NTRを大まかに分類してみる(6)シングルルート←→マルチルート

お馴染みのNTR二項対立シリーズです。
いつも同様、連動Twitterアンケート実施しておりますので、投票期間中にご覧になられた方は、是非ご投票お願いいたします!


今回は実際のところNTRに限ったテーマじゃないのですが、しかしNTRにとってもコレかなりクリティカルな要素じゃないかな~、と個人的に感じている設問…
「一本道のシングルルートでガッツリNTRたい!」
          vs
「分岐アリのマルチルートで色んな物語、色んなエンディングを愉しみたい!」
…です。


とはいえ今回のTwitterアンケートの設問の仕方には、最後まで迷いました。
ていうのも、マルチエンディングの方には、色んなパターンが含まれてるからです。

たとえば複数ルートごとに寝取り男も別人になるのか、それとも同一の寝取り男が色んなパターンで暗躍するのか?
またエンディングに、本命(≒主人公)とくっ付くハッピーエンドが入った方がイイって人と、全ルート徹底してバッドエンディングに寝取られっ放しがイイって人とでは、同じマルチエンド嗜好でもベクトルは正反対でしょうし。
またTwitterの方でもつい先ほど
「NTR回避って一回も寝取られないってコトですか?」
…ってご質問受けまして、なるほど確かに、本命とくっつくエンディング・パターンにしても、誰にもNTRせず護り抜いて添い遂げるのもあれば、一旦NTRれた後に再度取り返すってシチュもありますね。

…などなど考えていくと分岐がどんどん増えていって、現在のTwitter投票の上限4択でも簡単に溢れてしまいます。
更にそれ以上に、選択肢が分散することで、元来の質問の意図である「一本道かパラレル物語か」っていう観点がボヤけてしまう懸念も感じました。

それで、ある程度誘導的に、
●一本道≒バッドエンド
●マルチ≒回避√アリ
…を臭わせる設問の仕方にしてみました。
字数の限られたTwitterでは舌足らずな問い掛けになってしまいましたが、敢えてそのへん不明瞭にすることで、色々ひっくるめた上で「自分はコッチ」っていう個々人のご意見の総体みたいなものが浮かんでくればな~…と思ってます。


正直僕はこの設問には、前回の「単独NTL犯←→複数NTL犯」と違ってどっちが多数派になるのか、事前に全然予想が付かないです。

前述したように、マルチエンディングの方には、相反するベクトルまで含めた様々な嗜好の方々の票が寄せ集められる可能性があるので、その点では若干マルチ派の方が有利になるように設問自体偏ってる可能性もあるのですが、、、

私的に思っているのは、シングル√とマルチ√の嗜好の差って、NTR者としての素養というより、その人のフィクションに対する出所が大きく影響してくるんじゃないか、
小説やマンガ、映画などストーリー母体にしてるメディアに軸を持ってる人と、プレイヤーの選択介入によって物語そのものがパラレルな時間軸に分岐していくゲーム感覚を出発点にしている人で、感じ方が違ってるんじゃないかな~、等々。

とりあえずTwitter投票の締切結果が出てから、そのあたりは再度考えてみたいな~と思ってます。



2016/03/15追記

さて…
3日間の投票期間を終えて、結果は、、、

投票数68票
一本道で容赦無し!のシングルエンド」57%(39人)
NTR回避もアリのマルチエンド」43%(29人)
…というわけで、
一本道派が若干優勢、と相成りました。
今回も、ご投票、RT、いいねでご協力いただきました皆々様、本当にありがとうございました!

今回に限らず、時間経過の中で(おおまかに前半と後半で)票の流れが変わってくる場合があるのですが、
今回はそれがかなり面白い出方をした印象があります。

毎回、投票募集を始めた時期からだんだん時間が経つにつれて集まってくる票数も減っていきます。
今回も最初の一日半で50票くらい集まり、残りの一日半で十数票が加わったのですが、、、

最初の50票までは、一本道派とマルチ派が完全に五分五分の状態で抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返していたのが、、、
残りの1.5日ではほとんどの票が一本道に流れて、最終的にかなりハッキリした優劣が出てしまった、という経過を辿りました。

50票時点で票を分けていたということは、そこまでで25票それぞれが持っていたわけで、
ということは残りの18票では、一本道14票、マルチ4票、とシングルエンド派の圧倒です。

これは………どう読めばいいんでしょうね?

NTR二項対立をテーマに、初めてTwitterの投票募集をやった時、僕のようなマイナーな新人に注目して投票してくださる方は、かなりNTR通のマニアックな方だろう、と予想したんですが、
となると、コアなNTR層では完全二分している一本道とマルチエンドが、
広範に拡散していくと一本道派の参入が増えてくる………という事なんでしょうか?

このブログの前半で、一本道vsマルチの嗜好差は、その人がマンガや小説等のストーリーものを基盤に立ってるか、ゲーム的な参加型メディアに寄ってるかが影響してるんじゃ?、というような仮説を述べたんですが、
あるいはこの投票傾向の変化も、ゲーム好きな方から他ジャンルへと投票が波及していった結果………なのかも。
まぁこのあたりはあくまで仮説の域を出ませんが…………。
(こういうの、何か検証する手立てがないですかね~~~)


しかしそれにしても………両者がこのようにかなり拮抗してる、ていうのは、これまたNTRってジャンルの難しさを象徴してる気がしますね。。。
1つの作品で一本道とマルチが両立することは無いので、作り手としては作品企画のスタート時点で、既に半分近くの人たちの好みから零れ落ちざるを得ない、という訳ですから。。。

僕自身はと言うと、既にこのHPでも折々表明してますが、ハッキリとストーリーメディアの方に寄っ掛かってる人間です。
そのせいもあって、二択を迫られたら「一本道」の方を取ります。
実際今作ってるデビュー作の『つまおち』も、一本道のシングルエンドになってます。

これはもぅ完全に作り手としてのエゴ丸出しでのぶっちゃけなんですが、
実を言えば、登場人物の命運は作者の一手に独占したい!んですよね、正直な気持ち。
救いを与えるにしても地獄に落とすにしても、ワシが生み出したキャラクターである以上、おまいらの生殺与奪は血の一滴から肉の一片に至るまで、全部このワシの掌中にあるのじゃぁ~ゲヘヘヘヘヘ~!的な…
………って間桐臓硯かワシは(鬼)

この先、もし作品本数を積み重ねることができたら、経験を広げる意味でマルチストーリー&マルチエンディングの作品を手掛ける可能性もありますが、多分本陣として据えるのは一本道なストーリーものになるだろうと思います。

あ、でも「マルチストーリー&シングルエンド」ってのは、やってみたい気持ちありますかね。
ユーザーの選択肢によって様々に分岐していくストーリーが、結局ひとつのエンディングに収斂していく。どうやっても結論はこのひとつ以外ありえないんだよ~!………みたいな、残酷なお話をw


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