FANZAの修正審査は厳しかった

『援交少女』の修正バージョンは、3種類あります。

DLsite、DiGiket.com, Melonbooksの黒塗り消しバージョンと、FANZAのモザイクバージョン。
そしてそのうち、DLsiteの黒塗りと、DiGiket/Melonbooksの黒塗りは、お互いに相手の隠れてないところを隠し合うようなスダレ線(ディケイド修正)です。
DLsite版修正FANZA版修正DiGiket, Melonbooks版修正
http://in-you.club/enkou/#CENSORSHIP

またDLsite, DiGiket, Melonbooks版は黒塗りだけでなく、白濁汁を被せて隠したり影を落として見えなくしたりと手を替え品を替え、少し前のブログ記事にも書いたように「隠すからかえってイヤラシくなる」を目指して頑張りました。

当初このディケイド修正2種は、それぞれDLsite/FANZAに提出してました。
何でこういう手間なバージョン違いを作ったか。まぁお遊び半分なんですが、その狙いはだいぶ以前にTwitterで呟きましたので、酔狂なお方は発掘してくださいw
おそらく両社とも何かしら再修正を指示してくるのではと思っていたのですが、DLsiteは予想外にそのまま審査通してくださいました。
(なのでいきなり配信始まって焦った……という話は以前このブログやTwitterに書きました)

その一方で、FANZAの方はほとんどの箇所に何らかの修正を要求されてしまいました。
以下はFANZAさんから頂いた修正指示をExcel表にまとめてみたものです。

「○」印が付いている欄が修正要求された項目。
色付き背景のところがエロ場面を含むページで、その内オレンジ表示は白濁・影などで陰部を隠したページ、赤表示は黒塗りディケイド修正を使用したページです。

FANZAサポートさんから今回提示された修整要件としては、

ラインで修正を行う場合は、男性器亀頭部の7割、女性器全体の7割を目安に隠蔽をお願いいたします。

現状のファイルでは、女性器に対するモザイク処理が施されていないと判断可能な状態となっておりますため、
液体越しにモザイク処理が確認できるよう隠蔽処理の強化をお願いいたします。

というのがありました。
「モザイクは画面長辺の1/100以上のブロックサイズにしなさい」というのはFANZA/DLsite共にレギュレーションに書かれてるのですが「ライン修正時は7割」は初耳。

黒塗りで7割覆ってしまえば殆ど見えなくなっちゃいますし、2種類交互のスダレ隠しの一方が7割塗り潰しとなると、わざわざこういう2つの修正版を制作した意図はブチ壊しになってしまいます。
そこでFANZAでボツにされたバージョンは、そのままDiGiketとMelonbooksに持っていきましたところ、両社はDLsite同様スルッと審査通過。
一方FANZAの方は、さすがにこれだけのページを一つ一つ修正し直してはいられないので、全部まとめてモザイクに変更して再審査を通しました。

またFANZAの場合は、白濁等で陰部を隠していても、その透明度の向こうが透けているようであればその下側のレイヤーに対してモザイク処理しなくてはならん!というお達しでしたので、全ページにわたってこの処理を追加。
DLsite, DiGiket, Melonbooks版修正FANZA版修正
ストライクゾーンギリギリを狙った投球がすべてボール判定されたような気分で、一所懸命描いた襞なんぞをレイヤー統合した上で更にモザイクで汚していく作業を、全編完成後の疲れピークの時にチマチマやり直していくのはかなり萎えましたね(´Д`)

修正指定された箇所の中にはパッと見「こんなん全然見えてね~じゃん!」ってその部分を思いきり倍率拡大して眺めてみたら「あ、確かに輪郭線見えてる」みたいなところもあったり。
実際にそうやって一つ一つ確認してってるのかもしれません>FANZAの中の人

正直なところ「実質的に見えてるかどうか」という内容よりも、「ここは見えないように修正してますよ」という姿勢を、局部にモザイクの一カケラでも混ぜ込んでアピールすることの方がキモなんじゃ……というような印象も受けました。誰に対しての“忖度”なのかはよく分かりませんけども……なんとも“日本的”……(´・ω・`)


という訳で今回のケースでは、
修正審査の厳しさはFANZA > DLsite ≒ DiGiket.com ≒ Melonbooks
となりました。
どうも他サークルさんからのお話など伺っていてもこの審査基準っていうのは同じ配信サイトでも結構ブレ幅があって、前回通ったものが今回は通らない朝令暮改だとか、担当者ガチャといった皮肉もあるようです。

局部修正について、制作者の方々の何かの参考になれば。


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