『性がブチまけられたベッドシーツ』by Iris art

先日つぶやいたような個人的な「お家の事情」で年明け以降はあんまり次から次へと作品購入しにくく、最近はサークルの以前の実績やネットでの評判を確認した上での後追い購入が増えてるのですが、4月に入った辺りからこっち有力サークルさんの素晴らしい作品が目白押しでチンコもおサイフも嬉しい悲鳴を上げております。

そんなこんなで、今日からできるだけ日を置かずに感想文を連打投稿したいと思いますので、よろしければご笑覧ください。


本日はその初っ端でIris artさんの新作です。

このサークルさんも、新作発表のたびに色んな意味でレベルアップしてってる印象がありますね。
味がある絵で、劇的に上手いというのではないのかもしれませんが、女の子の描写は可愛くてその喜怒哀楽の表情変化はとてもチャーミングです。
いわゆる「萌え絵」の系譜に完全に乗っかっている絵柄と少し違う、こうしたタッチのエロ絵が描ける人は貴重だと思います。

Iris artさんは元々アナルやSM等の拡張プレイはあまり描かれず、複数姦が描かれたのも僕の知る限り『ディスクの中の君の顔』だけですが、

本作は今までに輪をかけて更にシンプルな構成になってますね。

この作品のあらすじを書けば、、、

脅しからのセックス強要→徐々に快楽堕ち→絶望する寝取られ男

これだけ。もうホントにこれだけ!です。
これ以上ないくらいシンプルで典型的なNTR譚。

今回のはおそらく意図的にこういうストレートなお話を描かれてるのかなぁと。
シンプルなゆえにこそ、作り手の技量が問われるというか。
個人的には、同人&商業問わずこういう「テイストを持ってる人」というのはたぶん全体の1割にも満たないんじゃないかなぁという印象。そしてその「テイスト」を持ってるかどうかが、その作家が抜ける作品を描けるかどうかの分水嶺みたいな感じがあって、過去作で「この人、持ってるなぁ」と感じた作家さんは新作出るたびに迷いなくリピート購入したくなりますね。

作品紹介にも冒頭から

フルカラーエロ漫画70ページ

エッチじゃないページ:11ページ
エッチなページ :59ページ

と堂々書かれているとおり、一見すると(いや何見してもw)ひたすら「ヤッてるばっか」なんですが、僕みたいなシチュエーション重視のヒネクレたNTRスキーが見ていても「何だ単にヤッてるばっかじゃねぇかよ」とならない。

最初は恋人のバートを救うために不承不承貴族のウォーレンに抱かれていたヒロインのシーラが、1週間、10日と日が経つにつれて快楽に堕ち、それと同時に自分の置かれた境遇に諦めとともに馴染んでいく様子に、「あぁ、堕ちていく女ってイイなぁ…」と、改めてシンミリ(*´Д`*)

今ちょうど僕はCG集を作りながら差分の表現に悩んでるところなので余計に強く感じたのかもしれませんが、
マンガならではのエロ場面のコマ割りが活きていて、フェラ、クンニ、ベロチューといったプレイを数コマに渡って固定アングルから描き出していくところが、非常にねっとりしていてイヤラシイんです。
性に手練れた中年男ウォーレンのえげつなさと、それに感化されて蕩けていくシーラの表情の変遷が実に(゚∀゚d)イイ!
デカいだけのマジカルチンポとか簡単に女の意思を捻じ曲げる催眠とか媚薬とかマジックアイテムよりも、僕ぁこういう緻密な性描写を説得力持って描ける作家をいつも待ってるんだ!

本編のウォーレンのセックスのやり方を見てて、以前風俗やってたお姉さんに聞いた話を思い出しましてね。
そのお姉さんが言うにはセックスの上手い下手ってのはやっぱ厳然とあって、数をこなしてる中年男のエッチには仕事を忘れそうになるほど感じさせられた経験が実際にあるそうです。しかもそれが一人じゃなく何人かいたそうで、そしていずれも中年以降のオヤジだったそうで、だから「やっぱり場数ってバカになんないよ」なんですってよ奥様。

そんな遊び慣れした男のエロ技巧とそれに溺れてしまった恋人の姿態を、クローゼットの中から見せつけられるもうベタベタ展開のバートの、身も世もないボロ泣きの顔がまた切なくて良いですね~。
得てしてこういう場面だと寝取られ男は思わずチンポ出して負け犬モードで二人を眺めながらシコっちゃったりするのですが、バートは顔をグシャグシャにしながら口を押えて茫然自失と眺めてるだけで、でもその股間が勃起してるのはさりげなく描かれていたりするあたりさすがだなぁと。何がさすがなのか自分でもよく分かりませんけどw、でも、さすがだなぁと>Iris artさん

そしてまた、ラストのオチの付け方がまたIris artさんらしい。
こういうアッサリした、人生に対する諦念みたいな無常観がIris artさんの作品には常に漂ってる印象があります。
死んだ魚のような目をして微笑み、そしてかつての恋人が今どんな暮らしをしてるのかについてはもう全く語ろうとしないあたり、僕は君のこととても好きですよ>バート


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