「Ci-enキャンペーン1000ポイント達成!72時間御礼フェス」を終えて


先週金曜日から今週月曜日にかけて、各ダウンロードサイトでそれぞれ3日間、全サイト通貫で86時間に渡って開催しました「Ci-enキャンペーン1000ポイント達成!72時間御礼フェス」では、またまた想像以上の方々に当サークル作品をお手に取っていただけました。誠にありがとうございました。
またTwitterを始めとするSNSでRT&いいねで応援してくださった方々も、本当にありがとうございました。

この間『オレの彼女は堕ちてない!』は145本、『援交少女』は443本の新規ダウンロードを頂きました。

リサーチ不足でちょうどFANZA, DLsiteそれぞれで最大50%オフのサマーセールが開催されるのと被ってしまい、やや埋もれ気味になってしまったようなところもあったかもしれませんが、弱小マイナーサークルがより多くの方に存在を認知していただくための、宣伝としての効果も大いに発揮できたんじゃないかな〜と感じております。

ただその一方で、壁の厚さみたいなものも痛感させられました。

SPOTLIGHTSの更新で各サイトを毎日眺めていると、ランキングでは1000部単位を易々と突破する鉄板サークル&作家の目白押しで、一見楽々とクリア出来そうな数字に考えてしまいがちですが、実際に自分が作者側に立ってみると何とその壁の分厚いこと!

今回の大幅オフによる上積みで『援交少女』の方の総DL数は全サイト通算で960部を越えましたが、実質フリー配布に近い価格設定であっても4桁に届かせることはできませんでした。著名サークル様方の凄さを改めて実感しました。

ここからは別段エビデンスもない個人的な心象なんですけど、エロ同人作家にとって4桁の壁は(今や定番となったNTRなどの人気ジャンルに乗っかれるのであれば)「自分の好きな趣味」だけに集中しても、言葉どおりの「同人」がネットのアチコチから集まってきて、ある程度行き渡ればいつかは達成できるんじゃないか…ていうような手応えは持っているのです。
(むろん作品の質は問われますが。とりわけグラフィックの力は大きい)

好きなように作って同じく好きな人が手に取る、本来はそれが同人のあるべき形だろうと思うのですが、しかし数千DLだとか、更にもう一つ上の桁になってくると、読者の期待や好みを斟酌して、作家の個人的な嗜好とのバランスも考えなきゃならなくなってくる。ビジネス的な要素が広がってくるのが避けられなくなってくる。
それが良い事なのかどうか……なんて捕らぬ狸の事まで考えると、僕個人としては同人活動はある程度のポジションまで到達することが出来たなら、後は細く長く続けられたら一番かなぁ……て思ったり。ナンバー1よりオンリー1ってヤツですね。

とはいえ制作に手間暇をかければかけるほど、時間的にも経済的にもそれに突っ込むリソースは大きくなり、食ってくための算段とのバランスも難しくなってきたりで、要するに何が言いたいかというとどっかに宝くじのアタリ券落ちてねぇかなぁ…ていうお話なんですけどねw
(コレちょっと実体験なんですよ。道で落ちてる宝くじ1枚拾ったコトがありましてね、当たってたんですよ300円)

あと、初動がいかに大切かってコトですかね。

DL数が初日から日が経つに連れて落ちていくのは、新作リリースの時もこういう時もおんなじなんだな~と。

コッチがFANZAで↓


↑こちらがDLsiteの、キャンペーン中のDL動向。

特に今回はFANZAの側が初日から1日ごとにほぼ半減してく感じで、綺麗に初動の重要性を表してます。総数がDLsiteの5倍以上ありますから、統計的な信頼度や頒布数全体への影響力はFANZAの方が上ですね。

元々Ci-enというDLsite寄りのところがキッカケで始まった90%オフキャンペーンだったので、正直FANZAとの間にここまで数字の開きが出るとは思っていませんでした……。
個人的にどっち贔屓ということは無いのですが、世の中何事につけ1強独占になって良いことなんか絶対ないので……DLsiteさんガンバッテー!

(実はFANZAの初日土曜のDL数を見た時は、明日の日曜はひょっとしてコレ超えるんじゃね?エライコッチャエライコッチャ~ヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノ……と一人で踊ってたのですが、世の中そう甘くはありませんでしたwww)

それともう一つ感じたのが、ジャンルによる需要差。

PCゲームの『オレかの』とマンガの『援交少女』の間には、前々からだいたい倍くらいのDL数の差があったのですが、ちょうど価格もそれと反比例する1300円:700円だったので、金額的負担の影響もあってそのあたりに落ち着くのかな、と今までは考えてたのですが。

今回は90%オフで、130円:70円。それでDL数が145:443と、逆比率はむしろ一層広がってしまった。
60円の差額がこれほどの影響にはならないだろうと予想すると、(当然それぞれの作品内容そのものへのご期待の差もあったかと思いますが)これはやっぱりゲームとマンガというジャンル需要の違いもあるのかなぁ、と。

今までもちょくちょく言ってることなのですが、僕は短編作るのが苦手で、自分の作風にはストーリーやキャラクターをじっくり書き込めるゲームが一番向いてると思っています。
でもゲームとマンガと1作ずつやってみて改めて分かったんですけど、ゲーム作りってスゲ~大変なんすよ。
シナリオ書いて、スクリプト組んで、一部プラグインなんかも自己開発したし、立ち絵描いてシーン差分描いて、声優さんにセリフお願いして、音楽入れてSE入れて……初作品で作業に不慣れなところもあったにせよ、『オレかの』は企画からリリースまで結局3年かかっちゃいました。それでも当初書いたシナリオ全部は組み込めずに、その40%くらいの過去編だけに分割してです。

これに対して『援交少女』の方は、企画から制作までだいたい半年くらいです。

自分の中にある複数のアイデアをゲームとマンガでそれぞれこのペースで出すとすると、完走するまでにその差は軽く10年以上開いてきそう。
これだけ注力するエネルギーに差がありながら、需要の方は半分だとすると、ちょっとコレは色々と考えなきゃあかんかなぁ……と悩んだり。

今ちょうど、Ci-enで『援交少女』の前日譚小説の連載をやってますが、これにもちょっとした実験的な意味合いもあって。
自分の書きたいものを、出来るだけ早いスピードで形にしていきつつ、受け手の方々の需要やご期待に最大限お応えするにはどういう表現スタイルを確立してったらイイのかな~、みたいなこともアレコレ模索したりしております。

現在ひとまず考慮中なのは、作品リリースの順番についてです。

次回のリリースが『オレかの』の続編の『アンタの妻は堕ちている。』になること、これは絶対に動きません。

が、その次に『援交少女』のサイドストーリー『つつじ色の記憶』(これは本来は逆で『援交』の方が『つつじ色』のサイドストーリーというのが実際の構造なんですが)を出して、その後に『援交少女』の続編……と今まで言ってきましたが、『援交少女』にこれだけのDLと続編へのご期待の声なども頂いていることを考えると、『つつじ色』の前に『援交』の続編マンガをやった方が正解なのかなぁ……と迷ってきてもいます。

一方で、既にエンディングまで完全に書き上げている『つつじ色の記憶』のシナリオは作者的には相当気に入っている自信作で、更に一部外注をお願いした先々との契約的な側面もあって、一日でも早くリリースしたい焦りの気持ちも強くて。

あ~~~~ホント時間が足りない! 体が10コくらい欲しい! あと当たりクジも欲しい!(くどい)


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