてしまう夏庵キャラとしての印象の方が強く、あまり「しぶりんにイタズラしてます(゚∀゚ )アヒャヒャヒャ」感は感じなかったかな。
それにしぶりん+卯月+未央がこ~んなことになっちゃった原因作ったPさんも、最後に一コマ「…皆さん 仕事の時間です…」って他人事みたいな顔してペロッと出てくるだけなので、今作はそういう男性サイドからのNTR感は全然狙わずに描かれたみたいですし。

どっちかっていうと夏庵先生に関しては、二次創作よりも商業誌でのオリジナルの方がグッ!と来ることが多いみたいです僕のバヤイ。


『巫女×喪失』by abgrund
abgrundのさいかわゆささんは、今回オリジナルの本作とデレマス楓さん本の二冊体勢。
そのうちNTR感のありそうな本作の方を購入しました。

ただ正直、見本裏の数カット見ただけだとNTRなのかどうかもう一つ判然とせず、若干購入迷ったんですが、abgrundさんといえば『サマハレ』3部作でNTR界隈を沸かせたサークルさんですから、そこを信じてGo!
結果は……………

パンパカパーン!大当たりィヽ(*゚∀゚)ノ

いゃ、まぁ、欲を言えばNTR側の同級生がもっと活躍して無様な取られっぷりを晒してくれたらもっと良かったですが、30pと頁数も限られてますし、欲を言えば切りがありません。

巫女装束でおっぱい+おマ●コ境内で剥き出しにされて放尿させられ咥えさせられ、御堂の中に連れ込まれて表に同級生クンが探しに来てるのに声を堪えながらの処女貫通!
後はもうひたすらあんな体位やこんな体位でズチュ♥ズチュ♥ズコッ♥ズコッ♥イワサれまくり、
やがて時を経て彼女が歩く際にはリン…リン…と鈴の音が………それは果たして…………

いや~エッロ~!エッロ~!ヽ(*゚∀゚)人(*゚∀゚)ノ

『サマハレ』でもそうでしたが、さいかわさんの描かれる物語には(こんなコト言ってスミマセン(´・д・`))ぶっちゃけ斬新さや新奇性はあまり感じられません。今回もお話的には別段新しいモノではなく、「借金のカタに無理強いされて開発されて…」って王道パターンなんですが、
さいかわさんの描かれるエロシーンって、何だかやたらとエロく感じて見てるだけでおっきしちゃうんですよね~(´∀`)


『誘因セックスレス2』by イナフミン
イナフミン(矢来あきら)さんの新作は、夫に放置された寂しさの解消を出会い系に求めた主婦がタチの悪い調教師に掴まえられた前作の続編。

イナフミンさんの特徴は、ストーリー全編を通じて常に漂ってる饐えたような異常性の臭いだと思います。
男共の目がね、恐いんですよ。どの男もドコ見てるんだか分からない。現実に重ね合せながらそれとは違う独自の世界の方を眺めてる、そんな目付き。
そういう変態にとっ掴まって、マトモな女性が執拗に作り変えられていく気色悪さが実にイイ!(*゚∀゚)

このシリーズではダンナはストーリー内に影も形もなく、ヒロインハルカの中にあるのは専ら夫ではなく一人息子ヒナタに対する(多聞に近親相姦的臭気も漂わせる)依存感です。
が、息子はまだ性的には未熟な小児に過ぎず、満たされない欲望を出会いサイトに求めた挙句、調教師のサトウに前穴後穴双方徹底的に変態チックに開発されちゃったのが前作まで。
その後売られた先のオッサン共(これまたサトウに輪をかけた変態ぞろい)にひたすら“性器のみの存在”として仕上げられてしまうのが本作。

あ~あ~カワイソウにこの奥さん、人として詰んじゃった(゚∀゚ )ウヒヒヒヒヒ…ってね♥

またイナフミンさんは、薬物とか医学的な描写にも注意を払われる方で、「ドピュドピュっと射精の勢い任せで子宮内直接精子抽入!」みたいな、アリエナイ描写をされないのも個人的には好感度が高いです。
あとがきで解説されてたボンデージテープ、「電気工事の時に使うテープに似てる」とのことでしたが、融着ブチルテープのコトですかね?何だか本作のタイトルとも音感が被ってて、あの昔仕事で使ってた只のテープがエッライエッロイモノに思えてきてしまった。機会があったら僕も使ってみ………(黙


『美柑を好き放題しちゃうほん2』by みくろぺえじ
黒本君さん(以下さん略w)のTo LOVEる美柑凌辱本続編。

陰陽にはロリ嗜好はあんま無いつもりなんですが、その代わりに妹属性は結構ありまして。
おまけにロングヘアのポニテやチョンマゲは大好物でして。
結果的に、美柑は攻撃対象にしちゃいたいキャラになっちゃう訳でありまして。

で、前作のサンプルを初めてネットで見かけた時に
「うわ何だコレ○学○相手になんちゅ~ヤラシイコトすんだ(*´д`*)ハァハァ」
ってなりまして。
で今回のC89ではその続編だって言われたら
「何コラまたあんなケシクリカラン事をしまくるのかこのロリコン教師がッ!」
と義憤に燃えて購入に踏み切りました。

とにかく黒本君は画が上手くてエロ描写がメチャクチャねちっこく淫靡でくっそエロいです。
しかも今回は前回のイタズラ→素股→開通だけでは飽き足らず、まだJ○の美柑相手に前挿し後ろ挿し首絞めックスとやりたい放題!
(でもグロまでは逝かずに、かなり過激で女の子に対して容赦ないもののちゃんとエロの範疇に留まってくれてる。ありがたいですねヽ(゚∀゚)ノ)
とうとう窒息アクメ好きの変態にさせられちゃった美柑が、お約束のリトとの電話会話しながらのアナルファックで完堕ち!
まったくホントに何ちゅ~コトをするんだところで次回コミケは『3』ですか?(*´д`*)

ちなみにホテルに帰る途中コンビニ寄ってジャンプSQ見たら本家の美柑はリトと一緒にお風呂入ってました。
こんなトコだけ○Sの設定悪用しやがって!もう集英社は18禁の定期刊誌作ってTo LOVEるはそっちの目玉にしなさい!とか思う(*´д`*)


だいたいココまでが、事前に購入の目星を付けていたサークルさんの作品です。
以降2冊は店頭で見かけて購入した作品。

『404 NOT FOUND U’-GIRLs #89-2』by 旗幟堂
コレは旗幟灰星さんのコ●ケをテーマにした作品ですが、C89からの委託じゃなくてとらのあな専売みたいですね。

しかしこのコ、どう見てもあのコ…www
そのへんの事情もあってでしょうか、本編中でもずっとガムテで目張りされたままで、最後までそのご尊顔を拝見することは出来ませんwww

全編フルカラーですがページ数は20pと短いので、ややこしいお話は抜きにして(最初のページで語られる設定だけで、ありのままに話さなくても何が起こってるのかは全部わかるぜ(゚∀゚ ))、会場内でダンボール積み上げた中でそんなコトやってる鬼畜オタク共氏ね氏ね氏にたくなかったら俺も混ぜろ!な内容です。
そ~か~!コ●ケ利権も牛耳ればコ~ンナコト出来んのかぁ~イッてみたいなぁ~コ●ケコ●ケコ●ケ!

旗幟堂さんと言えばかの有名な『今からアタシ…』のシリーズ。タイトルや表紙の雰囲気で一瞬その中の一作かと思いましたが、コレは全然関係ない別物でした。
蛇足ですけどあのシリーズ、随分メディアミックス戦略で多角化してますが、オリジナルの方はDMMで出てる6ページまでで終わってんですかね? 鏡張り輪姦の辺りでエロのインフレの典型っていうか、だんだんどんどんオラオラになってって、初期の「イケナイコトしてるされてる」背徳感が失われてしまった気がしてDMMのは購入してないのですが…


『寝取られっ娘 操の真実』by TWILIGHT DUSK
発行人藍夜さん、今回初見のサークルさんでしたが、とらのあなのサークルページ見ると既に5年以上のキャリアを持っていてNTR系も何作も発表されてる方でした。

そのため既にNTRも描き慣れておられるご様子で、
「僕ッコっぽいツンデレ・ボーイッシュな幼馴染が主人公の前で(あるいは陰で)NTRれて」
ていう典型パターンのお話かと思いきや、実は………と、一捻り利いた内容になってました。

でもコレ、40pで詰め込んじゃうのは勿体ないですね~!
まるでもっと奥のいぃ~っぱいあるお話を過去振り返り形式のダイジェストで読んでるみたい。
今までシリーズとしては描かれてないお話みたいですので、過去に戻ってヒロインがこんなになっちゃうまでの回顧談的な続編をじっくり読んでみたいです!

きっと最初は純朴で主人公の事スキスキだったであろう操チャンが「最初は無理矢理」快楽を教え込まれ、
その最初の男を失った後は我慢出来ずに次の男を求めて自らカラダを開き、
更に本編では新しい男に向かって「一番うまいのは~~」「一番私をめちゃめちゃにしてくれるのは~~」「一番おちんちんがすごいのは~~」とNTL男達を値踏みするまでに堕ちていったその過程、
読みたい!う~ん読みたいぞぉォォォッ!


…とまぁ、今回の収穫はだいたいそんなところです(´д`)ハァシンド~

本当言うとNTR系以外でもゲットした作品もあるのですが、それは本ブログとは方向違いになるのでスルーしときますノシ


『寝取られ荘 ~罠に嵌った女たち~』by 龍河しん

 寝取られ荘~罠に嵌った女たち~
ワタクシ大好きでして>龍河しん先生
NTR愛
今回は龍河先生2冊目の単行本ですが、1冊目の『NTR愛』の「卒業」や「美月」で描かれてるキャラクターの丁寧な人格描写やストーリーのシリアスな練り上げ方が、“堕ちる過程”と“エロと日常のギャップ”を殊更大好物にしている陰陽の嗜好にビンビン響く作家さんなのであります。

そんでもって絵柄的にも、女体のポニョポニョした柔らかくてエッチい肉付き感や、普段の清楚系とエロ時の泣き顔アヘ顔のギャップがとっても僕好み♥
繊細な日常シーンに比べて一気に荒々しさを増したタッチで描かれる行為中の女の子の震えやのけぞり、色んな体液を滴らせ撒き散らしながら哭き悶える肢体を至近距離から嘗め回すように捉えるアングルの汚辱感が実に(・∀・)イイ!!

ただ『NTR愛』に対するAmazonやDMMの読者レビューを読んでみると、その丁寧な物語性と裏腹に「寝取り」としてはシビアさが足りない、と指摘するご意見も多かったようで。

確かに『NTR愛』のヒロイン達は、好きでもない男に嵌め倒されて多くの場合その瞬間は肉の快楽に抗いきれずにアヘってしまったりもするものの、気持ちは最後まで好きな男の方を向き続けて終わる、比較的“綺麗”なストーリーになってました。
昨今のNTRスキーさん達、とりわけネットにレビューを書かれるような方々は皆さん相当やり込まれておられてw、容赦のない完堕ちをお求めになる御仁が多いようですので、そこのところを「甘い」と仰られる。

そのあたりを意識したせいでしょうか。
本作『寝取られ荘』のシリーズタイトルになってる3部作では、それぞれ別々のヒロインがいずれも“嵌め堕ち”“完堕ち”させられる内容になってます。
僕が知ってる範囲内じゃ「身も心も快楽堕ちするヒロイン」って龍河作品としては今回が初じゃないのかな?


が、僕個人としては、ちょっと残念に感じる面もありました。

各話50p弱でヒロインを完堕ちさせるところまで持ってくとなると、どうしても「エロ奇譚」的に戯画化(カリカチュア)するしかなかったようで、「卒業」や「美月」のようなシリアスさは若干スポイルされてしまったかなぁ、という印象が。

シリーズ第1話を読み始めた時、僕は3部作を通してこのヒロインの人妻若菜さんが徐々にネチネチと寝取られ堕とされていくお話かと思ってワクワクしたんですが、意に反して1話完結型で、それまで僕が抱いてた龍河作品のイメージからすると若菜さんかなり速攻堕ちしちゃった。。。(゚Д゚)

いやそれでもエロいんですよ。
龍河作品特有の正と邪がグルンとひっくり返るような物語性は1話完結の中にもしっかり仕込まれていて、
欲求不満でオカシくなりかけながらも必死でチャラ男の口説きに耐えていた若菜が、「ちゃんとゴム付けるから」ヤラせてくれと言われた瞬間に完全にプッツンして「ゴム付けるんならしたくないっ」と叫んでしまう、この逆転構造の仕掛けのイヤラシサなんて堪らんものがあります。

でもね、でも………

やっぱり僕は龍河作品には、練り込まれたストーリーと緻密な人物描写を土台にした、リアルでシリアスな寝取られ感を一番に期待したいのです。
たぶん今回のシリーズは企画段階から編集サイドの要請でこういう1話完結の連作型にする方向で考えられたんだと思うんですが、
お願いします編集さん、今度は単行本丸々1冊使った、「卒業」「美月」のシリアスさと「寝取られ荘」の完堕ちを、あの龍河作品の物語性の上に併せ持った長編ものを是非ともお願いしたい!です。


…とか何とか言いながら、「寝取られ荘」3部作の間に入ってる短編「クラスチェンジシノブ先生」「完璧彼女」(後者は非寝取られの甘々処女喪失モノ)も、結構好きでしたw

特に「シノブ先生」の方は、遅咲きに色気付いちゃったシノブ先生が、用務員の汚ッサンにヤラれそうになりながらも発情しちゃって期待しちゃって流され受け入れそうになった瞬間、滑り落ちたスマホの「愛しの彼」の写真に我に返って「待って待って」「やだヤダーッ」と泣き叫んだ刹那に処女膜ブチ破られる、あのシチュエーションはくっそエロかったでございますご馳走様でしたm(_ _)m


ひたすらインフレ化していく一方のエロ描写じゃなく、物語性の展開の中にNTR感を感じる、という方は龍河作品楽しめるんじゃないでしょうか?

「乱交パーティー? 有り得ませんよ…
くだらないっ」
「すでに寝取られ堕ちた女達を…
いくら楽しく輪姦した所で
一体なにが満たされます?」

コレッ! コレッすよ鈴蘭ネェさん!
よくぞ仰ってくださいましたアヒャヒャヒャヒャヒャ(゚∀゚)


『クローゼット~幼馴染の真実~ 』by山雲 で感じたSimple Is Best

クローゼット~幼馴染の真実~DMM
DLSite

いや~、凄い売れてますね~!

この表紙、上手いなぁ!と思いました。
タイトルの「クローゼット」の扉を開けた内側から覗いたと思しき清楚系黒髪ヒロインのエロだらしないギリギリ構図。見ていてムラムラと妄想を誘われますよね!
デザインのひとつのお手本じゃないかな~コレ。シンプルだけど強い惹きになってて、この表紙だけで成功の半分くらい約束されたんじゃないかってくらい。


もちろん、残りの半分は、内容の良さです。
30ページという少ない頁数で、NTRのエッセンスをこれまたシンプルにギュッと詰め込んだ感じ。

幼馴染、NTLチャラ男、物陰から隠れて覗き見、と展開的には定番中の定番で、斬新な冒険があるお話ではないんですが、「何ら術もなく指を咥えてネトラレる好きな女の子の姿態を眺めているしかない」ていうNTRの根幹の無力感・敗北感をガッシリと押さえてる感じが大好き。

ラストの主人公の捨て台詞「猿かよ」ってのが生々しいリアルさを醸していて、もうこれ以上ないくらいの負け犬っぷりで、感情移入するほどに胸が抉られます(*’д`*)ハァハァ

またこのバナナに落書きしたみたいな面したNTL先輩のキャラが絶妙にムカツカされてイイ感じですね~!
「男としてスペック的に太刀打ち出来ない」相手に持ってかれる展開も悪くないですが、
こういう「決して男として人として、俺と比べたってそんなに優れてるワケでもない」ド~でもよさげなヤツ、それでいてノリだけ軽くてヒョイヒョイっと女のコ喰っちゃうみたいなクズ野郎(ただお約束的にチンコだきゃデカい( `д´#))に、
ずっとずっと想い続けてた、身持ちの堅いおにゃのこがパックリいかれてしまう。。。
ハッキリ言って同性として一番ハラタツタイプ。
いや~タマラン!(゚∀゚)アヒャヒャヒャ


作風に、奇を衒う作為や、狙って煽ってやろう的なあざとさを感じないんですよね。
作りが素直でケレン味がないから、むしろ頁数が少なくて端折らざるを得なかったであろう、彼女が堕とされてった過程がコッチの脳内でムラムラと補間されてく。
作者さんはコレがデビュー作なのかな? 自分自身考えてみて、処女作はついつい力んであれやこれやと欲張りがちなんですが、そういう必要以上の自己主張を抑えてるトコ、見習いたいなぁと思いました。

僕は自分でお話考えると、ついついその「作為」や「あざとさ」に走って、捻ったストーリー展開を模索し過ぎたり、必要以上にグチャグチャしいエピソードを詰め込んだりする傾向があるように思えるので、本作はひとつの反省材料にもなりました。
変幻自在の技を駆使したがる軽業師タイプは、ローキック一本の無骨で強直なファイターにゃ勝てないんだぞ、みたいな。
そうだ~!本質はシンプルでイイんだ~!って。


『ぼくのおさななじみのCG集』by雨傘日傘事務所で、“NTR感”と“エロのインフレ”について考えた

ぼくのおさななじみのCG集DMM
DLsite

pixivの方で「その3」まで公開されている体験版の出来にそそられるものがありまして。
しかし一方でその体験版に、ちょっとした不安も感じました。

 「コレ………体験版としてはサービス良過ぎないかな………?」

NTRではお馴染み、鈍チンな主人公の目の前でヒロインが死角から弄くり回されるシチュは嫌いじゃありません(*^^*)
ありえないほどアホ過ぎるNTR男も、この際お約束ってコトでとりあえずスルーしましょうw
エロいからイイんです。お股から玉のように垂れてるお汁が堪りません(*^^*)
ヒトによったら、この体験版その1だけでひとつ「ふぅ…」と息が継げる感じです。

で、ワクワクしながら体験版その2へ進みますてぇと、、、

「あ~やっぱりそゆことして(されて)たのね(*^^*)」

と、陰陽ここで一息継いでワクワクしてページをスクロールしていくと、その日の夜の出来事が。。。

「な、な、なんだってェ~!(@_@;)」

い、いきなりソレですかもぅすっかり出来上がってるじゃないですかソコまでの過程はドコ行きましたか愛おぼえていますか晩御飯は食べましたか………

体験版でコレってことは、本編では一体何が語られるのか?
考えられるのは2パターン。
「ココまでに至る過程が、じっくりねっとり描かれる『あの時彼女は』の回想劇」
「『こんなのまだ序の口だよ~!』とばかりにどんどんエスカレートするNTR男の調教劇」
体験版から予想されるのは、やはり後者の展開でしょうか。

もちろん後者も嫌いじゃありません(*^^*)
が、日々変わらぬ平穏な日常の裏で、ネチネチ弄くられて開かされていくウブなおにゃのこの性を覗き見しる!それこそが変態陰陽の嗜好にばっちぐーなのでありまして。。。

しかしま、何はともあれ、体験版でこのクオリティですし、コレは行かずばなるまい!ということで、正規版に突撃!


で、スミマセン。以下ネタバレしちゃいますが、本編は、典型的な後者のパターンでした。
そして陰陽、考えてしまった訳です。タイトルにある“NTR感”と“エロのインフレ”について。

(未プレイでネタバレお嫌いでしたら、以下の感想文はスルーしてくださいm(_ _)m)

続きを読む 『ぼくのおさななじみのCG集』by雨傘日傘事務所で、“NTR感”と“エロのインフレ”について考えた


『ご主人さまにあ』 by ゆにっとちーず

ご主人さまにあ

陰陽倶楽部のTwitterアカウントを立ち上げて関連フォロー先を少しずつ登録していた矢先に、タイムラインに偶然流れてきたのが本作の宣伝情報でした。

「馬鹿な私が、許しちゃう前に。」

この意味深なコピーに惹き付けられ、dlsiteの本作作品内容の紹介文を読むに付け、「コレは絶対にスルー出来んぞ」というビビッとした感覚が走りました。

ただ、体験版のスタート時点では少し「自分の嗜好的にどうかな?」という不安も抱きます。
僕は元来、普通の人が徐々に異常な世界に(不可抗力的に)巻き込まれていくようなお話が好きなのですが、この主人公のみつ希ちゃん、物語開始時点で既に相当にヤヴァい。キャッチイメージ↑の表情からも伝わってくると思いますが、「もうコレ、すっかり出来上がっちゃってるじゃん」ていう…。

しかしながら体験版をプレイしていく内に、どうやらこの物語は「如何にして彼女がそこに至ったか」を過去に向かって追いかけていくものであると分かります。
何よりみつ希のエロゲヒロインには珍しい、男を冷静に醒めた目で値踏みする蠱惑的でミステリアスな人物造形に惹かれていきました。

Hシーンの描写ひとつ取っても
「愉しげな指が、充実した乳首をしごき上げて遊ぶ。」
とか、行為の最中に
「承認欲求からくるマゾさどころか、他人を物差しとしてしか見ない私」
って自己分析してのけるこのヒロイン、何だこの中二病オッサンの琴線を擽り回すようなファム・ファタール臭は!

こんな文体、そんじょそこらの抜きゲーじゃお目にかかれないですよ。人によっては鼻白んでエロゲとしては拒絶反応を起こすかもしれない、ギリギリのところに立ってる危うさ。

この時点では僕、作品の背景も作者やサークルに関する情報も一切持っておりませんでしたが、さすがにここまで来ると「あ~これ作者も女性なんだ」と気付きます。
みつ希の心象描写は、男である僕にはブラックボックスの中を覗き込んでいるような不気味な魅惑を覚えさせるものでした。
こういう女、絶対男にゃ書けないと思う。

この作者、山野さんの描かれるエロスって、恋愛してる最中に時折相手の女の子が訳の分からない妖怪みたいに思えてゾッとさせられる瞬間、そういう感じに通じるものがありますね。背筋がゾクゾクするような感覚。
ぶっちゃけエロゲですから最初は抜く気満々で取っ掛かったんですが、体験版終えた頃にはちょっと別の興味が湧いてきてました。
それはもっとエゲツナクてオドロオドロしい、窃視症的な男の変態欲求。自分には見えない世界を眺めているメンヘラな女の子の中の中まで覗き見してやりたいぜゲッヘッヘ!

そしてその結果…………僕はその浅ましい窃視欲に対して、自分なりのオトシマエを付けなきゃならない十字架を背負わされた想いで、現在この駄文を書き綴っている訳であります…orz

だって、まさしくそういう屑みたいな自分を象徴するような登場人物が出てきて、みつ希に思いっきり蔑まれるんだもん。
堪えましたあのシーンはホントに。だって僕完全にアソコ、あの男に感情移入してましたから。エロゲの定型レイプシーンに沿って、泣き喘ぐみつ希ちゃんを期待してゲッヘッヘな気分全開でシーンに突入してったら、抜くどころじゃないシュンと縮こまってしまった。
その罵倒さえも飲み込んで行為を貫徹した挙句、その後一定期間みつ希と関わり続けたらしい物語中の男ほどの度胸もない小物だってことを、徹底的に思い知らされちゃった瞬間でした。

…そして迎える哀しい結末。いやはや何とも、辛いお話です。「鬱SM」と銘打たれているとおり、救いはありません。
決定的なネタバレになるので書けませんけど、みつ希の最後のセックスシーンは性器の交合というより、あれは最早………
しかもそれが男女双方にとって、これ以外に行き着く場所が無かった絶望的な愛情表現だからもう切なくて涙腺が始末に負えない…(Pдq。)。。。

そんなこんなで…ストレートな抜きゲー、男の性衝動の捌け口として戯画化された女性像をお求めの方には正直キツイかもしれません。しかし僕個人としては、同人エロゲってこういう作品の場にもなれるんだ、という、もう一周グルッと回ったような感銘を得られました。
女性の心の深淵を覗いて鳥肌立つように心を震わせてみたい、心理的窃視願望をお持ちの男性諸氏は是非プレイしてみてください。ハマればなかなかに鬱な勃起がお楽しみいただけるかと。。。
(一方本作を女性がプレイした場合はどんな感想になるのかなぁ…というのは僕には想像が及びもつかないので、もしプレイされた女性ゲーマーさん居られたらご意見伺ってみたいですね。こだわり過ぎかもしれませんが、そんなふうに男と女の視座の違いというものを、殊更意識させられた作品でした。)


以下は、辛口な感想も少し。

どうやらグラフィックまで作者の山野さんがお一人で担当されるようになったのは本作からみたいですね。好き嫌いで言うなら、情念みたいなものが浮かび上がってくる好い絵だな~、と感じましたが、技巧的な側面から量ればまだ進歩余地も大きいことは確かでしょう。
Hシーンの大半の四隅が黒フェードしてるのですが、ちょっとそこは演出という形で逃げてしまったのかなぁ、とも感じてしまいました。

とはいえ声優=赤司弓妃さんの熱演で耳からの刺激だけでもビンビンにキますし、グラフィックの巧拙はそれほどクリティカルな問題じゃないかもしれません。
それよりも僕が本作に感じたのは、同人だからこそやれる突き抜けた表現の発露と、それと表裏一体になったエロゲの商業性の両立の難しさ、ということでした。

底意地悪い書き方になってしまいますが、腐女子な世界観の中心で汚れきっているがゆえに聖女的なみつ希に対して、その周りに侍る男共は、浅見も由貴もそして「ご主人さま」ですらも、畢竟彼女の引き立て役にしかなれません。
中でも浅見の人物造形には、率直に書くと白馬の王子的な匂いすら感じました。エンディングを考えれば、彼がああいった人物像になったのも物語の悲劇性にとって必要だったことは理解できます。でも僕が本作に唯一引っかかってしまった点は、彼のみつ希に対する執着がなぜここまで強く激しく純化されていったのか、という浅見の熱の原点がもう一つ伝わってこなかった所にあります。
また話がここに戻ってしまいますが、ひょっとしたらこの部分は、女性である作者と、男としての僕の感覚の齟齬が生じている部分かもしれません。何ていうか、僕には男の女に対する愛情とか憧憬って、もっと肉体的で即物的な印象がするんです。会ったことがないが故に想いが純化されればされるほど、実際にそれが満たされる瞬間には汗と精液の匂いがえげつなく沁み出てしまう我が身の生臭さにメゲるか開き直るしかないのが男の性、とでも言いますか。その観点からするとエンドロール後に一人称で登場する人物は見事なまでに男で、一方みつ希の相手役の中心に位置しなければならなかったはずの浅見が、(あの末路を含めて)本作の中では一番男になれてない印象を受けてしまい、彼に感情移入することでみつ希に欲情することは僕には難しかったです。
(だからこそあの端役に過ぎない埠頭の男の登場に一気に気持ちが雪崩れ込んでいったのですが、その挙句あの返り討ち………いや、アレこそが究極の鬱勃起なのかな………w)

エロゲのコマーシャル性という話に戻すと………
ビジネスライクな言い方になりますが、購買層を考えるとエロゲって男性サイドのある意味幼稚な性=対置する女性性を屠り支配したいという現実には満たすことの難しい欲求に寄り添っていくことを拒絶してしまうと、商業的には難しくなるように思えます。
でも、みつ希は物語の最後まで決して媚びません。だからこそ彼女は悲劇的で悲惨で痛ましく、同時に美しい訳ですが、僕みたいな下種な小物の男は、こうした崇高さすら感じさせる女性を前にすると萎縮するしかないようにも思えて。
だから本作は大衆娯楽的なエロゲとしては難しいのかもしれないなぁ、というジレンマのようなものも感じてしまったのです。ただその一方で最早即物的な抜きだけじゃ満足できない、観念的な情欲の刺激を求める一層変態紳士なオトコドモには、コアなファンの付く作品=作風なのかな~とも思いました。
(そんなわけで僕のHDDの中には既にパコられ『パコられ』も入ってたりなんかして…)