「感想文」カテゴリーアーカイブ

流され女と感覚センサー

またやくたいもないことを書こうとしている。

キッカケは先日リリースされた某作品の完結編なのだけど、今書こうとしてるのは作品そのものに対する興味や感想というより、ポータルサイトのコメントに多数出てくる「ヒロイン何考えてるか分からん」て感想についての所感。

あの感想コメント群を読む以前に作品そのものを読んだ時点で、僕にはあのキャラクター像は作者が意図してそういう人物として描いてるように感じられた(ていうか今でもそうとしか思えない)のだけど、その結果多くの読者がヒロインへの感情移入を阻害されて作品そのものへの評価を下げてしまうというのは、なかなか皮肉の効いたメタ構造になってるようにも思った。

僕が感じた作者の意図もまた仮想幻想に過ぎないのかもしれないけれども、もし「ヒロイン何考えてるか分からん」が「作者何考えてるか分からん」まで敷衍して作品自体への失望まで繋がってしまうとしたら、おそらくはそれは決して作者の本意ではなかろうし、作者と多くの読者の間に断絶というか乖離が生まれてしまっているとすれば作品作りの構想に何らかの計算の狂いがあったことも否定しにくい。


…なんてなことをつらつらと考えていたところに昨日目にしたサキュレント山野さんのCi-enブログ。

これを言葉にすることはかなり危険なことではある。
みさくら先生や山野さんがその危険に気付いてない筈はないし、それも重々ご承知の上で端的な言葉で表されてるからこそ刺さるものになってるのかもしれないけれども……僕は八方美人の根性無しなので、もうちょっとマイルドな表現を探してみる。

世の人の中には、他人の感情や思考について、とても細やかに感じ取ることをする人もいるし、そうした「目に見えない」事象には頓着拘泥しないでどんどん我が道を進み開いてくタイプもいる。
それはどっちが良い悪いではなく、個々の性格と自我の在り方としか言いようがない。

さらについでに言えば、その感度は鈍い鋭いの一次元でなくもっと多元的で、あることにはとてもセンシティブな人間が別のことには極めて鈍感だったりすることはよくある。人の心の感覚センサーの分布マップは指紋のようにひとりひとり違う。
SNS等で問題を起こすタイプの人にはこの分布マップがかなりエキセントリックに偏ってる人が多いようにも見えて、それが究極的なところまで行き着いてしまうとアニメ会社にガソリンぶち撒けるような鬼畜にまで至るのかもしれない。

話を戻そう。
人同士のコミュニケーションにおける感覚センサーがひとりひとりで違うということは、どんな人同士でも完全な意思の疎通というのはありえないということでもある。
出張ってるところと引っ込んでるところが割り合いと噛み合うタイプ同士もあれば、それが全くと言っていいほど合わなくて、わずかな接触点でしか意思疎通が叶わない人同士というのも往々にしてある。
「鋭い鈍い」という基準でいえば、これはマップの解像度ってことになるのかな。砂つぶのように細かい起伏でマップが出来てる(そういう領域が多い)人と、岩山のように大胆で荒々しい起伏の人が接触すると、それぞれがお互いを異星人みたいにも感じてしまう。
砂粒は時に自らの形を変えても相手の岩盤の中まで浸透しようと試みたりもするのだろうけど、岩盤にしてみればそんなトコまでチマチマ流れ入り込んでくる砂粒はうざったくてキモチワルイと振り払ってしまいたくなったりもする訳で。

もっとも、それなら砂粒同士なら上手く噛み合うかといえば、これまたそうとばかりもいかない。
一見互いに、あ、この人なら分かり合える、と思っても、砂が混ざり合うに連れて徐々に些細なお互いの差異を意識するようになって、それは時には岩盤タイプとの隙間以上に近くて遠いからこそしんどかったり、更には憎悪的なまでにキモチワルイ肌触りへと変容していくこともある。
斯くも人同士というものはヤヤコシイ。


で、やっとこさ冒頭に戻ってあのヒロイン像の話。
一般的な表現で言えば「流され系」。精神の内面が希薄で、それが故に肉体的な快楽を強く縁(よすが)にしてしまい、オサセ・サセ子の道へと突き進んでしまうニンフォマニアック。割と現実的にその界隈には少なからず実在するタイプのようにも感じられて、ああそうかこのコの行き着く場所はココかぁ……とスッと思えたのだけれども、それは別段僕が「鋭い」からではなくて、あるいは他人を昆虫か何かみたいに観察箱の外から眺めてる、かなり歪な感覚センサーマップの持ち主であるっていうことなのかもしれない。
一方で作中に入り込んで、現実に周囲にいる人たちと同様の感覚で作中人物と関わろうとした時に「コイツ何考えてるかサッパリ分からん」「こんな女全然魅力無ェ」「ヤリマンになろうがビッチ化しようがオマエなんか知ったことか」みたいになる人の方が、あるいは繊細で「鋭い」のかもしれないし。

まあもっとシンプルに「僕の欲望対象としてのカワイイを満たしてくれない女には興味が湧かない、ヌケない」て話なのかもなぁとも思えるけれども。そこはチンポ握りながらエロコンテンツ読んでる者として分からなくもなくて、あの作品がそういう用途にとって「実用的」であったかというと、その仕事は1作目で既に終えてたってコトなのだろうな、という一種の諦念みたいな感覚は自分にもある。あの作品に感じた面白さや興味は、それとはちょっとズレたところにあるとでもいうか。


さてさて。
じゃあ曲がりなりにも同人活動なんぞをしている我が身に多少なりともフィードバックして眺めるとコレどういうコトなんだ?……とも考えてみると。

どちらにしても僕自身が何か作品をものそうとすれば、こういう長文をダラダラと書き連ねるヤツの頭の中から出てくるのは避けようがないので、それが多くの人にとって面白いものになるかというのはかなり難題だなぁ……とは思わざるを得ないトホホ。
畢竟そこのところは、ひたすら「技」を磨くしかないのかなぁ……と頭を抱えたりはする。

今まで何度か「お前は考え過ぎだ」て指摘されたことあるんですけどね、でも世間には、僕より何十歩も何百歩も先まで踏み入って詳細な探索マップを作り上げてるなぁと感じられる方は、好きな作家や、いやさ身の回りの友人知人の中にもいっぱいおられるのですよ。
僕は元々はそちらの感度がかなり悪くて、何でこうも自分は周囲から疎まれるのだろう……と子供心に分からなくて、それをずっと考えてたのが思春期の頃だったような。つまりは先天的な素材としては「鈍い」センサーを何とか補間しようと、ちょっと「鋭い」フリをしてみせたがる、後天的に模造した紛い物だ。
僕なんか彼らの足元にも及ばない門前の小僧みたいなモンだとも常々感じる訳で、その程度のモノに向かって「考え過ぎ」などと言われてしまうと正直鼻白んでしまうというか、しかしこれこのまま進むと、ますます「僕はエロいコトしかやりたくない」の夢からは遠ざかっていってしまうのかなぁ……とビビったりもする。

でもやめない。鈍いから🤑


『愛妻、同意の上、寝取られ』『愛妻、同意の上、寝取られ 2 〜原田家の場合〜』by NTラボ

いやもうこの人の作品の感想書かずに何を書くかってくらい、頭抜けた新人NTRサークルさんだと思います。
1作目の時に感想文書きたかったんですが、ちょっと僕の方であれこれ建て込んでて書きそびれてしまって。
なのでシリーズ新作リリースに合わせて2作一緒にご紹介させてもらいます。


NTラボさんはデビュー作のリリース以前、Twitterアカウントを立ち上げられた当初からフォローさせて頂いてたのですが、、、

とにかくそのTwitterでのプレゼンテーションが、驚嘆するほどお見事でした。

「こんなに見せちゃってイイのかな~?」とこちらが不安に思うほど、制作中の作品を冒頭シーンから、どんどんバンバン、惜しげもなく画像ツイートしていかれます。
当然、RT&いいねのラッシュラッシュ! フォロワー数もアッと言う間に膨れ上がり、今見てみたらもう7000オーバーでらっしゃいますね。
「あ~フォロワー数追い抜かれた~!」なんぞと抜かしてたのは遥か昔……と思ったら、え~アカウント開設2017年5月ってまだ1年経ってないじゃん(@_@;; なんかもう雲の上の人って感じになっちゃったな~……

そしてまた、このNTラボさんのツイートで公開される先行場面の惹きが、物凄く強い!
この先で本編ではどんなエロい事共が起こっていくんだろうと、見てるコッチ側の妄想がしこたま膨らんで股間もしこたま膨らんでいくワケです。

この引きずり込まれるようなツイートの吸引力、コレは一体何なんだろうと、出来れば盗めないものだろうかと、実は拝見するたび考えてしまってたのですが、
眺めれば眺めるほど優れたセンスとしか言いようがない気がしてきて、コレは……真似しようとして出来るモンじゃないなぁ、と増え続けるRT&いいねにひたすら感嘆しておりました。

(ところでどうしてサークル名は「NTラボ」さんで、ツイッタ―アカウント名は「NTロボ @NT_ROBO」さんなんですかね? _LABOってIDが登録済みで取得できなかったからかな?)


そして、その「出し惜しみのない先行リリース」に対して、更に期待を裏切らない作品内容の濃さ!
事前の「見せ過ぎじゃないの?」という不安を払拭して余りある充実度を持った本編だからもう堪りません。

この2作はタイトルにもあるように「同意の上の寝取られ」。
僕はS寄りの性癖なので、自発的に寝取らせるのって通常だとちょっとテンション下がり気味になるんですが、NTラボさんに関しては全然そんなことはなく、NTR譚としてお話内容そのものに読みごたえがあるので、のめり込んでしまいます。


1作目の寝取らせは性癖由来のものでなく、会社経営に行き詰って借財を求めた友人に、交換条件として妻を抱かせてくれと持ちかけられるというもの。

まぁこの設定自体は決して非凡な内容ではありません。
ですが、変に悪びれずに「ずっとオマエの女房が好きだった」と堂々宣言する友人と、愛すればこそ「私は平気だから……」と夫に承諾の意志を伝える妻カオリの可憐さで、一方的な胸クソ展開にならないあたりの匙加減。
NTラボさんの作風や、諸所での発言を目にするところ、そのあたり全て計算の上で描写しておられるようです。

良い作品になるかどうかの分かれ目は、こういった文章の裏側にも気が配られてるかどうかだと最近つとに感じてまして。
きっとNTRに限らず、このあたりの皮膚感覚の有無は作家性にとって決定的なファクターなんだろうなという気がします。

類型的なオラオラのチャラ男でも、金にモノを言わせてのゲス野郎でもなく、おそらく日常においてはひとかどの成功納めている真っ当な社会人……そんな寝取り男の人物像が、現実離れしがちなNTR物語に説得力を持たせてるって印象。
援助を求められた時は一夜だけの交換条件としてカオリを抱き、次には自分からやってきて継続的な関係を夫妻に承諾させると、今度は夫の前で妻をよがり狂わせるあたり。大柄で逞しい体型といい男性的な顔付きといい、男としての自分に自信持ってる感じ。こういうヤツ時たまホンマにいますよね。実に胸クソ悪い好青年www 昔ゴシップ誌で見かけた、某有名野球選手に彼女ネトラレた男の記事が頭を過ぎりました。
こういうのが身近にいる夫の気分はホント複雑でしょうね。友人としては頼りになる一方で、コンプレックスもしこたま喰らわされる。そんな男に抱かれる妻がだんだん向こうに寄りかかっていっても、雄としての敗北感にじっと耐えてるしかないんですから。

あと自我の薄い受け身な奥さんの女性像が、僕個人のツボにハマるってところもありますかね。
NTラボさんご自身のお好みのタイプでもあるのかな。1作目2作目通じて、寝取られる女性のキャラクターには共通性が感じられます。

1作目の売りものシチュはおそらく露出ということになると思いますが、作品冒頭では常識的な価値観を持っている女性が、肉体に快楽を植え付けられてだんだん異常性癖にハマっていく様子は一種のMC洗脳とも言えます。
僕は露出や野外ファックという外景的なもの以上に、このカオリが意識改変されていく内面的な過程の方がツボでした。
超常的な催眠や薬物やアイテムを持ち出すことなく、官能一本でだんだんと女性の欲望を抉じ開けていくような描写が出来る作家さんには敬意を抱きます。


2作目「原田家の場合」は、主要な濡れ場は輪姦です。
NTRスキーの方の中には、輪姦を好まれない方も大勢いらっしゃいます。愛する女性が「奪われた」感を募らせるためには、複数で寄って集ってというのは必ずしもプラスに働かないからだと思いますが、そういう、輪姦拒否のNTR者の方にこそ、この作品は読んでみて頂きたいと思います。
「愛する妻を奪われる」刹那的な感覚がビリビリ伝わってきますから。

そして形式は1作目のカラーCG集に対して、2作目はモノクロ漫画です。
NTラボさんのガッツリネットリしたNTR描写には、今回のマンガ形式の方が合ってる気はしました。僕としては今後もNTラボさんにはこちらの形式希望です。
(カラーのマンガだとベストかな? でも案外モノクロの方がやらしぃ感じになる絵柄&ストーリーもあるので、一概に色がある方がいいとも言い切れない……)

ネトラセラレ

草食系なダンナ(主人公)の、歪んだ寝取られ性癖に付き合わされて身を穢していく妻、というネトラセ展開は、色白好先生の『ネトラセラレ』に通じるところがありますかね。

ただ『ネトラセラレ』は単行本3巻に渡って、変態っぽい主人公の人物描写などもタップリ入っていて、それがキモチワルくて引いてしまった、ていう感想もちょくちょく目にしました。
そのあたりで本作もやっぱり苦手に感じられる方もおられる可能性は否定できませんが、こちらは43ページという短編の中にNTRエキスが濃縮して詰まってる感じですので、変態亭主のウジウジっぷりは適度なエッセンス程度でスルーしちゃうことも可能かと。

それよりも、夫の変態趣味に従順に付き合ってあげる、健気な奥さん遥さんの堕ちっぷりを堪能するが吉!
1作目のカオリさんと同じく自主性が薄く流され系で、複数のマッチョ男達に1週間に渡って貸し出され自宅で慰み者にされてくれって夫のとんでもない要請を承諾。迎え入れた男達に「奥さんも好きなんでしょ」と問われるも「私はそういうのじゃないです」と少し照れつつ日常会話みたいなノリでかわそうとするあたり、何この奥さんカワイイ♥

きっとこの時点では遥さん、自分では本当にそれほどセックス好きって思ってる訳ではない。
だけど普段夫と子供と暮らしてる自宅の中で、見ず知らずの逞しい男達数人にこれから1週間延々とマワされる、それを夫婦二人して受け入れているっていうこの異常な状況で、官能に火が着かない筈もなく……

男達が自宅到着して早々にお茶を出す暇もなく脱がされバックから挿入されると、すぐに顔つきが変わってきます。
NTラボさんの描かれる女性はこの表情の落差、イキ顔のイヤラシさがまた実に色っぽくてカワイイ♥

Twitterの先行でも公開されてる場面なので書いちゃっていいと思いますがその直後に実家に預けてた筈の息子が帰ってきて、遥は我が子に目と鼻の先で見つめられながら異常興奮で我を忘れて4P三穴責めに「おっ、お゛♥♥」「ん゛お゛ぉ゛ぉ!♥♥♥」と半白目でヨガリまくってしまいます。
そんな母親をすぐ横で凝視する、夫似の大人しそうな息子爽太が、行為の意味が分からないまま紅潮し勃起してるのが実にイイですね。幼少期にこんなトラウマ植え付けられた彼も、きっと両親に負けず劣らずの立派な変態に育っていくことでしょう(^-^)

そこから先はネタバレになるので書きませんが、地獄の?1週間外泊生活を終えて帰宅した夫が、自宅のドアを開ける瞬間の演出が出色だと感じました。
とかく何でもかんでも裸さえ見せつけてればスケベじゃないっていう、エロスの神髄を見せつけられた感じがしました。

NTRとは何ぞや、ひいては性とは何ぞや、みたいなところまで、魂を鷲掴みにしてくる作家さんですね>NTラボさん
僕はたびたび堕ちていく女性を「ビッチ」って言葉の枠に押し込めてしまうのが好きじゃないって言ってます。
夫の要求に応えそして今もまだ応え続けている、その挙句にこういう女になっていった遥のことを、その一言で刈り取ってしまえるものでしょうか?


『僕の妻のCG集』by 雨傘日傘事務所

昨年末にリリースされた作品ですが、やはりコレはどうしても感想文書いておきたい作品だったので。

主人公主観+妻+間男。実質登場人物はこの3人だけ。ストーリーも、妻が寝取られて堕ちるまで、それだけ。
ただそれだけの、NTRのエッセンスだけを鍋に入れてクツクツと煮詰めたような、濃厚な描写が堪らんかったです。


NTRの三角関係ってのは突き詰めるとシンプルなだけに物語の枠というかパターンはある程度限られていて、後はどうキャラクターを立たせて魅力的な人物像&人間関係として見せられるかが作者の腕の見せ所。そういう感覚を改めて噛み締めさせられた作品でした。

この作品の採用パターンは「遠距離NTR」。
故あって物理的に遠い場所に隔たれてしまった恋人や奥さんが、ビデオ通話越しに間男に仕込まれてくのを為す術なく眺めさせられる、というヤツ。
よく目にするパターンは大学進学等で別の地方に男女どちらかが引っ越してってヤツですが、今回は「僕の妻」で単身赴任のパターンですね。

ただその単身赴任に至る経緯や赴任先の状況なども通り一遍でなくよく考えられていて、お話にリアリティを加えていると思います。

更にこの少し特殊な海外赴任状況に主人公ジュンくんの優柔不断で弱気な性格がうまくマッチしていて、ネットの向こう側で明らかにおかしなことに侵食されていく愛妻ハルカさんを眺めながら、一生懸命に自分に言い訳して見てみぬふりしてる内にアチラ側で彼女はどんどん染められ寝取られていく、この主人公の負け犬っぷりが実に素晴らしい(゚∀゚)アヒャヒャ

考えてみたら彼は顔出し無しですから、登場人物3人と書きましたが姿形持って描かれてるのはハルカさんと寝取り男ユウタの二人っきりですね。
画面上にはひたすらこの2人の濃厚エロ場面が描かれ続けていく。


そんでまた、この寝取り男ユウタのドキュンなチャラ男っぷりがジュンくんと好対照になっていて、気弱なイイ人が押せ押せな強気男に徹底的にいてこまされて踏みにじられる、弱肉強食なNTRの醍醐味が堪能できます。

しかしこのユウタ君、相当遊び倒しててきっと山ほど女抱きまくってきたんだろうと感じさせつつ、ハルカさんには相当執着しているあたり、ヘラヘラとしたチャラ男キャラを演じながら作品には描かれない彼の心情は実は結構マジなのかも……なんてことも想像させられましたね。
少し年上のお姉さんとして子供の頃から長年憧れ続けてたハルカさんがあんなヘタレとくっ付いたのがどうしても許せなくて、全力で実力行使してアイツから奪ってやる!って腹を括って乗り込んできたのかもなぁ、などと。

私的な話ですけど、僕にも幼少時に憧れてた近所のお姉さんっていう存在がおられまして。
その一家は僕が小学生の間に引っ越してってしまったんですが、高校の時に一度だけ地元に戻ってきてウチにもご挨拶に来られたんです。でもその時会えなかったんですよ僕。
何でも彼女、間もなく結婚するとかでその親戚挨拶みたいなんも兼ねての帰省で、今から思うとあの時僕が応接間に顔出ししなかったのは思春期の照れだけじゃなくて、羨望とか嫉妬とか失望感や理不尽な裏切られた感、そういうのが綯い交ぜになってたんじゃないかなぁ……なんてこともユウタを見ててふと思い出したりして。

なので彼の悪逆非道、傍若無人ぶりに対して、あの時の自分のルサンチマンに対する報復、そのカタルシスを託してたかもしれません。


そして寝取られるハルカさんが、決して「絵に描いたような」スタイル抜群の極美人さんじゃなかったりするあたりも、本作に関しては逆にナマナマしくてエロくて良かったです。
あの巨大乳輪の垂れ気味ホルスタイン乳とか、緩んだお腹周りの脂肪の付き具合とか、作品冒頭の大人しげなピンクのカーディガンとか、イモ臭い髪型とかダサい黒縁メガネとか地味なソバカス顔とか(言い過ぎだろオイw)

でも彼女がこうしたキャラだからこそ、女には全く不自由してなさそうなユウタがこうも彼女に執着する裏事情も彷彿させられるという。

そんな彼女が物語の進行に連れて徐々に洗練?されていく訳ですが、雨傘日傘事務所さんはこうした特徴的な女体の描き分け、グラフィックの上手さも際立っていて、その肌塗りのシズル感がチンコの食欲を大いにソソってくれました。
後半scene:09あたりで、固定カメラの向こうで次から次へと色んな体位でハメ倒されてく描写は盛り上がりましたデスねぇ(○´∀`○)

あと電車のシーンなんかも個人的にヨカッタですねぇ。
地味目で真面目な女性が、欲情に理性をブッ飛ばしてガバァッ!
……とやらかしちゃうのが(゚∀゚ )イイ!
あのハルカさんの性格だから一層映えるんです。露出モノAVで時々見かけるような羞恥心の無いビッチ女だったら、僕「ケッ」てしかならないもの。


そんなわけで美麗でエッチでとても美味しいグラフィックなんですが、テキストの方もガッツリ多めです。
300ページを越す枚数通してしっかり文章量もありますから、“セリフは短文で専らアンアンばっか、パラパラっと絵だけ眺めて即抜き”って昨今多めのそんじょそこいらのCG集とは一線を画します。

NTRBLOGさんの感想など読んでると、
裏側での事情に読み手側の想像補間が要求される点への苦言は分かる気もしますが、
敢えて足りてない、ピースの欠けがある感じが、本作は独特な余韻になってるところもあるやもしれません。
(でも賛否それぞれのコメントにナルホドと思わせられるところがあって、作り手側の立場としても大いに勉強になりますね)

全く物語には登場することのない黒幕的悪役の影がチラついてたりもして、この作品の裏側にはもっと巨大な組織権力や社会悪みたいなのまでが潜んでて、実はこのお話はその中にあってのごく小さなサブストーリーに過ぎない……なんてところまで妄想広げることも出来そう。

それにしてもラストシーンのハルカの、理不尽極まるヒッデぇ宣告とともにブツッ!とお話が終わる、あの身も世も無いエンディングの無惨さ!
実にスバラシイ(ノ∀`)・゚・。 モウナクシカナイ…


同一作者作品の過去感想↓
『ぼくのおさななじみのCG集』by雨傘日傘事務所で、“NTR感”と“エロのインフレ”について考えた


『ごめんね、今日のデート行けなくなっちゃった。(元AV男優教師のキモ山先生改良版)』by エッチな体験談告白投稿男塾

(リリースから1ヶ月ほど経ってますので新作レビューとは言えないかもですが、もうあんまりそういうのは拘らずに良いと思った作品の感想は新旧問わず載っけてくようにしようかな…。)

本作はタイトルどおり、エッチな体験談告白投稿男塾さん(すみません、お名前長いので以下「男塾さん」と短縮表記させて頂きます(^^;)が前回リリースされていた『元AV男優教師のキモ山先生』の改良版です。

旧版ではカワイコ、ギャル、優等生と3人いた攻略対象を1人に絞り、ストーリーの方は旧版のオムニバス的な3話をその一人のヒロインの時間経過という形で繋げて1話に構成し直してます。
さらに前回64ページから今回118ページと内容倍増!(販売ページでは236ページと記載されてますが、なぜか2ページ合わせて横長1枚絵を構成する不思議な仕組みになってるので、実際はその半分)

素直な好みを言うと僕は旧版3人の中ではこのコ3番目だったのですが、キャラ立ちしてるって点でこういうまとめ方に一番向いてるのはこのコだったんでしょうか。

しかしアレですね。元々全然違うタイプを1人にまとめて、ストーリーはほぼそのまんま流用しちゃうあたりに、作者さんの、作中の寝取り男に負けず劣らずの鬼畜魂を感じてしまいますw
女のタイプなんざセックスのためのトッピングの差くらいのモンで食っちゃえばドレもおんなじ…みたいなww
いやこの主役のキモ山先生、女性をそのくらいのモノにしか思ってないwww

この変なキノコ頭の髪型から、絶対教師の顔じゃないスジ者の目付きまで、ほんとイイ味出してますキモ山先生。
男塾さんの寝取り男はこの方向性でずっと一貫していて、ルックスはキモいんだけど肉体的にはマッチョで巨根で女のあしらいが上手くて、そして全員徹底して女は自分の性欲の捌け口のオモチャとしか思ってない。
かといって行為中に相手をいたぶったり苦しめたりする訳じゃない。場数を踏んでいて女を知り尽くしていて、どこをどうすれば感じるか、おかしくさせられるか、熟知してる。
自分の好き放題にイジクり倒せば向こうで自動的に性欲に火が着いてメロメロになってデカチンファックに惚れこんでしまうという、まぁある意味「男の理想」を体現したファンタジックなピカレスクヒーローですな。
食った栄養が全部チンポにしか行ってないみたいなノーミソ空っぽのヒトデナシの鬼畜野郎ばっか!←ホメテマス!\(^o^)/


ただ今回のキモ山先生は、今までの男塾さんの寝取り男に比べると、随分人間に近付きましたね(どういう誉め方だw)

今までの男塾寝取り男は、ぶっちゃけ男の顔は全部コピペでもイイんじゃないのってくらい表情変化がなくて爬虫類的というか、あるいは逆にセックスのためのロボットみたいな、感情が全く表に出てこないキショクワルサに満ち満ちてました。
それに比べるとキモ山先生は笑ったり怒ったりと表情豊かで、今までの男達に比べるとずっと好感が持てます(持つなよw)

ひとつには今までの男塾作品にはなかった構成、寝取り男が主役になってその視点で物語が語られてるせいでしょうね。
これまでのブラックボックス状態だった男塾寝取り男と違って、下山先生が攻略対象の琴美をどう見ていて、今何考えてそういうコトしてるかの、いわば「種明かし」がされてるので、割と安心感持って読んでいられる。

しかしこれにはプラマイ両面あって寝取り男が親しみやすくなった分、今までの男塾作品にあった、もう殆ど妖怪みたいな訳分からん化けチン男に天災のように巻き込まれてカワイコもギャルも生意気女もみんな身も世もなく悶え狂う、っていうカルト的なブットビ感は薄らいでるかも。
作品全体のノリが、今までの男塾作品に比べるとカラッと明るくて陽気な印象受けるんですよね。そこを読者としてどう見るか。でも一般的な読者受けはコッチの方がやっぱイイのかな。。。


それと、とにかくメチャメチャ絵が上手くなってきてらっしゃいます!

男塾さんは作品のお値段がいつもとてもリーズナブルなおかげで(ぶっちゃけ作り手側の立場から言うと安過ぎですw)旧作もフルコンプしてるのですが、デビュー時から比べるともう隔世の感が。

元々絵心はあった方なんでしょうね~。各作品ごとにキャラデザやタッチの変遷を繰り返し、試行錯誤しながらどんどん上手くなっておられますね~。

ヤッてる最中の琴美ちゃんの身悶えするポーズや表情は、それだけで絵抜き出来るレベルを完全にクリア! 壁紙にしてデスクトップにしたいくらいイイ感じです。

ここまで巧みになられると、むしろこの先は洗練され過ぎの不安が出てくるくらいかもしれません。
エロい絵、抜ける絵って、スタイリッシュになり過ぎるとちょっと弱くなってくる面もありますので。
その点この作品のタッチは清潔になり過ぎてない適度なヨゴレ感がいかにも劣情を誘ってくれてるように思います。


何か今回のブログ、読み返してみたら具体的な作品内容については殆ど触れてませんねw
まぁそれは販売ページに書かれてる<あらすじ><展開>で語り尽くされてるからイイか~(´∀`)
お話云々で魅力が語れるような作品ではないですしね。
キモ山先生のキチクテクであれよあれよと堕ちてく優等生琴美の独白に、鼻の下伸ばして自家発電に勤めればそれでヨイノダ(´∀`)

この先、男塾さんはどの方向に向かわれるんでしょうね。
本作のような陽気なテイストの作品も好きですし、今までのようなホラーなブキミチンポ妖怪男もまた見てみたいし。読者としては贅沢な期待が。


同一作者作品の過去感想↓
DQNのマジカルチンポで脅しファックで即堕ちとかないわ~(´∀`)…と思ったら、読み終わったら涸れてたでござる(;´Д`)ハァハァ>『巨根のチャラ男に流されて快楽堕ちした彼女』


『ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……』by VENUS

先日の『性がブチまけられたベッドシーツ』by Iris artに続いての感想文短期連投第2弾。

今まで時々話してますが、僕が陰陽倶楽部を立ち上げてNTR同人を作り始めたきっかけはVENUSさんの『うたかたの蕾』をプレイしたことでした。
そんなわけでVENUSさんは、ひとかたならずお世話になってるサークルさんと一方的に思い入れしておりまして、今回もリリースお待ち申し上げておりました。


本作はVENUSさん初のマンガ形式の作品。
一般的な雑誌・単行本やスマホ閲覧を考慮した縦長ページでなく、Web閲覧に適した横長画面サイズを採用しています。

ただし冒頭からヒロイン一人称ベースでの語りテキストがかなりボリューミーで、そこはやはりマンガというよりもVENUSさんのこれまでの土俵であるノベルゲームに近いリズム感を覚えました。

それと、このストーリー展開はVENUSさん…かなり「狙って」ますね~w
当初のNTR王道展開から物語がアッチの方向に進むものと思わせておいて、土壇場で急ターンのヘアピンカーブで予想外の進行方向に読者を引っ張り込んでいく、という。
VENUSさんのブログを拝見すると、

タイトルが、当初はyellだったのですが
なんかよくわからなそうだったのでストレートに
内容が分かるように変えてみました。

……とのことで、もしそのタイトルでリリースしてたら、この展開はもっと不意打ち感が強調されてたでしょうね。
さすがにそこまではやり過ぎと考えられたのか、あるいはコマーシャル的な観点からするとやはり最終採用された『ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……』の方が分かりやすく訴求できると考えられたのか。
昨今は不意打ち展開は読者の不評を買う傾向が強いらしいし、ラノベ界隈のようにお話のあらすじを文章で説明しちゃうタイプのやたら長いタイトルも多めな件について。


さて本作は内容的にはNTRモノというより堕ちモノの感が強かったです。

ヒロイン絢チャンに関わってくる男は3名いるのですが、そもそも寝取り男として冒頭から堂々登場した筈の原田先生(ここまで体験版で閲覧可)と、その「名前も知らないおじさん」は一体どう関わってくるんだってタイトル見た当初は???ってなりましたし、
絢チャンの想い人である隼人くんは本編に入っても殆ど活躍の場はなく寝取られ役として正直影が薄く、最後に来てようやくネタを提供してくれますが色んな意味で手遅れ感が…(^^;

NTRの仕様に準拠して隼人くんは顔出し無しなのですが、あくまで個人の印象ですが今回のマンガに限っては彼はきちんと顔出してくれてた方が良かったかも。
NTRゲーの主役はプレイヤーさんにそのポジションに身を置いてもらうために顔を出さずに一人称語りでストーリーを展開させていくケースが多いのだと思われますが、このマンガでは彼は主役でなくその僅かな一人称語りは物語の傍流に過ぎず、読者は隼人くんを外側から眺めてく他人ポジション。ならば姿形の輪郭を明確にしてくれた方が「盗ったった」感強まったんじゃないかな~……と。

そして隼人くんに対して寝取り男の竿役を担う原田先生。
彼が絢チャンの体をじっくり丁寧にあっためてあっためて、そして一番肝心なところで美味しいトコをサラッと横取りされてるのにその事に気付きもしないマヌケッぷりは、この人こそ最大の寝取られ役じゃんwwと思わなくもない。
VENUSさんの様式美に則ってw彼がとにかく挿入のお楽しみを先延ばしに絢チャンを弄くり回してる理由が正直今回はよくワカランのですが(^^;、まぁ結果的にコレが物語の伏線になってクライマックスの名無しのオジサンに繋がってきます。

ただし本作の寝取り寝取られヒエラルキーの頂点に君臨するこの「名前も知らないおじさん」は、他のキャラとは縁もゆかりもなく棚ボタ的に絢チャンをパックリいってしまいますので、そこには寝取り男と寝取られ男の間の因果みたいなものも絡んできませんし、

物語全体通してなんかもう絢チャンひとり浮き足立ってアッチによろめきコッチにぶつかり、ずっこけたところにたまたま屹立していた名無しのモブチンコがブス~ッ!と股間に突き刺さってしまいました、みたいな、かなりスラップスティックな印象。
なのでNTRの切ない悲壮感よりも、行きずりにハメ倒されて快楽堕ちしてしまうバージン娘のだらしなさみたいなものの方が際立っている感じです。


そんなこんなでストーリーの錬成度は今回正直ちょっとどうかなと感じたところもあったのですが、しかし…処女の美少女と醜い汚ッサンの絡みはやはり良いものだ~!
後半に行くにつれて盛り上がっていく絢チャンのスケベっぷりにはどんどんこちらも惹き込まれていきましたねぇ。

相手が原田先生にせよ禿のオッサンにせよ、ベロチュー・乳シャブ・クンニと愛撫されてる時にどこか遠いところを眺めながら熱い息を吐いてる絢チャンの表情は実にそそられます。
ゲームやCG集だと一枚絵の上にのっかったテキストがどんどん進行してく間に絵の方は差分がめくられていく感じになりますが、コマを割ったマンガだと1ページの中で色んな表情を色んな画角から同時に眺められるのも効いてるんでしょうね。
…ふむ…この手法はあるいはゲームやCG集の方に逆輸入しても有効かも……

ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……
本編内の彼女の表情にはもっとグッと来るのが一杯あってホントはそちらをご紹介したいのですが、勝手に載せるのも憚られますのでDLsiteさんの作品ページにあったこちらの紹介画像をURL参照しておきます。


多分にマンガ形式ならではの、VENUS作品の中にあっても屈指のチョロイン絢ちゃん
人生と体を賭けて応援してきた隼人くんより「夢中になれる」「生き甲斐を感じられる」ことをアッと言う間に見つけてしまった見事なエロ好き絆され快楽堕ち。アッチのオッサンともパンパン、コッチのオッサンともアンアン、このビッチのユルユルっぷりたるや!

いや~良いわ~このコ。なんかツボにハマったというか、こういう男にとって甚だ都合がいいエロ娘は遠慮なくメタクソにもてあそんでやれるわ~鬼畜魂に火が着くわ~。
禿のオッサンと原田先生、会ったら結構意気投合して上下挿し、なんて展開ももうすぐソコ。
ていうかこのコなら複数プレイもきっとすぐ馴染むっしょ。10人くらいで寄って集ってハメ倒すVENUSヒロイン初の輪姦AVシチュもこのコなら美味しく頂けそう。そんでもってワシもそこに混ざりたい!


『性がブチまけられたベッドシーツ』by Iris art

先日つぶやいたような個人的な「お家の事情」で年明け以降はあんまり次から次へと作品購入しにくく、最近はサークルの以前の実績やネットでの評判を確認した上での後追い購入が増えてるのですが、4月に入った辺りからこっち有力サークルさんの素晴らしい作品が目白押しでチンコもおサイフも嬉しい悲鳴を上げております。

そんなこんなで、今日からできるだけ日を置かずに感想文を連打投稿したいと思いますので、よろしければご笑覧ください。


本日はその初っ端でIris artさんの新作です。

このサークルさんも、新作発表のたびに色んな意味でレベルアップしてってる印象がありますね。
味がある絵で、劇的に上手いというのではないのかもしれませんが、女の子の描写は可愛くてその喜怒哀楽の表情変化はとてもチャーミングです。
いわゆる「萌え絵」の系譜に完全に乗っかっている絵柄と少し違う、こうしたタッチのエロ絵が描ける人は貴重だと思います。

Iris artさんは元々アナルやSM等の拡張プレイはあまり描かれず、複数姦が描かれたのも僕の知る限り『ディスクの中の君の顔』だけですが、

本作は今までに輪をかけて更にシンプルな構成になってますね。

この作品のあらすじを書けば、、、

脅しからのセックス強要→徐々に快楽堕ち→絶望する寝取られ男

これだけ。もうホントにこれだけ!です。
これ以上ないくらいシンプルで典型的なNTR譚。

今回のはおそらく意図的にこういうストレートなお話を描かれてるのかなぁと。
シンプルなゆえにこそ、作り手の技量が問われるというか。
個人的には、同人&商業問わずこういう「テイストを持ってる人」というのはたぶん全体の1割にも満たないんじゃないかなぁという印象。そしてその「テイスト」を持ってるかどうかが、その作家が抜ける作品を描けるかどうかの分水嶺みたいな感じがあって、過去作で「この人、持ってるなぁ」と感じた作家さんは新作出るたびに迷いなくリピート購入したくなりますね。

作品紹介にも冒頭から

フルカラーエロ漫画70ページ

エッチじゃないページ:11ページ
エッチなページ :59ページ

と堂々書かれているとおり、一見すると(いや何見してもw)ひたすら「ヤッてるばっか」なんですが、僕みたいなシチュエーション重視のヒネクレたNTRスキーが見ていても「何だ単にヤッてるばっかじゃねぇかよ」とならない。

最初は恋人のバートを救うために不承不承貴族のウォーレンに抱かれていたヒロインのシーラが、1週間、10日と日が経つにつれて快楽に堕ち、それと同時に自分の置かれた境遇に諦めとともに馴染んでいく様子に、「あぁ、堕ちていく女ってイイなぁ…」と、改めてシンミリ(*´Д`*)

今ちょうど僕はCG集を作りながら差分の表現に悩んでるところなので余計に強く感じたのかもしれませんが、
マンガならではのエロ場面のコマ割りが活きていて、フェラ、クンニ、ベロチューといったプレイを数コマに渡って固定アングルから描き出していくところが、非常にねっとりしていてイヤラシイんです。
性に手練れた中年男ウォーレンのえげつなさと、それに感化されて蕩けていくシーラの表情の変遷が実に(゚∀゚d)イイ!
デカいだけのマジカルチンポとか簡単に女の意思を捻じ曲げる催眠とか媚薬とかマジックアイテムよりも、僕ぁこういう緻密な性描写を説得力持って描ける作家をいつも待ってるんだ!

本編のウォーレンのセックスのやり方を見てて、以前風俗やってたお姉さんに聞いた話を思い出しましてね。
そのお姉さんが言うにはセックスの上手い下手ってのはやっぱ厳然とあって、数をこなしてる中年男のエッチには仕事を忘れそうになるほど感じさせられた経験が実際にあるそうです。しかもそれが一人じゃなく何人かいたそうで、そしていずれも中年以降のオヤジだったそうで、だから「やっぱり場数ってバカになんないよ」なんですってよ奥様。

そんな遊び慣れした男のエロ技巧とそれに溺れてしまった恋人の姿態を、クローゼットの中から見せつけられるもうベタベタ展開のバートの、身も世もないボロ泣きの顔がまた切なくて良いですね~。
得てしてこういう場面だと寝取られ男は思わずチンポ出して負け犬モードで二人を眺めながらシコっちゃったりするのですが、バートは顔をグシャグシャにしながら口を押えて茫然自失と眺めてるだけで、でもその股間が勃起してるのはさりげなく描かれていたりするあたりさすがだなぁと。何がさすがなのか自分でもよく分かりませんけどw、でも、さすがだなぁと>Iris artさん

そしてまた、ラストのオチの付け方がまたIris artさんらしい。
こういうアッサリした、人生に対する諦念みたいな無常観がIris artさんの作品には常に漂ってる印象があります。
死んだ魚のような目をして微笑み、そしてかつての恋人が今どんな暮らしをしてるのかについてはもう全く語ろうとしないあたり、僕は君のこととても好きですよ>バート


『私はこれからも、きっとあなたが好き。』by くにふとわーく

塗りが今回からシンプルなアニメ塗り寄りにシフトしましたね。
個人的には今までのくにふとわーくさんの、果物の艶めきのような肌の陰影が大好きだったのですが、おそらくあの塗りにはとてもコストがかかるだろうと思いますので、制作期間や表現手法の模索等々秤に掛けられた上でのご判断だったのかなと。

くにふとわーくさんは以前『彼女が“情事”にハマる“事情”』の感想を書かせて頂いた時にも、作り手がキャラに対して生身の人に対するように丁寧にお付き合いされているな~、という印象を受けていました。
創作だから妄想だから何でもアリとばかりにエロのインフレを極限まで突き詰めるのではなく、現実的なモラルの境界ギリギリのところで揺らいでた登場人物が足を踏み外してしまう、その瞬間にジュワッと滲み出るエロさ、みたいな。

本作も新婚家庭の日常生活を舞台にして描かれている作品で、こういう事ってウチの隣に住んでる若夫婦とか職場で机を並べてる同僚の帰宅後の家庭生活とか、そういうあちこちで結構実際に起きてる事なんじゃないかなぁ…と思わせられる臨場感があります。
そうした日常系エロスのナマナマしさがお好きな方にお奨め。そう、私だ<( ̄^ ̄)>


主人公の達哉にしても妻の美沙にしても間男の拓哉にしても、絵に描いたようなフィクショナルな善人でもなければ悪人でもなく。
日常に於いてはおおよそ真っ当な価値観や倫理観を持ちつつ、でも決してそれだけでは済ませられないイビツさも心のどこかに抱えていて、時折そういう歪んだ欲望を持て余しそうになる自分を手懐けながら何とかかんとか常識人として暮らしている…つまりは僕らと同じ世界に生きてる、現実的な生活感を持った人たちです。

たとえば自分の奥さんになった女性との初夜で彼女が処女じゃなかった時に、ホンットの本心から何のわだかまりもなくキミの過去ごと愛せますって出来た男ばかりだったら、アタシャそんなツマンナイ世の中でNTRサークルなんてやってられませんやね(^m^)
嫁さんが切なそうな顔して喘ぎながら自分にしがみ付けばしがみ付くほど、コイツは以前俺じゃない男にも股広げてこの顔見せたんだな…と何とも言えない気持ちになる、そんなアナタこそ我が同胞\(^o^)/

そして達哉はその現場記録を自分の目で見ちゃった訳ですから。しかもその嫁の最初の男が、名前やら趣味やら自分と似通った所が多々ある…俺ってひょっとしてアイツのバッタもんかよ…?ってコレでモヤモヤしないような健全なヤツとは僕ァ友達になれません。イイぞ達哉、黒い炎をメラメラと燃やせ\(^o^)/

でもって、その美沙の前の男に実際会ってみたらコイツが自分と気の合うイイ奴だったりして、余計にモヤモヤがはかどってしまう達哉クン。昔の男と痴態を晒す嫁の姿が見たい見たいって歪んだNTR願望が肥大化していく。
でもその片方で、二人にイカニモなシチュエーションをアレコレお膳立てして差し上げつつ、それでも過ちを犯さなかった嫁と男にヨカッタ~と心底安堵し、やっぱりお嫁チャンは絶対他の男にゃ渡さない!と、改めて意を固くする至極市井的でマトモな達哉君リターンズ。子供かw。めでたしめでたし。


…で終わる筈がなかろーてwww

一人で勝手に火を点けて、一人で勝手に消火して、自家発電を完結しちゃってる達哉クンをよそに、
着火された種火は美沙と拓哉の二人の間の焼けボックイに燃え移り徐々に火勢を強めていく。

ここから昼メロ展開w 「だ…だめ………………」→チュー、などとww焦らしまくります。なかなか決定的なコトまで踏み出しません御両人。この勿体付けた小出しが日常系エロスの妙味ですかしら?オホホ
とはいえコチラ18禁アダルトで御座いますから。決定的なコトへは踏み出さなくても、不埒なコトにはアレやコレやと踏み外しつつ、徐々に徐々にその瞬間に向けて熟成して参ります。

エロってゼンマイバネみたいなところがあって、我慢してキリキリ巻けば巻くほど解放した時のエネルギーはデカい。
遂に一線越えた時の美沙の弾けッぷりが、嗚呼キミってホンマはそないにドスケベなコやってんね~ってチンコが震えますやね。
ああいうイタシてる最中のネジのブッ飛び方というのは、男女問わず誰しも多かれ少なかれ身に覚えがあるのでは? 脳内麻薬でラリってるんですかなぁ、一種の変性意識状態。平常モードでは絶対やらかさないようなコトやらかして、後になって後悔するんですよねぇ……(彡 ̄ - ̄)

コトが終わって拓哉を見送った直後の美沙の顔が何とも切なくて……。そしてそれが物語の最後に彼女が達哉に見せる表情にも重なる余韻。よろしおすなぁあのラスト数枚、美沙の表情がじわっと変化していくところ。物語冒頭で初登場した時と同じ構図で、最初は屈託ない無邪気な笑顔だったのが、色んな思いが凝縮した上での万感籠った泣き笑いに変わってる。

美沙が最終的にどっちの男を選ぶか、というのは、どっちであっても物語としては成立したんだろうと思います。
(さしずめゲームだったらマルチエンドで両方用意したりも出来るのでしょうが、そういう受け手へのお任せ感、僕個人的にはあんまり好きじゃなくて)
そしてくにふとさんが選んだエンドがコッチだったっていうところにも、やっぱり作中人物に対して丁寧に向き合う作者さんなんだなぁ、という読後感を覚えた次第です。


ただし今作には、お話の展開がちょっと僕の想像力では埋めきれないところもありましたので、それも正直に書いておきます。

まず事の発端となったブツ。
アレって美沙にとっては初めての男との相当強烈な想い出の一品であり、やらかしちゃった黒歴史の象徴でもありませんかね。彼女はちょっと天然なところもあるキャラですが、でもそういう品をここまでうっかりぞんざいに扱うコなのかな〜という違和感はありました。

また達哉に関しては、嫁の昔の男を自宅に引っ張り込むという荒技は、最初は黒い動機が下腹のあたりに溜まってたから理解出来るとして、じゃあ「誰にも君を渡さない」て思い直したその後も何故みすみす二人にチャンスを与えるようなポカを重ね続けたのか? 或いはあんな事誓いながらも、やっぱりその下腹の欲に思考を支配され続けてたのだろうか。あの夜彼は本当に「ぐっすり眠ってた」のだろうか?
テーマパークでの「達哉」「タッくん」の呼び方に関する掛け合いから、彼がこの時点でおそらくあの夜を知っているというのは推察出来ますが、あの日からこの某日までの二人の間のやりとりに、達哉に対するこの疑念への答えもあったのかなかったのか。そこを敢えて描かなかったのは、それはこういうモヤッとした読後感として読み手側が各人の中で抱えておいてください…っていうくにふとさんの意図だったのでしょうか。

あと拓哉だけは主観シーンがないので、それぞれの場面での彼の心中は行動と発言から察するしかありませんが、もし現実の知人として彼が僕の目の前にいたら、やっぱりオマエのやった事はクソ野郎としか言いようないなぁとは思います。
ヤルことヤリ散らかした後になって良い人ぶった幕引き図ってるだらしなさまで含めて一層イヤラシイ男って糾弾も出来なくはない訳で、余計にネトラレ魂をイライラと刺激されてしまった。まぁだからこそ彼は夫婦のオカズとして「これからも、きっと」永久にあり続ける…のだと考えれば、ヒネリを更に一回転加えた高等テクな寝取り男像とも言えましょうか。

しかしま、ネットだろがテレビだろがフリンだのリコンだの毎日のように飛び交ってる巷の折々、現実は小説よりも奇なりって言いますし、このくらいの不条理を平気で抱え込んであれこれと間違い犯し続けてるのが僕らの日常世界のリアリティかもしれないですね〜。
世にNTRの種は尽きまじ。


『クローゼット2~彼女の結末~』 by 山雲

山雲さんの『クローゼット』シリーズ完結編、エンディングが随分と物議を醸してますね~。。。

1→0→2とシリーズが進むにつれて作者さんの興味が、エロを描くことからストーリーを描くことに段々シフトしていったのかなぁ、とは感じました。

『クローゼット』は読み切り短編のオカズ作品31p、それがヒットしたことで世界観を膨らませて描いた前日譚『クローゼット0』が63p、、、ここまでは作品の狙いとページ数がバランスしてたんだけど、更に踏み込んだストーリーを描きたくなった結果長編マンガ並みにページ数が必要になってしまった物語を、演出の力技で86pに詰め込んで……でもやっぱり「そこんとこもっとkwsk」が各所に残ってしまった、的な。

特にエンディングに対しての読者の反応は、オチそのものへの好き嫌いの話と、その演出の持っていき方に対する賛否の話が、ごちゃ混ぜになってるような印象を受けます。

(以下、例によってネタバレあり。決定的な単語は極力避けてますが読んじゃえばオチは分かっちゃいますので、未読の方はお気を付けてご覧ください)

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『ニルハナ』ゆにっとちーず Last Presents!!!(3)

一昨日、そして昨日に続いて、オッサンの『ニルハナ』語りが続きます(^^;
今回もネタバレ全開(しかも過去作品まで含めて!)ですので、少なくとも『ニルハナ』未プレイ・未コンプの方はスクロールして全部ご覧になってしまわれないよう、ご注意ください。

ゆにっとちーず作品によく出てくるもう一つのモチーフ……というより、山野さんのシナリオの特性として、あらゆるものには両義性・多義性が含まれています。

パコられ

ご主人さまにあ

この多義性の豊穣、時に擾乱は、ゆにっとちーずのキャラ達の内面にも常に満ち満ちていて、それをギリギリまで先鋭な形で体現し最期まで頑なに抱え続けたのが『パコられ』の紗倉であり『ご主人さまにあ』のみつ希でした。

それらの悲劇的な作品に較べるとエンターメントを高めた『ニルハナ』ですが、そこにもこうした多義性はしっかり継承されていて、トラウマに脅えることの正体が実は自己憐憫の快楽であったり、幸福の中にあることがそれが将来喪われることへの恐怖と一体になっていたり、狂気に陥れないことこそが地獄であったり、このへんの心模様の描き出し方がゆにっとちーず作品はどれも本当にスゴイ!

そしてこの個人の中の惑乱は当然ヒトとヒトが向かい合った際にも、微妙なあるいは運命的なズレとなって表出してしまいます。

たとえばカスリとの思い出においてタツヤが決定的な失敗として記憶に抱え込んでいる遊園地のバンジージャンプ。

しかし『ニルハナ設定資料集』を紐解いてみると、カスリの側からすると実はその体験はタツヤの認識とは全く異なる意味合いを持っていたことが分かります。
(…て書くと資料集未読のヒトも気になるじゃろ~。ほ~れほ~れ~設定資料集も買え~、そうしてますますニルハナに、ゆにっとちーずの世界にハマってしまえ~)

たとえば体験版にも収録されている病院の廊下での、車椅子のカスリとタツヤのオーラルセックス。

ここでのタツヤの肉欲はカスリへの情愛と彼女への支配欲という清濁の綯い交ぜの中に育ち、一方カスリもカスリでタツヤへの想いに溺れる自分に浸ることで自慰的快楽を膨らませている節があります。
公共の場での秘事というシチュエーションやカスリの身体の状態、行われている行為が肉体的には擬似性交である、といった理由もあるでしょうが、このHシーンには結び合いながらもどうしても完全にひとつにはなれないセックスという行為の限界も色濃く表れているように感じました。
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『ニルハナ』ゆにっとちーず Last Presents!!!(2)

『ニルハナ』感想つづき。

昨日は漠然とした大枠みたいなことばっかり書いちゃったので、今日はもっと中身に突っ込んだお話を。

宮森タツヤ
ゆにっとちーずの作品には繰り返し描かれるモチーフが幾つかある気がするのですが、その中でも最たるものが『ニルハナ』の主人公宮森タツヤがやっている「他人の感情の搾取」です。

体験版で彼の行動に触れた時に最初に感じたのが、あ~コイツ前作『ご主人さまにあ』のエピローグに登場するカレと同じことやってるな~、というもので、
その時点で僕には「『ニルハナ』は『ご主人さまにあ』アフター」的なイメージが生まれてました。

(『ご主人さまにあ』には他にもこういう性癖を持った屍奪鬼が登場しますし、『淫夢みるさなぎ』にもモロそういう人物が出てきます。更にもう少し俯瞰すれば、ゆにっとちーず作品の中で何らかの苦しみや懊悩を抱えている人の周囲には、何らかの形でその人を搾取するニンゲンが必ずいますね)

情緒不安定なメンヘラ女性ばかりを狙って疑似的な恋愛関係に嵌め込みつつ、相手の心の傷を巧みに弄くって苦しめ泣かせて「自分の心が動かないから、他人の感情で心の暖をとる。」付き合う相手を追い込んで自分の快楽に使役させる点ではサディストであり、さも優しげな顔をして“赤の他人”の動揺・錯乱を眺めながら悦に入るところはさながら覗き魔。ユウに罵倒されるとおりの「ゲス」な「ウジ虫」です。

しかしココでも山野さんならではの「触れた人間を傷付ける」凶器が発動しています。
タツヤが行っている他者の感情搾取は、物語を覗き見しながらそのキャラクターたちの揺れ動きを愛でている僕達プレイヤーの行動に他ならないからです。

(さてここからはネタバレ全開。必ず『ニルハナ』コンプ後にご覧ください)

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『ニルハナ』ゆにっとちーず Last Presents!!!(1)

2年前に『ご主人さまにあ』に出会って以来、陰陽はゆにっとちーずの大ファンでして(*^^*)

本作『ニルハナ』も制作中からずっとものすごく期待し、憚りながら応援もしたいって気持ちで眺めておりましたし、
完成した作品をプレイし終わった現在も、ゆにっとちーずの、山野さん&うみのさんコンビの、長年の歩みがそれはもう見事としか表現しようのないレベルで結晶したこの最終作を、ひとりでも多くの人に知って貰いたいプレイして貰いたい、そういう気持ちで現在このブログを書いているのですけれども。。。

その一方でこれから書く内容が、果たしてこの作品&サークルにとっての応援になるんだろうか、という不安もあったり。。。

だけど作品の(それはもう痛いほどの)真摯さに対してこちらも全力で誠実であろうと考えまして、(時にそれがゆにっとちーずさんと陰陽の双方にとってプラスとばかりは言えない内容であっても)以下すべて思いの限り率直に書いてみます。


まず初っ端でネトラレサークルとしての禊ぎを済ませてしまおう。
この作品は、いわゆるNTRモノ、ではありません。

いや、NTR者の琴線をくすぐるようなシチュは作中に間違いなくあります。
とある作中人物の咆哮…

「くそ! くそ! ペド野郎めが!」

…には、あまりにも「分かるぞ!」過ぎて思わず大声出して笑っちゃったくらい。

だけどお話がとても多層的な構造を持ってるので、そもそもジャンルの枠に嵌めるのが難しいんですよね。18禁というゾーニングの中でなければ語れない、頭の先から爪先から股の間まで、あらゆる要素の詰まった物語…という感じかなぁ。

たとえばあのヒトとあのヒトのH場面なんか、レイプでありつつ和姦でもあり、憎悪でありながら情愛でもあり、禁忌でありながら聖的でもあり…。

そんな具合にストーリーのあちこちに情感が溢れ返っていて、そのうち頭と下半身がテンデンバラバラに反応し始める。何でもない会話シーンでやたらと勃起したかと思えば、Hシーンでは下半身以上に胸や目に響いて拳を握り締めたりボロ泣きしたり…。

加えて、本作はゆにっとちーずの中にあっては様々な点で割と異色作になっている印象もあり~の、だけどそれがゆえに最終作でありながらサークル入門作として最初にプレイするのに適した作品なのかも、という矛盾した感覚もあり~の…で、一層説明が難しい…んだけどまぁ…そうだなぁ…そのあたりから話し始めるのが良いのかな。。。


以前『ご主人さまにあ』の感想文でも書いたことなのですが、このサークルの作品には他の追随を許さない煌めきと共に、それがゆえにエンタメ的成功への道が険しくなる、という皮肉な相反が内包されている感がありました。

ニルハナ設定資料集』で山野さんご自身が吐露されているのでもうここにも書いちゃいますが、ゆにっとちーず作品には「触れた人間を傷付けたいという想い」が、濃厚に漂っています。
(それが極点に達したのが前作『ご主人さまにあ』かと)

多くの人は、自分のリビドーの捌け口として消費しているエロの表裏一体に『パコられ』に描かれている陰惨な世界も存在していることを知っていながら、とりあえずそのことには目を瞑っておいて、性を一時のエンタメとして消費すべくエロゲのアイコンをダブルクリックします。

ところがゆにっとちーず作品は、広げたゲーム画面にプレイヤー自身の姿を映す鏡をドンと立ち上げてくる…。
その鏡面が見事なまでに磨き上げられ美しく反射することに僕は感動し魅せられてしまったのだけれども、そこに映し出される自分の姿は、時に下衆なゲヘヘ笑いを顔面に張り付け股間を握り締めた怪物の醜悪さだったりもして、その鏡の糾弾に耐えられる人ばかりではなかろうなぁ…とも。


エロゲを制作してる者としてコレ言っちゃうのはあるいは拙いかもなんだけど、抜きゲーと呼ばれる作品の八割方には、生身の「ニンゲン」は出てこない、と実はワタクシ考えています。いやひょっとしたらもっと。九割方かも。
コレはdisってるんじゃなくて、そうでなければならない理由があるからだろうなと思うのです。

エロゲに登場する者たちはあくまでエンタメのために消費される「キャラ」であり、たとえばNTRにおいても往々にヤられるヒロインは生贄として、ヤる間男は人の形をした(あるいは人の欲を凝縮した人外や触手の形をとった)性欲として、寝取られる彼氏・夫は嘲笑の捌け口の愚かなピエロとして、カリカチュアされた現実の断片を演じる人形たちです。

彼らは必要以上にリアリズムを纏ってしまってはマズイのです。
日々の現実世界のアレコレに倦み疲れ、一時のセックスファンタジーのカタルシスにチンコマンコいじりながら酔い痴れたい人々に、再度現実の人の有り様を描いてみせるのは…それが精緻であればあるほどかなり酷なことでもあるでしょう。


ゆにっとちーずの過去作の多くには、そういった、プレイヤーの喉元に突き付けられた切っ先鋭い刃みたいなところがある。
ところが『ニルハナ』はちょっと違うんです。同じ刃物で例えるとすれば食事会のテーブルに載せられる銀のナイフ…とでもいうのかな。

本作はサークル作品中最大規模の舞台を持ち、百年単位の時間の中、国内外のあちこちで、数多くの登場人物たちによって、魂を揺さぶられる恋愛ドラマや超常的な伝奇ドラマが展開します。
「どの話がどこでどう繋がるんだ?」
「コレってどゆこと?」
「ははぁ、つまりこの人たちは…」
「あッまさかこの人ッ!?」
…と、サスペンスフルなストーリーが起伏に富んでいてプレイしていて実にワクワクた~のし~!

そこには多くのエロゲが提供する剥き身の性の発散とは別種の、また今までのゆにっとちーず作品の切羽詰ったヒリヒリ感ともちょっと異なる、潤沢な素材を使って丁寧に料理されたエンターテイメントのカタルシスがあります。
(そういえば作中に様々な料理が登場するのもゆにっとちーずの特徴のひとつですね。プレイ中に自分でもヘタクソなポモドーロ自炊して食っちゃった(^ ー、^))

「鬱ゲー」というジャンルに括られることも多いゆにっとちーずの作品群。その積み上げてきたサークルの歴史の頂点に積まれた最終作『ニルハナ』のこの化けっぷり。これ自体がもう、ひとつのドラマですわ。

この変態(ドスケベの方じゃなくてメタモルフォーゼの方ね)がどこから生まれてきたのかプレイヤーの側から全てを知ることは難しいですが、作品冒頭においてユウが語る「魔法」や、終盤近くで二人の登場人物の間で交わされる物語ることの意義や方法論といったものは、このドラマチックな変容を慮るための多くのヒントを与えてくれているように思います。
サークル復帰したうみのさんによって描かれた吸い込まれるように美しいユウの姿と、その彼女を介して語られる山野さんの万感の思いが込められているであろう作劇論。そしてそこに流れる音楽がまた切ない。これがサークル最終作としての結実なのかと思うともう体験版のココだけで涙腺崩壊モノでありました(;_;)

(それと『設定資料集』に書かれている様々な舞台裏ね。これを読みながら全体像を追いかけてみると、僕が『ご主人さまにあ』でこのサークルを知ってから『ニルハナ』が完成するまでのここ2年余りの経過は、思っていた以上に奇蹟的なものだったんだということが分かって改めて胸にグッときます…)


作品は、触れた人を傷付ける刃にもなれば、救いの手にもなり得る。

「流れ出した血でも物語は書ける」
「でも、あなたの心はとても弱い。書ききる頃には血も涙も枯れてしまう。それもひとつの到達点だと思うけれど、私は嫌。嫌なの。あなたに力尽きて欲しくないのよ」

刃の鋭さを知っていればこそそれを使って人を救う事も出来る、ものづくりの両義性みたいなもの。「沢山の人間の祝福」を得るための「魔法」とは一体何なのか。

「隠すだけ。手放すわけじゃない……距離の置き方を覚えるのよ。
ちゃんと身につければ、好きなときに振りかざせるし、不要なときはしまっておける。自分を傷つけてしまうことも少なくなる」

ユウやカスリのセリフとしても『ニルハナ』には度々この「魔法」という言葉が出てきます。
あるいは本作だけからその言葉の重みを汲み取るのは難しいかもしれません。

「いくら物語を作って自分を俯瞰していても、耐えきれないできごとがあるって思っちゃった。負けたのね。感情に。だからもう書くのはやめようって諦めてた」

ゆにっとちーずの作品群は世界線が繋がっているものも少なくないのだけれども、
とりわけ『ニルハナ』はその直前作である『ご主人さまにあ』との陰陽二極を為す双子作品のような部分も多く、この二作品は是非とも両方セットでプレイして頂きたく。

本当は『ご主人さまにあ』→『ニルハナ』の順番でプレイした方が色んな理由でエモいんじゃないかと思うのだけれど、この際逆でもイイ、『ニルハナ』やってみて面白い!と思われたら『ご主人さまにあ』もプレイして、『ニルハナ』にもたらされる救済が、絶望の極北みたいな地平からの生還であることを知ってほしいです。
でもってそれでハマったら、気が付きゃサークル作品全部コンプしてるんじゃないかと思いますよ。そう、私だ<( ̄^ ̄)>)


ていうか、NTRみたいにグルッと一回転した性癖を持ってる人ほど、矛盾に満ちてでもだからこそ逼迫したリアリティを備えたゆにっとちーずのキャラクター達は胸に強く響くんじゃないかなぁ…………というわけで、ここからは大いにネタバレ込みの『ニルハナ』登場人物たちのお話がしたいのだけど、、、それは日を跨いで頁を改めさせてもらいますね。

書きたいことがありすぎてとても1回だけじゃ書ききれないの。。。

ゆにっとちーず

C91NTR系同人誌、感想連射出しvol.2

vol.1から引き続いて、C91の感想連打、第2弾です。

(*SPOTLIGHTSページの仕様変更に伴い、リンクが滅茶苦茶になっていたのを見落としていました。申し訳ございません。先ほど修正しました。2017/2/6

ちなみにvol.1の方に書いた感想文のリストは以下のとおり。

さて、それでは続き、行ってみましょう!


『マイタマ』by 真珠貝

『無彩限のファントム・ワールド』、前回C90では夏庵先生のまごの亭が題材にされてましたね。人気あるんだな~、実は未だに原作未チェックなんですよね~。。。

以前C89「マナタマプラス3」の感想でも書いたのですが、
堕ちていく過程をジックリネットリ眺めるのが一番好きな僕の嗜好に対して、
武田先生は堕ち切った後のメス豚のはっちゃけた壊れっぷりを描くのがお好きなので、
そこの点で若干ズレがあるのは否めません。
あとがき読むと武田先生、昨年前半は色々あってエロ描く気分になかなかなれなかった、とのことですが、そこからの復調の中での本作、だったんでしょうか?
僕にとっては前半部分、舞先輩が精神状態をキープしたままカラダだけ自由を奪われ処女膜ブチ破られる辺りの方が、ブッ壊れて玩具(オナホ)化しちゃった後半より、むしろ実用性高かったです。
このあたりの感覚は、「マナタマプラス」の3シリーズでも僕はマナカが堕ちていく一作目が一番好き、というのとも共通してますね。(…と書いたので思い出して久々にマナタマプラス読んでみたけど、やっぱりエガッタ~ε-(´ω`○)フゥ…)

でも武田先生の作品に関しては、そのへんの嗜好性の差は置いといてもとにかく絵買いで行っちゃえ~!てトコがあります。
実は同人活動始めた時、萌え絵っぽいキャラも描いてみたくて武田先生模写したりしてたんです。
結局「あ~萌え絵描けね~!」ってなって、とりあえず『つまおち』は自分の絵柄で行くことにしたんですけど…

武田キャラはとりわけ、色っぽく唇突き出してブサ男とトロトロ顔で交わすキス顔が
(・∀・)イイ!ですね~!
今回もハゲメガネのダッセー汚ッさん教師細山と、気持ち良さそうにレロレロベロチューしてる横顔サイコー!
コレ一度堕ちる以前の場面でキスする寸前に精神汚染が解けて細山ブッ飛ばす伏線があって、その後完堕ちの象徴みたいな感じでベチャベチャやるんですよ。
こういう瞬間だけは、僕もハゲメガネのダッセー汚ッさんになりたい!と心から思います。
…え? 思わなくてもほぼソレ?


『夏期補習総集編1~6+』by ひとのふんどし

もはやすっかり定番のゆきよし真水さんによる長期シリーズ。
タイトルどおりシリーズ1~6の再録に、16ページの読み切り短編が付いてきます。
シリーズは7まで出てますので、直近のお話のみ未収録という形ですね。
(ぶっちゃけ1~6全部買ってるヒトには、実質16ページにこのお値段はちょっとビミョー…カモ)

なので7未読で本作だけ読むと、話の繋がりがちょっとアレ?ってなるかもしれません。
この短編が時系列的に7の後なのは間違いないでしょう。
元々常識人だったさゆりさん(お母さん)が倫理観崩壊させられちゃったのは7ですし、
エンドページの理沙と児島のまぐわいも、7以降でないとあり得ない状況ですから。

で、てっきり7からこの短編に繋がって、そこから次の8に行くのだな、と思ったら、
巻末解説読むとそのへんもちょっとビミョー………カモカモ。

描き下ろし編がifなのか正編なのかの判断はお任せします。丸投げです

って(´□`)アラー?

まぁ…7はとんでもない事件が起こったところで終わってますから、
そこから何の接続エピソードもなくこの短編に繋げることは出来ないんですけど、
でもコレ、ifで済ませられるのかな?
娘のカレシとデキちゃうなんて相当なイベントですから、こんなサイドストーリーやっちゃったらそれを踏まえずに正史の方の物語をずっと展開してくのはムズいんじゃ………?

あとこの巻末解説が、作品の裏事情を慮るのに参考になってなかなか面白かったです。
ここらでまとめ本を出してご新規さんにアピールしておかないと、という同人作家としての怖れを正直に打ち明けられてるトコとか、「NTR」に縛られたくない、という心情とか。

シリーズの方向性が、5からちょっと変わってきた理由なんかも、コレを読むとなるほどなと。
個人的には、「NTR」に縛られない、というゆきよしさんの指向が、逆に本シリーズをNTRとしてより一層深みのあるものにしていってるように感じます。
何と申しましょうか………股間が疼くNTRから、脳にまで響くNTRへと物語が染み渡ってきてる………とでもいうか………。

とにもかくにも、7が全然先の読めない展開で終わってるだけに、シリーズの続きが気になりますね。
あーなっちゃった児島がその後どーなるのか、そしてその時理沙やさゆりはどう反応するのか………。
続編全裸待機。


『催眠性指導2 倉敷玲奈の場合』by 50on!

50on!愛上陸さんはC90『催眠性指導』の続編。
(アレ?前の『催眠性指導』の感想文、書いてるつもりでいたけど書いてなかった)
前回標的にされた小幡さんが、今回も前半6ページで“性指導員”田中くん相手に、その性長ぶりを見せてくれます。
その後学内の女の子を片っ端から食い散らかしてる状況を描いた7ページがあって、タイトルになってる倉敷玲奈さんがハメ倒される後半が10ページ。

正直言うと僕、催眠モノってそれほどチンピク要件ではないのです。
女性が恋人や旦那と間男の間、愛情と欲情の間で悩んで葛藤しながら、それでもズルズルと崩れていく様を眺めるのが好きなので、催眠やその他マジックアイテムで意識レベルを下げられて、自分が何やってるか自覚のないままアヘられてもあんまり………って感がありましてね………。

だけどそれでもこのシリーズ2冊ともゲットしてるのは、ひとえに愛上陸さんの卓越した画力で描かれるファックシーンがエロくて抜けるから!
女性キャラの描き分けもしっかりしてるので、デブキモ男のオタ系非モテを象徴するかのような田中クンが、和美人、体育会系、ポニテ、クール、お菓子系、メガネっこ、そして本編主役の生意気ギャルと、ありとあらゆる女のコのタイプを好き放題にハメ倒しアヘらせまくってる雄姿は男のロマン!でありますよ。


『カユミドメ17ホウメ』by まごの亭

NTR漫画家の代表格、夏庵さんのお馴染み同人『カユミドメ』。
今回は『響け!ユーフォニアム』の久美子x麗奈が標的…ってコトで、百合コンビをターゲットにしたNTRでどっちも食っちゃおう!ていう贅沢な構想ですな。

とにかく夏庵先生は線がキレイ絵がキレイ。
押すと跳ね返ってきそうな若い娘さんの肌の張り感!
プルンプルンに手の中で弾けそうなオッパイのボリューム感!
その先端でプックリ膨れた乳輪のヤラシーこと!
半開きになった肉厚なピンクの唇の美味しそうなこと!
(*゚∀゚)=3ハァハァハァ

ただ………コレはいつものことながら夏庵さんがあの流麗なタッチで描かれる女性は、たとえ二次創作であっても「夏庵キャラ」へと換骨奪胎され、性格的にも儚げな「寝取られキャラ」としてのテイストが強くなる傾向があるようにも思えます。
今回に関しては久美子ちゃんはまぁ…付け込まれちゃったんですねと割り切るとしても、あの麗奈ちゃんは本来そう簡単には靡きまへんわな~……(^^;
それに彼女をNTRターゲットにするなら滝先生も絡めたいって気もするんですが、その滝先生が入院しちゃって代理でやってきたカオナシのオッサンが今回二人の寝取り担当ってコトで、先生は冒頭で麗奈の口から名前が出るだけでお話に絡む余地ナシだし。
まぁ………コレも以前から再々言ってるんですが、やっぱ夏庵先生はオリジナルの方が持ち味強く発揮されるって印象ががが。『上京ナイトメア』の妙ちゃんエガッタな~(*´Д`)

でもそのへんの原作との温度差を敢えて楽しむ、オリジナルでは強気一辺倒のツン娘が易々と屈服させられ、チンポ突っ込まれてメス顔にされ泣きよがらせられるのを醍醐味として味わう、て楽しみ方もあるかもですね(*´ω`)


『Hな年上の人妻・女上司本』by 妄想コロッセオ

絵買い作家の筆頭に来る織田nonさん。
スタイル抜群の等身の高い切れ長瞳のオネエサンキャラは、「こういう絵が描けるようになりたい」という僕の憧れ対象のトップランクに入ってくる絵師さんです。
(でも時々織田さんが描かれる、若干アニキャラ寄りのティーン?っぽい女の子も凄く好き♥)

織田さんは漫画家さんというよりイラストレーター寄りの方と言っていいと思いますが、今回は2編収録の内、最初の人妻vsショタx2の「人妻 西条悠里 甥っ子調教編」は本編16ページでそれなりに漫画としても読みごたえあります。もう一遍の「女上司 宮沢英津子 睡眠乳首姦変」は6ページ、アダルト漫画誌の巻頭カラーっぽい感じかな。
ただ基本的にストーリー性に訴えるNTR色の強い作家さんではないので、今回のもあくまで視覚的に愛でるための画集的な作品と思っておいた方が良いでしょう。

アニメ塗りに近いベースに僅かにトーンを利かせた全体的に彩度を抑えた塗りや、髪の毛などの流麗なラインから、今回は特に強くミュシャをイメージさせられました。
織田nonさんを初めて知った『痴漢願望』ってゲーム、あの頃から色艶があって記憶に残る絵師さんだな~と思ってましたが、もう9年前ですか~。こうして見比べると随分フェティッシュになって、ゴージャスにブラッシュアップされた感がありますね。


『小森さんの断り方』by 虚無の歌

絵買いの代表が織田nonさんとすると、フェチっぽい作家性への期待から手を伸ばす代表が佐藤登志雄さんです。
今回も原作『小森さんは断れない!』未読ながら、虚無の歌作品ってことで黙って買い!

「意志薄弱で流され易くお股緩くて気持ち良くなると割と簡単に受け入れちゃう女のコと、女のコの体を弄くり回してよがらせるのが大好きな基本二枚目だけど変態チックな若いオス」ていう佐藤作品のテンプレは、たとえ180cmの小森さんであっても不変ですね。
ただ、通販サイトではNTRタグも付いてて原作には小森さんの好きな男も出てくるようですが、本作品内には彼への言及は一切ないので、ストーリーからNTR色はあんまり感じ取れませんでした。

僕は同人制作用にPCのデスクトップに標語みたいな付箋(←アプリの方ね)をいくつか貼ってるんですが、その中に「佐藤登志雄的NTR男を忘れるな!」というのがありまして(藁

チョイ理屈っぽい感覚ですが、佐藤キャラの特徴って(男女問わず)結局興味があるのは自分自身の快楽だけで、セックスしてても相手のコトは畢竟自分が気持ち良くなるための道具としか捉えてない感、男女がお互いをオナホール&ディルドとして使ってオナニーし合ってる感を強く感じるんです。
女の子は開発されてキモチヨくなっちゃえば相手が誰だろうと足絡めて腰振っちゃうし、男の方はじっくりと執拗に女のコの乳首やオマンコを弄くりほぐしていくんだけど、その行為の根底には相手のコがあられもない顔でよがってるのを見て自分が楽しみたいっていうセルフィッシュな欲望が徹底してて、お互いセックスでドコまでイッても互いに一つに蕩け合おうとするようなアンドロギュヌス的な性愛の形には興味ない、的な。
ある意味今風でドライな男女観っていうんですかね。こういう本質的に自分勝手な人物像ってネトリ男として凄くイイな~、と。

今回も「イクときはイクって言って」って命じながらクンニと両乳首攻めを加えて、“断れない”小森さんがどんどん気持ちよくなって「イクっ♥」「イック♥」と叫んでるのを見ながら、「へへ面白れぇ♥♥」って玩具で遊んでる子供みたいに面白がってる先輩の感じが、あぁ佐藤キャラだな~って。
既に挿入した後でもまだキスを拒む小森さんに、「じゃあさ指の間からベロ出してよ」って塞いだ手越しに舌をピチャピチャちゅうちゅう吸い立てて、やがて彼女が呆けて手を落としてしまう流れのネチッコイやらしさ。リョナとかスカといったリアルからスポーンと突き抜けたマニアじゃなくて、リアルと妄想との隙間で微妙にうにゅぅ~ッと歪んでるマニアックなフェチエロの臭いが唾液臭と共に伝わってくる感じが致します。


『熟れた体を持て余した未亡人と即ハメできるSNSがあるって本当ですか?』by スタジオあるた

久水あるたさんの親子NTR作品。
旦那さんを二年前に亡くした未亡人のお母さん(35歳)と、ショタ受けしそうな美少年の息子(14歳)。
………と言っても、息子のショタっぽさはあくまでデザイン要素で、彼はひたすらお母さんの痴態を差出人不明のディスク越しに眺めて泣きながらチンポ握ってるだけで、絡みはありません。

とにかく全編通して、息子に対しては彼一筋の清廉なお母さんを装いつつ、ディスクの中では溜め込んでいたメスの欲求を全開にしてよがり狂う、その対比が描き出されます。
お母さんの相手は1名のみ。何がどういう経緯でお母さんを撮影しながらハメまくるこんな状況になったのか、何の目的で息子クンにこのディスクを送りつけてるのか、そのへんのリクツやら説明やらは、もう気持ちイイほど全部省略!してます。
描かれるのは徹底して画面の中の、弄くり回され、自らチンポしゃぶりまわし、前から後ろからずっぽずっぽされて、幸せ一杯にオチンポオチンポ連呼する、サカリまくっただらしない美羽お母さんの痴態。その合間に、清楚な母の別人のような乱チキに驚き、唇を噛み、股間を膨らます息子悠斗クンの姿を差し挟むことで、母子NTRのトッピングを効かせてる内容ですね。

抜きに特化した薄い本のエッセンスをギュッと凝縮した本編20p。それにイラスト2枚(うち1枚は表紙イラストのモノクロ版)&設定資料&あとがきという構成です。
あとがきによると同人では初のNTR系で、スケジュールの関係でページ減&ストーリー未消化な部分もあるので機会があれば続編も書きたい、とのこと。
今回触れられなかった間男に関わる背景事情なども、その続編で語られるのでしょうね。


『エルフのお義母さん~義理の息子の目の前でオークに犯されて~』by 姫屋

母子NTRをもう1作………というわけで、姫屋(阿部いのり)さんの初オリジナルネタ作品。

………といってもコチラは実の親子ではなく、人間の捨て子を保護してそのまま育ててる心優しきエルフのお母さん、という血の繋がらない親子。
長命なエルフからするとアッという間に育っていく人間の息子が、やがて母に女性としての愛情を向けるようになるのはお約束。そしてそんな息子の気持ちに、どうやらエルフお母さんもまんざらでもなく応えようとしている気配………

………を突然ブチ壊す、旧知の魔女の訪問。

どうやら彼女は新しい錬金術のために、エルフの女の素体とオークの精液が必要………てまぁ、そんなリクツはともかく、要は連れてきたオークにエルフお母さんを寄って集って輪姦させまくりましょー!ってそんだけの話です(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ
オークの体液に媚薬効果、てのも定番中の定番ですね(゚∀゚)b とっ掴まってる息子の目の前で、フェラにパイズリ中出し二本挿しのフルコース。最後は両脚抱えて立ちバック、ジュプッジュプッドビュッ!のハメハメオマンコを息子の眼前に突き付けられながら
「私はもう…ッ」「貴方の母親にも女にもなれない…!」
と絶頂ゲシュタルト崩壊でのフィニッシュです。
何一つ抵抗も出来ず、救いの芽もなく、慰み者とその世話係としてこれから親子共々地獄の中で生きていくしか道はない、というバッドエンド。

オーソドックスな輪姦NTRモノですね。
捻った展開はありませんが、美麗な絵柄で実用性の高い仕上がりになっている良作です。



………はいvol.2はココまでとしま~す。

ハ~ツカレタε-(´。`;)
冊数増えてくると感想文書くのもちょっとしたオシゴトになってきますね~。
まぁ好きなエロ感想を好きなように書いてるだけなので、疲れって言ってもストレスとセットにならないから楽しんで書けますけど。

てなわけで、もう1回続きます。
残りラインナップ予定は以下のとおり。ひょっとしたらもうチョイ増える(or減る)かも。
引き続きよろしくご笑覧くださいまし。


『ミガワリ堕メ』by Rip@Lip


『ずっとトモダチ』by ピアニッシモ


『あの人に似たひと[人妻レイちゃんの憂鬱]』by 666PROTECT


『アストラルバウト Ver.35』by STUDIO TRIUMPH


『Elisa II』by ここのき屋


『学級委員長 葉月の場合』by みなむーん


『アコプリ物語3』by 白ネギ屋


『ギリギリアイドル5』by お猿の脳みそ


C91NTR系同人誌、感想連射出しvol.1

年明けからコッチちょっとアワアワしてまして少し遅くなってしまいましたが、恒例のコミケNTR系同人誌新刊感想文、今回もイッテみたいと思います!

今回は、大手サークルさんが割と節目になる作品をリリースされるケースが多かった印象。
あるいは床子屋さんなど沈黙されてるトコもありましたが、僕の方で事前にSPOTLIGHTSで特集組んだりしてたので、かなりのNTR作品を事前に把握することは出来ました。
(でもまだ取りこぼしてるのもあって、千葉秀作先生のサークルOUTER WORLDさんの艦これNTR第二弾『戦後の香取さんは…』は、まんだらけで委託発見!そのうちとらにも来るかな。
MTSPさんは今回はショートオムニバスらしいですが、委託はなさらないんでしょうか?)

…ていうか、把握し過ぎて物量的にもご予算的にもとても全部はチェックしきれなかった…………..
かなりの冊数になっちゃったので、一気書き&一気掲載はムリポ。2~3回に分散してお届けします。

(*出来る限り未読者の興奮を削がないようにと思いながら書いてますが、どうしてもストーリー内容に少し触れてる部分はありますので、その点お含み置きください。
 投稿から一夜明けて読み直してみて、ネタバレ強いなって箇所は伏字にしました

(*SPOTLIGHTSページの仕様変更に伴い、リンクが滅茶苦茶になっていたのを見落としていました。申し訳ございません。先ほど修正しました。2017/2/6


『鬼ヶ島の繁栄』by Xration

『鬼ヶ島』シリーズの完結編。
前回C90の時は間に合わなくて今回の前半部分のみ先行リリースされたんでしたっけ? そのせいか委託は無かったみたいですが、その内容は今回のに全部含まれてる…のかな?

タイトルどおりに、鬼ヶ島が「繁栄」wする最終話でありました。
物語的には前回まででもう(体は)堕ち済みの仕込み済みで、今回は姉妹+お母さん、三人共々ほぼ全編ボテ腹専な内容となっております。
僕は孕ませ托卵大好きな一方で、視覚的なボテ腹趣味は実はあんまり無いんですが、しかしmilさんが描かれると
「せっかくの恵体が崩れ」「陸に上がったトドの様相」
のニョタイが実にエロエロいんですわ!

こういうエロさって、きっとデッサン練習だけやってても身に付かないですよね~。股間に溢れるリビドーを画面にストレートに叩き付けるべく、動かし続けたペン持つ利き手の蓄積の結果が、こうしたクッソやらしいムチムチプニョプニョ感に溢れたボディラインや蕩けて呆けきったアヘ顔表情へと結実するのだな~、と、milさんのくんずほぐれつ絡み絵を見るたびに思います。

キモおっさん城主(そういやコイツ名前何だったっけ?(゜Д゜;))にぐっぷぐっぷと種付けプレス決められながら、だらしないアヘ顔でベロを伸ばして「ごめんなさいごめんなさい」と許婚のリン君に謝り続け、遂には二人そろって出産アクメ!
もうストーリーがどうとかそういうしゃらくさいコトはこの際置いといて、このシチュ眺めてるだけで右手に力が入ります(握ってるのはペンじゃないけど(*゚∀゚)=3ハァハァ)
こんだけキメられたら、どんなに気丈な姉妹でもそら「おいでくださいませ 旦那様―――」に行き着いちゃってもシャーナイシャーナイ。
これからもますます「繁栄」していくであろう鬼ヶ島、おめでとうおめでとうの大団円でございました。


『千鶴ちゃん開発日記 4』by 夢茶会

むちゃさんは巧みな画力とエロ可愛い絵柄の絶妙のバランスの中で、えげつない汚ッさんの凌辱寄りな調教仕込みファックをガンガン描かれる大好きな作家さんなんですが、実を言うと今作は当初はスルーしようかな、とも思ってたんです。

以前の『ちーちゃん開発日記』シリーズでもそうだったんですが、僕の好みとしてはシリーズ前半のまだ反抗心残ってるおにゃのこをズコズコ仕込んでいく過程がフェイバリットで、後半に入って痴女化してくると多少テンション下降気味になっちゃうんです。
この『千鶴ちゃん』シリーズも、前回あたりでちょっとその気配を感じ始めてて、内容的にもNTRよりSMぽいプレイ寄りに行ってる感じがあったのでスルーしたんですね。
そんで今回もNTRタグ付いてなかったし、シリーズ的にちょっとラインがウチの指向とはズレてきたかな、と。

だけど見本ページを見てたら、「好きな男の前でうれション」なんてセリフ&シチュが出てきてて。
元々この千鶴ちゃんは、好きな月野先生の横領(それ自体嘘なんだけど)を庇うためにキモ教師フトマラ…違った太村の性奴になった、てきっかけだったワケで。コレは原点に返ってNTRクルか?とビビッと股間のアンテナが勃ちまして。

そしたらね、当たり! 大当たりだったんですのよ奥様(*゚∀゚)

まぁ現実的には、いくら酒だろうが睡眠薬だろうがココまでヤッたら起きまんがな、ていう妄想フィクショナルなシチュなんですが、そういう“アリエナイ警察”モードで読んじゃぁつまんないのがエロ漫画でゴザイマス。
好きな先生の上に69で跨って勃起チンポをイラマりながら、緊縛穴あき体操服&ブルマで「もういいっ♥」「雌犬でイイっ♥♥」「ちんぽしゅきぃっ♥♥」と太村のバック突きにイキまくる、かつての優等生千鶴ちゃんの見事な堕ちっぷりを素直に堪能致しましょう!

あとがきによると本シリーズは次回が最終回とのこと。
出来たらラストも月野先生を絡めた、切ない系の要素を残しつつの雌犬完堕ちアクメを堪能させて頂ければ、と希望致します。


『魔獣帝国秘史』by イナフミン

イナフミンさんは、ここしばらくの生活感溢れる?人妻モノから代わって、今作は魔女王妃が主役のファンタジーもの。(でもやっぱり人妻♥なんすけど♥)
今回はシリーズものの第1作ということで、前穴はまだ手マンのみ、後穴ファックオンリーのある意味読者にとってはおあずけプレイ。ですが以前の『ヒトヅマカリ』シリーズみたいに、巻を追うごとにこの強気嫁がグッチョングッチョンに開発されまくり、悔し涙に暮れながら泣き喘ぐのかと思うと今から期待で胸熱チン熱であります。

イナフミンさんと言えば、毎度凌辱男のキモさが特筆もの!
今回の魔獣帝のオッサンも「イドゥルグバガン」なんつー仰々しいお名前の響きに加えてその如何にもドSじみた風貌は、まるでN●Kでかつてよくご尊顔を拝見していたどこかの横づn…ゲフンゲフン…

その朝しょ…じゃなかったイドゥルグバガン(以下めんどくさいので「龍」と略す(爆))が、亭主を脅しネタに魔女王妃を分娩台みたいな拘束具に固定して、魔獣…と言う名の媚薬をトロトロ仕込んでおいて、手マングヂョグヂョケツメドヂュポヂュポ!
肉の悦びにシビレそうになりながらも、まだ悪態ついて抵抗の意思を示すナーリアに「お前は本当にいい女だなぁ」とニヤアァ。
オマケに何だコイツのこのチンポ! 犬ですよ犬チンポ。途中に抜け留めのコブが付いてんの。それが肛門内にグポンと埋まって栓して、その後二時間にわたってグッボグッボと捏ね回されます。

またそんで何ともイナフミン流NTR男らしい粘着質のヤラシさが、ホレホレイケイケでなく
「夫を救いたいなら抗え」
「だがもしその愛の強さが快楽に飲まれる程度の脆弱なものならば」
て、逆ストッパーを掛けてくる辺りですね(・▽・)b
まぁつまりナーリアが堕ちる事には絶対の自信を持ってらっしゃるワケで、だけどそこはイナフミンさんですからね、この先、回を追っても、きっとそう楽に彼女を“ごめんなさいチンポください”なお手軽ビッチには堕ちさせない筈
ガンバレ! ガンバレ!
陰陽倶楽部は夫を愛する魔女王妃ナーリアを応援しています!(*゚∀゚)

…あ、結局「龍」て呼ぶ所いっこも無かった(゜Д゜)


『続 駆け落ち少女寝取られ』by TWILIGHT DUSK

C90『駆け落ち少女 寝取られて』の、待ってましたの続編!
TWILIGHT DUSKさんは、僕にとってもうすっかり外せないサークルさんになりました。
藍夜さんの作品からは、寝取られッ娘の機微、少女のカラダの内に潜む淫靡な女の肉欲、てぇヤツが毎回匂い立ってくる感じが致します。

前回、ケツ青でオツムの軽いガキ智孝(えらい言われようだなオイw)に誘われてホロホロ一緒に駆け落ちしちゃったは良いが、二人雪道であわや行き倒れになりかけたこちらも多少オツムの軽い菫(すみれ)は、山中で出会い助けられた世捨て人同然の源作の人となりに絆され、自分への欲情を必死で抑えようとするマジメな源さんに向かって、
「今夜だけなら私…」「何をされてもいいんです…」
…なんつって、とどのつまりは自分の中にあった淫蕩な性欲に目覚めてしまって、一晩の逢瀬…というには濃厚過ぎる夜通しハメまくりの種付け「おめこ」をキメまくります。

そして本編。
源さんの助言で山向こうの漁村で夫婦として暮らし始めた二人でしたが、アホの智孝(返す返すワシコイツが嫌いらしいw)は予想通り、生活に倦み疲れて菫をかまってやる余裕も無くしております。
その一方で源作との「おめこ」で完全にイロ付いてしまった菫は、源さんとの一夜を思い出し、彼の名を呼びながらオマンコ弄くり回す日々。
とうとう彼へのお礼にかこつけて、智孝が収獲してきた魚を抱えて源作の元を訪れます。

この時の菫の表情が、もぅ何ともよろしくってですね。
目がね、イッちゃってるんですよ。少女の容貌の中に覗いてる、もぅヤリたくてヤリたくて堪んないって欲望を押し隠したドスケベ女の素顔!
それが源作に会ったことで、もう隠しようもなく溢れ出てくる。日常っぽい会話を交えながらも目は潤み、息が上がり、体は小刻みに震え………
源作にしてみりゃ、こんなん!ガマンできるかぁッ!!!

「もう一回ここに来るって言うのが」「どういう事か!」「わかってるんだべな?」

種付けプレス! 種付けプレス! 種付けプレスぅッ!!!

遂には、日がおちる時間になっても戻らない菫を心配して探しに来た智孝をチンポ咥えながらやり過ごし、
「……今夜は 帰らんのだろ?」「はい…」

菫ちゃん、子供は「い♥ いっ…ぱい…」「欲しいです♥」だそうです。
いっ…ぱい…に種付けて貰った後、服着て智孝のトコに帰ったみたいですけど、
この後どうすんのかな? 続編あるのかな? ナンか修羅場が待ってそうでワクワクしますねo(*゚▽゚*)oワクワク


『妻とチャラ男が消えたベッドルーム』by あらくれ

C90『人妻とNTR下見旅行』で見事なNTR同人デビューを飾ったあらくれさんの第二弾!

ですがワタクシ、このタイトルには、異議申し立て致しますッ!

高木、コイツッ、ムカつくッ!ムカつくッ!!ムカつくッ!!!
チャラ男なんてレベルじゃねェッスよコイツ!

社長のボンの権力を思いっきり傘に着て、用心棒まがいのゴリ男田淵を従え、部下の気弱亭主川野の自宅に押しかけてロマ・コン買って来いだの無理難題。パシリに出掛けさせてる間に「俺の一声で簡単にクビ」と志穂ちゃん脅迫して弄びまくります。
不穏な気配を察して川野が戻っても「旦那戻ってくればやめると思った?」「残念ここから本番~」と最早お構いなし。
今度は抵抗したら旦那を田淵にボコボコにさせるだの金玉潰すだの暴力チラつかせて志穂を脅し上げ、川野の目の前で彼女を夫婦の寝室に連れ込みます。

コレ、チャラ男か!?
もう完全に893、犯罪集団じゃねェかッこの会社!

ドア一枚隔てた向こうから聞こえてくる妻の嬌声を、ゴリ男に肩を掴まれながらビビッて縮こまってひたすら聴いてるコトしか出来ないヘタレ亭主の情けなさもひとしおながら、
実際この状況に置かれたらソリャ普通の男なら抵抗なんか出来ないッスわ。
だけどチャラ男と言う名のヤクザ高木に「マンコのいっちばん奥」「俺のチンポの形に」されちゃいながら、おそらく志穂はヒトデナシの肉食獣の生贄として食われるしかない草食羊の夫と、そして自分自身にも、幻滅していったのでありましょうな~………
最後は覆い被さる高木のケツに「ぎゅうっ♥」と両脚を絡ませ、両足の指先を「ピン♥」「ピン♥」と伸ばして
「わたし… らいじょうぶっ らからぁっ!」「めちゃくちゃ 気持ちいいっ からぁぁ…!」「あっ♥ イクイク♥」
………で、高木がコトを終えた後のオコボレは、当然ながら今度は田淵が…………

ラストのカラー数ページ、志穂の、諦めきったような平坦な表情「愛してるよ… かずゆき…」と、
そのページを捲った最終ページのハート目が、何とも物悲しいエンディングであります。

ア~~~ムカついたムカついた~~~ε-(´ω`○)フゥ…


『結奈~Yuina~ vol.1』by ましら堂

抒情派ネトラレの星、ましら堂さんも今回から長編シリーズのスタートです。

猿駕アキさんはじっくりと練り込んだストーリーテリングの中に、女心の浮き沈みをじっくりと描かれる作家さんで、
そのツボがピタッと嵌った時のNTRの破壊力は、恋愛小説の世界にネットリした18禁で耽溺しているような魅力があります。

しかしながら本編は、そのましら堂長期シリーズの幕開けプロローグ的な位置づけ。
まだココには思わせぶりなNTRの気配が潜んでいるだけで、コレ単独での実用性=いわゆるファッパビリティってヤツは、おそらく殆どありません。
この一編をもって作品の評価は出来ないし、もし委託在庫が充分な保証があるのだったら、次回以降が出てからのまとめ買いでも良いでしょう。

………だけどね、同人はね、ハケちゃったらお仕舞いなんですよお客さん!

ましら堂さんがこういう勝負の仕方が出来るのは、これまで長い期間、数々の作品リリースを重ねて、ブランドとしての価値と信頼を築き上げてきたからですね。
あのましら堂の作品だから、押さえておかなければきっと後々後悔する
そう思わせるのがブランドサークルの力です。

愛する年上彼女、幼馴染の結奈の過去にチラつくアイツの影。
初めて結ばれた日、もう男を知っていた、結奈さんの身体。
ひょっとすると俺は永遠に、アイツの後ろを走ってることしか出来ないんじゃないか………

………そんな主人公てっちんの想いが、この先どんなふうに展開していくのか………………

期待にズボンを膨らませて、待て、次号!…………であります(☆`△´)ゞビシッ


『人妻管理人響子4 調教編2』by 昇竜安井会

商業でも大活躍のマンガ家、星野竜一先生の、『めぞん一刻』響子さん寝取り凌辱調教シリーズ最新作!
物語は原作完結後、五代君と結ばれて一人娘春香を出産した後の後日談として制作されています。
姪の郁子の紹介で一刻館に新しく入った浪人生、五日市。
コイツが一見真面目で奥手そうな風貌でいながら実はとんでもないレイプ魔の調教マニア!
実は郁子も既にコイツのいいなりで、彼女の手引きで五日市は響子を狙って一刻館に入ったのでありました。

響子はこの若い筋金入りの変態に、ヤツの名前からして多分かつて夫=五代君が住んでた部屋において、手籠めにされ、脅され、前も後ろも調教されまくって、今やすっかり彼の性奴と化している本作。
今回は五日市の童貞友人二人に提供され、筆卸し便器、三穴同時挿入のオモチャとして複数姦の味まで覚えさせられてしまいます。
いや~いつ見ても星野先生の描かれるヒロインの凌辱泣きヨガり顔はチンコにクるなァ~(*´ω`*)

このシリーズで惜しむらくは、犯されるヒロインがあの音無…じゃないや五代響子、ていう彼女の唯一無二性を際立たせるストーリー立てがやや乏しい所だと思えるんですが、
今回ラストで響子の様子がおかしいことに気付き始めた一の瀬さんと、シリーズ初登場の朱美さんも登場してきましたから、
この先はもうチョイ主役?の五代君も絡めたNTR色の強い展開になっていってくれることを期待致します。

………それにしても……………

wikipedia見ると、原作って1987年完結ですよ!?
つまりリアルで時間経過を辿れば、既に春香ちゃんに子供が出来てて響子さんはおb…イヤアアアアアアアアアア~~~~~!!!!!

物語完結から30年を経て未だ現役で実用性提供する未亡人→人妻響子さん、恐ろしいヒト……………


『妻が温泉でサークル仲間の肉便器になったのですが』by LINDA Project

コチラもNTR界隈ではすっかり大御所のLINDAさんですが、新刊ゲットはすごくお久しぶりです。
ムチムチとした劇画寄りのタッチで豊満な肉体をシズル感一杯にくねらせる絵柄はエロくて股間にドストライクなんですが、
………ちょっとニュアンスが微妙なんですけど、LINDAさんの描かれる女性は僕の好みからするとややビッチ臭が強くて、
どちらかというとネトラレの罪悪感や背徳感よりも、自分の性欲に素直に従ってアヘりまくる快楽主義者の印象が強いんですよね。

本作でもヒロイン彩加は最初は貞淑な人妻っぽさを醸してるんですが、
話が進むに連れて何だかドンドン雲行きがオカシイ(^^;
………ていうか、実は年下夫の弘くんが入学してきて知り合うずっと以前から、彼女はサークルの先輩たちの肉便器でしたァ!
………ってコレ、ネタバレ書いちゃってもイイよね、表紙にももぅイッパイイッパイ書かれてるし(^^;

だけどその状況に、憐れ寝取られの快楽を目覚めさせられてしまう弘くん。
何だかんだ理由を付けて先輩たちが順繰りに彩加を旅館の外に連れ出し、帰ってくるたびに彼女の浴衣と表情の乱れが大きくなっていく演出は、
そのものズバリのエロ描写に負けず劣らずのシチュエーション・エロとしての魅力を匂い立たせておりますね。

後半の貸切温泉風呂、旦那の目の前でのハメまくり輪姦シーンは、最早ネトラセの領域に踏み込んでおります。
寝取られってドキュメントAVでは成立出来ないジャンルだと思うんですが、こういうのだったら出来そうだなぁ。
(もし本当にダンナに隠れて奥さん寝取ってその一部始終をドキュメントでリリースなんてしちゃったら、
訴訟沙汰犯罪沙汰でダクションは一発で木端微塵だし、かなりの確率でお客が引いちゃう要素も出てくると思うんですよ。
だからノンフィクションで出てくるNTRモノAVは専らネトラセになっちゃう、それしかないんじゃないかな、って)

そんなこんなで、ネトラセ夫とビッチ妻の夫婦が仲良く出来上がりました、という本作のオチ。
ま、ハッピーエンドなんでしょねコレは。明るくカラッとしたNTRが好きな人向けの作品かな。


『山姫の実 増刊号 月刊熟女天国』by さんかくエプロン

山文京伝先生の今回作は、定期的に刊行される『月刊熟女天国』通称『熟天』の新刊でございます。
山文作品に登場する様々な寝取られ人妻達を投稿記事としてフィーチャーし、
同好の氏の方々にお届けするマニア流通本の設定で発表されるメタ・フィクション雑誌。写真投稿の体裁で載せられたイラストに、編集部記者によるテキストが付く形態ですが、如何にもそれっぽくて、文章読んでるだけでもそれぞれの作品内容が思い出されてオッキしてきます。
各シリーズの入門紹介も兼ねてるんですかね。なかなか上手いやり方です。

今回の登場人妻は全部で8人…いや、9人。
コレでも山文ワールドの中ではごく一部だから、その世界観の広がり、凄いですね。見覚えあるお顔とストーリーでも詳細は忘れていて、とらやメロン、まんだらけの作品リストからそれぞれの作品&女性名をピックアップしてみました。

  1. 『山姫の実 智美』さん
  2. 会社役員 Ta子さん -出展不明-
  3. 『山姫の実 夕子』さん
  4. 『山丹花の彩 透子』さん
  5. 『山姫の実 双美子』さん
  6. 『山姫の実 千鶴』さん
  7. 賃貸業 Y花さん -出展不明-
  8. 『山影抄』紗夜子さん +ゲストとして『月下香の檻』唯子さん

うーむ…2番と7番が分からない………。
ファンとして知りうる限り作品は追っ掛けてるつもりなんですが、まだまだ山文世界は広く深い………。
7番の勝気Y花さんはかなりストライクゾーンなので、是非とも彼女の詳細が知りたいところであります。


『URABAMBI54 奥さん、ちょっといいですかぁ?』by 裏方本舗

SINKさん、商業誌で時々拝見してましたが、裏方本舗の同人誌購入は今回がお初です。
が、事前の期待を上回るエロさ!でした(*´∀`)=3

ガルパン秋山ママが本作のターゲット。
秋山理髪店のお仕事途中の買い物帰り、何をどうお声掛けされたんだか分かりませんが、若い男(チャラ学生?)数人に呼び止められた母上は、
「わかったわ」「ちょっとだけよ」と、溜息交じりに気のない返事を返します。

で、ページ捲ってレンタルームの中を覗くと………

あ~あ~あ~………
既にブラだけ残して下半身はスッポンポン。手マンをヌチャッヌチャッとキメられ、剥き出しチンポにアッチコッチから顔面をびたんびたんと叩かれながら
「あ… あなたたち…」「ちょっと…話をして…写真撮るだけって…約束でしょ…」

緩いな緩いな~!
こんな見るからにヤリサー連中がソレで済みますかってジョーダン好子さん(*∀)=3

もうそっから先は
「私の何かが目覚めて…」「逆らえない…」
って、自宅で待つダンナさんや優花里殿のコトもそっちのけ!
ラストページまでひたすら若い男たちに寄って集ってブチ込まれ、しゃぶらされ、クリ電マにイカされまくって、前後穴同時に種付けされて、
「おばさんを君たちのいつでも使える便利な精液便所にして!」

抜き特化の、外連味のないドストレートな「薄い本」の王道ですねヽ( ´ ∇ ` )ノ
美麗な絵というより、適度にラフなエロい絵。
時として整ったカッチリした絵柄よりも、こうした荒々しい欲望を剥き出しにしたタッチの方が、高い実用性を発揮したりも致します。

あとがきに書かれている、秋山殿の母上の「普通の主婦らしい主婦」が好みだというご意見にも、禿同デス(*´∀`从´∀`*)
ガルパン母上ラインといえば、しほさん筆頭に西住&島田の家元コンビが抜きんでて薄い本需要高いですが、
庶民派の秋山ママの生活感溢るるNTRもまた捨てがたいモノでありまする。



とりあえずvol.1はこんなトコロで。
以下は次回お届けのラインナップでゴザイマス。

vol.2
『マイタマ』by 真珠貝
『夏期補習総集編1~6+』by ひとのふんどし
『催眠性指導2 倉敷玲奈の場合』by 50on!
『カユミドメ17ホウメ』by まごの亭
『Hな年上の人妻・女上司本』by 妄想コロッセオ
『小森さんの断り方』by 虚無の歌
『熟れた体を持て余した未亡人を即ハメできるSNSがあるって本当ですか?』by スタジオあるた
『エルフのお義母さん~義理の息子の目の前でオークに犯されて~』by 姫屋

以下、順次掲載予定。。。(*゚∀゚)オタノシミニ~


『ミガワリ堕メ』by Rip@Lip


『アストラルバウト Ver.35』by STUDIO TRIUMPH


『ずっとトモダチ』by ピアニッシモ


『あの人に似たひと[人妻レイちゃんの憂鬱]』by 666PROTECT


『Elisa II』by ここのき屋


『学級委員長 葉月の場合』by みなむーん


『アコプリ物語3』by 白ネギ屋


『ギリギリアイドル5』by お猿の脳みそ


デビュー作で見せたセンスは本物!>『クローゼット0~奪われた純潔~』by山雲

最近制作の方にパワー持ってかれてブログが後手後手になっちゃっててスミマセン(><)
この作品もリリース直後に読んで、すぐにでも記事書きたかったんですが、1か月以上過ぎてしまいました。
もうこれを機会に感想文に関しては速報性にはあまりこだわらず、新作も過去作も含めて自分が好きな作品、面白いと感じた作品を紹介していくようなスタイルにしても良いかな、なんて考えたりしてます。

…と、どうでもいい僕の近況報告はこれまでにして、本題です。

クローゼット0~奪われた純潔~
DMM
DLsite

デビュー作『クローゼット~幼馴染の真実~』でDLsiteとDMM合わせて1万DL超えのスマッシュヒットを放った山雲さんの、待望の続編。
ちなみに『クローゼット』の方も僕スゴい好きな作品で、以前感想文書きましたので、よろしければそちらもご覧ください。

そして本作ですが…僕デビュー作以上に、コチラの続編更に更に好きです!

前作は30ページという比較的短い構成の中に、とにかく余分な枝葉は一切省いてNTRのエッセンスだけをギュ~ッと凝縮したような物語。すなわち、幼馴染で密かな想い人であったヒロインりんかがチャラ男の先輩に既にシコまれた「あとの祭り」を、主人公たかしが偶然覗き見て嫉妬と敗北感にギリギリする…という、りんかの部屋での出来事にほぼ特化した内容でした。
いきなり前触れなく“抜き打ちバレ”シーンのショックに主人公が襲われるNTRの醍醐味漫喫の読み切り短編だったワケですが、一体どういう経過でこんな気丈でしっかり者のりんかがこうまで堕とされたのか、肝心の部分は全く語られませんでした。
でもその一番美味しいトコが語られないからこそ読者の妄想補完に任され、その未消化の故に一層NTR特有のムラムラモヤモヤとした欲情を誘った面もあったと思うんですね。

ただ、その最大のお宝を隠したのが作者山雲さんの計算づくのことだったのか、それともその部分は作者本人にもまだ明快なイメージが無いまま勿体ぶった描き方をしたことが結果的に功を奏したのか、これがデビュー作であるだけにイマイチ判断つきかねる所もありました。
その答が出るのは、作者ブログで告知されていた続編を見てからのことになるな、と思ってたのですが…

山雲さんがこの続編で示された回答は、予想以上の素晴らしいものでした!

以下ネタバレ含みますので、未読の方は是非本編お読みになった後にご覧ください。
本作はラストまで読んだ上でもっかい全体の仕組みを俯瞰しないと、見えてこない構造の巧みさがあると思いますので。




前作の前日譚となる今作品最大のキモ。
僕は常々、NTRが物語として面白いものになるかどうかは寝取られる主役以上に、寝取る敵役キャラにどれだけ魅力あるかが大事だと思ってるんですが、
本作で意表を突かれたのが、初話ではNTRものの敵役としては名前のとおり比較的味付けの薄い(つーか前作では名前すら出てない)、ヘラヘラと小物っぷりを醸してショーもないチャラ男にしか見えなかった薄井先輩が、この続編でその正体を表すにつれ想像外の腹黒っぷりを発揮してきた点で。

その薄井の堕としの持っていき方も上手いなぁと思いましたね。
潔癖なりんかに「ずるい」という言葉で水を向けることで拒絶の意思表示する手段を封じ、そこで予め「一回だけ」という口約束を軽く取り付けておいたことを翻って利用して、いきなりブチ込むんじゃなく時間を掛けてグチョグチョネットリ仕込んでいく。
イヤ~、顔に似合わずネチッこいなぁ先輩~♥

りんかってば初っ端でもう引ん剥かれるわ揉まれるわ吸われるわ手マンされるわ、既にあそこまで崩されちゃってるんですから、そのまま強引にヤッちゃう手だって薄井にはあった筈。なのに、何でわざわざそれをしなかったのか?
そこは勿論、焦らしという名の読者サービスの面もあるでしょう。ターゲットが処女なれば破瓜の場面というのは最大のクライマックス! そこへ持ってくまで敢えて挿入回避しながらヒロインの体に快楽を植え付け沁み込ませていく、というストーリー展開は王道の一つです。
ですが、その“処女のまま弄ぶ”お預け展開で読者を焦らす為の理屈付けは結構難儀で、そこの詰めが甘いためにやや残念な印象になってしまう処女寝取られ作品というのもしばしば目にします。
本作はそのあたりをなかなか巧みに処理していて、山雲さんの創作者としての力量を感じさせてくれました。

「一回だけ」の約束を先延ばしにすることでりんかの体を弄くり回す権利を延々と担保する薄井。そうした薄井の思惑が見え見えだと分かっていても、その「一回」を認めれば処女を奪われるりんかは首を縦に振る訳にはいかないし、さりとて生真面目な彼女は済し崩しに結ばされてしまった約束を反故にすることも出来ないダブルバインド状況に追い込まれていきます。
そして本作を最後まで読んだ所で読者は再度気付かされる訳です、そういった理屈の全部が端から薄井の計略の内だったことに。
(僕はこの寝取り男の小狡さこそが本作の脚本としての妙味だと感じたんですけども………NTRBLOGさんの感想欄読んでたら「一回だけつっといてずっとヤッてるじゃねーか」といった異論が幾つかありまして、う~ん………意を凝らしてこの段取りを構築した作者の思惑を、でもこの描き方じゃまだ受け取ってくれない人もいる、もっと上手い描き方を考えなきゃダメなのか~、シナリオってやっぱ難しいなぁ、と思いました………。)

他にも、山雲さんの作劇が上手いなぁと思ったトコ。小技がアチコチで効果的に効いてますね。
・母の台詞に続けてのページ=カメラの切り替えで、りんかの最初の欲情顔を提示してみせる(と同時に、母に相手をたかしと誤解させることで初話のりんか母とたかしの会話に繋げる)シーンとか、
・二人が連れだって歩く後ろ姿を見かけ、不安に駆られたたかしが保健室にりんかと薄井の姿を追っていくのと、りんかの処女が奪われる場面をカットバックで見せていく盛り上げ方や、
・既に体を開発されていたりんかが意に反して快楽に溺れてしまうのを、彼女のたかしへの恋情と絡めて「変態」と自覚させることによって、更に心理的に縛って堕としていく手管とか(そこでタイトルの「クローゼット」にまで意味付けして結びつけるのはまぁちょっと凝り過ぎ感もなくはないけどw、そういったところまで創意工夫を凝らそうとする作者の創作姿勢は素敵♥です)。

敢えて贅沢な不満を言えば、りんかが遂に「もう終わりにして」と挿入を認める場面が割合淡々と描写されてたトコですかね。
前述したように、ここまでりんかが薄井との関係を断てない理由は彼女の性格ゆえのダブルバインドにある訳で、それを彼女自ら崩して薄井とのセックスを承諾してしまう動機付けがもうチョイあればなぁ、と思ったのです。生来潔癖な女性が処女のままフェラからゴックンまでやらされてしまった結果心が折れてしまうのは現実的にはあり得る話ですが、せっかくそこで窓の外にいるたかしとの会話があったりした訳ですので、彼への裏切りの葛藤などもう一段彼女を精神的に追い込むような決定的なフラグがあの場面で立っていたら、その後の、わざわざたかしの名を出してりんかの「変態」性を呷る初Hのシーンは一層やるせないものになったのではないかと。

さてさて、こうしてりんかは「一回だけ」の筈のセックスで快楽を認めさせられ中出しを請わされ、一晩中何度も何度も犯されまくって結果的に薄井のものになってしまいました。小さなコマ割りですが二人が同じベッドで同衾してる3コマの連続、そこに示される時間の経過と薄井に背を向けて眠るりんかの諦念に僕はゾクゾクッと来ましたね~。
そしてその後、一切合切が実は全部薄井の掌の上でのことだった、というのが本作の最後になっていよいよ明かされます。りんかの部屋でのワンショットインパクトを描いた短編第1作が、この第2話のエンディングまで来るとストーリーもののNTRとして楽しめる内容に膨らんできました。
最終ページでほくそ笑む薄井の横顔には、最早僕が前作の感想に述べた「男としても人としても、そんなに優れてるワケでもないド~でもよさげなヤツ」の片鱗はありません。立派な悪役であり、りんかに対する並々ならぬ執着とたかしに対するあからさまな敵愾心を持った「寝取り男」として、明確にキャラが立ちあがってきてます。

この物語が、次回どのような決着を見せるのか?
完堕ちで奪われる悲劇の喪失エンドになるのか、それともココまで終止蚊帳の外に置かれて良いようにバカにされてるたかしが男を見せる大団円になるのか。山雲さんの手腕が更に発揮されるであろう完結編、僕ァ今から楽しみで堪りませんよ~!


『ずっと好きだった』by 柚木N’

ずっと好きだった雑誌連載の誌面で本作の2話だったか3話だったかをたまたま見まして、「こッ、これは!」ってんでバックナンバーから追いかけた作品。

ところが作者様が一般誌連載も数多く抱える売れっ子様なもので、4話以降2年近く続きが出なかったんですよね。
その間僕は首を長~~~くして「ずっと待っていた」ワケでして。

ようやく一般紙の方の連載に一区切り付いたところで本作の5話が出た時にはもう狂喜乱舞しましたよ。
そんでもってその中身を見てみると…

「画力、また上がってる!」

ずっと好きだったもともとエロさには定評のある漫画家さんですが、4話までと5話以降を比べると、肉感とかデッサンが一層なまめかしくなってる印象を受けました。
柚木先生の単行本購入は『アナザーワールド』以降2冊目だったんですが、改めて見比べてみると画力の躍進ぶりが光ってます。
僕的にはもう絵だけで大盛りお代わりイケるレベル。いや~お待ちしていた甲斐がありました!


ヒロイン白羽雪菜は第1話では黒髪ロングヘア。柚木作品にはお馴染みって印象も受ける同級生キャラですね。
ところがNTR作品でありながら物語初っ端の卒業式当日、主役の明石銀太に告られて、
「アタシも…銀ちゃんのこと」「ずっと…好きだったんだよ…」
…と、いきなり無事めでたく結ばれてしまいます。(゚◇、゚)アレ?

いやいや、御心配には及びませんよお殿様方。
お初セックス後のこの甘い甘い(筈の)告白をする雪菜の表情が何とも意味深でございましてね、NTR者でしたらこの顔見た瞬間ビビッと(上下両方の)アンテナ立つんじゃないかなと。

で、2話に入ると一転物語は過去に戻って、まだショートヘアでボーイッシュな、銀太に言わせれば「色気が無え」「男友達みたいな」幼馴染付き合いの高校生雪菜(当然処女)が現れます。
つまりこのお話は第1話の卒業時を起点として、こうして既に出来上がってしまっている過去を振り返る形で進んでいく訳です。

そしてこのおぼこい雪菜が実に可憐でカワイイ(・∀・)!!
ホントはベタ惚れの銀ちゃんへの気持ちを押し隠して、彼の「親友」のポジションを一生懸命守ってるんですな。

そしてそういう彼女の想いに付け入るように、ハイ出て参りました皆様お待ちかねのNTRクソ教師黒木。
コイツが寝取り男としては案外見かけないタイプで、NTR教師の定番というと脳筋マッチョとか、『夏期講習』シリーズの児島みたいなイカにも押しの強そうなアブラギッシュなタイプ、もしくは一転インテリ風のスカした二の線のヤツが多い気がするんですが、
この黒木はどのタイプともちょっと違っていて、水泳部の顧問とは言うものの一見性欲全開のマッチョでもなく、痩せ型体形でありながら顔は大してハンサムでもない。
顔への陰影の付け方見てても、作者は敢えて意図してこういうデザインにされたんじゃないかという気がしたんですが、とにかく人物像が茫洋としていて捉えどころがなく、頭ン中何考えてんのか分からん不気味さを漂わせていて。
まぁありていに言えば「キモい」系なんですが、いわゆるブサメンキモメンのステレオタイプに納まる人物像でなく、妙にリアルな生々しさと、それでいて黒魔術的気色悪さを湛えた爬虫類サイコ。

そのトカゲ男に些細なネタで脅迫され、でも銀ちゃんへの想いの故にそれを拒むことのできない雪菜(←個人的には、ココ、ちょっとお話に無理がある気がしました。コレについては後述)は、ヌロヌロ~ッと、ネチョネチョ~ッと、実にねちっこくやらしくカラダをいじくりまわされた挙句にパックリ処女をイカれてしまう訳であります。
いやもう、この雪菜の女子更衣室での破瓜シーンがとにかく出色の出来栄えで、もうココだけで私何杯ごはんお代わりしたことやら…。

それをきっかけに、哀れ純情ボーイッシュ美少女はどんどんオンナの快楽をカラダに刻み込まれてしまう…のは最早言うまでもございますまいd(^_^)
いやしかしこのトカゲによる雪菜への調教がまたよろしくってですね奥様、コレはやっぱ女性作家ならではなんでしょうかね、女体の快い所に手指の届く細やかな念の入ったイジクリテクで、体はもうすっかり成長してたけど精神的には初心で、自分を「アタシのことをイヤラシイ目で見てる男性がいるなんて」「想像もしてなかった…」雪菜が、あれよあれよという間に「溺れて」「引き摺られて」しまう様が実に説得力あるエロ絵で展開されて参ります。
この黒木の堕としテクはセックスの時だけでなく、女のコ扱いされた事のない雪菜の女性としてのプライドをくすぐって揺さぶりをかけたり、さりげない小道具で哀れな男ヤモメっぷりを晒して母性本能を刺激してみたり。巷に溢れてる「マジカルチンポ突っ込んだら即席アヘ堕ちしました」みたいなのとは一線を画してまして。こういうのホント、いや、勉強になりますありがとう黒木先生…じゃなかった柚木先生!

更にそこに不幸な偶然も重なって、銀ちゃんへの想いを自ら諦める決心をしちゃった雪菜はどんどん黒木に絆され、ヤローの色に染められて誰もが「付き合いたい」と憧れるロングヘア美少女へと変貌を遂げる。
その彼女の「女」への変身がどこから生まれているのかも知らない銀太の、級友への余裕をぶっこいた「お前にはやらんぞ」というニヘラ顔が何とNTR魂をくすぐることでありましょうや!

そして遂に雪菜は、自分を脅し犯した黒木に向かって
「もし…赤ちゃんできたら…」
と決定的な言葉を口にし、そして黒木もその雪菜のオファーをいともあっさりと受け入れてしまうんですわ!
僕にはコレがかなりショックだったんですわ!あの何考えてるか分からんブキミ君がね、まさか雪菜にこういう態度示すとは思ってなかったの。コレね、単にオモチャにしてポイ捨てにされるより、この物語の場合コッチの方がずっと破壊力デカいダメージポイント受けたであります!
エンディングシーン、「銀太君ならきっとうまくいくよ」と励ます二人の共通の友人桃萌ちゃんの言葉に続いて、トイレの中で”ある事実”を認識してニコリとほほ笑む雪菜の表情があまりにも切なくて、殊更エロいシーンでもないのにワタクシここでもう1杯更にお代わりしてしまいました。

ラストシーン、幼き日の雪菜と銀太が手を繋いで帰っていく後姿の夕焼け場面はもう、胸苦しくて溜まらず第1話に戻って読み直しながらもう何杯目か分からぬお代わりをですね………


で、ここまで押しの要因を書き連ねて参った訳ですが、
最後の最後で、ちょっとだけ作者さまには申し訳ございませんが、ワタクシ、反旗を翻させていただきます。

単行本追加収録となったエピローグ4ページ、
僕は、コレ、無い方が良かったです。

後書き読みますと、読者アンケで「続きが知りたい」とのご意見があったとの由。
それはそうでしょう。あのエンディングであれば、その後の雪菜と銀太と黒木の関係がどのような形で紡がれていくのか、知りたいと思うのは読者としては当然の欲求であろうかと思います。

でもね………でも、敢えてそこは語らずに、読者各人の胸の内での補完に任せるべきじゃなかったのかなぁ、と僕には思えたんですよ。

ネタバレになっちゃうのでぼやかした書き方しますけど、NTR者の趣味嗜好というのは実に千差万別で、ある方向に答えを導いてしまうと、必ずや取りこぼしてしまう対象が生まれます。
あまりに凄惨で救いのない悲劇的な終焉には耐えられない、という人がいる一方で、そうであればこそNTRの切なさは際立つのだ、という人も居る訳で。

以下は徹底して僕個人の趣味嗜好ですが、、、
雪菜には、柚木先生ご自身が後書きで彼女の命名について触れておられるとおりに、銀太にとっては刹那な女性、永遠に「もう二度と取り戻すことのできない失われた過去への想いの中の人」であって欲しい気が致しました。
そうであればこそ、1話から遡って事後譚的に進められた本編の切なさが更に際立つ気がするんですよね。


あと、やはり後書きに記されている、二人の共通の友人、桃萌ちゃんに関する没設定。
僕は是非ともそっちで行ってほしかったなぁ、と思いました。
あのラストの「銀太くんならきっとうまくいくよ」、コマの割り方からして妙に意味深だったのはそういう裏事情があったからなのか~、と。

黒木が雪菜を脅迫してオトすシーンの展開にやや無理があると感じた、と前述した点に被ってくるんですが、
本編通じて見たときに、黒木という男の人物像としては、ああいう強引な手法で脅し犯すより、もっと陰険で卑怯な手段で絡め捕るように雪菜の選択肢を奪っていくようなやり方のほうが似合ってる印象を受けたんですよね。

そのあたり、桃萌ちゃんの裏設定を読んだ時に腑に落ちたというか。

たとえばその桃萌ちゃんの落ち度をネタに黒木が雪菜に脅迫をかけるような展開であれば、銀太に対する想いと桃萌への友情の双方から責め縛られて、黒木の脅しが理不尽で卑劣極まりないと認識しながらも抗えずに体を開くしかなかった雪菜の行動原理にも、一層重厚な説得力が現れたんじゃないかな~…と。
僕の考え過ぎなのかな~、どうにもちょっと理屈っぽ過ぎる性分で。一般的な読者層の意見じゃないのかもですが。


と、少しだけ贅沢な不満も述べてみましたけど、僕的には過去に触れた幼馴染寝取られものとしては、ランキングトップに来るお気に入りの作品でございます。

また一般誌の方の連載でお忙しくなられるみたいですが、柚木先生には是非またヘビーで切ないNTR作品を作って頂きたいなと切にお願いしつつ、お茶碗と箸を置きます。
どうもごちそうさまでしたm(_人_)m


C90NTR系同人誌、委託通販ゲットした作品感想投下~!

随分遅くなりましたが、前回のC90の注目NTR作品感想の残り分です。
こちらは会場での入手に失敗or取りこぼしして、後日委託販売始まったのを通販で購入した中から、コレは!て作品をピックアップ。


『人妻とNTR下見旅行』by あらくれた者たち

これは、イイものだ!

あらくれ先生のお名前&作品は商業の方で何度か拝見してまして、ムッチリしたイイ女体を描かれる方だな~と注目しておりました。

商業の方では豚オークやゴブリン系のファンタジー凌辱が多い印象だったんですが、オッサン凌辱も結構あり、デカい醜男が嫌がる女の子をアヒアヒ泣かしちゃう描写のヤラシサは大いに愚息のツボ刺激! その方が真正面から正道?のNTR作品でコミケ初参戦!てんだから、コレは行かずにおれますかいな!…と、当日も会場で販売ブースに伺ったんですが、、、そこには既に「完売」マークが…orz

好評につき委託致します、のあらくれ先生pixiv告知に期待し、とらさんで発見→発注すれども、なかなか届かない。
ネットでは高評価がそこここに出てきて増々焦らしプレイ状態です。

そしたら書籍が届く前に、オンライン配信も始まっちゃいました~!(>_<)
しかも14ページも加筆して!?
よっぽど待ちきれず購入しちゃおうかと迷ったんですが、加筆14pはpixivで公開済みの内容とのことだったので、とにかく書籍到着を雁首を長~くして、ネタバレ回避のためにpixiv公開ページも見るの我慢してお待ち申し上げておりました。

そしてようやく届いた書籍の内容は………愚息も大満足!の正統NTR!!!
美味しそうなムチムチお肉のちょっとトッポい人妻さんが、いとも簡単に町内会長ヒヒジジィの計略に引っかかってアッサリ嵌め堕とされてしまいます。

ムッチリ vs オッサンの絡み合いの美醜対比にグッと来る素養をお持ちなら、イッて間違いありませんゼお客さん!
ヒヒオヤジのエロテクに翻弄されアヘ顔晒け出さされた人妻が、だらしなく伸ばした舌でオッサンとぢゅるぢゅるベロチューしながら密着正常位。いや~実に素晴らしい!
加筆ページの、一旦コマされるやその快感に流されてだらしなく延長連泊も受け入れちゃうオンナとしての弱さもまたヨシ(゚∀゚)

あらくれ先生には、是非とも今後も、商業同人問わず、NTR者たちの愚息に響く良質なネトラレ作品を描いて頂きたい!と、感謝と期待しきりの逸作であります。


『転校生JKエルフ2 穢された婚約の証』by 甚六

ムッチリ女体 vs エロオッサンといえば、こちらも外せません巨匠甚六先生!

…とか言いつつ、C89前作の『転校生JKエルフ ―放課後調教授業―』見落としてたんですけどねアタシ(–; そんなワケで今回は前作と合わせてゲット致しましたですよ。

甚六先生の絵柄は、硬質なペンタッチ(ロットリングかな?)が生み出すムチムチした女体、その硬軟のギャップがイヤラシさを一層そそりますよね~!
ひとたびNTR作品をものせば、ページのあちこちからネトラレのエロエキスが滲み出すかのようで、スケベオヤジ魂をビンビンに刺激されます。

今シリーズはエルフ+学園モノという、その筋(どの筋?)の方にとっては美味しいトコ取りのカップリングで、金髪碧眼の汚れを知らぬ清純エルフのお嬢様が、無知に付け込まれてブサメン変態教師に後ろから前からハメ倒されます。

しかも前回での仕込まれ姫始めに続いて、今回はエルフの里からわざわざ訪ねてくれたイケメン婚約者もガッツリ物語に絡んできて、その婚約の証の美しい宝石ペンダントがナニしてアレされるNTRには鉄板の展開です。
パツキンエルフが安アパートの畳部屋でうんこしゃがみして、オッサンに股間を舐めるような距離でガン見されながら宝石出産プレイ!そしてご褒美のオチンポズボズボ!
この聖邪のギャップ萌えがタマラァン!

シリーズ続くのかどうか分かりませんが、最初に「転校留学は1年間」っていう設定がありましたから、その間で前後徹底調教された挙句にオミヤゲ付き(異種間でもデキるのかな?デキるよね?きっとデキる!迷わずヤレよヤレばデキるさ)でイケメン婚約者の元に戻されるあたりまで見届けられたら幸甚に存じます。


『性獄の囚人妻 ~肉欲の代償~』by 白石なぎさ

以前Web連載されていた3話に、オチの1話を加筆した全4話構成。

夫を愛していながらも過去にカラダに仕込まれ植え付けられた肉悦の疼きから逃れられず、男漁りを止められない兄嫁。
たった一人の肉親である敬愛する兄を裏切るその不貞が許せず、寸止め凌辱を契機にした罠で兄嫁に「復讐」しようと企てる弟だが………

鬱屈した良いお話じゃないですか~!(爆)
コミケ同人の薄い本はどうしても実用性重視(ともすれば偏重)で、こういった官能小説みたいなネチッコいストーリー性のある作品は希少です。だけどう~ん…webの方も打ち切られちゃったんですか。エロいと思うんだけどな~…。
おくづけ読むと作者さんは3話目以降も色々と構想されてたようなんですが、ただ、こうした形でまとめざるを得なかった事を、敢えて前向きに評価することも出来るんではないかという読後感でした。

ていうのは本作のように、主要登場人物が限られた中で物語性を発揮しなきゃいけないアダルト作品は、連載が続いていくにつれて段々と展開が定型化して、後はひたすらエロのインフレ化が進行していく症状にも陥りがち。もちろん本作がそうなったかどうかは分かりませんけど、むしろ3話+オチ1話、という形でその端折られた途中経過を読者サイドの妄想で補完するような愉しみ方というのもアリなのかな、と。
僕的には、読みたい部分は3話以降の弟による兄嫁の復讐調教よりも、この「私の心はコウくんだけのもの」「普通の主婦になると言ってご主人さまの元を去った」、根は貞淑で真面目だったであろう女性が、いったいどういういきさつでとっ掴まって快楽を忘れられないカラダに仕込まれていったのか?仕込まれざるを得なかったのか? ソッチの前日譚の方に興味が湧きましたね。

かつて植え付けられてしまった肉欲から逃れられない女」ってテーマは今ウチで作ってる『つまおち』ともガッツリ被さってくるだけに、こういうネットリモッチャリした作品を愛でてくれる方がひとりでも多くなってくれることを願わずにはいられませぬ(・・)b


『カユミドメ16ホウメ』by まごの亭

コミケ突撃体験記でも記しましたように、お釣り無し購入を心掛けてポケットをまさぐっている善良な陰陽氏の目の前で最後の1冊がハケちゃった執着ゲットの一作。

…ではあるのですが………

僕、あいにく元ネタ原作、全く知らないんですよね~………
「設定だのキャラだの必要ナシ!カワイイおにゃのこのマンコにチンポ突っ込めればそれで良し!」…なんて立派な悟りには程遠い、シチュエーションエロへの執着の塊たるNTR者陰陽にとっては、コレは結構苦戦要因であります。

それに前回のC89感想文でも書きましたが、夏庵先生は個人的にはオリジナルの長編NTRモノの方がツボにハマるコトが多く、今にして思えば今回は見合わせても良かったかな…と。

とはいえ、それはあくまで参加標準記録をズキューンと軽々クリアした上で、無責任な観客席から「アレ~今回はワールドレコード更新ならずか~」って勝手な御託並べてるみたいなモンです。
夏庵先生の卓越した画力と美麗なタッチで描きだされるエロエロなファックシーンは、ページのドコを開いても抜き所満載!であります。あの指先食い込ませると確かな触感と弾力で跳ね返ってきそうなプリプリのお乳はいつ見ても心なごみます(*´д`*)ハァハァ

それにね…こういう知らない作品を同人の薄い本で教えて貰って、翻って原作の方にも入っていくってケースも少なくないですしね。『無彩限のファントム・ワールド』、アニメDVDレンタルすっかな~!
(もっともそういう時の原作に向ける目線は、少なくとも最初はエロい下心全開ですけどね…)


『泡沫 鷺沢文香』by ねこバス停

…とまぁ、そんなエロい下心のみに突き動かされてワタクシ入っていったアイマスシリーズでは、しぶりんに続いてそそられる文香ちゃんのNTR本でございます。

ただ…NTRモノとしての魅力という点では、コレ結構人を選ぶかもしれません。ていうのもですね………

寝取られる側の主人公P?が、コレがもぅホンマ、寝取り男集団に数倍輪をかけてイラつくクズ男なんですわ(*`Д´*)
何じゃオメェその50年前のグループサウンズみてェなマッシュルームカットは?ヘラヘラ嗤いやがってムカつくわァオマちょっと校舎裏来いボコボコボコ…って感じです。なので寝取られようがナニされようがひたすら感想は「ざまぁ!」しか出てこない…

むしろ寝取り側で登場してたら悔しさと怒りで鬱勃起必中モノの名キャラを、逆に寝取られポジションに持ってくるっていう搦め手を狙ったモノでしょうかね。

まぁそんな阿呆なカス男ですから、文香ちゃんにも全然本気では相手にされてないんですが、
そういうボケの撒いた火種でインチキ事務所に騙され沈められ、この先メス堕ちよがり泣きの人生を歩まされる、才媛文香嬢の憐れさはその分際立って参りますわね。
イヤと言えない性格に付け込まれ丸め込まれ犯され堕ち果てていく彼女の肢体を眺めまわしたいドS嗜好のファンの皆様におかれましては、本作は黒い愉悦を存分に満たす絶賛のNTRビデオレター作品と相成るやもしれません。


『アンスイートJ○江里口華』by なまけもの騎士団

シリーズもののNTR作品つるべ撃ち!で皆様ご存じ田中あじ先生は、今回新キャラでのNTR読み切り?作品です。

太眉ポニテの男勝り、口より先に手より先に足が出るヒロイン、だけど捨て猫を見ると何とかしたげたいと心痛めるホントは優しい華チャン(はぃソコ嗤わない!)が、薄い本のページ数の都合もあって予想外にアッサリとチョロイン性を全力発揮、「黄金ナンパクズ男」の異名知れ渡る島津クンにパックリいかれてアレよアレよと言う間にポニテを解いてオンナノコ化しちゃいます。
なんつーか、普段だと単行本1冊以上をかけてジックリ描かれる田中テイストの寝取られ堕ちを、28pのダイジェストの中にギュッと濃縮しました、的な作品。

田中先生にはシリーズがいっぱいありますよね。絵のタッチからしても相当筆は速いんでしょうね。(願わくばその分もうチョイ仕上げを丁ねぅわなにをくぁwせdrftgyふじこlp)僕もとても全部は追いかけきれてないんですが、ひょっとして本作も今後シリーズ化して続編が登場してきたりするんでしょうか(^皿^;
もしそうなら本作ラストからの続きの前に、一旦物語冒頭に戻ってじっくり堕ちまでの過程を描き出す、あの田中ワールドの仕切り直しが読んでみたいですかね。
何せこういう強気キャラは僕的には凄くタイプのコなんで。あとポニテとか、それとポニテとか。


『Dressing Room』by AZASUKEWIND

AZASUKEWINDさんは定期のブラクラ本です。NTR作家さんという訳ではありませんが、原作大好きな僕としては、レヴィがロックの目の前で寄って集って回される、て言われたらヨーシそりゃオイラもイッてみよう!てなるしかないじゃないですか→パンッ(死

てなわけで、同サークル作品の購入はお初です。過去作は委託書店の店頭で何度か表裏見てますし、扉絵だけからでも原作に対する再現性の高さには信頼が置けますしね。

もっともその原作への愛と忠実性のゆえに、本作のレヴィは快楽堕ちしたりアヘ顔晒してレイプ野郎共に媚びたりなんてぇコトは一切やりません。
ロックを人質に取られてるので逆らわずに咥えたりブッカケられたりはするものの、ハメられてる間もほぼマグロに近い感じで二穴キメられた時にレイプ目になったりするくらいが天井です。
その点では、あくまで抜き素材としての薄い本を御用命の方には若干方向性が異なる作品ではありましょう。だけど原作に近いタッチの絵柄で、あのトゥーハンドがヤロー共の慰み者にされてるシーンが見られるんですから! 原作本編の例の過去回想シーンに股間胸膨らませたファンの夢を叶えてくれる一作ですね。

(…とは言うものの………何とかあのレヴィがメス堕ちしてヨガリ狂わされてるトコロも見てみたいなァ………。
あくまで原作のシリアステイストを崩さずにあのじゃじゃ馬にヤる事ヤラせるには………
まずはやっぱりロックをダシにしてどっかに拉致って、長期監禁して薬漬けにでもしてですね………パンッ→(死)


『ぼくたちの新田さん』by 不可不可

以前からアチコチで表明しておりますとおり、ワタクシ女性作家の描くしっぽりとしたエロが大好きでございまして。
関谷あさみ先生や岡田コウ先生の描くNTR作品には、「イヤラシイ」という形容詞に実に相応しい愛液のかほりがホワホワと漂ってくる気配が致します。

アレ、関谷先生確か以前も新田ちゃんで薄い本出してられたよな? ひょっとして続編?………と思って合わせて買ってみましたが、続き物という訳ではありませんでした。(そう思って読めば読めなくもない、くらいな関連性かな)
それに前作も本作も、いわゆるNTR色は割と薄いです。前作では同性の同級生から眺めた新田ちゃんの楚々とした雰囲気とエッチシーンの落差が持ち味で、広義にはNTRと言えなくもないかな…ていう感じ。本作では彼女に憧れてラクロス部に入部する新入生♂の視点から描かれるシーンがあるので、そこにNTRテイストを感じ取ることは出来ますが、彼と美波チャンの間には接近遭遇どころか言葉を交わすシーンすらありません。あくまで「憧れの先輩」である美波チャンが、裏ではヤリチン臭漂うイケメン先輩に校内ところ構わずイヤイヤ流されHで仕込まれていってます、という淡い切ない恋の物語…(´д`)ハフーン

今この感想文書くのに改めて見直しても、関谷先生の描かれるHには、なんつーか「色香」ってヤツが漂ってるのを感じるんですよね。イヤだけど拒めない、そしてそんな理不尽な状況に自分の中の別な部分が反応してもて興奮してもて………そんな「オンナ」の表情が出てるっていうか。部室と思しき室内で咥えさせられ飲まされる時の、プルンプルンのおちょぼ口なんかすっげ~そそられました。

これもまた、イイものだ!


………てなところで、今回の陰陽C90NTR作品探訪記、後編お終いです。
ひょっとしたらまだ増補編なども出るやもしれませぬが、ひとまずお開きということで、
ココまでお付き合い頂きました好き者NTR者の皆々様、
どうもありがとうございました次回C91にてまたお会いしましょう()ノシ


C90NTR系同人誌とりあえずゲット出来たヤツまとめて感想ペイッ!

この夏開催されたC90に初突撃をカマして陰陽がゲットしてきたNTR系薄い本の感想リストでございます。
せっかく現場に乗り込むのだからってんで気合を入れて結構ガンガン買いまくりましたが、それでも前回同様、ゲットしそびれたモノ、見落としていたモノ、NTR系だけど私的にピンと来なくてスルーしたモノ、読んでみた上でちょっと厳しい手応えだったので当記事への記載は見合わせたモノもあり、C90NTR同人網羅~!とは全然いきませんが、まぁそれでも少しでも皆様の夜のお供のご参考になれば、ということで。

なお会場ゲットしそこねた作品中、委託販売見っけた作品は順次発注&予約しておりますので、入り次第追記or補填記事にしていきたいと考えております。


『真夏のヘラ』by ましら堂

前回は『BOUNCER!』という非NTR作品を発表されていた抒情NTRの雄ましら堂猿駕アキさんが、再びNTR作品に帰ってきてくれました~\(^o^)/
しかも本作あとがきによると、「久々に寝取られ物の長編を刊行する予定」だったけど、そっちはもうちょっと煮詰めたくなったため急遽本作を執筆したとのこと!コリャ今後も期待大ですな~!

そんなわけでおそらくかなり短期間にまとめられたお話だと思われますが、だからといって作りが粗いとか絵が荒れてるなんて事は全くありません。
むしろシンプルにまとめられたお話だからこそ、ましら堂さんが最も得意とする、チャラ男による奸計NTRの一番濃厚なエッセンスが詰まってるといっても宜しいかと。

そして今回はその中にもう一人の人物の邪まな思いが混ざり込んでいるのが、いかにもましら堂さん的寝取られ物語の情感を醸していて実にイイ感じであります。
本編46ページですから決して極薄作品ではないのですが、それでもこのページ数で今回一回こっきりの読み切り作品にしちゃうのが勿体ないくらいの出来栄え。

逆に物語の出来が良いからこそ、僕としてはそこが「もっと食わせろ~ッ!」って唯一の難点にもなって跳ね返ってきてしまいました。
どうやらこのまま寝取り男のデカチン&テクに酔わされ今後も肉体開発されていきそうなヒロインの余韻に満ちた「ごめんなさ…」エンディングには、
「スンマセン、せめてあと10ページ、濃厚ファックシーンに満ち満ちた彼女の“堕ちゆく過程”を見せて貰えませんでっしゃろか」
とゲヘヘ笑いに表情緩ませながら、ものほしげに掌を差し出してしまいます。

でもそんなコト考えながら改めて全体見直してみると、やっぱりコレでもかなり詰め込んでる印象ですね。
一般的なマンガだとHシーンになるとコマ大きめに取って、ページあたり平均3~4コマ程度でネットリと絡みを描いていくケースが多いんじゃないかと思うんですが、本作ではそうしたシーンでも6~7コマ/頁くらいの構成が大半です。
もともとましら堂さんはそんなに下品なエロ描写はなさらないサークルさんですが、それでもこのページ割りもうちょっと緩い構成にして頁数増やして、エロエロな描写をタップリ描いて頂けたら、実用性は更に2階級特進モノの起爆力を溜めてるコンテンツじゃないかな~、と思いました。


『和澄』by さんかくエプロン

山文京伝先生も、新シリーズ?(読み切り?…ではないですよね?)の投入です。
『山影抄』の紗夜子シリーズは、『漫画ばんがいち』で連載中の『月下香の檻』との足並みを合わせて調整中のご様子。ひょっとして更に両作品がクロスしていく展開もあり得るのかな?あの2シリーズ、最近の山文作品の中でも僕は特にお気に入りなので、そちらも楽しみです。

さて本作ですが、こちらもましら堂さんと同様、山文エロスのエッセンスがギュッと濃縮してる一冊と言えるかと。あのエンディングでページを閉じるのが勿体ない読後感です。
今まで山文作品に触れたことがない人に、
「寝取られた人妻が、カラダに植え付けられる快楽によって徐々に心まで変質し堕ちていく…」
という山文文学が端的に表れている一作としてご紹介するのに適した作品かもしれません。

借金のカタに取られた人妻和澄が…、
「なにがあっても…きらいにならないで…」と泣きながら夫と抱き合ったあの妻が…、
日を置いての面会ごとに徐々に不穏な変貌を遂げていき、やがてその面会までもそっちのけにして夫に覗かれていることにも気付かず夢中で間男にしがみつくに至る…
面会日に夫や子供を振り返って、欲情した妖艶な女の表情を浮かべて「またね…」と別れを告げる和澄の表情は、ある意味直接的なセックスシーン以上にイヤラシイ。こういう溜めた淫靡さでビンビンに勃起させられるエロティシズムにおいて、山文先生の右に出る作家さんは居られませんね~!

今回はあとがきのお言葉が陰陽ことさら胸に響きました。

「瞬間的な情欲に身を焦がして
ラリってとんでもない事を口走ってしまった後で
死ぬほど後悔とか出来るうちはまだ堕ちきっていない」

「男を憎んでいるにもかかわらず
情愛に溺れて思わず出てしまう言葉を
悔やみながらも自分を制御できない風情…」

「自身の当初の決意とは裏腹に
その心自体が変化して行ってしまう…
その行方と言うか顛末」

こういうコトをサラッと書かれるからタマラナイんデス先生!僕ァ一生付いていきますッ!


『ヅマグイ 人妻喰らい』by イナフミン

またも来ました、キショいキモ男による、ごくごく普通の人妻への凌辱調教!
いやもぅこういう気味の悪いエロの化身みたいな男描かせたら今イナフミンさんに適う作家さんは思い当たりませんね~!今回のヤツもキモデブ眼鏡のワカメ頭とあらゆるキモ男のエッセンスが詰まったキャラの上に、もぅ性格やら行動やら言動表情に至るまで全てが完璧なるエロサイコ!

こんな野郎に拘束されて、タップリ時間かけて弄くり回されカラダに火を点けられた挙句、デカチン挿入されてイキまくらされるその絶望感と快楽のマーブル模様!
ホント考えるほどにアイ奥さんには同情せざるを得ませんハァハァハァ(*゚∀゚)=3
男の出した交換条件を何とかしてクリアしようと、死にもの狂いでイキまくる腰を自らソファの上に浮かせてお汁がシートに垂れないようにガマンしてる姿態とか、いやホンマなんちゅーコトすんねん!こんなんヤラレたら奥さんもぅ一生トラウマんなって立ち直れんわ!っちゅーか、こんなん見せられたら読者の方も一生トラウマんなって勃ちナ折れんわ!!!

僕以前から言ってますけど、例の、子宮管突き抜けて子宮内にドバドバ射精する嘘ッコな内臓描写をなさらないとか、イナフミンさんが他のエロと一線を画してるところって、そのリアリティへの寄せ方にあるように思うんですね。
今回も、コトが終わって完全ラリってる奥さんに向かって
「これ避妊薬だから飲んどいてねw」
(↑コレがまた、フォントに色んな書体やサイズをバラバラに混ぜ込んで、ラリってる奥さんの耳に届いてる様子を表してるトコもすげーヤラシイwww)
って、差し出す避妊薬にちゃんと「ノルレボ錠」とプリントしてあるトコなんかも個人的に凄いツボです!
だいたいレイプ系だとみんな「孕めェ~ッ!」つってドボドボ中出ししちゃうワケですけど、それが常道になってるからこそ、逆に事後にこういうアフターケアwをきちんとしてくださるこのキモ男の気色悪さが余計にリアルに引き立つように感じちゃうワケですよ。

でもってそんなリアルにキショいレイプ男がタップリと脅迫材料を仕込んだ上で
「また遊ぼうね♥」
ですもんね~………
あ~ぁ、また一人ココに人生詰んじゃった人妻が……チーン…(*゚∀゚)=3


『駆け落ち少女 寝取られて』by TWILIGHT DUSK

前回『寝取られっ娘 操の真実』で知ったNTR系作品を多く出しておられるサークルさん。主催の藍夜さんって女性ですかね。絵柄とかストーリーの感じから、そんな印象がするんですけど………
こう…堕ちていく女心の機微…みたいなヤツが、作風からほわ~ん(´ρ`)といい香りで漂ってくるんですよね~………

今回のも、割とまだ何にも考えてない若気の幼さばかりが目立つ少女が、これまたあんまり考え深くない若気の男に誘われてホロホロと駆け落ちするも、
路頭に迷った先で救われた隣村の外れに住む世捨て人のような男に、フラフラとよろめいちゃう様子が淫靡な佳作であります。

訳アリなやもめ暮らしのオッサンに助けられたその日の内に、性欲ガマン出来ずにイタしちゃう思慮浅い若造と、そんなサル男に絆されて家族を棄てちゃった少女の考え薄さ。
そんな二人のまぐわいを目にして思わず理性がブッ飛んでしまいつつも、それでも強引に犯したりなんぞは出来ないオッサンの人としての葛藤。
そういうのが伝わってくる描写が実にイイ!
イイですくぁ!?こういう時いきなりオラオラで突っ込んで「ア~あの人のよりおっきい~♥」とか抜かしてアホ顔もといアヘ顔晒してイキ捲り、なんて大雑把な作品描いて「NTRです」なんて言ってちゃ駄目ナンですよソコの男子!

我慢出来ずに思わず少女に迫ってしまいつつも、いよいよ挿入の段になると辛うじて拒絶の意思を示す相手に我に返って謝罪する男。
ところが逆にそんな男との背徳的な行為に、初めて女としての性欲を滾らせてやがて日を置いて自ら裏切りの股を開いてしまう脆くも心弱い少女。
キャーキャーキャーo(*゚∀゚)oイイネイイネ!

ラストに「つづく」とありますから、この「スケベ娘」葦が、アホの智孝クンを裏切って源作オジサンとどんなふうに堕ち果てていくのか、
今後の展開が楽しみであります。


『夏季補習7』by ひとのふんどし

よくぞ間に合わせてくださいました!m(_ _)m の、ゆきよし真水さん鉄板シリーズの新作です!

以前からの持論ですけど、NTRって人と人の関わり合い、関係性の中にエロスが成立するジャンルだから、20~30ページの読み切り一作の中でその味わいを芯まで出し尽くすのは至難の業だと思うんですね。
(元来マンガ指向な僕が自分の表現方法としてマンガじゃなくゲームを選択したのも、そういう人間関係まで含めた濃密な描写を自分でやろうとしたら、まずはテキストでじっくり語り始められるゲームの方が向いてるんじゃないか、と考えたからです)

そういう意味で、正直言うと僕は一話完結の単発本よりシリーズ化されてる作品の方がずっと好きでして。
この『夏季補習』シリーズも、新作出ると欠かさずチェック入れている作品です。本命カレシの高科クンの影が薄いためNTR色は比較的薄いんですが、作画&ストーリーともこれだけ完成度の高い作品、実用性もバッチリで外す訳には参りません!

前回で遂にヒロイン理沙の母さゆりを籠絡して夫の座を手に入れた外道教師児島。
コブ(理沙)付きの新婚旅行に出かけたクルーズ船の客室で、驚いたことに児島は早くもその正体をさゆりの前にまで曝け出してしまいます。
それでももう何の心配もない、そこまで木村親娘は共々に自分に堕ち果てているって自信と確信の成せる業ですな。

そしてその後に、更に巻き起こるまさかの展開!
え~ッ!?コレ一体この先どうなっちゃうの!?!?!
早くも次回が気になって仕方ない、驚きの引きであります。

ついでに書くと、本編終わりに追記されてるifストーリーがコレまたなかなかエロくて実用的でしてね。
こんなふうに外人さんに取っ掴まってハメ捲られる理沙の姿ってのも、もっと長尺でタップリ愛でてみたいって気持ちにさせられますな。

『夏季補習6』が出た時に感想文書こうとして果たせなかったので、ココにまとめて書きますが、このシリーズ独特の魅力の一つとして、ヒロイン理沙の性格設定があろうかと思います。
俗っぽくカテゴリー分けするとクーデレ、になるのかな。でも決してセックス時にもデレる訳ではないんですよね。常に醒めた目をして、ちょっとグレ系不良少女のかほりも醸し、同級生達には若干ビビられているような様子も見受けられる。
ところがその一方で、存外受動的で流され系でもあり、そんなところを児島に見透かされ付け込まれて、なし崩しに教え込まれていくセックスの快楽から逃れられない。最近じゃ母親までコマされてるのが分かってながら、積極的に児島の手から逃れよう刃向おうとする素振りすら見せない投げやりさ。
強そうに見えて実は弱い。クールに見えて実は男への依存心に満ち満ちてる。こういう女ってNTRターゲットとして実に美味しいですよね~(´∀`)

出来たらあと数年ほど児島に耕され続けてすっかり成熟した女のカラダにまで成長した理沙が、高科クン(でなくてもイイけどもぅこの際w)に托(卵)される辺りまで見届けたいなぁ(´∀`)


『青子BLUE  if』by ジョウ・レン騎士団

ジョウ・レン騎士団さんは、暫く前に完結したと思われていた『青子BLUE』シリーズは好きだったんですが、その後のFate桜本はNTR色無さげだったので最近ご無沙汰でした。
そしたら『青子』の方にまさかの続編が!? あわや見落とすところでした。

ていうのも自分で作っててナニですが、僕ゲームには(18禁じゃないヤツは特に)疎くて、コミケカタログでもTYPE-MOONジャンルはサラッと流し見する事が多く、コレも原作知らないんですよ。『月姫』もアニメだけだし。
それとこのシリーズ、割とNTR色よりも堕ち色の方が強めだし、でっかいシルクハット&麻丘めぐみヘアー(今時誰も知らんか?w)の相手男のデザインが個人的にはちょっとプププな感じがして…このNTR男、原作にもこんな感じで登場してるんですか?
(→ググりました。なるほど、「赤ザコ」ですかぁ。確かにあのファッションセンスは紛うコト無きザコキャラのそれですよねェ(^m^;)

ただ、それを補って余りあるほどにkiasaさんの描くHシーン、セックス描写はイヤラシくて実用性が高いんですよね~。
最近出た単行本『ひなたネトリズム』は名作NTRですので、未見の方は是非!

『青子BLUE』のシリーズでは、強気女が逆らいつつも徐々に馴染まされ堕とされていく様が実にエロかったんですが、
本作はそうしたシリーズを踏まえて、堕ち後の青子がシルクハット男相手のセックスに「屈服させてやる」と息巻きながら、その実態は自分の方が溺れまくってるって状況がチンコにビンビン響きます。
身も心も寝取り男に堕ちきってしまう描写も悪くないですが、本作のように実質的にもう堕ち切っちゃって、のべつ幕なしハメられ倒しちゃってる癖に、クールぶって最後まで男と対等な素振りを装う勝気な女ってのもまた良い味わいがありますな(´∀`)


『ギリギリアイドル4』by お猿の脳みそ

商業でもご活躍中、ロケットモンキー先生のビッチ系NTRシリーズ4作目。

ただしこのシリーズ主役のアイドルアヤネちゃんは、最早本命カレシのPさんそっちのけでNTR男の監督の言いなり。
そもそも最初っからH好きのお股の緩~い女のコですから、今作でのファンへの乱交奉仕も、監督に禁止されてる本番Hにもガマン出来ずに自分から突っ走っちゃう、も~ど~しょ~もないエロッ娘であります。

そういう意味ではシリーズ中でNTR特有の切なさを多少なりとも醸しているのは第一作目くらいじゃないかと思うのですが、だけどそういうのを差し置いてもロケットモンキー先生の描くプニプニした肉感豊かな女体は魅力的でしてね。
ストーリーよりもグラフィック重視で、肉肉しいおにゃのこがお好きな方になら、迷いなく絵買いをお勧めできるシリーズであります。


『西住さん家ノ男戦車道』by ブロンコ一人旅

内々けやき先生主催サークル、ブロンコ一人旅の今コミケ新作は、見ただけで分かる人には分かるあのNTR名作へのオマージュタイトルを冠した、ガルパン西住しほお母さんのデレ堕ちシリーズ2作目。

前半18ページは、前作でのハメ外しをネタに脅され呼び出されてのラブホファック。NTR色やストーリー性は薄いですが、内々先生の赤面アヘり顔が大好きな僕的には逝ってヨシ!
後半は6名のゲスト作家さんの寄稿ページの合間に、秋山ママの年下相手の浮気セックス8枚(1p1枚)と、西住&島田ママコンビの本編続編的堕ち後便器扱いのヤラレっぱ5ページ(但し絵はちょっと粗め)などが挟まる構成です。

ガルパンのファンジン的内容で、全体的にやや散漫で若干まとまりに欠けてる感は否めないのですが、内々先生の絵がお好きな方であれば抜きドコロには事欠かない充分な質量を保っております。

1作目の『やりもくナンパ戦車道』の方は未見なんですが、ひょっとしてそっちの方が堕ちてく過程を始めとするストーリー性は濃いのかな? とらさんの在庫リスト見たらまだありますね。発注しようかしら。(→しましたww


『恋ノ歌 Preview Book』by Aqua-baiser

今回ひとまず最後のご紹介となりますのは、ここまでと少し違ってAqua-baiserさんがリリース予定しているノベルゲーム『恋ノ歌』のPreview Bookであります。

ゲーム内容は幼馴染寝取られ。
実家を離れていた財閥御曹司が戻ってきたら、家が零落したと思しきかつての許嫁が住み込みのメイドになっていて、更には彼女は既に…的な内容と思われます。

Aqua-baiserさんの作品はNTL男の男性としてのスペックが主人公をあらゆる点で凌駕してるケースが多いですが、
今回も公的立場上は主人公=御曹司でNTL男はその執事という主従関係にあるものの、男としての魅力はどう足掻いても太刀打ち出来そうにない感じですね~。

でもって、そういう美男美女がイメージぶっ壊す下品な種付けファックと顔面崩壊一歩前(ていうか場合によっては一歩後w)のアヘ顔晒し捲ってハメ狂うのが本サークル最大の特徴。
本Preview Bookでも二人して肛門全開の種付けプレスは健在ですが、一方でアヘ顔の方はやや上品と申しますか、ラリルレ状態のギャハハ顔までは到達せず。トロットロに蕩けたトロ顔系のアヘ顔で泣きよがってるヒロイン恋華の表情は、「ブッ壊れちゃってるアヘ顔はちょっと…」て腰が引ける御仁にも何のご心配もなく、股間にズッキュンと響くエロさ満点に仕上がっております。

おくづけで芹川沙樹さんご自身が、本作の漫画を描くにつれて画力が上達していってる手応えを語っておられますが、そうした自信がこのようなアヘ顔の描写にも表れているのかもしれません。
ゲーム本編の完成に期待しております。


…とまぁ、とりあえず今日の感想はそんな所で続きはまた後日。
あ~疲れたァ~………

後編、通販でゲットした委託作品の感想文は →こちら


性癖なくして魅せられた逸作>『寝取られ妻との性生活』by傾向音

「試験直前になると読書がはかどる」って経験お持ちの方も多いでしょうが、性人しても似たようなコトはあるもので。
ここのところ仕事がかなりタイトで同人制作もスケジュール押しで焦り気味なんですが、そういう時期に得てしてブログに書きたい快作に立て続けに出会ったりするものででで。

寝取られ妻との性生活 -浮気相手の為に夫を壊す悪女-DLsite

NTR BLOGさんでの紹介にかなり興味を刺激されて購入してみたんですが、その丁寧に練り上げられた内容に大いに刺激を受け、こここれは急いでブログに書かねばと気色ばみましたのことよ。

………と言っても………ですね、、、

正直に言うと本作、いわゆる“実用性”って面では僕のテイストではありませんでした。
寝取られとマゾヒズムにどっかで繋がりがあるのは確かだと思うんですが、少なくとも性癖って点では、僕はNTR者ではあっても直球的なMでは無いんだなぁ、てのを改めて知らされた感があります。

でもじゃあ面白くなかったのかと言うと、ンなこたぁない!
そもそも面白くなかったらこの寝る間も削ってる時期にブログ記事なんか書きませんよダンナ!

何つーかね、サドとかバタイユ、日本で言うと乱歩や谷崎なんかに通じるような変態文学wの香りが漂ってる文体&お話なんですよね~。
いやM男の話ってなるとマゾッホの『毛皮のビーナス』なんかの方が近いのかな?僕はソッチ系は興味の対象外だったので読んでないんですけど、本作読んだせいで改めてそんな小説も手に取ってみようかと思ったりしましたよ。

エロというと、汗と汁に塗れたドロドロの暑苦しい描写をいかにそれらしく描き出すかってトコロが問われる…ていうか、僕はそういうのを書けるようになりたいと思ってるんですけど、
本作の文体はそれと反対に、こぅ…冷えた刃先で肌の表面をなぞられているような、ゾワゾワ感があります。
なにせ本作、登場する女性二人はどちらも一度も本気でイキません! これ18禁作品としてかなり衝撃的で斬新じゃないですか?
僕がこの作品に感じた面白さは「抜きゲー」とは指向性の違う面白さでしたけど、
M嗜好の強い男性にとっては、ド嵌りして抜き捲れる作品かもですよ!


いつの間にか、まるで異星人みたいな別種の生き物に変わってしまっていた妻にどんどん変態マゾ男に仕込まれていく主人公…。
その、「堕ちていく過程」が真に迫っていて、読んでて首の後ろの産毛が鳥肌立ってくる感じ。
グラフィックの方もそういう寒々しい空気感にマッチした冷えたタッチで、日常でもセックス時でも終始ドコ見てるんだか分からない目をしながら「アイシテル」「アイシテル」と囁きかけてくる妻の微笑が何とも怖い怖いw

そしてそこに登場してくるもう一人の謎の女。
本人の談だと「妻の浮気相手の交際相手」。
(゚Д゚)ハァ?
な、な、なんか頭がこんぐらがりそうですけど、その「妻の浮気相手の交際相手」が主人公を誘惑してセックスしながら、真似するんですよ、「妻」が「浮気相手」とセックスしてる時のセリフとか仕草とかを。
だけどそのあからさまな演技が、主人公に自分はその浮気相手に完全敗北してるって屈辱と劣等感と悔しさを植え付けながら、彼を倒錯的な「惨めすぎる絶頂」へと導く。

…こんな具合に、徐々に飼い慣らされ、狂わされ、壊されていく男の心理が実に丁寧に描き出されていて、読んでてついつい惹き込まれてしまいます。

この作者、傾向音さんの文章が秀逸だな~と感じるのは、
そうやって堕ちていく主人公が、なぜそれに逆らい抗い切れないのか、その屈折した心理が言葉の選び方、文章の練り方、ひとつひとつに丁寧に反映されてるところで。

一言で言えば、彼は最後の最後まで、この殆ど妖怪じみたところまで変貌を遂げてしまった妻のことを「愛してる」(アイシテルでなく)んですよね。
どこかでまだ、相手に対して同じ人として、男と女として、期待してしまっている。なまじその気持ちがあるから、それに雁字搦めにされて彼は妻に最後まで反旗を翻せない。そしてそのことを、当の妻の方もすべて知り尽くした上で夫を壊してあげにかかっている((((;゚Д゚))))ヒィィィ…

いよいよ来るべきところまで来ちゃった段になって今更のように、自分と寝取り男との間にあったことを主人公に独白のように語る妻を、
「卑怯で、救いようがないくらいねじ曲がっている」
と分かっていながら、それを妻の自分に対する懺悔と感じ、それに対して敢えてお礼の言葉を、人としての最後の言葉を、妻に罪の意識を植え付ける復讐として吐き出してアッチ側にイッちゃう主人公のやるせなさ。。。アンタはこの期に及んですら、まだその妻の人の心に呼びかけようとするのか…(;_;)

そしてその時僕の頭の中には、
かのブルーハーツの名曲の一節が鳴り響いていたのでありました。

「弱い者達が夕暮れ、さらに弱い者を叩く」

僕がここのシーン好きなのは、妻と主人公の、主人と奴隷の関係が、実は本編には一度も登場しない寝取り男須藤と、妻奈緒の間で交わされた隷奴と服従の物語のリフレインっていう二重構造になってるところで。
読後に余韻が残るっつーか、後を引くっつーか、その語られてない部分にこそ、僕の性的な嗜好はビクンビクンしてしまうワケで。
かつては貞淑であった妻が、ここまでの悪女にどうやって躾けられていったのか。あぁ須藤さんスンゴいヒィィィ!
そこのトコロをもぅ際限なくイロイロとエロエロと妄想してしまうワケで。。。

やっぱ改めて、僕は女性の心身が寝取り男の誘惑に負けて欲情堕落していくお話が好きなんだなぁ、と。
この作品は、その支配と隷従の関係が男と女で逆転してるんですが、それがもっかい入れ替わった状況=壊れ淫れていく奈緒の痴態を想像するだけでもぅゾクゾクしてくる。本編では終始薄ら笑いを浮かべて主人公を見下げている奈緒が、その時一体どんなふうに蹂躙され、身も世もなく泣き喘いでいたのか?
その、作中では敢えて伏せられ読者の妄想に任されたであろう部分のエッセンスを、直接的にではなくとも自分の作品に結晶化させて描き出してみたい……だけどそのためには、今の僕のジツリキでは全然この作品の域まで到達してない………
そんな欲望と野望と絶望がゴチャマゼになった変な興奮状態を、一際募らされてしまったのでありました。
(あ、何かこのへんは僕も結構マゾっぽいのかな…w)


久々にグッと突き刺さる作品に出逢えました>『彼女が’情事’にハマる’事情’』byくにふとわーく

ここんところお仕事の方もまぁそれなりに忙しく、同人制作と二本立てで24時間の割り当てを使い切ってしまう毎日で、
積みゲー増える一方でブログに感想文投稿するのも久しぶりなんですが、

掻きたいもとい書きたい気持ちを募らせてくれる良い作品に出会いましてね~。

彼女が’情事’にハマる’事情’DMM
DLSite

ご覧のとおり4作品のオムニバスなんですが、それぞれの尺は当分じゃなく、
最短のものが50枚弱、70枚チョイのお話が2題、、、

そして一番長尺のお話が150枚超えてて、そんでもってそのお話がNTR感満載で、陰陽のツボにハマっちゃった次第でして。

出来るだけネタバレ避けて未プレイの方の興味を削がないように書きたいんですけど、どれがそのNTRかは書かないワケにいかないし、その分どうしてもネタバレ的になっちゃう箇所も避けられないと思いますので、この先はその点お含み置きの上でご覧ください。 続きを読む 久々にグッと突き刺さる作品に出逢えました>『彼女が’情事’にハマる’事情’』byくにふとわーく


Dearest Blue体験版プレイして感じた不満をTwitter投票でブチ上げるなど

最近、プレイヤー側のスタンスではすっかり商業<同人になってしまってるワタクシですが、

久々に気になってるNTRの商業ゲーが2作品ほどありまして。
LiLiMさんの『Dearest Blue』 と、
Frillさんの『清楚で真面目な彼女が、最凶ヤリサーに勧誘されたら…?』なんですが。


で、その内『Dearest Blue 』の方は既に体験版も出てまして、しかも情報によると何とこの体験版でヒロイン(&サブヒロインも?)の処女喪失シーンまでプレイできるらしい!
コレはやらずにおられようか!

Dearest Blue

………てなわけで、GW突入した本日早速プレイしてみました。

なんか体験版の割にはいきなりかなりの数の分岐が出てきて、
とりあえず適当に進んでみたら、多分偶然だろうとは思いますけどアッサリと話題の破瓜シーンに辿り着いてしまった ヽ(^。^)ノ
何だかウレシイようなモッタイナイような………

体験版がこの処女喪失シーンで終わり、てコトは、
このお話の本編=本題は「ゲーム」で彼女を守り切れるかどうかってハラハラ感ではなくて、
アッチコッチの分岐ルートで主人公が他のあらゆるプレイヤーに負けまくり、ヒロイン(&サブヒロイン)がハメられ堕とされ洗脳され変えられまくっていく、その過程を描くことにあるんですかね?

僕個人的にはどっちかっていうと、色んな分岐ルートで色んな男にハメ倒されるマルチシナリオよりも、一人(か精々少数)の寝取り男があらゆる権謀術数を駆使してじっくりねっとり舐り堕とす方が好みなんですが、
フルプライス版の商業エロゲだとお値段に見合うボリュームを、て需要から、攻略対象の女のコか堕とす側の男か、どっちかは複数取り揃えてバリエーション付けなきゃならないビジネス的な必要もあるんでしょうね~。
(まぁそのあたりも、僕がプレイヤーとしては商業作より同人寄りになっていく理由の一つかとは思いますが…)

でも体験版でココまで大盤振る舞いしてくれたメーカーさんには、感謝こそすれ文句を言う筋合いは御座いません。
ありがとうございますごちそうさまでした。この御恩へのお礼は必ずや本編購入で!


それにね、この体験版プレイしてる最中の僕の手応えは、お世辞じゃなくホントに「なかなかイイなコレ!」でしたのよ。

物語の舞台設定は、まぁ、言っちゃナンですけど、まぁ、エロゲに良くある「闇の秘密クラブ」「有閑権力者達が贄の娘を」って、まぁ、イカニモ、イツモノ、例ノアレやな~、て思わないでもないんですけどもね、、、

社内のブレインストーミングっぽい企画会議か何かで集合智を結集した結果まとまってきました的このステレオタイプな企画設定(:-p) の中で、
シナリオライター高嶋沙樹さんは各キャラに現実味のある肉付けをしようと頑張っておられるな~、て思ったんですね。

主人公はNTRモノとしては珍しく権力者の家系に属する人間で、腕っぷしの方もナイフを持った暴漢をボコってノシてしまうなど強く、またそれなりに意思も思考もキッチリしてて、それほど典型的なNTRれヘタレ枠キャラじゃありません。

またヒロインの方も、イカにもヤラれるために作られました的なミルキーなオツムのナンチャッテツンデレって感じではなく、他人の言葉からその裏側を的確に読み解くなどきちんと機転の利くコですので、
これなら堕とす価値アリ~!ってんで「サクリファイス」参加者の一員になったつもりでwktkしましたワタクシ。

なので、いよいよお待ちかねのファックシーンに辿り着いた時には
(まぁちょっと唐突過ぎるっていうか、展開的に強引な印象は拭えないものの)
かなり「キタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」って盛り上がっちゃってたワケです。

実際シナリオライターさんはココでもイイ仕事をしておられて、
ゲスいオッサンに無理ハメされながら気丈に意思を保とうとするも、
(まぁココはお約束で)実は人一倍肉の刺激に敏感だった自分のカラダに裏切られ戸惑ったり狼狽えたりしつつ、
更にはそこに飛び込んできた主人公が何故か自分を助けてくれないことに失望したりして、
ヒロインの感情が徐々に頽(くずおれ)ていく、、、

そんな処女喪失シーンの痛々しいエロさは充分に発揮されてるテキスト&ボイス(流石あかしゆきさん!グッジョブです!!!)なんですが、、、、、、、、、


………問題はココから。そしてこのブログの本題もココから。(前置きナゲーッ!)

ナンかね、ナゼかね、こぅ………もひとつ、クるモノが来ない隔靴掻痒感みたいなモノもモノしまして………。
何でだろうな~コレ何だろうな~何が足りないんだろうな~………って考えてたら、、、

「絡みが足りねェ!>グラフィック」

………てトコに行き着いたんですね。

いや、絵がエロくないと言ってる訳ではないんです。
定評ある金目鯛ぴんくさんの原画ですし、乳房や股間をネットリ濡らされてクチュられたり挿入されたりしてるシーンは充分にエロい筈…なんですが………

なんかね~、こぅ、妙に「爽やか」な印象なんですよ………ww
絵柄&塗りが華やかなことも相まって、まるでアイドルのグラビア眺めてるみたいで。

何でそうなるんだろうな、て改めて絵を眺めると、理央チャン犯してる男の描かれ方がね、如何にも「ついで」の「オマケ」なんですよね。

手マンのシーンではフレーム切れした後ろ姿で後頭部が見えてるだけで、
せっかくエロ台詞(&男性声優さんのノリノリ熱演)があるのに、それを喋ってる時のオッサンの、きっと思っきりだらしなく下卑たエロ顔は全然拝めない。
せっかくヒヒ爺ィが乳首ベロベロ舐め回してるテキスト描写があるのに、グラフィックの方にはオッサンの舌すら描かれることはなかった。
コレ、体験版だからなんですかね~~~???

挿入ファックのシーンに移っても、何だかカメラの後ろから監督さんに
「はい、男優さん!悶えてる彼女にカブらないように、挿入してるオマンコが隠れないように立ち位置気を付けてね」
って言われて、
「こんな感じでしょか? なるべくフレーム端に寄っときますね?」
て遠慮してる的なポジション取りで。
いくら差分が変わってもヒロインの表情が少し変わるだけで、男の側には一切変化なし、何枚めくっても色欲に狂ったゲス親父がガンガン腰振ってヒロインを突き上げてる肉感的な密着感は全然出てこないんです。
そもそもこの後ろ姿、コレこのオッサンちゃうやろ! 色んな男にこのポーズで立ちファック決められるシーンがアッチコッチにあって、男は人物同定しにくいような無難な後ろ姿で全部使い回すつもりやろ!
………てトコまで見えちゃう(´・ω・`)

こんなコト言うと「せっかく綺麗なグラフィック描いてくれてるのに、それをわざわざ汚せっつーんかぃこのアホ―!」って怒られるのかなぁ………まぁ………僕が色んなエロ絵眺めてもぅすっかりスレちゃったんでしょうね………(´・ω・`)(´・ω・`)


改めて考えてみると、この
「アイドルグラビア的にキレイで(私的には)抜けないエロシーン」
ってのが、これまた商業ゲーの方に多い気がするんですね。

それで、以前どこかで「男のケツのアップなんぞ、拒絶反応が強くて商業ゲーではやれない」的な発言を見たのを思い出したんですが、
それって果たしてマジョリティの意見なんでしょうかね?
ひょっとしてそういうのって、巷のクレーマー対策の自粛ムードなんかと共通する、一部の強い意見に萎縮してサイレント・マジョリティの意見が封じられていってる、て可能性はないんでしょうか?

だってホラ、かの有名な「VENUSアングル」なんか、最近じゃ商業の方にも逆輸入されだしてるじゃないですか?
あの、絡み合ってる男女の姿を背景の中にギッチリと嵌め込んだ構図は、シチュエーションをガッツリ見たい!て願望に応えたからアレだけ評価されたんじゃありませんの?

まぁ確かに我が身を振り返って考えたら、性に目覚めた若芽の頃から、童貞失ったかどうかって蒼い時期くらいだったら、汚ェオッサンなんか見るのもイヤって感じだったかもしれませんが。

しかし今となっては、シーンをエロエロにするためにはドスケベオヤジのネチョネチョしたイヤラシさは媚薬になりこそすれ、それが抜け落ちたんじゃクリープの入ってないコー…は余りに古いか、野菜にんにくアブラなしのラーメン二郎みたいなモンじゃないか!とワタクシはココで力説したい!!!
それもコレNTRモノですぜ! 純愛甘々の萌えゲーじゃあないんですぜダンナ!

…てなワケで、一人勝手に義憤に燃えたワタクシは、急遽Twitterでアンケート募集することに致しました。
果たしてアタシのこういう価値観が歪んでるのか?(歪んでるよ)
それとも実は歪んだみんながエロ・マジョリティなのか?(歪んでるな)

そんなわけで、投票お待ちしておりモス!
ユーはナニしにNTRへ!?